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退職の理由をうまく伝えるには|円満退社の秘訣とは

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退職の理由はさまざま

個々人の働き方が多様化している現代にあっても、会社を辞める理由というのは意外と限定されているものです。ポジティブなものでは結婚や出産、ネガティブなものでは病気療養やハラスメント問題などが挙げられます。

転職を前提とした退職の場合は退職形態が問題となり、自己都合退職か会社都合退職かによっても失業保険や退職金の給付額が変わってきますのであらかじめどのようなかたちで会社を辞めるのかを具体的にシミュレーションしておく必要があります。

実際の退職する理由ランキング

退職する理由は人それぞれではありますが、大まかにはいくつかのパターンに分類することができ、退職理由によって会社への伝え方が変わってきます。

退職はある程度予測できることですが、いざその時になると上司への伝え方や手続きのプロセスがわかりにくく、本人にも焦りがあるため何かと混乱してしまうものです。

「退職理由ランキング」から主だったものを3つピックアップしましたので、それぞれの対処法と会社との話し合いの方法について皆さんも参考になさってください。

人間関係によるもの

若手からベテランまで、会社員に多い職場のトラブルと言えば、人間関係の悩みです。大企業では頻繁な人事異動によるチームワークの乱れや本部と支部との連携不足が退職理由につながります。

一方、中小企業や小規模事業所の場合は職場の人間関係が固定化されるため、相性のミスマッチやいじめ、上司との軋轢(あつれき)などによって退職を検討するケースが多いようです。

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人間関係がうまくいくコツや改善策などを紹介しています。

勤務時間が原因

ここ数年はブラック企業での長時間労働が問題視されていますが、ブラック企業とまでは言えなくても介護福祉や医療の分野などでは人材不足が慢性化し、1日8時間を超える労働時間やサービス残業、いわゆるワンオペ夜勤などが当たり前になっている現状があります。

人手不足は零細企業になるほど深刻化し、社員ひとりあたりの負担も重くなっていきますが、一方で大企業のほうも行き過ぎた業務効率化によって長時間労働が慢性化している、というのが日本の労働問題として挙げられます。

長時間労働にくわえて、休日出勤を強制される、有給が満足にとれない、などのトラブルも相次いでおり、ブラック企業では退職そのものが認められないこともめずらしくはありません。

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給与が少ないという理由

8時間を超える長時間労働はもちろん違法であり、ただちに是正されるべきですが、それでも超過した勤務時間に見合うだけの賃金や手当が支払われる企業はまだいいほうで、なかには残業代や休日出勤手当などを一切支給しない企業も多く、ほとんどの社員は矯正解雇を恐れて泣き寝入りしてしまう、というパターンになっているようです。

特に介護職や医療職は低賃金労働が慢性化しており、普通に働いていても整形が立てられないために20代から30代の若手が短期間で退職し人材の空洞が進む、という問題も深刻化しています。

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円満退職ができる退職理由

退職理由にはポジティブなものとネガティブなものがあります。職場を去る場合にはたとえ実際の理由がネガティブなものであってもできるかぎりポジティブな解釈で退職できるようにし、転職先にもネガティブな印象を与えないように配慮することが必要です。

客観的に円満退職と見なされる退職理由のパターンについて主なものをピックアップしますので、ケースバイケースで応用してみましょう。

結婚や出産が理由での退職

ポジティブな退職理由として誰もが思い浮かべるのはおそらく、結婚や妊娠、出産ではないでしょうか。

結婚や出産は誰が見てもおめでたいイベントですので企業としても慰留することはできず、なおかつプライベートなことであるだけに細かいことを詮索されずにすむ、というメリットがあります。

女性の場合、出産後に復職を考えているのなら、復帰時期についても早い段階から会社側と話し合い、混乱がなくなるように配慮しましょう。

やりたいことがあるという理由

若手から中堅社員に多く見られるのが「ほかにやりたいことが見つかった」という退職理由です。夢や目標にむかって前進していくのですから一見するとポジティブな理由のように思えますが、実際は職場への不満などネガティブな理由を目立たなくするためのカモフラージュである可能性もあり、便利な退職理由として幅広い年代で応用されているようです。

親の介護などの家庭の事情

高齢化の進行にともなって最近ますます増えているのが介護を理由にした中途退職です。いわゆる「介護離職」として社会問題化しており、ここ数年はさらに育児と介護を両立させるダブルケアや就学年齢のうちから両親や祖父母の介護を託されるヤングケアラー問題などが顕在化し、企業側としても対応をせまられています。

介護はもちろん深刻な問題ですが、離職によって収入源を手放してしまっては孤立を招きかねませんので、退職を検討する前にまずは企業側へ相談してみましょう。

体調不良による退職理由

ここ数年はブラック企業でなくてもパワハラなどのハラスメント問題が深刻化し、それが原因となってうつ病などの病気を発症してしまうケースが増えています。

精神疾患による体調不良で退職するケースもありますが、一方でハラスメントなどのネガティブな理由を隠すための方便として使われているケースもあり、一部の企業では「体調不良による退職にしてほしい」という風に指示されるケースもあるようです。

退職理由を面接で伝えるコツ

転職活動では面接時に退職理由を担当者から尋ねられることになり、それに対しての受け答えによって先方の心象が大きく変わってしまう場合があります。転職時の面接で退職理由をスマートに伝えるためのポイントについてお伝えしていきます。

ネガティブな理由は言わない

結婚や出産は別として、たいていの退職理由はネガティブな意味をもつものです。病気療養による退職などは転職後も企業側に対応をもとめる必要があるため事実を伝えなくてはなりませんが、ハラスメント問題などをありのままに伝えてしまうとどうしても主観が入りますし、状況説明が偏ってしまいますのであまり良い結果を招きません。

たとえ事実であったとしても、ネガティブな退職理由はできるかぎりポジティブな理由に変換するか「一身上の都合」に置き換えるようにし、転職先によけいな不安を与えないようにしましょう

嘘は言わない

転職時の面接でネガティブな退職理由を多少カモフラージュするのはやむを得ませんが、嘘をつくのはNGです。

事前にいくら入念にシミュレーションし、事実とは違う退職理由を必死にひねり出したところで人事担当者にはすぐに見抜かれてしまい、虚偽の情報を与えたことで印象が決定的に悪くなってしまいます

退職理由について100%嘘をつくのではなく、ネガティブな表現の一部をポジティブなものに置き換えるなどの工夫によって好印象を与えることは充分に可能です。

退職理由を上手に伝えよう

会社を辞める際に頭を悩ませるのが退職理由の伝え方です。上司に対してはできるかぎりしこりが残らないように配慮する必要がありますし、転職先の企業にも極力ポジティブな情報を与えられるように表現を工夫することが重要です。

最近ではウェブサイトから手軽に退職理由のテンプレートを参照できるようになっていますので、皆さんもぜひとも参考になさってください。

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【ガイド】転職に必要な準備とは?活動を始めるときに知っておきたいこと」退職理由をうまく伝えることも大事ですが、転職活動にはいろいろ準備することがあります。こちらで転職準備に必要なことを紹介しています。

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