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ブラック企業の見分け方を段階別に知ろう。ポイントは知識と客観性

就職・転職するときにその会社について知りたいことは、仕事内容や給料・職場の雰囲気などたくさんあります。ブラック企業はそのどれもを巧妙に欺いて人員を確保しようとしています。残念な就職をしないためブラック企業の見分け方を段階別に示していきます。

就活や転職でブラック企業に入社してしまわないために

自分にぴったりな仕事に出会うのは難しいことです。しかし「なんでもいいから」と仕事を求めるあまり、高条件・高収入・好待遇に惹かれてブラック企業に入社してしまい、体を壊してしまっては元も子もありません。

そんなブラック企業には共通する特徴があるため、入社を決めるまでに見分けることができます。今から就職・転職しようという人にわかりやすく、就職までの段階別に見分け方を知っておきましょう。

求人応募の前にブラック企業を見分けるには

応募する前は、どんな仕事でもできそう、給料が高くて楽そう、というようになんでもポジティブにとらえてしまいがちです。もちろんネガティブにばかりとらえては仕事にありつけませんが、まずは求人応募前にできるブラック企業の見分け方を示します。

まずは企業のホームページをチェック

今どき直接一般客を相手にする商売でホームページがない、もしくはあっても企業情報が少ない、事業内容がよくわからないというのは不自然です。

ホームページは不特定多数の人が閲覧するものですから、あまり広く見られては困る事情や、十分な経費をかけられないほどの業績など相応に理由があるとも考えられます。違和感を抱いたら注意しましょう。

企業の離職率をチェック

転職情報サイトの企業情報や東洋経済新聞社の発行している「就職四季報」には「離職率」が掲載されています。今から入社しようという人にとって、3年前に入社した新卒者が離職している割合「3年後離職率」はとても参考になります。

今の世の中、正社員の仕事を手に入れたら、新卒者ならなおのこと手放したくないのが当然です。その離職率が高いということは、仕事内容か職場環境かその他かなど、理由がどれかはわかりませんが、深刻な理由に違いありません。そんな企業は心配です。

具体的にいうと離職率が5%以上の企業、また離職率自体を公表していない企業には注意が必要です。

企業に直接電話をかける

会社説明会や面接では、ブラック企業かどうかはわかりにくいものです。そう考えると、突然企業に電話をかけてみるのは有効です。できるなら、採用直通電話ではなく代表電話にかけることをおすすめします。

突然の電話なら、企業のいつもの顧客や取引先とのあいさつや話し方が出てしまうものです。対応の丁寧さや言葉遣い、取り継ぐまでの時間など、企業が対外的にいつもどんな応対をしているのか測ることができます。

その対策として採用直通電話鵜を設け、応募者向けにいつもとは違う非常に丁寧な対応を見せようとしているとも考えられます。

他にも、残業や休日出勤の頻度や働いている様子を知るために「夜間や休日に電話する」という方法もあります。

求人広告の掲載期間が長い企業は要注意

求人の雑誌やWebサイトにいつも掲載されている企業は、ブラック企業の要素があると考えられます。中には「事業拡大のため急募」など正当な理由を説明するキャッチコピーがありますが、それを鵜呑みにしない方が賢明です。

どちらにしても人材が確保できていない、不足していることには違いありません。

さらにそれが長期間にわたっている、または大量募集であれば、より注意してください。慢性的な人材不足というだけでなく、その足りない人材で業務をこなす、つまり残業や休日出勤が増えているかもしれないのです。

月収や年収の幅が広い求人には要注意

月収・年収の違いこそあれ、若い年齢で高い給与の例や、「月収〇〇万円も可能」と言った記載にも注意すべきです。

求人メディアには「嘘」を掲載することはできませんが、逆にいうと1人でも「その年齢で高い給与」の人がいれば例として、計算上各種の手当てに該当し残業が多ければ「月収〇〇万円も可能」と掲載できるということです。

普通ではほとんどの人が不可能な月収・年収を掲載しており、肝心の業務内容が漠然としている求人はブラック企業の可能性があります。それは「その点以外に魅力をアピールできないから」なのかもしれないからです。

面接時にブラック企業を見分けるには

面接では企業を直接訪れることや、企業の担当者と直接会いますから企業の社風や雰囲気をより身近に現実的に感じることができます。案内される通路や部屋だけでなく、感じられるいろいろなものを観察してみてください。

社内の様子をチェック

面接がその企業で行われれば、現場の様子や応募者の扱いによって従業員の社会人としてのレベルを測ることができます。

現場が妙に静かで表情が暗く険しいなら、職場環境や人間関係だけでなくおそらく業績も思わしくないに違いありません。他に、デスクの上や周囲が散らかっていること、どこからか怒鳴り声が聞こえてきたら要注意です。

応募者が来る時間くらいは飾りたいものですがそれさえうまくできない状況、あるいは気にしない社風なのかもしれません。

面接官の言動をチェック

面接官による応募者の扱いから、企業が人材をどのように考えているか、扱おうとしているかを測ることができます。「面接官がどういう立場の人物か」はその代表です。

面接官が現場担当者の場合は、現場にある程度大きな裁量権が与えられていることが多く、風通しがよいといえます。しかも面接官が入社した時の上司になりますから、具体的に仕事をするとき自分の取るべきスタイルを考えることが可能になります。

最も多いのは人事部が面接する場合です。人事担当者は経営者と同じ考え方や性格を持っていることがおおいため、企業を知るには最も適しています。

そもそも面接官が自己紹介をしない、無神経、なれなれしい、傲慢、無気力などネガティブな印象を受けたら、ブラック企業である可能性があります。

面接官からの質問内容をチェック

面接官からの質問によって、面接官の経験の高さや、この面接に対する姿勢・意欲を測ることができます。履歴書を見ればわかる簡単なことを質問される、無茶なことができるかと尋ねられれば、ブラック企業の傾向があります。

他にも「体力に自信があるか」「がんばれば上に行けるから」といった漠然とした質問や、無用に意欲を煽るような言葉も要チェックです。

企業のことについて質問をたくさんしてみる

ブラック企業の場合、詳しい業務内容や職場環境は詳しく話したくないのが本音です。面接の最後にとられる質疑応答の時間を利用して思い切って質問することは、ブラック企業かどうかを見分ける方法として非常に有効です。

面接官が「質問に答えたがらない、返答が漠然としている」「企業の良いところしか言わない」なら要注意です。

「質問をする」ことは本来応募者にとって自分をアピールするチャンスです。質問が的を射ていれば、一般企業の面接官なら「意欲・興味がある」として評価しますし採用についてプラスポイントになるはずです。

それがブラック企業なら煙たがられるに違いありません。「思い切って質問すること」自体が見分け方になっているのです。

面接時間の長さをチェック

ブラック企業の面接では、企業の特徴や考え・理想をやたらと語る傾向があります。その後応募者に同意を求め、「一緒にやろうよ」と入社するよう強く誘導してきます。そのため面接時間は10分など極端に短いか、2・3時間など極端に長くなります。

短い場合は「誰でもいいから働いてほしい」というように最初から「選考」するつもりがないからかもしれません。その職場では、きっと適性は二の次で誰でもできる「作業要員」として採用しようとしているのです。

このように面接時間も企業を測る貴重な情報にもなり得ます。「面接を受けさせていただく」とへりくだるだけでなく、したたかに企業を観察したいものです。

内定から入社前までにブラック企業を見分けるには

面接の後、入社前までの期間に起こることからも、ブラック企業を見分けることができます。面接で見知った企業の担当者と応募者の関係がどう変化するのかがポイントです。

面接から内定までの期間が短すぎる場合は要注意

ブラック企業は1日も早く、1人でも多くの働き手を増やしたいことから「面接から内定・入社までの時間が短い」という特徴があります。

もちろん優良企業で、面接の結果企業にぴったりだとわかったため急いで連絡することがあるかもしれません。それは、これまでに企業を観察した印象からそのどちらなのかを判断できます。

面接で受けた印象から、自分がどうして内定をもらえたのか疑問を感じたら、辞退することも選択肢の1つです。どうしても仕事が必要な状況で、贅沢は言えないと感じるかもしれません。

しかし無理をしたり、その仕事に就いたことが原因で体を壊したりしては元も子もありません。自分が納得した職場だけを受け入れるべきです。

雇用契約書のやり取りがあるかどうか確認

雇用契約の締結で、最も正確にブラック企業かどうかを見分けることができます。それは「求人内容と雇用契約内容に違いがある」「裁量権のある職種ではないのに裁量労働制」かどうかなどがポイントになります。

ブラック企業は、求人時によい条件のように見せておいて、雇用契約時に内容を変えるという手段を用います。

例えば「一般社員のはずが管理職としての採用になっている」「通常の雇用契約のはずが固定残業代制、裁量労働制などに変更されている」「基本給が少なくなっている」などですが、これらは応募する側も注意しなくてはなりません。

「裁量労働制」とは、自分の業務内容や勤務時間を自分の裁量で決めることができる、コピーライターやシステムエンジニア、証券アナリストといった高度に専門的な職種で一定の高収入がある場合に適用されます。

多くの仕事のように上司から指示されて従事する業務では適用されません。

また雇用契約書を「早く出すように」と常に催促されるなら要注意です。急がせて内容を吟味する時間を与えず、求人時と違う内容でも雇用契約書を提出させようとしているのかもしれないからです。

また、入社前に雇用契約書がもらえないならブラック企業ではないかと疑うべきです。

身元保証書・誓約書・家族構成の記入を提出させる企業は要注意

最近では、優良企業も故意の不正による損害を賠償する保証人を立てる「身元保証書」や、本人が誠実に職務に取り組むなどを制約する「誓約書」の提出が必要な場合が多くなりました。

しかしブラック企業では、それらの書類を盾にとって「今辞めると会社に損害が出て保証人に迷惑がかかる」など難癖をつけ、退職させないために利用する場合があります。

一方家族構成を記入・提出する企業は今ほとんどありません。企業に勤めるのは本人であり、誰が同居しているかといった情報は納税に関して必要になるだけだからです。

家族構成の提出を強制している企業は、ブラック企業ではないかと疑う必要があります。他に書類の提出を求められる、それに違和感を抱く場合は、もう一度落ち着いて考え、場合によっては専門家に相談した方が良いかもしれません。

入社を決める前にブラック企業かどうか見分けよう

ブラック企業に入社しようという人はほとんどいないでしょうが、雇用契約書を交わしてしまったり、仕事をはじめてしまったりすれば、それがどれほどつらい環境だったとしても抜け出すには大変な労力が必要ですから、ブラック企業であるかどうかはできるだけ入社する前に見分けたいものです。

そのために必要なのは、「この世にそんなにうまい話はない」とわきまえること、「冷静に、客観的に情報を得て分析する」こと、「無理をしないで十分できる仕事かどうかを検討する」ことです。ここに挙げたポイントはもちろん、そのほかにも違和感を抱いたら、それについて納得し判断できるまで徹底的に調べるべきです。

せっかく仕事を手に入れるチャンスですが、浮かれることなく入社を決める前にブラック企業かどうかを見極めましょう。


LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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