手相の見方が分かると自分を知れる｜重要な掌線（しょうせん）を知ってみよう

手相の見方を覚えると今の自分と向き合える

手相は人によって千差万別、そのため「占いの中でも難しい」というイメージを持つ人が多くいます。確かに星座占いや生年月日を元として占うものに比べると、ちょっとしたことで占いの内容が変わったり、怪我などで手相そのものが変わってしまうこともあり、変化する占いと言えるでしょう。

だからこそ、変わりゆく今の自分と向き合う占いとして、手相占いはぴったりです。今の自分と向き合う方法として、手相占いの基本を知ってみませんか。重要な掌線（しょうせん）や基本のチェックポイント、女性なら見ておきたい特別な手相などを解説します。

手相は自分の状況と共に変化するもの

人間は年を重ねると顔などに皺が増えますが、手相も年を重ねるたびに増えたり、あるいは減ったり、消えたりしていきます。

これはあなたの生きた証であり、実は考えてきたことやどういう環境にいたかなど、これまで行ってきたことなどが手に刻まれているためです。したがって、手相は「これまでの結果」を示してくれますが「未来」はまだ不透明と言えます。

反対に「今」を変えていくことで、次第に手相も変わります。それは物理的なものだけでなく、精神的な側面も現れる、いわば今の自分と向き合うためのきっかけにもなります。自分を見つめなおすのは誰にでも大変なこと、手相占いを通すとそれがより簡単に、かつ気軽に行えるといえるでしょう。

手相の見方を知る上で重要な掌線（しょうせん）を覚える

まずは手相の中でも基本的な「七大線」と「四大基本線」について解説します。

手相の基本的な掌線（しょうせん）である「七大線」

七大線は、手相の中でも最もポピュラーで、いわば王道の見るべきポイントです。親指から一番近い「生命線」は、健康運を示します。次にあるのが「知能線」とも呼ばれる「頭脳線」、これはいわゆる頭の良さです。

「感情線」は人差し指と中指の間から小指に向けて伸びており、恋愛運を示します。その感情線に中指から下へ伸びるのが「運命線」で、これは仕事運に当たります。その隣、薬指から延びるのが幸福度を示す「太陽線」です。

小指と薬指の間から下へ伸びるのが「財運線」で、言葉そのまま金運に当たります。また小指の付け根にある「結婚線」は結婚運を示します。これら7つの線は全部ある人もいれば、数種類しか持たない人もいます。

大切なのは線が良い状態であることで、全てあるかどうかは重要ではありません。線がたくさんあっても悪い状態の線が何本もあったら、それは悪い手相と言えるためです。

基本的な掌線（しょうせん）である「七大線」
生命線	健康運
知能線	頭の良さ
感情線	恋愛運
運命線	仕事運
太陽線	幸福度
財運線	金運
結婚線	結婚運

主要な掌線（しょうせん）である「四大基本線」

7つの線の中で特に重要と言われるのが「生命線」「頭脳線」「感情線」「運命線」の4つです。これらを合わせて「四大基本線」と呼びます。何故ならこれら4つの線によって、人生が盤石かどうか、生命力や社会、人とのかかわりなどが分かるからです。

生命線は人間の体力等を示す、最も基本的な線です。また頭脳線は物事や才能に関わり、その人のマイペース度も分かります。

感情線は恋愛運に繋がるのはもちろんですが、心の広さやストレスの度合いも示しているとされます。運命線は仕事に関することを示し、しっかりとしている人ほど社会と深くかかわる、つまり、大きな責務を背負うとされます。

それぞれの線がどこから出ているのか、どこに向かって伸びているのか、切れているのか、また途中で復活するのか、様々な角度からじっくりと掌を見つめることで、自分を見つめなおすことができます。

手相を見るのは左手か右手かどちらがいいのか

ネットなどで手相を検索すると、左手の画像と右手の画像、双方が出てくるかと思います。実際、どちらを見た方がより手相として正しいのか、分からなくなる人も多いでしょう。実は、手相を見るとき左右どちらが良いか、というのは決まっていません。

理由として、右利きの人は左手が本来の自分、右手が努力により生まれる運命が手相に現れると言われ、左利きの人はその逆であるためです。占うときの目的に応じて、左右をしっかり見比べる必要があります。

たとえば右利きの人が「今後の結婚運を占いたい」と考えたときは、右手を見ることで努力によって今後生まれる運命を占うことができます。また「今の仕事運を見つめなおしたい」と考えたら本来の自分である左手をチェックしましょう。

手相に見方の基本となるチェックポイント

自分の掌をよく見てみましょう。色の濃淡や長さなど、一つとして同じ線はありません。線がはっきりとしているか、太くて立派な線になっているか、くっきりと彫が深い線か、色は赤みを帯びていて綺麗な色か、二本や三本に分岐したり、他の線と交わりはないかチェックしていきましょう。

一つの線に絞ってみたほうが、細かなところまで気付けます。マジックでなぞるのも、視覚化には有効です。

また特殊紋と呼ばれる、線の途中に現れる線とは違う模様についても知っておきましょう。特殊紋あると良いものもあれば、位置によっては悪い意味を示すものもあります。自分の行いによっては消えてしまうこともあるため、手相を確認するたびにチェックしておきましょう。

あわせて、線がじぐざぐと乱れていないか、どこから始まってどこに向かうのかも確かめましょう。線の乱れは運気の乱れにつながり、起点の位置や方向は性質を表すことが多くあります。

また、線の長さがそのまま運の良さや強さに通ずることが多いため、どの指の下から始まり、どの指の下で終わるのかも確かめておきましょう。

各掌線（しょうせん）の標準や良い状態を覚えておくとよい

掌線のポイントが分かったら、自分の手相と比較するために、それぞれの掌線の良い状態や標準を知っておきましょう。

自分の手相と比較しやすい

自分の手相が良い手相かどうか、一目見ただけではすぐには分かりません。どのような手相が良相なのか把握して、チェックポイントに沿って、自分の手相と比較して見ると判断しやすくなります。すぐに占いの結果が知りたい、と思うと焦ってしまいますが、自分の今を振り返る意味を込めて、じっくりチェックしましょう。

各掌線（しょうせん）の標準や良い状態

基本的な線である「七大線」について、それぞれ標準や良い状態を解説します。一番ポピュラーな線であるため、これらを簡単に抑えるだけでも、様々なことが分かります。

「生命線」は太く張り出し手首まで伸びている

生命線は、健康運全般や体力があるかなど「生命力の強さ」を占うので、くっきり太く、濃い線が良い手相です。線は弓なりに張りだし、中指を超えるようであればタフかつアクティブな性質を持つ人が多く、生命力にみなぎっていると言えます。

手相のセオリーで言えば、切れ目なく長く伸びていれば元気に長生きと占います。また短くても、とてもくっきり太く、濃く、なおかつ明瞭であれば健康的と占えます。生命線は一番重要な線とも呼ばれ、良い線であるほど全体の運勢をカバーしてくれるのも特徴です。

標準的な「生命線」の起点は頭脳線と同じ

生命線と頭脳線の起点が同じで、少し重なってから分かれているのが標準的です。この2つの線の重なりの度合いで、行動力や実行するまでのスピードを占う事が出来ます。生命線の起点の位置が、人差し指の付け根から親指の付け根までの丁度半分にあれば、標準的な位置です。

この標準より上か下かで「覇気」の有無を占う事ができます。またカーブがより深くなると、金運が高い手相であるとも言われるため、どのくらいのカーブで曲がっているか、カーブの頂点はどの指の下にあるかも見ておきましょう。

約8割の人は標準的な「頭脳線」を持つ

親指と人差し指の間の真ん中ぐらいから出発して、手のひらの中央を横切り、小指と手首の間あたりに向かいゆるいカーブを描いて伸びているのが標準的です。生命線と起点が同じであることが多く、そんな標準的な位置に頭脳戦があるということは一般的な常識を持つタイプと占えます。

生命線と頭脳線が離れていると、より社交的で自分の意思を貫きやすいタイプです。反対に重なる部分がたくさんあると、じっくり検討したうえで行動する実直さがあります。

「頭脳線」が太いと頭がよく複数あると天才的かも

頭の良さを占うときは、頭脳線の長さより「太さ」や「本数」に注目しましょう。明瞭で濃い線ほど、頭が良いとされます。また頭脳線が2本、3本と複数ある人は、「二重頭脳線」や「二重知能線」と言って、幼少時代に「神童」などと呼ばれる、天才的な頭脳の持ち主である可能性を持っています。

曲がり方もポイントで、直線的だと理系、緩やかなカーブは文系、極端な曲線は芸術系とも言われます。またくっきり二又に枝分かれしている頭脳線を持つ人は、ライターズフォークという作家線の持ち主です。文章など物書きの仕事に向いていると言われます。

「感情線」は頭脳線と指の付け根の間にある

「人の心情」を表している掌線である「感情線」は、位置や長さなどで「心の強さや広さ」「性格」「恋愛運」などを占う事が出来る線です。感情線の上の面積が広いほどおおらかで、長いほど愛情深く、線の終わりが下向きになるほど世話焼きとされます。

またこの線の終わり、終点の位置によって自分の恋愛に対する傾向が分かるため、指のどの位置で終わっているか、上向きか下向きかなどを見極めてから、標準と比較してみましょう。

「運命線」は中指の付け根に向かって伸びている

運命線は「仕事運」や「社会運」を占う事が出来る掌線ですが、実は見つかりにくく、中指の付け根から途中で切れている、曲がっていることもよくあり、さらにそもそも運命線が無い人も多くいます。

しっかりとした運命線を持っている人ほど、社会との関わりが深いとも言われており、責任感も強く競争が得意です。特に手首のすぐ上から一直線に伸びる運命線が有名で「天下筋」と呼ばれます。

また、終点に応じて活躍のタイミングが変わるため、途中で切れていたとしても活躍タイミングが2回に分かれているとも読むことができます。

「太陽線」は薬指の付け根に向かって伸びている

太陽線はいわば、人気者に多い線であり、無い人もいます。特に良いのは、運命線から分岐している太陽線で、仕事上の成功や大発展が期待できると言われています。幸運を示す線でもあり、線がしっかりしている人ほど周りから可愛がってもらえたり、ラッキーな出来事が起こりやすいと占えます。

いわゆる「ツキ」や「運の良さ」を示すため、たとえば自営業や営業職の人にとっては、薄くても太陽線が現れたら、他の人から引きたててもらえるチャンスが巡ってきていると判断できる線です。

「財運線」は小指の付け根に向かって縦に伸びている

無い人もいる線の1つで、特にお金持ちになる人は運命線から分岐している財運線を持つと言われます。無い人もいることから、くっきりとした財運線があるだけでも良相と言えますが、長く濃い方が大きな財に恵まれる可能性が高いとされます。遺産を受け継ぐ可能性が高い人も、線が長い傾向にあります。

またはっきりしている人ほど、商業に対する才能やコミュニケーション能力が高いと言われます。特に運命線から分岐した財運線は、ビジネスの成功を意味するとされ、仕事に関しては非常に有利な手相です。

「結婚線」は小指の下にあり手の側面から伸びている

結婚線の長さは、小指の幅の1/3～半分くらいまでが標準的です。何本も線がある人もいますが、複数ある線の中でくっきりとしている線や、赤みを帯びている線だけをみるようにしましょう。違う線が長く伸び、結婚線のように見える可能性があるためです。

線の位置が上にあるほど晩婚、かつ長いほど安定した結婚生活と言われます。くっきりと長い線が1本だけだと、結婚した後も安定して長く一緒に暮らしていけると読み取ることができます。

運勢の良い手相と悪い手相の見分け方

どの線にも共通して言える、運勢が良い手相と悪い手相の特徴について解説します。

太く真っすぐな見やすい掌線（しょうせん）の手相が理想

途中で曲がっていたり、途切れていたりジグザグな手相は、基本的にあまり良い手相とはされません。理由として、その掌線自体の意味が薄くなり、どのような運命を持っているか判断しにくいためです。判断しにくい手相だと、読み違えの原因にもなります。

反対に良いとされる手相は、特にペンで書いたような太い線です。より一層分かりやすく理想的と言えます。また単純明快なはっきりとした線をたくさん持つ人は、性格や意見がはっきりとしている傾向があるのも特徴です。

縦線と横線の数で判断する

手のひらの縦線は上へ上へと伸びあがっていく飛躍の線で、横線は上へ伸びていく線を妨害する線と判断されます。横線は「障害線」とも呼ばれ、横切った線の運気に対し、運気が停滞気味あるいはそこで何らかの障害が起きる可能性を意味します。

縦線が多い方が良い運気と言え、飛躍や活躍といった意味を示すととらえましょう。ただ縦線がたくさんあると、他の線と見分けがつきにくい、という視点はあります。

手相の中に見つけたら注意が必要なもの

掌を見ると、線の上にほくろがある、別の小さな線がクロスしている、といった場合も珍しくありません。実はこれらは、注意すべき点でもあります。

「島」「スポット」「クロス線」「グリル線」「障害線」など

呼び方や形はたくさんありますが、基本的にはトラブルが起こる暗示や問題が起こっている状態といえるので注意が必要です。「島」は線の上に出来る点のような部分です。「スポット」は島と似ていますが、赤や黒い色のある点をしています。

「障害線」は薄いものと濃い物があり、掌線の一部を横切るように現れます。薄いものは一時的なトラブルや不安な心情を反映しているとされ、濃いものはその部分に自分が到達したときに大きなトラブルや困難が起きることを示すと言われます。

どの掌線（しょうせん）上に出ているかが重要になる

たとえば「クロス線」は十字やバツ印のような線で、「グリル線」は格子状の線です。この二つは特殊紋と呼ばれます。結婚線にクロス線があると、結婚にまつわるトラブルや困難を意味します。

しかし、掌の真ん中にある感情線と知能線の真ん中にあるクロスは神秘十字線と呼ばれ、スピリチュアル的な要素が高く、良い意味も持ちます。

出ている掌線によって意味が異なるほか、位置によっては良い意味も示すため、その掌線に見合った注意をする必要があります。

手相の中に見つけたら幸運なもの

中には幸運や良い手相である線もあるため、途中を横切るような線や模様のような線が多いからといって、不幸だと思い込む必要はありません。特に有名なもの5つを紹介します。

「フィッシュ」「スター線」「トライアングル」などが出来る

願いが叶ったり良い事が起こる予兆とされ、幸運の手相と呼ばれる線もあります。代表的なものとして、3本の線が三角形を形作っている「トライアングル」や、星の形になった「スター線」が挙げられます。

「フィッシュ」は「魚紋」とも呼ばれ、幸運の証として知られます。魚を簡単に描いたような形で、はっきりと「魚のよう」に見えるほど良い紋です。ただ悪い運気を示す「島」を読み違えることもあるため、注意しましょう。

「ソロモンの環」を持っている

偉大な王ソロモンにあったと言われており、人差し指の下に指輪のような形で付け根を囲むように現れる線です。貴重かつ幸運の手相とされ、持っているだけですごい人物と言われます。生まれつき頭が良い、呑み込みが早い人が多いと言われます。

また、人差し指を囲みきっていない場合も、マネージメント線と呼ばる管理能力が優れている人に多い手相です。指によって環の形になる手相は意味合いが異なるため、それぞれ調べてみると良いでしょう。

「神秘十字線」がある

どの線にも重ならず、かつ感情線と知能戦の間にあるクロス（十字）の線を「神秘十字線」と呼びます。ご先祖様など目に見えない何か守られている人に現れ、両手にあるとよりその傾向が強いとされています。

小さなものでも「神秘十字線」と呼びますが、最も良いのは感情線を突き抜け、かつ、上下左右が対象で水平な線とされます。

女性が手相の中に見つけたら幸せになれそうなもの

いくら手相の運勢が良くても、現実に良いことが起きなかったら残念ですよね。チェックしておきたい、幸せの予兆となる手相2つを解説します。

運勢がベストバランスな「ラッキーM線」

生命線・知能線・感情線・運命線の4線をつないで、ちょうどアルファベットのMの字のようになっている線を「ラッキーM線」と呼びます。主要な四大線がつながって初めてできるので「調和のとれた幸運」が呼び寄せられると言われている手相です。

どの線も重要な線であることから、願いを現実に引き寄せる力があり、なおかつ周囲の人からも支えてもらいやすく、自分自身の努力も実りやすいとされます。今はなくても、次第に線同士が明確になって、30歳過ぎから現れるケースもあるため、なくてもガッカリせずに期待してみましょう。

魅力的でモテる女性が持つ「金星帯」

「ヴィーナスライン」とも呼ばれている線で、人差し指と中指の間から薬指と小指の間にかけて輪を描くようになっている線のことを指します。

この線を持つ人は美意識が高く、感受性豊かでセンスも良いため、魅力的な印象を受ける人が多くいます。そのためよくモテる手相でもあり、幸運を活かす事ができれば女性の幸せにつながることもあります。

しかし一方で「エロ線」とも呼ばれることから、自分自身にとって不都合なことが起きることもあります。たとえば自分が知らないところで恋愛関係のもつれが起きたり、恋愛のトラブルが頻発してしまうこともあります。良い意味にも悪い意味にも転がる手相と言えそうです。

手相の見方を覚えて手相の意味を理解しよう

手相の基本的な見方を覚えると、自分の掌に刻まれたこれまでを見つめなおし、自分の今を把握することに繋がります。一つ一つの線に秘められた意味を理解することで、今の自分が次のステップに向かうために何をすべきかが見えてきます。

また手相の基本的な見方は、コミュニケーションにも役立ちます。友達と手相を読み合って楽しんだり、恋人と触れ合うきっかけにしたり、知識として活用するのもおすすめです。

一方で、手相に振り回されすぎてしまうと、未来を変えることもままならなくなります。たとえば「手相にこの線があるから、今年必ず悪いことが起きる」と考えると、本当に起きる可能性が高まります。不安になりすぎないよう、自分の「今」を着実に生きていきましょう。