仕事のやる気が出ない。その原因と対処法は?

仕事の悩み

仕事に対するやる気が起きないときはどうする

仕事のやる気が出なくて悩む人は多いと思います。多くの人はやる気を「出したいのに出せない」といった状況に陥ってしまっている場合が多く、その原因が分からず改善が難しいかもしれません。

仕事に対してやる気が起きない場合はなんらかの原因が必ずあります。自分がどの原因に当てはまるのか、把握をして対処することが大切になってくるのです。

あなたのやる気が出ない原因は

あなたの仕事のやる気が出ない原因は何でしょうか?心当たりがないか、見ていきましょう。

目的を見失ってしまった

現在、仕事の目的意識はありますか?人間は「無意味」と感じたことに関して努力をすることができません。仕事の目的を見失ってしまうと、目的意識が薄れ、無意味だと感じてしまうことによりやる気を出すことが難しくなってしまいます。これは会社などの「組織の歯車」として生きている人に多く、自分の成果が目に見えてわからない場合や、自分の抱えているタスクを達成することのメリットがイメージしにくい場合に考えられます。

望んでいる結果を出せない

必死に努力をしていることに関して望んでいた成果がでなかったときや失敗をしてしまったときに、それまで保っていたモチベーションが一気にさがってしまい、やる気が出にくくなってしまうことがあります。この場合においても失敗したことによる無意味感が原因であり、やる気を削いでしまっています。

この場合は失敗に価値を見出すことが大切であり、その失敗により自分の欠点を知ることができた、一歩成長できたとプラスに考えることが大切です。

仕事がきつすぎる

仕事が過酷すぎて嫌になってしまっていることも原因の一つとして挙げられます。体力的な過酷さだけでなく、メンタル的な過酷さも関わってきます。人間には耐えられる負荷の限界があり、それに達してしまうと正常な判断ができなくなるなど、心の健康を損なう可能性も十分にあります。このような状態のときには「きつい」という自覚症状がないこともあるので、一度冷静になって休息をとってみましょう。

恐怖や不安がある

仕事に関して恐怖や不安があるために、やる気が削がれてしまうパターンもあります。今取り組んでいる仕事のパフォーマンスに自信がない、失敗したときに責任を取りたくない、得られる結果に魅力を感じないなど、恐怖や不安があることで行動に戸惑いが生じてしまいます。周囲からの期待もプレッシャーとなり、あまりにその期待が大きすぎると心の負担となって自然とやる気が出なくなってしまうこともあります。

人間関係の悩みがある

人間関係の悩みもやる気を削いでしまう原因の一つです。上司や同僚、部下などとの人間関係の悩みが深刻になり、仕事に支障をきたしている場合があります。仕事をしていても人間関係が深刻なほど悩んでしまって集中できず、良いパフォーマンスが出ないことによって落ち込むなどの悪循環に陥ってしまっている可能性があります。この場合は悩みの種である人間関係を改善するか、仕事と割り切って立ち直るかしかありません。

体の疲れ

体が疲れてしまっていることでやる気が出ないことはよくあることですね。さらに睡眠が足りていないと脳が思うように働かず、いつもの仕事に通常よりも多く時間がかかってしまうなど、パフォーマンスの悪化から悪循環してしまう可能性も十分にあります。体の疲れを感じたら無理をせず、バランスのいい食事をとりたっぷりと睡眠時間をとるようにしましょう。

ストレスを放置したまま仕事を続けるリスクがある

やる気が出ない状態でストレスを放置したまま仕事を続けていると体調を崩したり、最悪の場合、うつ病などの精神的な病に侵されてしまう可能性があります。仕事における悩み・ストレスは健やかな私生活をも脅かします。何をしていても仕事の悩みが頭にあり、好きなことをしていても、友人や家族と話していても楽しめず、ストレスを発散する機会すら失われてしまいます。

楽しいことがなくなってしまうと、悲観的なことばかり考えてしまうのが人間で、そうなってしまうと慢性的な睡眠不足や原因不明の体調不良に陥ってしまうこともあります。

心身共に壊れてしまい、仕事どころではなくなってしまう前に一度休息をしっかりとり、取り返しのつかない状態になる前に病院に行ったり誰かに助けを求めるようにしましょう。

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仕事のやる気をアップさせる方法

では、仕事のやる気をアップさせるにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、やる気をアップさせるための方法についてご紹介します。

目的意識を持つ

まず、仕事に目的意識を持つようにしましょう。これは前述した仕事に対する「無意味感」を捨て去るのに大切なことです。どんな小さいことでも構いません。収入をアップさせたい、技術を身に着けたい、上司に褒められたい、など、タスクを達成するための具体的な目標を持ちましょう。あまりに大きすぎるとやる気が逆に損なわれてしまうこともあるので、身近で達成できそうな目標から設定し、クリアしていくことによる達成感を味わいましょう。

自分にご褒美をあげる

仕事を頑張っている自分にご褒美をあげましょう。どのような頻度でも構いませんが、自分の決めたタスクを達成したらご褒美を与えるという決まりを守りましょう。例えば、今日のプレゼンが終わったら大好きなケーキ屋さんのケーキを買う、プロジェクトが終わったら有給をとって海外旅行へ行く、など、自分が頑張ることのできるモチベーションとしてご褒美を用意しましょう。

デスクの回りを掃除する

身の回りの状態は心の状態を表すといわれています。つまり、デスクが汚いままだとタスクの優先順位も明確にならず、頭がごちゃごちゃしている状態といえます。汚いデスクは一度整理して綺麗にすることで気持ちをリセットしましょう。これはとても効果的な方法で、視覚的にすっきりするだけでなく自分のやるべきことなども一緒にすっきりして分かりやすくなります。「仕事のできる人の机はいつも綺麗」なのも納得ですね。

体を休める

単純に体が疲れていてやる気が出ない場合もあります。疲れていると頭も働かず、仕事の効率も悪くなります。疲労感を感じたら、無理をせずに一度体を休めましょう。疲れているまま仕事を続けるよりも、一度休んでリフレッシュした状態から仕事を再開したほうが効率よく集中して取り組むことができます。十分な睡眠や、先ほど前述したようなご褒美としてマッサージやエステに行くのもいいですね。

太陽光を浴びる

人間にとって太陽光を浴びることは生きているうえでとっても大切なことと言われています。強い光を浴びることで眠りを促すメラトニンという要素の分泌が促され、健康的な睡眠へと導いてくれます。夜になるときちんと眠くなり、朝はすっきり起きることができるのです。メラトニンにはこういった概日リズム(サーカディアンリズム)を整える働きがあり、睡眠だけでなくホルモン調節や体温調節にも役立ち、私たちの健康を促してくれます。

運動で気分転換する

「健康にはバランスの摂れた食事と適度な運動」とよく言われますが、これは事実です。食事だけでなく、運動にも人間の健康を保つ大きな働きがあります。運動することは、肉体的な健康だけでなく精神的な健康にも役立ちます。体力がつくだけでなく、精神的なストレスの発散もできるのです。疲れてしまうほどやらなくても十分に効果があります。自分が楽しい、気持ちいいと思える程度にスポーツをしたり、ストレッチをしたりするとよいでしょう。

思い切って仕事を変える

やっている仕事が好きではなかったり、嫌な人間関係の中にいたりする場合、いくら気分を変えてもまたすぐやる気が出なくなる…なんてこともあります。そんな時は、思い切って仕事を変えてみるのも手段の一つです。自分に合う仕事、自分が好きな仕事をこの機会に見つけて一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

 自分に合う仕事を見つける方法。探す手段とわからないときの対処法

病気が原因で仕事のやる気が出ないケース

仕事にやる気がでない原因が病気である可能性もあります。心当たりのある方は、一度チェックしてみましょう。

やる気が出ない原因は病気であることも

前述した「セロトニン」という物質が分泌不足なためにやる気がでない場合があります。上記の「やる気を出す方法」をいくつか試しても改善が見られない場合は病気が原因でセロトニンが分泌されていない場合が疑われますので、一度医師の診察を受けることをおすすめします。

やる気が出なくなる病気

やる気が出なくなってしまう病気にはいくつかの種類があります。

うつ病

不眠や食欲不振などの特定の症状が、2週間以上にわたりほぼ毎日続いている状態が続いている場合はうつ病が考えられます。やる気がでないことはうつ病の初期症状といわれていて、その状態が長く続いている場合、また喜びの喪失・悲壮感など感情に変化がみられなくなった場合には医師の診察をすぐに受けましょう。重度のうつ病になってしまう前に受診することで仕事復帰も早くなります。

自律神経失調症

精神的ストレスや過労が原因で交感神経と副交感神経のバランスがとれなくなった状態を自律神経失調症といいます。自律神経は心身の状態を調節しているので、そのバランスが崩れてしまうと全身のだるさだけでなく頭痛や耳鳴りがしたり、精神的にも不安定となって落ち着きがなくなったり、やる気がでない、イライラするなどの症状が現れることがあります。

橋本病

橋本病は身体を守る働きをするリンパ球が何らかのきっかけで甲状腺を攻撃し、甲状腺の機能が低下する病気です。この病気は代謝機能が低下することで心身の健康を損なうものです。やる気がでないといった症状のほかにも、疲れやすい、汗をかかなくなる、眠気を感じることが多くなる、体重が増加するなどの症状がみられます。

無気力症候群(アパシーシンドローム)

特定のことについて無気力でやる気が出なくなってしまう病気です。趣味などの好きなことには積極的に取り組む一方で、仕事に対してはやる気が出ず無気力になってしまう、といった症状があります。様々な出来事に関して無関心になり、自分でやる気をコントロールすることができなくなります。好きなことに関しては積極性があるのでなかなか病気だと分かりづらいのも特徴です。

病気の可能性があれば医療機関に相談する

やる気が出ず、様々な改善方法を試しても一向に良くならなければ病気の可能性があります。治らないで悩んだり自分を責めたりせず、まずは専門の医師の診察を受けてみましょう。自分で判断できない場合もあるので、他人に相談してみたり客観的な視点で見てもらうのも良いでしょう。重度の精神的な病にかかってしまう前に、誰かに頼ることを忘れないでくださいね。

やる気をUPさせるのはちょっとの気分転換から

いかがでしたでしょうか。

ちょっとした工夫で気分転換をすることでやる気が再度出て来ることがあります。デスクを綺麗にしてみたり、ご褒美を自分に与えてみたり、自分ならではのリフレッシュする方法を考えてみてください。

また、健康的な心身の状態もやる気にはとても重要です。身体が疲れていたり精神的に参ってしまっていると健やかな生活が送ることができなくなりストレスもたまります。やる気が出るのは心身共に健康な状態であるときであるということを忘れないでください。

ただし、やる気がでないことが病気が原因である場合もあります。重度の病気になってしまう前に、心当たりがあれば医師の診察を受けることをおすすめします。いきなり病院は…という方は、心を許せる人に相談し客観的に自分を見てもらうなど、周囲の人を頼ってみましょう。

 ストレスの原因とは|メカニズムを理解して上手に解消しよう

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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