仕事や求人を見つける際のアドバイス。事前に知っておきたい海外事情
仕事について考えてみる
転職も珍しくない昨今では、仕事についても様々な取り組み方があり、違う職種に就く人も珍しくありません。女性の中でも「ほかの仕事にも就職したい」「キャリアを積んで海外にチャレンジしてみたい」という考えを持つ人は大勢います。
だからこそ、仕事について考えてみることは、とても重要です。まだ少し気になる程度、という人も、転職をばっちり考えている、という人も「仕事を探す」ことについて一緒に考えていきましょう。
仕事を探す前にしておきたいこと
求人サイトを見たり、ハローワークに行ったり、実際の仕事内容を見ることも重要ですが「今の自分」を見つめなおすことも大切です。まずは仕事を探す前にしておきたい5つのことをお伝えします。
自分のスキルの棚卸しをしましょう
資格のように明確なものでなくても、今の自分が会社で担当している仕事などから得られた「スキル」にはどんなものがありますか。まずは今の自分の特技や経歴などの「スキル」を棚卸しして、何が出来て何が出来ないのか状況を整理しましょう。
仕事を探す手掛かりになるだけでなく、希望の仕事へ応募する際のアピールポイントや、頑張りポイントに繋がります。ノートに書きだしたり、パソコンに入力して扱いやすいデータにしておくのもおすすめです。自分が活用しやすい形にしましょう。
興味のある分野を思い浮かべてみましょう
世の中には、数多の仕事が存在します。一般的な会社の事務や経理、工場の管理や製造担当、旅行会社の企画担当や現地でのツアー担当などなど、分野1つとっても様々な仕事があるのです。そこでまず、興味のある分野、物事を思い浮かべてみましょう。
たとえば出版という分野に興味があったとしましょう。出版社に勤める、という選択肢以外にも、製本を行う工場に関わる、デザイナーとして表紙や挿絵に関わる、自分が本を書く側になるなど、さまざまな仕事が存在します。実際に興味のある分野に関わる仕事について調べることで、どんな職種があるか知るチャンスにもなります。
給与や待遇について希望をまとめよう
今の職場での給与や待遇について、あなたはどんな考えをお持ちですか。職種や地域が変われば、それだけで給与や待遇は大きく異なります。実際に自分が希望する内容が現実とかけ離れていないかどうか、平均的な収入額を確かめたり、子供がまだ小さいからパートとして働きたい、など待遇の希望をまとめておきます。
そして希望をまとめたら、転職を前提としている人はもう1つすべきことがあります。実際に自分が転職して、転職先の企業でそれだけの価値が生み出せる人材かどうか、客観的に判断することです。これは給与額を交渉したいときにも重要なので、きちんと判断しておきましょう。
天引きされる税金などについて知ろう
給与明細を見ると、住民税や社会保険料など給与から天引きされる金額が分かります。これをきちんと知らないと、生活に困ることになります。給与はこれだけほしい、と思ったら、実際に収入として得られる「手取り」がその額になるかどうかで考えなくてはなりません。
給与の「額面」と「手取り」は異なります。何故なら給与は総支給額より、住民税など税金と社会保険料が天引きされたものが「手取り」となるからです。ここを失念していると、想定していた額より給与が低かった、という大きなミスが生まれてしまいます。目安として、求人広告に「20万円」とあれば、税金や保険料が差し引かれた手取りは「16万円」ほどになります。
また転職を考えている人は、退職するタイミングによっては住民税が3カ月分一括で引き落とされることもあるので注意が必要です。税金について詳しくなることは、仕事をする中で住民として損をしないことにつながります。仕事を考えるとともに、税金についても知っていきましょう。
休日や福利厚生もしっかり確認しよう
休日、福利厚生といった、その会社独自の制度が多いものも気をつけてみておきましょう。たとえば、週休二日制と書いてある場合、かならず二日休日になるわけではなく、一週間のうちで二日間どこかに休日がある週が、一か月の中で一回はあるという意味です。
こうした言葉の違いを知らないことで、実際に就職してから期待した休日が得られなかったり、社会保険が不足していることを知ったり、後悔するケースもあります。自分の身を守るためにも、安易な選び方はせずに、しっかりと確認していきましょう。
求人サイトを利用した仕事の探し方
実際に求人サイトを使って仕事を探すときは、職種・給与・エリアの3つがよく利用されています。この3つを完全に絞ってもいいですし、ほかの職種をとにかく知りたい場合は給与とエリアだけに絞るのもありです。
職種から探す
求人サイトでは、職種がカテゴリ分けされていることがよくあります。いくつか見てみましょう。
営業
商品や会社のサービス自体を、法人や人に購入してもらうことを目的とした仕事を行う職種を、総じて営業と呼びます。商品内容やサービス内容によって営業方法もまちまちで、実際に家や会社を訪問する場合もあれば、電話やメールで営業を行う場合もあります。キャリアカウンセラーや、人材コーディネーターもここに含まれます。
事務・管理
一般的な会社の事務職から、総理、人事、経理、貿易に物流と、いわゆる縁の下の力持ちとも言うべき職種が豊富です。多くの人が円滑に仕事ができるようサポートする役目を担うことも多く、コミュニケーションスキルが以外にも求められるシーンが多い職種でもあります。
サービス・販売・外食
飲食やアミューズメント、美容、エステ、リラクゼーション、旅行、ホテル、ブライダルなど、あらゆる人のためのサービスを扱う職種です。自分が好きな分野、得意な分野に関わる職種が探しやすく、また未経験者のトライも歓迎されています。
医療・福祉・介護
一口に医療・福祉・介護に関わる仕事であっても、資格が問われる職種と、問われない職種に分かれています。薬剤師や看護師、臨床検査技師などの資格が必要となる職種もありますが、生活支援のためのスタッフや、就職後研修を経ることで未経験でも働ける職種もあります。
エリアから探す
自分が住んでいる地域から探すほかにも、自分が「暮らしてみたい地域」で探すのも1つの方法です。近年はIターンやUターンを希望する人、つまり移住希望者も増えており、地方でもそうした移住者向けの就職口を広く応募しているところもあります。
東京の職種の特徴
「1度は東京に住んでみたい」と考えている人は、転職先を東京で探すという手があります。東京は珍しい職種やデザイン系の職も地方より見つけやすく、魅力的な場所です。ただ一方で、物価も高めなので、転職するならきちんと転職先が見つかってから移住した方が良いでしょう。
北海道の職種の特徴
大自然に囲まれた地方での就職として、北海道を考える人もいるかもしれません。確かに、広大な大地と大きな家を低家賃で借りられることなど魅力は満載です。職種としては、都市部は事務系や総務などが多く、地方に行くほど農業系や酪農系が非常に豊富です。
ただし本州から出ることもあり、転職先の見つかりにくさを考えると「絶対に北海道で就職したい」という人でないと、ハードルが高く感じられるかもしれません。
沖縄の職種の特徴
観光系の仕事や、農業に就職する、単純に沖縄で仕事がしたいという人にとって、沖縄は魅力的なエリアです。職種としては農業や観光系に特化しており、事務や経理、総務、人事といった企業にまつわる職種の募集数が少ないのも特徴です。
また離島になると、より一層仕事の幅は狭くなるので、職種の豊富さという面ではデメリットを感じる人もいるかもしれません。
給与から探す
ほとんどの求人サイトでは、給与は職種やエリアを選択した後に設定できるようなシステムの仕組みになっています。そのため、給与の額だけで探すのは難しいところです。1つの目安として、首都圏の方が地方に比較して給与が高い傾向にはなりますが、その分家賃などの生活費が高額です。
一方地方では、給与自体は低い傾向にありますが、移住することで生活費がほとんどかからないような生活ができる場合もあります。また首都圏に比べて、格安で広い物件と契約できるので、今まで以上に広い家に暮らすことも可能です。
珍しい職業紹介
求人サイトによっては、ほとんど知られていないような職業を紹介しているサイトもあります。今までピンとくる仕事がなかった、という人は、こうした世間にはあまり知られていない仕事への就職を目指すのも1つの方法です。珍しい職業を3つ、お伝えします。
舞妓
京都を中心に、お座敷で宴の席で舞を踊る、お客さんと話をしたりとおもてなしをするという、一見華やかな仕事です。しかし、一人前の舞妓になれるように仕込みだす年齢が中学生前後と速く、収入もほぼないため、舞妓になりたい、という強い意志がある人だけが挑戦できる世界です。
環境調査サンプルの採取スタッフ
病院や大学、オフィスなど、多くの人が集まる場所では空気や水が安全である必要があります。それを検査するときには、フィルターのほこりを採取したり、水を採取したりしなくてはなりません。こうした採取物を環境調査サンプルと呼び、それを採取する専門のスタッフもいるのです。
僧侶
「えっ、お坊さん?」と驚くかもしれません。実はお寺によっては、通いの僧侶として未経験者を採用しているところもあります。女性で言えば尼となりますが、たとえば浄土真宗では剃髪、食べ物の制限、結婚の制限がないため、出家をせずに寺へ通って仏の教えを広め、日々のお勤めを行うことも可能です。
女性向け人気の職種紹介
実際、どんな職種が人気なのかは気になるところですよね。「好きを仕事にする」を目指している女性も多いのですが、その次に多いのが「専門性が高まり、身につく仕事」が人気です。
例えば「旅行企画・手配・ツアーコンダクター」は、お客様がもつ旅行への要望をくみ取るスキルや、各地の情報を知るスキル、多種多様な業者とやり取りをするスキルなど、多方面に対応できる能力が身につくことから、人気があります。またコツコツ頑張りたい人向けに「事務」も根強い人気のある仕事です。
そのほかにも「人と接することができる」という点から「フラワーコーディネーター」や「インテリアコーディネーター」も、人気があります。どちらも接客場面が多く、お客様の要望を叶えるスキルを身に着けることが必要な仕事です。
海外の仕事事情
「ゆくゆくは海外で勤務したい」と考える人にとっては、海外の仕事事情も気になるところですよね。転職先として多い、アメリカと東南アジアの仕事事情についてお伝えします。
アメリカの場合
転職国家と思われていますが、転職する際はかなりシビアに調査されることがあります。というのも、アメリカは良くも悪くも個人主義であり、仕事をこなす際のパフォーマンスが、給与に顕著に反映されます。会社に貢献すればするほどボーナスもアップし、中には年収の50%という破格のボーナスをもらう人もいるほどです。
だからこそ、会社に貢献できない人材は切り捨てられてしまい、転職するにしても「会社に貢献してくれる人材ではない」と判断されれば、容赦なく落とされます。さらに性別や年齢も関係なく、転職時に着実に上のランクにアップしている人は高く評価されます。逆に1か所でずっと同じ職にとどまっている人は「順応性が低いかも」と嫌煙されがちとされています。
東南アジアの場合
東南アジアは、全体的な雰囲気を見れば残業せず定時退社する人が多く、日本と比較するとのんびりしている傾向が強いとされます。特に現地採用された場合には、こののんびりしたスタイルの働き方を一緒にしていくことができるでしょう。また若くして責任ある仕事を任されることも多く、キャリアアップしたい人にはおすすめです。さらに「日本人だから」という1点で信頼される傾向もあります。
一方で、契約期間が決まっていたり、その法人が撤退してしまうことで突如として無職になるケースもあります。日本に戻っても仕事がなかったり、仕事が合わなくて続かないということもあるので、そこは注意が必要です。
新しい仕事で新しい未来へ
仕事探し、転職活動、そのどちらも実際重要になるのは「忍耐」と「情報収集」です。どれだけコツコツ続けられるかが、1つの鍵となります。もちろん、モチベーションが下がることもあるでしょう。
しかし新しい仕事に就くことは、前の仕事のままなら見られなかった未来へたどり着くきっかけでもあります。自分らしい人生のためにも、仕事についてもっと考えてみませんか。