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介護福祉士を取得したい、取得難易度で関係資格を比較しよう

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資格の難易度を知って比較したい

介護関係の資格というと、この先も需要が非常に高く、取得したいと考えている人も多いかもしれません。ですが一口に介護関係の資格と言っても、介護福祉士や社会福祉士、ケアマネージャーなどがあります。自分に向いているのはどの仕事なのか、取得難易度はどのくらいか比較したい人の為に、実際のデータからそれぞれの難易度を比較しました。

自分に合うものを、是非見つけてみましょう。

介護福祉士の仕事について

まずは介護福祉士がどのような仕事なのか、どの程度の年収なのかといった、大まかな部分を抑えておきましょう。

介護福祉士の仕事内容

介護福祉士の仕事内容は、簡単に言えば介護にかかわるありとあらゆる仕事全てです。身体的な介助から、精神的なサポート、日々の体調管理など介護にかかわる場所で利用者を助ける仕事をしています。また介護に関する情報を利用者の家族や地域に向けて発信したり、日々の生活状況を記録に残すといった役目も担います。

介護福祉士の年収

そんな重要な役割を担う介護福祉士の年収ですが、国家資格の中でも決して高いとは言えません。平均年収はリーダー層となるような年代でも新人でも、およそ300万円から400万円前後です。1年間で税金が50万円ほどあることを考えると、手取り20万円以下ということも少なくありません。

また新卒の給与は、諸々の補助金を含めても16万円程度の場合も多く、年収の低さと業務の過酷さが見合っていないと考える人も多いようです。

介護福祉士国家試験の合格率

就職口がたくさんあることでも知られる介護福祉士ですが、試験に合格できなければその第一歩を踏み出すのもままなりません。どの程度の合格率なのか、チェックしておきましょう。

過去4回の合格率の推移

過去4年分の合格率の推移は、以下の通りです。

・平成25(2014)年度第26回:61.0%
・平成26(2015)年度第27回:57.9%
・平成27(2016)年度第28回:72.1%
・平成28(2017)年度第29回:70.8%

こうしてみると、平成28年度第29回の合格率が70%超えとなり、次第に合格率が上がっていることが分かります。試験難易度自体は年々低下している傾向にあること、受験資格の改定により受験者数が増えたことも、理由の背景と言えそうです。

合格発表について

平成29年度第30回の合格発表は、2018年3月28日に行われる予定です。合格発表の方法は専用のホームページへの掲載で、筆記試験を受けた場所を選び、自分の受験番号があるか調べることで合否を知ることができます。また2018年4月13日までには書類でも通知が行われる予定となっています。

介護福祉士国家試験の難易度

では国家資格自体の難易度はどのようなもので、問題の変更点はあるのかなど、詳しい点について解説していきます。

第1回の合格率は23.2%

国家資格というと全体的に難易度が高いのですが、介護福祉士国家試験の第1回の合格率は23.2%と、大変低いものでした。合格率だけで難易度を測るのは難しいのですが、第29回の合格率が72%だったことを考えると、難易度は年々下がってきていることがわかります。

また第30回についても、コツコツとしっかり勉強を続けていけば筆記試験では特に悩むこともないという声も多く聞かれており、難易度は年々低下傾向にあるようです。

第29回から変更された点

2018年以降の国家試験では、この低下傾向にある難易度が大きく変わる可能性があります。まず2017年にあった第29回から設問数が5問増え、医療的ケアの分野に関する問題が増えています。そのため問題数もトータル125問となり、過去の出題との難易度比較が難しくなっています。

また、実務者研修の修了が必須となりました。実務ルートで受験する場合には、実技試験を受ける必要はなく、筆記試験のみとなります。結果として実技試験を受ける人の数は大幅に減少することが予想され、事実上の廃止といえます。

したがって、実技試験を行わない分、今後は筆記試験の難易度も変わってくることが予想されます。それがこれまで通りの難易度が低下する傾向になるのか、反対に上昇するのかは不明であり、試験対策も重要になってくるでしょう。

介護福祉士国家試験の受験資格について

介護福祉士国家試験は、受験内容よりも受験資格の方が難易度が高いといわれています。何故難易度が高いといわれるのかについて、チェックしておきましょう。

第29回から実務者研修が受験資格に必要

これまでは受験資格は、3年以上の実務経験でした。しかし第29回から450時間の実務者研修が新たに受験資格に加わったため、結果として実務者研修を修了していれば実技試験が免除されるというメリットも生まれました。ですが反対に、実務者研修を終えていない人は受験資格が得られないということになります。こういった背景が第29回の受験者数半減につながっています。

出身ルート別の受験資格について

受験資格は養成施設ルート、実務経験ルート、福祉系高校ルート、経済連携協定(EPA)ルートに分かれています。ルート別の受験資格は、以下の通りです。ですが今後も受験資格などの変更により、変わる可能性は十分にあります。自分がどのルートにあたるのかは、1人ずつきちんと確認しておきましょう。

・養成施設ルート:高等学校や大学など卒業→介護福祉士養成施設→筆記試験→合格で資格取得
・実務経験ルート:実務経験3年以上+実務者研修か介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修→筆記試験→合格で資格取得
・福祉系高校ルート:新カリキュラム→筆記試験→合格で資格取得。ただし平成21年以前の場合は実務経験9か月以上と介護技術講習、もしくは筆記試験と実技試験双方受験→合格で資格取得
・経済連携協定(EPA)ルート:EPA+実務敬虔3年以上→介護技術講習or実務者研修→筆記試験→合格で資格取得

なおEPAルートの場合、筆記試験と実技試験双方を受けることで資格を取得するという方法もあります。制度の変わり目でさまざまなパターンに分かれていることが分かります。

介護福祉士と他の福祉系資格との難易度比較

では介護にかかわるそのほかの資格と、ケアマネージャーや社会福祉士は難易度としてはどう違うのでしょうか。

介護福祉士とケアマネジャー

ケアマネージャーは介護保険制度に基づいて、その人に合わせたケアプランを作成していくことが仕事になります。そんなケアマネジャーと比較すると、介護福祉士は取りやすい資格といえます。確かに介護福祉士は国家資格で、ケアマネジャーは国家資格ではありません。しかし、ケアマネジャーを取得するには国家資格を持ったうえで実務経験5年以上が必要になるので、ケアマネジャーを取得するほうが難易度が高いといえます。

またその仕事内容も、看護師や介護福祉士、社会福祉士など多職種と連携することが求められます。しっかりと経験が必要になることが分かります。さらに合格率も20%前後なので、難関資格の1つです。

介護福祉士と社会福祉士

社会福祉士は介護福祉士と仕事内容なども比較的似ている福祉系国家資格なのですが、その合格率は30%前後であり、更に試験科目も介護福祉士より8科目も多いという面があります。したがって、社会福祉士と比較しても介護福祉士は取りやすい資格であるといえます。

難易度だけがすべてではありませんが、こうしてみると介護福祉士は国家試験として次第に取得しやすくなってきている資格と言えます。需要も高いため、取れば長期間に渡り自分を助けてくれる資格です。

介護福祉士国家試験の合格基準

ここでは、介護福祉士国家試験の合格基準について解説していきます。

筆記試験の合格基準

筆記試験の場合は、全部で125問あり、1問1点で計算されます。その際の合格基準は、以下の2つです。

・総得点125点に対し、得点77点以上
・「11科目群」すべてで最低1問は正解すること

総得点数の60%以上正解で合格と言えます。しかし得点が80点でも、11科目のうちどれか1つでも全問不正解の科目があれば、不合格という形になります。また点数については、毎年の難易度に合わせて補正が加えられるので、合格基準はその年ごとに変動するのも特徴です。試験内容は介護に関する基本知識などが幅広く出題され、マークシート方式になっています。

実技試験の合格基準

実技試験を受ける人はどんどん減っていく傾向にありますが、この先もしばらくは行われる試験です。基準として総得点100点に対し、60点以上取得することが条件となります。ポイントとして、会場で実際に問題文を読み、それに基づいた援助を患者役の人に行うこととなります。この試験では、患者の扱いやコミュニケーション能力などを問われます。繰り返しの練習が、何よりも大切になります。

介護福祉士は比較的取りやすい資格

介護福祉士は国家資格でありながら、難易度はほかの資格に比べても低めで取りやすい資格です。またこれからは高齢化も進み、介護の人材は貴重になってくるため、介護福祉士を取ることは社会に貢献することにもつながります。

何か人の役に立つ仕事がしたい、介護福祉士に挑戦してみたい、と考えている人はぜひトライしてみませんか。生涯にわたって活躍できる、かけがえのない資格を得られます。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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