資格・語学

エネルギー管理士の取得は難易度が高い? 勉強法と受験方法のまとめ

現在、日本では数年後に控えた東京オリンピックの開催に向けて、インフラ整備などが急務となっています。そこで、ますます需要が高まっている資格の一つがエネルギー管理士です。ここでは、エネルギー管理士の資格についてとその難易度について解説します。

益々需要が増えるエネルギー管理士の資格

近く開催される、東京オリンピックの開催に向けて、日本の経済や産業事情に急激に変化が現れています。それに伴って、今後、ますますの需要が期待される資格の一つに、エネルギー管理士があります。ここでは、エネルギー管理士という資格を初めて聞く人や、これから目指そうとしている人に向けて、なぜエネルギー管理士の需要が今高まっているのかについて解説します。そして同時に、エネルギー管理士という資格の重要性もみていきましょう。自分の将来設計の一つに、エネルギー管理士という選択肢があることと、女性も活躍できる有望な資格である、ということを理解していきましょう。

エネルギー管理士について

エネルギー管理士とはどういう資格なのでしょうか。ここでは、エネルギー管理士の資格が誕生した経緯や、どういう位置づけなのかについて、そしてエネルギー管理士を受験するために、必要な受験資格についてみていきましょう。

省エネ法の制定により誕生

エネルギー管理士は、製造業や鉱業、電気供給業、ガス供給業、そして熱供給業において、規定量よりも多くのエネルギーを使う工場などに必ず置かなくてはならない、と法律で定められています。それは「エネルギーの仕様の合理化等に関する法律」で、いわゆる省エネ法とも呼ばれています。

このエネルギー管理士という資格は、既述の「エネルギー仕様の合理化等に関する法律」が平成17年に改正されて誕生しました。従来の熱管理士の資格と電気管理士の資格が、「エネルギー管理士」という新しい資格へと一本化されたという経緯があります。

エネルギー管理士は、現在国家資格として認定されており、日本の産業の発展にも貢献しています。また、間近に控えた東京オリンピックの開催に向けても需要が高まってきており、きわめて有望な国家資格の一つといえるのです。

配置が義務付けられている職場

製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の5業種のうちで、一定の燃料を使用する事業所事務所や工場などの比較的大きい工場での年間使用料が3000?以上の工場は、【第一種エネルギー管理工場】に指定されています。

このような指定された第一種エネルギー管理工場内で、エネルギーを使う量に応じたエネルギー管理士を1名~4名を配置することが法律によって義務づけられているのです。

エネルギー管理士になる条件

エネルギー管理士は他の多くの国家資格と違い、年齢や学歴などの受験資格に制限が設けられていません。また、理系の高校や大学を卒業していることが取得の際の条件のような印象があります。しかしこの資格はエネルギー関係の内容のため、高校や大学で文系を専攻していても、なにも問題なくエネルギー管理士を受験することができるのです。

資格取得で転職や昇進も

エネルギー管理士は、今まで述べてきたように、法律によって管理者の配置を義務づけられています。このことから、エネルギー管理士の資格を取得することによって、会社内での昇進や昇給の可能性が高まるといえるでしょう。また、エネルギー管理士は一つの分野にとどまることなく、さまざまな分野の活躍が期待できるます。そのため、この資格を取得することによって、転職にも有利になるといえるでしょう。

エネルギー管理士の資格をとるには

エネルギー管理士の資格をとる方法は、認定研修を受ける方法と試験を受ける方法の2つがあります。ここでは、その2つの内容がどのようになっているか、について詳しく解説します。

認定研修を受ける

資格の取得希望者が、実務研修を申し込む時までに【エネルギー使用合理化に関する実務経験が3年以上】あれば、「エネルギー管理研修」を受けることができます。この研修は、一般財団法人省エネルギーセンターが主催しています。このエネルギー管理研修の修了後に、経済産業大臣に申請をするとエネルギー管理士として認定されます。そして修了試験に合格することで資格を取得することができるのです。

しかし、この方法にはデメリットもあります。それは、受験地に制限があることや研修の日程が7日間という制限があり、さらに新規に受講する場合に受講料が70,000円必要になるということです。研修の詳細は、以下の」一般財団法人 省エネルギーセンター」の公式ホームページ内の「第40回 エネルギー管理研修 受講の手引き」をご参照ください。
【参照リンク:https://www.eccj.or.jp/mgr1/ken_guide/index.html

年一回の試験に挑戦

研修を受ける以外の方法は、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する【エネルギー管理士試験】を受験して合格する方法があります。この試験後に、経済産業大臣に申請をするとエネルギー管理士として認定されて資格を取得できます。

しかし、この方法には一定の条件が伴います。それは試験の前後を問わず、【エネルギー使用合理化に関する実務に、1年以上従事すること】が資格取得の条件なのです。受験資格には他の制限はなく、試験は毎年8月上旬に1回実施されます。尚、受験料は17,000円です。

試験の内容

エネルギー管理士の試験には、必須基礎課目と選択専門課目があります。それでは、実際の試験内容や合格基準をお伝えします。

試験の方法

試験は、後述する共通科目(課目Ⅰ)と選択科目(課目Ⅱ)共に、マークシート方式で行われます。論述問題や記述問題での出題はありません。

試験地

試験地は、北海道、宮城県、東京都、愛知県、富山県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県の10会場のうち、申し込みの際に、希望する試験地を選択することができます。

試験時間

試験時間は、課目Ⅰが80分、課目Ⅱが110分、課目Ⅲが110分、課目Ⅳが80分で、午前9時から試験が開始され、午後5時40分に全ての試験が終了します。

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必ず受けないといけない共通科目(課目Ⅰ)

エネルギー管理士の試験では、エネルギーの使用の合理化等に関する法律及び命令やエネルギー総合管理などのエネルギー総合管理及び法規が必須基礎課目となっています。

選択となる科目(課目Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ)

エネルギー管理士の選択専門課目は、「熱分野」と「電気分野」のどちらかを選択できます。熱分野は、熱力学などの「熱と流体の流れの基礎」、燃料計算などの「燃料と燃焼」、熱利用設備などの「熱利用設備及びその管理」の3課目で構成されており、電気分野は、電気計測などの「電気の基礎」、工場配電などの「電気設備及び機器」、電動力応用などの「電力応用」の3課目で構成されています。

合格となる基準

必須基礎課目1課目と選択専門課目3課目の合計4課目で、それぞれの課目で60%以上の得点が合格基準となっており、4課目全て合格基準に達した場合に、エネルギー管理士試験合格となります。また、合格した課目がある場合は、受験後3年以内であれば、次回受験時に該当課目が免除される制度があります。

しかし、受験後3年過ぎてしまうと、もう一度受験し直す必要があるので、注意が必要です。

試験の申し込み方法

エネルギー管理士の試験の申し込み方法は、郵送で願書を提出する「受験願書申し込み」とインターネットを利用する「インターネット申し込み」の2種類の方法があります。詳細は以下の「第40回 エネルギー管理士試験 受験の手引き」をご参照ください。
【参照リンク:https://www.eccj.or.jp/

認定研修と試験の難易度

エネルギー管理士の資格は、認定研修を受ける場合と試験を受ける場合とでは、どちらの難易度が高いのでしょうか。ここでは認定研修と試験の難易度についてみていきましょう。

認定研修の難易度

認定研修の合格率は、平均で60~70%と比較的高い数値となっています。また、2017年の認定研修結果は、受験者1,152人に対して合格者は734人で、合格率は63.7%でした。

エネルギー管理士試験の難易度

エネルギー管理士試験の合格率は、平均で20~30%となっています。認定研修の合格率に比べても難易度はかなり高めとなっています。また過去の合格率は、2013年で27.9%、2014年で21.5%、2015年で23.3%、2016年で20.1%でした。毎年約10,000人の受験者に対して、合格者は約2,000人程度です。

エネルギー管理士に合格するために

それではエネルギー管理士に合格するためには、どのような勉強の方法が必要になるのでしょうか。ここでは、エネルギー管理士に合格するための勉強方法と、そのポイントについてみていきましょう。

熱科目と電位科目どちらを選ぶか

エネルギー管理士の試験では。選択専門課目「熱分野」と「電気分野」のどちらかを選択する方法をとっています。実際の合格率をみてみると、「熱分野」の方が合格率が高い傾向にあります。

2013年以降の試験結果は、「熱分野」と「電気分野」を合算した数値の発表となっています。2012年の結果をみてみると「熱分野」の合格率は28.0%、「電気分野」の合格率は16.7%という結果であり、その差は明らかです。この結果だけでみると「電気分野」よりも「熱分野」を選択した方が合格しやすいという傾向であるといえるでしょう。

合格するための勉強方法

エネルギー管理士の試験を初めて受験するのであれば、解説などがわかりやすい参考書を選ぶと理解もしやすく、勉強が進めやすくなるためおすすめします。また計算問題の出題もあるので、高校数学の復習をしっかりしておくことや、過去問題を徹底的に使いこなすことも重要です。

現在は、エネルギー管理士の試験に関する参考書や問題集が数多く出版されているので、自分に合った参考書や問題集を選ぶようにしましょう。

資格所得までの勉強時間

初めの試験から、一気に4課目全てに合格することを目指す場合、広く浅く勉強することになるために深い知識や、特殊な計算問題などが勉強不足になってしまう可能性があります。そこでエネルギー管理士の試験のは【合格した課目だけが3年間免除になる制度】を利用してみましょう。

この免除制度を最大限利用し、数年間かけてエネルギー管理士の試験合格を目指す人もいます。また、資格取得までに必要な勉強時間の目安については、元々数学が得意な人の場合で3~5カ月間、苦手な人の場合は1年~3年間ほどかかるといわれています。自分のレベルによっては、余裕を持った勉強時間の計画が必要となるといえるでしょう。

難易度の高い資格であるが、有望な資格である

エネルギー管理士は、経済産業省に認定された国家資格で、比較的難易度が高い資格試験です。しかし、日本全国あらゆる地域に電気やガス、そして電子機器関係の大規模工場が点在しているため、エネルギー管理士の資格を活かす機会がかなり見込めます。この資格を持っていると、分野を問わず働く場所は多く、その働き方もさまざまといえます。

現在日本では、原子力に替わるエネルギー開発などが注目されいます。今後も日本のエネルギー産業においては、エネルギー管理士の活躍の場が広がると予想されるため、将来性のある有望な資格であるといえるでしょう。

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LITORA編集部

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