資格・語学

司法試験の難易度と試験内容を知ろう。受験資格や受験方法も公開

司法試験合格への難易度は高く、かなりハードルの高い資格試験といわれています。弁護士を目指すための資格試験であり、試験に合格するまでの勉強時間は、時間を掛けなければいけない大変な試験です。司法試験の試験内容や難易度について知っておきましょう。

今日試験がどれぐらい難しいか知りたい

弁護士になるための司法試験は、実際どれくらい難しいものなのでしょうか。難しいということは知っていても、どの程度の難しさなのかあまり知らない人も多いのではないでしょうか。司法試験の難しさについてみていきましょう。

司法試験の難易度について

司法試験の合格率の難易度は、かなり高いといわれています。司法試験を目指したいと考えている人が知っておきたい司法試験の難易度について確認していきましょう。

国家試験で一番難しい

司法試験は、公認会計士と並んで一番難しいとされる試験です。司法試験に合格すれば弁護士などの資格がある職に就くことができる試験です。かなり敷居の高い国家試験で、他の国家試験の中でも群を抜いて難易度が高いといわれています。

平成29年の司法試験受験者の合格者は、4人に1人の割合となっています。司法試験を受ける方法は、予備試験を受ける方法と、法科大学院に進む方法があります。合格率を見ると、予備試験合格者の方が、法科大学院に比べ合格率が高くなっています。

合格率は約20%

司法試験の合格率は、約20%といわれています。合格者の男女比は、平成20年から29年までの10年間で、男性の合格率は21.3%、女性の合格率は17.8%で男性の方が合格率が高いというデーターが出ています。10年間の間で、男女の合格率は多少の動きはあるものの、男性の方が高いのが特徴です。

年によって違いがあるのは、色々な諸説があり確実なことははっきりしていませんが、法科大学院を卒業してからとなると、女性はライフイベントなどで試験を受けることが難しくなってしまうことも考えられます。合格率20%の中で、法科大学院へ進むよりも予備試験合格者の方が、受験者が増えているという現実もあります。

司法試験とは 

司法試験に合格する目的とは何なのでしょうか。国家試験である司法試験の内容と詳細について、知っておきましょう。

裁判官検察弁護士になるための試験

司法試験は「裁判官、検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を備えているかどうかを適確に評価するため、知識を有するかどうかの判定に偏することなく、法律に関する理論的かつ実践的な理解力、思考力、判断力等」を判定するものです。

司法試験を受けるのは、裁判官、検察官、弁護士を目指すための国家資格を取るためのものです。法曹資格を付与するための国家資格となります。法曹になるためには、この資格が必要となるのです。司法試験に受かってすぐに法曹になれるわけではないのですが、この司法試験に合格することが一番難関なのです。

試験科目は7科目

司法試験の科目は、憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法となっています。憲法・行政法は公法系、民放・商法・民事訴訟法は民事系、刑法・刑事訴訟法は刑事法といわれています。法科大学院入試は、適性試験と法科大学院入試があります。

適性検査は、基礎の学力を図る試験となっており、法律知識を図る試験ではなく論理的判断力・分析的判断力・長文読解力・表現力から出題されます。法科大学院入試に関しては、各大学によって出題形式や科目が違ってきます。大学の出題科目を調べておくとよいでしょう。

司法試験予備試験は、短答式試験・論文式試験・口述試験となっており、短答式試験は7科目と一般教養科目、論文式試験は7科目と一般教養科目・法律実務基礎科目、口述試験は法律基礎科目から出題されるようになっています。

司法試験を受験する方法 

司法試験を受験する方法は、どのような方法があるのでしょうか。司法試験を受験する方法について、みていきましょう。

法科大学院を修了する

司法試験を受験する方法には、2つの方法があります。そのひとつは、法科大学院を修了する方法です。法科大学院ルートは経済的時間的コストが大きいという特徴があり、最近では司法試験予備試験を選ぶ人も増えています。

法律学未修者の場合は、法科大学院で3年、既修者の場合は2年の履修が必要となります。そして、法科大学院の受験資格は、大学卒業もしくは見込みのいずれかであることになります。

予備試験に合格し司法試験に合格する

司法試験を受験する方法には、予備試験に合格する方法もあります。予備試験は法科大学院に進学しなくても、司法試験受験資格を得られる試験です。内容は法科大学院修了程度の力を受験生が身につけているか否かを判断するものとなっています。

予備試験は、法科大学院に比べてコストが抑えられ、時間も短縮できます。法科大学院の場合、最低でも2年間の履修時間が必要となりますが、予備試験は合格してから半年後に司法試験を受験できるので、最短でも2年早く職につけることになります。

そして、予備試験に掛かる費用は、法科大学院に比べてかなり安く済みます。これは、基本的に受験料しかかからないためです。予備試験の受験資格は、年齢や学歴、回数などに関わらず受験することができます。費用が厳しいため、法科大学院を受験できない人にもチャンスがあるのが予備試験なのです。

司法試験予備試験の内容について 

司法試験予備試験には、短答式試験・論文式試験・口述式試験があります。それぞれの試験内容についてみていきましょう。

短答式試験の試験内容

短答式試験の試験内容は、法律基本科目は基本法律7科目の憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法、一般教養は社会科学・人文科学・自然科学・英語です。法律基本科目は、各科目10~15題の問題が出題されます。

基本的な内容が多いので、基礎さえしっかり学んでいれば合格しやすいといわれています。

憲法・行政法は1時間、民法・商法・民事訴訟法は1時間半、刑法・刑事訴訟法は1時間という試験時間になっています。

一般教養については、社会科学・人文化学・自然科学・英語の中から出題され40問から20問を選択する試験となっています。

そのため、自分の得意分野を選んで回答していくことがコツです。

論文式試験の試験内容

論文式試験の試験内容は、法律基本科目は憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法、法律実務基礎科目は民事・刑事、一般教養科目は人文科学、社会科学、自然科学となっています。2日間に渡って行われることが多いのが特徴です。

試験時間は、憲法・行政法が2時間20分、民法・商法・民事訴訟法で3時間半、刑法・刑事訴訟法で2時間20分、法律基礎科目で3時間、一般教養科目で1時間となっています。各科目で一題程度の出題で、小論文形式の問題が出題されます。短答式試験を合格した後に受験できるのがこの論文式試験です。

口述試験の試験内容

口述試験の試験内容は、法律実務基礎科目の民事と刑事となります。論文式試験を合格した人が受験できる試験となります。試験は、1日の場合と2日の場合があります。口述試験は、弁論能力を試すもので、法的な推論、分析や構成に基づいた弁論ができるかどうかという能力を見る試験です。

口述試験が最後の予備試験になります。順調に進んだ場合、短答式試験を5月に行い、論述試験を7月に行い、最後に口述試験を10月に行います。すべて合格した後に、司法試験の受験資格が得られます。それぞれ難易度が高い試験ですが、さまざまな人にチャンスがあるのが予備試験だといえます。

合格率が一番高いのは予備試験合格者

法務省の発表によると平成29年司法試験の合格者数と合格率を法科大学院別にみると、1位は「予備試験合格者」で合格率は72.5%というデーターが出ています。法科大学院の中では、合格者が出なかった学校もあります。平成24年より法科大学修了者だけでなく、予備試験の合格でも司法試験を受験できるようになりました。

予備試験合格者の職業をみてみると、法科大学院生が多く、法科大学院生でも予備試験を受けて司法試験を目指す人も増えているようです。司法試験合格者は、年々減少傾向にあるのに対して、予備試験の方法で司法試験を合格した人の合格率は、年々増えています。

予備試験の人の合格率が高い理由は、まず予備試験の内容が非常に難しいということがあります。予備試験と司法試験の内容が類似していることもあり、予備試験を合格しているということは、ほぼ司法試験の合格基準に達していることになるからです。

大学別司法試験の合格率 

法科大学院の大学別の司法試験の合格率は、どのような状況になっているのでしょうか。全国の法科大学院の司法試験の合格率についてみていきましょう。

どの大学も既修者の方が合格率は高い

法科大学院に入学する人は、法学部を卒業した人がほとんどです。大学で既に法律の勉強をしているので、当然勉強している時間が長いので既修者のほうが合格率は高いことになります。大学で4年勉強をし、法科大学院で2年勉強することになるので、6年間勉強をすることになります。

これに対して、未習の人は法科大学院で初めて法律を学ぶことになるので、既習の人と比べて合格率は低くなってしまうわけです。既習の人は、大学で既に法律の勉強の悩みをクリアしているので、法科大学院に入る時点でひと壁越えていることも、未習の人との差となります。

未修者と既修者では、スタートの時点で知識量が違います。そのため既修者の方が、法科大学院に入ってからも勉強方法もわかっているので、未修者の人の方が大変なのです。しかし、未修者でも合格している人はいますが、全体で見るとやはり既修者が多くなります。

大学別平成29年司法試験の合格率

平成29年の大学別の司法試験の合格率になります。全体の合格率→ 既修者→ 未修者の順となっています。

  • 1. 京都大法科大学院   50.00%, 63.16%, 21.43%
  • 2. 一橋大法科大学院   49.59%, 65.00%, 19.51%
  • 3. 東京大法科大学院   49.45%, 68.67%, 25.62%
  • 4. 慶應義塾大法科大学院 45.43%, 58.57%, 19.63%
  • 5. 大阪大法科大学院   40.74%, 53.13%, 22.73%
  • 6. 神戸大法科大学院   38.73%, 44.95%, 18.18%
  • 7. 愛知大法科大学院  30.77%, 0.00%, 36.36%
  • 8. 早稲田大法科大学院 29.39%, 35.51%, 19.55%
  • 9. 首都大東京法科大学院 26.96%, 30.85%, 9.52%
  • 10. 中央大法科大学院   26.15%, 29.50%, 16.38%

司法試験は難易度の高い試験

司法試験は、難易度の高い国家試験です。法律家などを目指したい人は、司法試験を受験する必要があります。昔と違って法科大学院に進むだけでなく、予備試験という方法もあり、大学を出ていなくてもチャンスがあります。難易度は高い司法試験ですが、クリアを目指していきましょう。

弁護士の仕事。やりがいはあるけど意外と地味で稼げないって本当?


関連記事