エッセンシャルオイルの使い方|初心者も分かりやすくケース別に解説
エッセンシャルオイルは手軽に使うことが出来る
エッセンシャルは日本語では「精油」とよばれ、植物などから天然エキスを抽出し、精製したうえでつくられます。エッセンシャルオイルにはいくつかの種類があり、香りによってリラクゼーション効果を高めるものからスキンケアに特化したものまで、用途に合わせて幅広いオイルが出まわっています。
エッセンシャルオイルは初心者でも手軽にお使いいただけますので、この記事を読んでコツをつかんで、毎日のリラックスタイムを演出しましょう。
初心者におすすめのエッセンシャルオイルの使い方
エッセンシャルオイルはただ素肌に塗り込むだけでも充分に効果がありますが、アイテムと組み合わせることでさらにその効果を高めることができ、オイルごとの特性をよりかしこく引き出すことができます。エッセンシャルオイルをさらにお得に使いこなすためのポイントと上手な使い方についてお伝えしていきます。
アイテムを利用して楽しむ
エッセンシャルオイル単体でも充分に効果が得られますが、付属のアイテムと組み合わせることによってもともとの効果をより引き出せるだけでなく、香りなどをさらに高めることにつながります。エッセンシャルオイルと相性抜群のアイテムについてひとつひとつ見ていきましょう。
アロマランプ
エッセンシャルオイルはアロマテラピーでも使われることが多く、アロマランプと組み合わせることで大人っぽいムーディナリラクゼーション空間を演出できます。
アロマランプには大きく「暖色系」と「寒色系」があり、暖色系のランプを灯すことで心が開放的になり、寒色系を灯すことで気分が落ち着き、溜まった疲労やストレスをクールダウンさせやすくなる効果があります。
ランプの構造として、炎で温めるタイプと電気の熱を得るタイプがありますので、お部屋の状況や家族構成に合わせて使いやすいものを選びましょう。
アロマフューザー
ミストや空気の力で心地よい香りを拡散するためのアイテムです。ミスト式のほうは「アロマ加湿器」ともよばれ、ほのかなライトが灯るタイプであれば香りとともにライトの力によってリラクゼーション効果をより高めることができます。
アロマウッド
火や電気の力を使わずにリラクゼーション効果を得たい、という方におすすめなのがアロマウッド。インテリアとしても人気が高く、アロマランプやアロマフューザーと違って電気代がかからないため、長いスパンで使用してもお得感があります。
マグカップ
最近ではインテリアアイテムとしても注目されているマグカップですが、エッセンシャルオイルとの相性も抜群です。オイルを熱湯に一滴垂らすだけで心地よい香りがほんのりとたちのぼり、疲れた心と体を癒してくれます。
香りの種類を気分に合わせて変えることで毎回違った印象になり、飽きることなくアロマテラピーを楽しむことができます。
布に染み込ませて楽しむ
エッセンシャルオイルをハンカチや枕カバーなどの布に染み込ませておくことで、香りがより長持ちし、出かけていても心地よい香りをいつまでも楽しむことができます。
ただ、オイルの種類によってはシミになってしまうものもありますので、オイルと布の相性をあらかじめチェックしておきましょう。
自宅のリラックスタイムで使う
エッセンシャルオイルは、自宅でのリラックスタイムの際に使用するのが基本です。エッセンシャルオイルによってさらにリラックスした空間を手に入れるためのポイントについて見ていきましょう。
マッサージに利用する
エッセンシャルオイルとキャリアオイルを適量混ぜ合わせることによって、香り豊かなマッサージオイルとして利用することができます。
小さじ3杯のキャリアオイルに対し2滴ほどのエッセンシャルオイルを混ぜ合わせるだけで、お手製の「特製マッサージオイル」の出来上がりです。
エッセンシャルオイルやキャリアオイル単体でも充分に効果がありますが、ふたつを混ぜ合わせることで肌ざわりがよりなめらかになります。また、香りもプラスされますので、短時間のマッサージでもさらにリラックスすることができます。
バスタイムで利用する
1日の疲れを癒すバスタイムでエッセンシャルオイルを使うことで、リラクゼーション効果を高めることができ、仕事や家事などで忙しい毎日の癒しを確保することができます。
基本的には、お湯をためた浴槽に1、2滴のエッセンシャルオイルを垂らすことでオイル本来の効果を引き出すことができますし、夏場などはシャワーだけでも床にオイルを数滴垂らすことで香りがバスルームに充満し、リラックス効果を充分に得ることができます。
ただ、一部のオイル(クローブ・バッド、シナモン・リーフ、フェンネル・スイート、タイム・ホワイトなど)はバスルームでの使用に適さない場合がありますので、オイルの種類には充分に注意しましょう。
スキンケアやヘアケアで利用する
自家製のエッセンシャルオイルを素肌や頭皮に塗り込むことで、毎日のスキンケア・ヘアケアが楽しくなります。自家製キャリアオイルの作り方と使い方は以下の通りです。
- キャリアオイル5mlにエッセンシャルオイルを3滴くわえる
- 精製水またはミネラルウォーターを45ml加える
- 使用前に毎回よく振って使用する
自家製スキンローションは基本的に2週間をめどに効果が切れますので、その期間内に使いきれるだけの量をつくるようにしましょう。また、スキンローションのなかには光毒性(強い光を浴びると性質が変わる)ものもありますので、ローションの保管場所には普段から注意しましょう。
エッセンシャルオイルの意外な使い方
エッセンシャルオイルは、アロマテラピーやマッサージに効果があるだけではありません。暮らしのちょっとした場面でオイルを活用することで気分がリフレッシュされ、ポジティブになれるかもしれません。
お掃除にプラスしてみる
流れ作業になりがちな毎日のお掃除も、香り豊かなエッセンシャルオイルを組み合わせることで変化が生まれ、思わぬリラクゼーション効果が得られます。
バケツの水にエッセンシャルオイルを数滴垂らし、その水を雑巾などに染み込ませることによって香りがつき、部屋全体にフレグランス効果が広がります。また、掃除機のパックに染み込ませればダクトから出る空気がいやな臭いではなくなります。
浴室の掃除には、エッセンシャルオイルを配合したカビ防止スプレーがおすすめです。スプレーの具体的な使い方は以下の通りです。
カビ防止スプレーのつくり方(1)
無水エタノールとエッセンシャルオイル10滴、精製水25mlをよく混ぜて使用しましょう
カビ防止スプレーのつくり方(2)
クエン酸小さじ3とエッセンシャルオイル(グレープフルーツ20滴、ユーカリ10滴ラベンダー5滴、パチュリー5滴、ジュニパー5滴、ティーツリー5滴)をスプレーボトルにいれ水を8分目まで入れ、良く振って混ぜて使用しましょう。
虫よけにもなる
エッセンシャルオイルのなかでも、レモンなどの柑橘系の香りを持つものは虫よけ効果があり、室内にまいたり、布に染み込ませたりすることで虫を遠ざけることができます。
エッセンシャルオイルを使用する際の注意点
エッセンシャルオイルはリラクゼーションアイテムとしておすすめですが、使用にあたってはいくつかの注意点があり、誤った方法で使いつづけると健康被害などが発生しかねません。エッセンシャルオイルをより安全に使用するためのポイントについてあらかじめおさえておきましょう。
使用方法は守る
エッセンシャルオイルを飲まないのはもちろんのこと、刺激の強いオイルを原液で直接塗り込まないことも大切です。また、光に弱いオイルの場合は冷暗所での保管を心がけ、小さいお子さんのいる家庭ではお子さんの手に届かない場所に置いておくことで事故防止につながります。
子供に使う際は注意する
子どもと大人では、肌質や刺激への耐性に差があります。したがって、大人とまったく同じエッセンシャルオイルをそのまま使ってしまうと、肌荒れやかぶれなどのトラブルが起きる場合があります。
子どもにオイルを塗る場合はあらかじめパッチテストを行ったうえで、刺激に耐えられる肌質なのかどうかを確かめてからスキンケアを行うようにしましょう。
使用期限を守る
エッセンシャルオイルには半年間~1年程度の使用期限があります。基本的に柑橘系のオイルのほうが使用期限がみじかく、レモンオイルなどは半年以内、それ以外については1年以内に使い切ることが推奨されています。
ただ、サンダルウッド、フランキンセンス、パチュリー、ベチパーなどは比較的保存が利き、保管状況によっては数年単位で使いつづけられるものもあります。
気軽にエッセンシャルオイルを楽しもう
エッセンシャルオイルというと初心者の方にとってはとっつきにくいかもしれませんが、作り方はシンプルで、リラクゼーション効果も安定していますので日常の幅広い場面で手軽にお使いいただけます。自分なりのオイルの組み合わせを研究して、友だちにすすめられるお手製オイルをつくってみましょう。