集団行動が苦手な人はどんな人か|克服法を知り自分の居場所を作ろう
集団行動が苦手と感じる人の為の克服法
集団行動が苦手、大勢の中にいると疲れる、そんな方も多いのではないでしょうか。集団行動が求められる機会は学生だけに限らず、会社内でもたびたび訪れます。例えば会議やミーティング、新年会や社員旅行など、会社に属していると避けては通れない問題ですよね。
集団行動が苦手な人は、頭では仕方ないと理解していても、内心は辛い気持ちを我慢しているのが本音ではないでしょうか。なぜ集団行動を苦手だと感じてしまうのか、それにはいくつかの特徴があるのです。
集団行動が苦手な大人の特徴
大人数の中で楽しそうにしている人と、そうでない人はどこがどういう風に違うのでしょう。集団行動が苦手な人には、次のような特徴があると考えられます。
大勢で楽しむイベントを楽しめない
飲み会などのイベントがあるたびに憂鬱になる、できることなら参加したくない、そう感じる人にはその人なりの楽しめない理由があるのです。大人数で盛り上がることを目的とした飲み会では、場の空気を乱さないよう周囲に合わせなければなりません。
人に同調するのが苦手、無理をして笑うのが苦手、そんな人は大勢の中にいるだけでストレスになるはずです。自分が苦手と感じていることを、やらざる負えない雰囲気の中にいるのですから、楽しめないのも当然といえますね。
自己表現がうまくできない
集団行動が苦手な人は、自分の意見を周囲に発することが苦手と考えられます。自分の思っていることをいわないのは、いおうと思っていてもいえない空気が流れているからかもしれません。
例えば自分の考えをまとめて言葉にするまで時間を要する人は、周りの話のテンポについていけず、会話に入ることができません。
また、いいたいことがあっても「こんなことをいったら嫌われるかな」と自分に自信が持てない人も、集団の中で自分の考えを発することに抵抗があるでしょう。
こういった傾向にある人はうまく自己表現ができず、周囲から浮いて孤立してしまいがちです。集団の中にいて孤立を感じれば、誰だって居心地はよくありませんよね。
周りの人もあなたのことを「何を考えてるのかわからない人」として距離を置かれてしまうでしょう。
思い込みが激しい
頑固な性格で自己愛の強い人は、他人の意見に耳を傾けない傾向が強いといえます。自分が納得できること以外はやらないという人には、集団行動は向いていません。
思い込みが激しく、自分の意見を貫こうとする人は、自己中心的な人として周囲から敬遠されてしまいます。それでは集団の中で、自分の居場所を作ることはできません。
人は皆、それぞれ考え方が違うので、自己主張ばかりでなく周りの意見にも聞く耳を持つことが大切です。
集団行動が苦手という意識を克服する方法
例え集団行動が苦手でも、社会で生きていくためには避けて通れないときもあります。そういった苦手意識を改善するために、次の4つに注目して克服を目指すとよいでしょう。
他人に目を向ける
集団行動が苦手な人は、周りの目を気にしすぎる傾向があります。自分が周りからどんな風にみえているか、気になって仕方ないのです。それでは自己表現どころではありません。一挙一動を気にするのですから、神経がすり減って疲れるばかりです。
集団の中にいるときは、自分がどうみられているかではなく、他人に目を向けましょう。他の人がどんな風に振る舞っているか、どんな内容の会話をしているか観察してみてください。いつも自信満々にみえていた人が、意外にも集団の中では物静かだったりするかもしれません。そうすることで、自然と自分の立ち位置がみえてくるでしょう。
集団行動で自分の役割を理解する
集団行動が苦手と感じる人は、その集団の中で自分が得意とする仕事を探しましょう。大勢の中で何もすることがなく呆然としていると、気まずいだけの時間が流れます。自分ができる役割を理解して、それを遂行していれば自然と時間が流れるので、気まずい空気を感じずにすむでしょう。
例えば社員旅行に行くなら、カメラ係に徹するのはどうでしょう。親しい人でなくても「記念に写真を撮りましょうか?」などと相手に声をかけられますし、そこから会話に発展するかもしれません。苦手な人たちには「風景を撮ってきますね」と距離をとることができるので、余計な気を遣わずにすみます。
役割もなく呆然とその場にいるのではなく、そこにいる理由を自分でみつけられれば、集団の中でもストレスなく過ごせるでしょう。
気が合う人を探す
集団行動をするといっても、全員と仲良くなる必要はありません。人数が多ければ多いほど、いろいろな価値観の人がいるので、時には衝突することもあるでしょう。気の合う人と合わない人がいるように、人には相性があるので、相性の合う人とだけ仲良くすればよいのです。
まずは一人でよいので、気の合う人をみつけましょう。周りを見渡して、あなたと同じように居心地が悪そうにしている人がいたら、声をかけてみるとよいですね。気の合う人が一人でもみつかると、気持ちに余裕ができるはずです。
そこから徐々に気の合う人同士の和を広げていくという方法もあります。それが無理なくできるようになれば、集団行動に苦手意識を感じることもなくなるでしょう。
気を遣うところを決める
他人に気を遣い過ぎる人は、気を遣うところを決めておくとよいでしょう。相手に嫌われたくないがために常に気を遣っていると、自然と相手にも伝わるものです。それではお互いが疲れてしまいます。「ここだけは気をつけよう」と気を遣うところを決めて、それ以外は深く考えないことが大切です。
例えば、相手と意見が対立した場合はどうでしょう。自分と正反対の意見を強く主張されると「この人とは気が合わない」と思ってしまいますよね。そんなときは「私はこう思うけど、そういう考え方もいいわね」と相手の意見も尊重しましょう。
せっかく気の合う人に出会えても、誤解を招いてしまっては長くつきあうことはできません。「ここだけは慎重に」と思う部分を、相手の立場になって考えていれば誤解を招く心配はないでしょう。
集団行動のメリット
これまでみてきたように、集団行動は苦手だからとすべてを避けて通るわけにいきません。避けて通れないのなら、少しずつ慣れてストレスを軽減したいですよね。
そこで知っておきたいのが、集団行動のメリットです。集団行動には次のような、嬉しいメリットがあります。
人間観察ができる
集団の中にいるからこそできること、それは人間観察です。周囲に溶け込んでイキイキしている人、自分と同じように居心地が悪そうにしている人、いろいろな人がいるでしょう。
人間観察はみているだけでも楽しめますが、あなたにとってのお手本にもなります。うまく周囲に溶け込んでいる人は、どんな言動で接しているのか観察してみましょう。お手本を観察して学習し、あなたも同じように振る舞えば、苦手を克服できるかもしれません。
ただし、お手本を真似ることに抵抗やストレスを感じるなら、無理はやめましょう。人それぞれに個性があるので、無理をしてまで個性を変える必要はありません。ただその場にいることが楽しいと思えるだけで、大きな成長なのですから。
多くの価値観に触れられる
集団の中にいることに慣れてくると、いろいろな人の価値観にふれることができます。今まで考えもつかなかったアイデアや新しい思考に出会えるでしょう。そうなればあなた自身の視野が広がり、人間として成長することができます。
一人でいるのは気楽でよい面もありますが、自分の頭の中でしか思考を巡らせることができません。さまざまな考えを知って、いろんな視点から物事をみられるようになると、人生がぐんと楽しくなることでしょう。
集団行動が苦手なら集団行動の良さを見よう
集団行動が苦手なのは、あなただけではありません。大勢の中で自分の居場所を確保するのは、意外と難しいもの。ただ漠然とその場にいるだけでなく、自分ができる役割を見つけましょう。そうすることで、そこにいる意味がみつかります。
苦手意識を克服するには、周囲の人を観察して、自分と気の合いそうな人に声をかけてみてください。話し相手が一人みつかるだけで、ずいぶんと心強くなるはずです。気持ちに余裕ができると、集団行動のよさがみえてくるかもしれません。集団行動のよい部分に目を向けて、大勢の中の自分を楽しみましょう。