「仕事で生きる名言」言葉のパワーを借りて自分の意識改革をしよう
励まされる名言
言葉はときに人を傷つけたりもしますが、逆に励まされることもあります。成功している先人たちは、数々の名言を残しています。その名言を見てみると、どれも前向きになれるものばかりです。仕事で落ち込んでいるとき、失敗してしまって気持ちの切り替えが上手くできないときは、彼らの名言に頼ってもよいのではないでしょうか?
仕事に対しての意欲や、気持ちのメリハリ、切り替えや割り切った気持ちなど、言葉一つで自分の気持ちが大きく変化し、成長できるきっかけとなる場合もあります。いろいろな名言の中から、自分が前向きになれる言葉を探し、仕事をするときの心構えや心の支えとして活用してみましょう。
名言が教えてくれるもの
名言からは、いろいろなことを教えてもらえます。自分の気持ちの整理が、できなくなったときなどに思い出すと、気持ちを一歩前進させられます。
立ち向かう勇気
名言からは、立ち向かう勇気をもらえることがあるので、大きな壁にぶつかったときに思い出してみましょう。仕事を失敗してしまい、辞めようか迷っているときなどに思い出すと、気持ちを切り替えて前に進む勇気がわいてくるかもしれません。名言を見ても、そのときは何も心に響かないこともあります。
しかし、あとから思い出してみると、「今の自分と同じ」「自分も乗り越えられる」というように、自分と比較できるような名言もあります。諦めてしまいそうで気持が弱まっているときには名言を思い出して、立ち向かう勇気をもらいましょう。
新しい価値観
名言を見ると、今までの見方とは違う新しい考え方ができるようになります。失敗を恐れていたのに、「失敗も経験の一つ」として恐れずに取り組み、積極的で前向きな考え方ができるようになる人もいます。
今までの自分とは違う、まったく新しい価値観で考えられるようになるため、気持ちを楽に保てるようになり、モチベーションの安定にもつなげられます。人は失敗をすると、挫折や後悔という気持ちが強くなります。しかし、名言を思い出すことで、乗り越えられる自分をイメージできるようになり、新しい考え方ができるようになるのです。
リーダーへの名言
リーダーには、責任やまとめる役割もあり、適切な判断力が求められます。人の前に立つ役割として、次のようなおすすめの名言があります。
行動は言葉よりずっと影響力がある
この名言を残したのは、経営コンサルタントのスティーブン・コヴィー氏です。行動に移すことは、言葉で説明するよりも遥かに説得力があり、納得させられるという意味です。行動になかなか移せない人は、この名言を思い出すと、「とにかく行動に移してみる」という積極的な気持ちを持てるようになります。
計画なしで行動に移すのではなく、考えたことをきちんと行動に移すということです。言葉よりも影響力が高く、「行動派」な自分に生まれ変われます。
怒るのは自分の知恵の足りなさを認めるようなものです
ソフトバンクグループ株式会社の創業者である、孫正義氏の言葉です。怒りっぽい人におすすめの名言で、怒ることは自分の弱さを認め、その弱さを周りにさらしているようなものという意味で、怒る前に冷静になることを警告する名言でもあります。「怒り=自分の弱さ」という視点をおくと、今後の自分の考え方を改めようとするきっかけができます。
リーダーは怒ることも時として必要ですが、場の雰囲気やコミュニケーションを大切にした、チームワークのよさを作り上げることも必要です。名言を思い出すことで、人のよいところを探せるような、大人の考えができるようになります。
リーダーの資質は自らの中にある基準に現れる
マクドナルドの創業者、レイ・クロック氏の言葉です。「自分がリーダーに向いているか」という不安な気持ちになったときに、思い出してほしい名言です。逆に、「リーダーだから自分は優れている」という自惚れの気持ちを持っている人に対しても、見てほしい言葉です。
あくまでも、自分の基準でリーダーの資質が決まってしまうので、自分の基準を高めることで、リーダーとしての資質も高められ、人格も高められていきます。リーダーになっても努力をしない人は、自分の基準も低いままなので、リーダーの資質も落ちるということです。常に自分を高めて努力し、自分の基準を高めようという気持ちにさせてくれる言葉です。
リーダーとは「希望を配る人」のことだ
フランスの皇帝、ナポレオン・ボナパルトの言葉です。リーダーとして人を動かすことができる人は、他人の気持ちに寄り添うことができる人です。他人の気持ちを理解しようとする人は、当然、いろいろなことに悩みます。この悩むことが大切で、悩んだことのない人は、人を動かすことはできないという意味です。
他人の気持ちを理解したうえで、アドバイスや指摘をすれば、理解を得られるようになります。また、褒める、認めるという肯定も、信頼関係があることで希望を与えることができるのです。リーダーである以上、自分の利益だけを考えるのではなく、他人の気持ちを理解することから始めましょう。
リーダーは尊敬されるが必ずしも好かれるとは限らない
経営学者のピーター・ドラッカー氏の言葉です。部下に嫌われないように、的確な指摘をしないでいるようでは、本当のリーダーとはいえません。ドラッカー氏は、「リーダーに人気投票は必要ない」という内容の名言も残していますが、ときには嫌われたとしても、正しい方向へ導くことがリーダーの役割なのです。
部下から好意的に見られたいからと、ただ褒めたり優しい言葉をかけたりするだけでは、尊敬されることはないでしょう。リーダーには、それぞれの強みを仕事に生かし、成果を生み出す責任があるのです。リーダーとしての資質を磨きたい人は、このような言葉を思い出してみましょう。
仕事で役立つ名言
名言からもらうパワーを仕事で生かすために、次の言葉を覚えておきましょう。
いつかできることはすべて今日もできる
哲学者のモンテーニュの言葉です。今日からでも、何か少しずつ始められることを、先延ばしにするのではなく、「今日から」「今から」取り組めるという意味です。あとまわしにしてしまうことや、あとからやろうと思ったまま手つかずのものなど、気持ちを改めれば今からできるという、自分のやる気や意欲を高められ、実行に移すきっかけになる言葉です。
仕事ができる人は、「あとにしよう」という気持ちではなく、「今やろう」という気持ちになるので、仕事の取り掛かりも早く、量もこなせます。
人の心をつかむものそれは誠実である
ビル・ゲイツ氏の言葉で、誠実であれば人の心を動かせるといった意味合いです。仕事での実績や実力も大切ですが、人の心をつかむためには人間性も磨かなければなりません。人と向き合うためには、誠実な気持ちでないと心を開いてくれません。
自分の利益に関わらず、誠実で真っすぐな気持ちで他人と向き合うことで、信頼や信用を積み重ねていくことができ、周りと協力し合うことで、仕事を成功へと導くことができます。
努力できるというのも実力のうち
俵万智氏の言葉です。努力をする大切さは、いろいろな面でいわれることですが、努力ができることも努力できるものを見つけられることも、自分の実力ということです。
努力しようと思えるものを見つけることは、簡単なようで難しいことです。自分が必死になれる目標を作り、到達するために邁進したいと思えるものがなければ、努力はできません。そのような気持ちになれることも、実力のうちということです。
太陽が照っているうちに干草を作れ
スペインの作家医、セルバンテスの言葉です。絶好の機会であるチャンスを逃さないためにも、できるときにやろうという意味です。いつもと同じ作業かもしれませんが、明日もできるからと作業を怠るのではなく、今できる仕事をやることが大切です。
別な仕事を任される場合もあり、いつもの仕事ができずにため込んでしまい、残業になってしまう場合もあります。タイミングを逃さずに、やれるときに行おうという言葉なので、仕事をため込んでしまう人におすすめの名言です。
成功するには成功するまで決して諦めないことだ
実業家のアンドリュー・カーネギー氏の言葉です。「成功」は、誰もが目標とすることです。失敗もつきものですが、失敗を何度も乗り越え諦めないことで、成功を勝ち取ることができます。そのためには、決して諦めないことがポイントとなります。
できるまで諦めないことを掲げて仕事をすることで、精神が磨かれていき、諦めない強い心へと成長できます。絶対に成功したい人、すぐに諦めてしまう人に向けた名言です。
仕事での人間関係についての名言
人間関係につまずいた場合でも、支えとなる言葉があります。悩んでいる人は次のことを思い出し、モチベーションを高めましょう。
意見することを恐れない
松下幸之助氏の名言ですが、覚悟をもって意見することも、ときとして大切なことです。人に意見をすることで、自分が非難を受ける場合もあります。自分の意見が間違っていた場合は、それを認める潔さを持ちましょう。
人の上に立てる人は、自分の意見をしっかりと持ち、それをいえる人です。非難されても、自分の強い信念があれば意見することを恐れずに、進むことができます。周りからどう思われようとも、自分の意見を伝えることは、とても重要なことです。人に流されやすい人、間違っているとわかっていても、周りに合わせてしまう人も、この言葉を支えにしてみましょう。
人の落ち度は許すより忘れてしまえ
ヨーガ行者の中村天風の言葉です。人はどうしても、欠点ばかりに目が行きがちです。それを許せる心を持つことも、ときとして大切ですが、忘れることにより自分もクリアな気持ちでいることができます。
落ち度を見つけてしまうと、そればかりを意識してしまい、その人の本質を見られなくなります。しかし、落ち度は誰にでもあるものです。気にはなりますが、気になるくらいなら忘れたほうが、ストレスなく仕事ができます。
本人ではなく、受け取る側の気持ち次第で、場の雰囲気も変わるので、落ち度がめだつ人がいる場合は、この言葉を支えにしてみましょう。
垣根は相手が作っているのではなく自分が作っている
こちらは、アリストテレスの言葉です。相手に距離や壁を感じる場合がありますが、相手が壁を作っているのではなく、自分が壁を作っていることを忘れてはなりません。相手に壁を感じたら、まずは自分から積極的に話しかけることや、心を開いて接することで解決できるかもしれません。
人間関係にありがちな悩みですが、自分の考えや行動を見直すことで、相手と理解し合えるきっかけができます。この言葉を支えにして、積極的にコミュニケーションを取れるように心がけましょう。
議論から最大の利益を得る方法は議論をさけること
デール・カーネギーの言葉です。議論をしているひまがあったら、利益を出すための時間にあてたほうがよいという意味です。また、議論をしてどちらかが論破した場合、論破されたほうは必ずしも納得しているとは限らず、双方に溝ができてしまう可能性も。
そうなるとその先で、協力してよい結果をだすことは難しくなってしまいます。もしも、「それは違うだろう」と思ったとしても、相手と言い争うのではなく、さっさと次の行動に移して改善策を見いだしたほうが、得策といえるでしょう。
仕事のやる気が出る名言
仕事を意欲的に取り組めるようになれる名言があります。やる気がなくなってしまったときに、次の名言を思い出してみると、前向きな気持ちにさせてくれます。
誰かのために生きてこそ人生には価値がある
物理学者のアインシュタインの言葉です。「誰かのために」という、人を大切にしたい気持ちがあるからこそ、大きな仕事を成しえることができ、日々の仕事も意欲的に取り組めるようになります。自分のためだという人もいますが、自分のためとなると妥協する気持ちも出てしまい、怠け心が出てしまいがちです。
何のために仕事をしているのか、誰のためにがんばっているのかを考えてみると、自分でよい答えを見出すことができます。
賢い人は徹底的に楽天家である
アンドリュー・カーネギーの言葉です。ときには反省も大切ですが、マイナスなことをプラスに転じる工夫ができる人のことを表す意味です。何も考えない楽観的な考えではなく、失敗をしても次へのステップとして気持ちをプラスに切り替えられる人は賢い人。
気持ちの切り替えができ、とにかく明るく対応できる人は、周りからも頼りにされ、人格を磨くことができます。場の雰囲気も明るくさせられるので、気持ちの切り替えがうまくできない人は、この言葉で気持ちが楽になれます。
置かれた場所で咲きなさい
渡辺和子氏の言葉です。思い通りにできなかったときなど、後悔することは誰にでもあることです。自分が置かれた環境がよくなかったとしても、他人のせいにするのではなく、自分が置かれた環境の中で全力を尽くすことが、大切であるという意味です。
よい条件がそろうわけではなく、失敗もつきものですが、状況が悪い中でも全力で取り組める、芯の強さを思い出させてくれる言葉です。他人のせいにしてしまう癖がある人は、この言葉を思い出してみましょう。
為せば成る為さねば成らぬ何事も
上杉鷹山の言葉で、有名な言葉なので誰もが親しみを感じる名言です。どんなことでも、自分自身の強い意志を持ち、信じて取り組めば必ず実現する。結果が得られないのは、成し遂げる意思を持って取り組まないからであるという意味です。
1回で成し遂げようとするのではなく、失敗を繰り返しても諦めない心が大切です。「絶対に成功させて見せる」という強い意志で、立ち向かう気持ちを思い出させてくれる言葉です。
名言から力をもらって前に進もう
数ある名言の中でも、自分にとって響く言葉とピンとこない言葉があります。しかし、普段の生活や仕事に対する意識を、前向きにさせてくれる言葉は、一つは必ずあるでしょう。
心に響く言葉を支えにして、名言からパワーをもらい、前向きな気持ちで前進していきましょう。自分自身の人間性を磨くきっかけとなり、人格も自然に磨けるようになります。