• HOME
  • 健康・運動
  • マッサージのやり方を模索中の人は必見。体調を整えるマッサージ法

マッサージのやり方を模索中の人は必見。体調を整えるマッサージ法

健康・運動

マッサージの効果とは

肩や首がこったからといって、その度に病院にかけ込むわけにもいきません。できれば体のコリは程度が低いうちに、自分でなんとかしたいものです。また大切な人の体の調子が悪いときに、痛みを軽くできるマッサージ方法を身につけておけばその人も体が楽になり助かります。

同時にマッサージを行った人も、気にやむこともありません。何よりも自分自身がそのマッサージ効果を知ることで、体のしくみにも詳しくなり、体調を維持することができるようになるのです。そのようなマッサージの本当の効果をじっくり探ってみましょう。

マッサージのやり方

単にマッサージを行うといっても、揉めばいい・さすればいい、という訳ではありません。それぞれに力加減や方向などにコツがありますから、正しく知って効果的にマッサージできるようになりましょう。

頭皮のマッサージ

日本人はあまり感情が顔に出にくいと言われますが、あなたはそのために表情筋があまり使われず、固くなったりしていませんか?表情筋に限らず使っていない筋肉はやがて衰え、たるみやむくみ・老け顔の原因になります。最近疲れが顔に出やすくなったと感じたら、頭皮のマッサージをためしてみることをおすすめします。

頭皮も顔も、体全体の表皮もすべて一枚の皮でつながっています。特に頭皮は顔の隣ですから固くなれば表情筋の代謝も落ち肌の透明感やハリ、血色にも大きく影響します。それだけでなく目の疲れや肩こりなど顔周辺の不調を改善することにもつながります。

頭皮をマッサージするときは、頭皮を傷つけないよう爪は立てず指の腹で強さを加減しましょう。指でマッサージするというより頭皮を動かすイメージで、ゆっくりとコリのほぐれを実感しましょう。

顔のマッサージ

顔は表情筋にたまった老廃物を排出するように、マッサージするとたいへん効果的です。最初はウォーミングアップで、首のコリを上から下へほぐし耳の下の耳下腺を押し、さらに耳下腺から鎖骨へ指全体を使って軽くマッサージしましょう。その後、鎖骨から肩先に向かってマッサージし、最後に脇の下のリンパ節へ老廃物を流します。

ウォーミングアップが終わったら、額や口の周り、小鼻からアゴ・目の周りを・ほおを筋肉ごとにほぐしていきます。顔は目の疲労回復や表情自体を和らげる効果もあります。マッサージの後は両手のひらを使って花の脇から耳の前まで顔全体を引き上げ、最初のウォーミングアップで首のリンパをマッサージしてクールダウンさせましょう。

首や肩のマッサージ

首や肩は、頭・顔と背中・腕・胸へとつながる大きな血管・リンパ管の通る大切な部分です。ここが滞れば体全体に大きな影響を与えてしまいますが、それだけコリが起きやすい部分でもあります。

首は肩には力を入れすぎず、血行を促進させて和らげるように指の腹を使ってやさしくマッサージしましょう。特にひどい頭痛を感じたらまず首と肩のコリの具合を見てみましょう。しかし凝っているからといって力まかせにもみほぐそうとせず、動かしながらほぐす時も動きを確かめるようにゆっくりとが原則です。首と頭の付け根のツボをやさしく押して刺激すれば、血行を促進させることもできます。

腕のマッサージ

腕のマッサージは肩こり・首こりはもちろん背中の痛みを改善する効果があります。腕は肘関節にある筋肉の端から、筋肉と筋肉の間の溝に沿って親指を差し入れるようにするだけでも、十分に効果を感じることができます。肘を外側から親指と人差し指で関節の骨を挟み、回転させるようにマッサージしたり、思ったより固くなっている手首をほぐすと腕の痛みも和らぎます。

手首から腕、肩から首へと少しずつ体の中心に向かうようにそれぞれの筋肉をほぐしていくと、それらの部分の血行が回復するのを感じることができます。より体の中心に近い部分のこりをほぐすなら、それより少し遠い場所のマッサージをすると効果的です。

腰のマッサージ

腰は正に体の要であり、他の動物と違って二足歩行する人間の宿命といえるかもしれません。腰背部には大きい筋肉があるため、手や指で押すだけでは十分にほぐれないこともあります。1人では難しい場合は誰かにマッサージしてもらいましょう。

うつ伏せになり肘から肩、背中、腰の順に手でさすると血行が良くなり力が抜けて筋肉が和らぎます。同時に神経の緊張も和らぐため、次第に気持ちも落ち着いていきます。脊柱起立筋を肩の方から、順に力を加減して指圧し、最後に左腰から右肩にかけて、右腰から左腰にかけて優しく筋肉を伸ばすようにマッサージします。そのようにすると、背中全体の筋肉全体の血行が促進され、だんだんと和らいできます。

おしりのマッサージ

おしりは背中・腰の筋肉と深く関連しています。おしりの筋肉は大きくて力も強く、こり固まってしまうとそれをほぐすのは大変です。さらに分厚い脂肪に覆われていますので、おしりのマッサージには特別なコツが必要です。

おしりのマッサージは、おしりの側面に当たる場所にある中殿筋をしっかりマッサージするのがコツです。非常に大きな筋肉ですから、指ではなく肘で、足方向に向かって斜め45度方向へしっかり圧をかけましょう。肘で圧をかけながら足首をくるくる回すと、殿筋群が緩んで圧が筋肉深くまで届くようになります。

殿筋群は腰と同じく筋肉自体が大きく、数もたくさんあります。ほとんどが骨盤に付着しているため、これらが固くなると骨盤や股関節に負担がかかり、腰痛の原因になります。そのためおしりのマッサージには腰痛を和らげる効果もあります。こりが原因の腰痛の方は、ほとんど例外なくおしりの筋肉をマッサージすることで、改善に向かうといわれています。

脚のマッサージ

誰でも一度は脚のむくみを経験しているのではないでしょうか。朝起きた時、長時間椅子に座るなどしたときの脚のむくみは、リンパの流れが悪くなることで起こります。リンパは血液と同じように体全体を循環していますから、その流れが滞るとリンパ液が留まってしまうのです。リンパの流れが戻ると、それだけでむくみが取れ脚が細く見える、といったダイエットの効果が期待できます。

よくリンパマッサージとして、ふくらはぎだけをマッサージする人がいますが、それだけでは十分ではありません。まず最初にコップ一杯の常温の水を飲み、脚を温めておきます。タイミングとしては、お風呂上がりにマッサージするとよいでしょう。リンパマッサージの原則は「下から上へ」。足首とアキレス腱周りとふくらはぎと徐々に上がるようにマッサージしていきます。最後に膝からもも付け根に向けてマッサージします。

足のうらのマッサージ

東洋医学では、足は特に重要な場所だと考えられています。実際に脚の裏には約60個のツボが集中しており、その一つ一つが頭から腰まで、あらゆる場所とつながっています。つま先が頭部で、かかとに向かうに従ってつながる部位は下がり、心臓とつながるポイントは左足だけにあり、胆嚢や虫垂は右足にしかありません。

マッサージするときは、足の甲と裏をそれぞれ、つま先からかかとにかけて優しく刺激するようにします。そうすると血液やリンパの流れが促進され、脚のむくみや冷え性を改善し筋肉をほぐします。他にも便通を促しストレスを軽減する効果もあるなど、実に多くの効果が期待できる部分でもあります。

また人が立つときは、足の裏は地面に接する唯一の部分ですから、足裏が正しくコンディショニングされていないと自然と姿勢が悪くなり、足首やひざ、股関節から腰、ひいては肩にまで影響します。あまり重要視されない部分ですが、常によい状態に保つだけで改善されることもあるほどなのです。

大切な人のために

マッサージはどんな人の体も癒してくれます。マッサージのやり方を知っていれば、大切な人が不調を訴えてもその症状を軽くできたり、あるいは解消できるかもしれません。マッサージはどんな症状に効果があるのでしょうか。

血行促進による疲労回復

人は体の調子の悪いところが常に無意識に気になり、知らず知らず手でさすったりと自らマッサージをしたり、血行を促進したりするものです。しかし手が届かなければそんなこともできませんから、疲れがたまりっぱなし、こりは解消されず放っておかれがちです。もし大切な人にそんな症状があったら、マッサージしてあげましょう。

筋肉にコリを感じたら、それは血液やリンパの循環が滞って老廃物がうまく排出されず、栄養や酸素が十分に行き渡っていないことが原因です。効果的にマッサージして血行促進すれば、代謝も上がり疲れも回復しやすくなります。マッサージはこりなどの不調を改善するだけでなく、体調そのものを元に戻すためのきっかけにもなりうるのです。

冷え症予防にも

血液が運ぶのは栄養や酸素だけではありません。熱射病で動脈を冷やすことが効果的なように、熱も血液が循環させています。冷え性の人はその血行不良が冷えの原因なのかもしれません。体が冷えると、それは筋肉だけでなくあらゆる内蔵の働きも低下させます。免疫機能も低下しますから、外的にも弱い体になる可能性があるかもしれません。

血行促進することは、単に冷え性の予防だけではなく体全体がうまく機能するために欠かせないことです。マッサージは血行促進を通じて体調そのものを調整し、大切な人にできるかけがえのないことだともいえます。

心も体もリラックスしたい時

私たちの心は、心だけで成り立っているでしょうか。体調が悪い時、疲れているときはなんだか気分が滅入ったりイライラしたりしていませんか。それは心が体に、体が心に影響している証拠です。ストレスは外に原因があることが多いですが、自分の体そのものが原因になることもあります。そんなときマッサージはどのような効果をもたらしてくれるでしょうか。

リンパマッサージですっきり

リンパ液は細胞にとって不要となった老廃物の回収とろ過の他、細菌やウイルスなどの異物から体を守る働きをしています。リンパ液の循環が滞れば、老廃物が回収されず身体中の細胞、ひいては組織全体が機能不全に陥ります。そんなリンパの流れを促進するのがリンパマッサージです。

もともとリンパは疲労や寒さ・ストレスの影響されやすく流れは滞りがちです。そのゆっくりした流れをうまく促進することで状態を改善し老廃物もすっきり排出して筋肉のこりを取るだけでなくさまざまな機能を取り戻すことができます。

オイルトリートメントでリラックス

エステサロンにはよくアロマオイルのトリートメントメニューがあります。自分の好みの香りのオイルを、直接肌に塗って素手でトリートメントすることで血液やリンパの循環を促し、さらに手のひらの温もりによってリラックスさせる効果があります。

リフレクソロジーで疲労回復

リフレクソロジーは「反射療法」とも呼ばれ足の裏などにある反射区を刺激することで血液やリンパの流れを促し、免疫力を高めてくれます。肩こりや腰痛・内臓機能の正常化、ホルモンバランスを整える他ストレス緩和などのリラクセーション効果が期待できます。

自分に合わせた方法で

体調はその日によって違いますし、人によって体質も違うために、全員が同じことをしても状態はきそれぞれ全く違います。体の不調もその程度や場所が違いますし、マッサージの好みもあるかもしれません。大切なことは、その人の不調の程度を和らげたり解消することであって、マッサージを施すことそのものではありません。

あなた自身のためにマッサージするにも快・不快があるように、きっと大切な人にもあります。まずはその人に適切で、無理のないマッサージからはじめ、その反応を見ながら方法を変えることも大切な思いやりです。マッサージは自分や相手を思うことの表れです。自分を含めてマッサージされる人に合わせた方法を選ぶよう心がけたいものです。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

プロフィール

関連記事一覧