ジョギングとランニングの違いとは。二つのそれぞれの定義

健康・運動

ジョギングとランニングに違いがあるのか知りたい

走るという意味では同じでも、呼び方が違うジョギングとランニング。一体どこが違うのか、ジョギングの定義やランニングの定義を知り、その違いを比較して、どちらが自分に最適かを知っておきましょう。

ジョギングとランニングに違いはあるのか

ジョギングとランニングにどのような違いがあるのか、二つを比較していきましょう。

走る目的が違う

走るという意味では同じですが、ジョギングとランニングではそもそもの目的が違い、ジョギングは健康のためであったりダイエットなどが目的としますが、ランニングはレースに出場する人が行う人がすることです。

運動量が違う

ジョギングは、ランニングよりはゆっくりなスピードで走るというイメージを持つ方が多いです。そう考える、レースに出場するために行うランニングと、ゆっくり走るジョギングでは、そもそもの運動量にも大きな差があるでしょう。

走るペースが違う

ランニングとジョギングでは、走るペースも違い、ランニングが時速6.4kmに対し、それよりも遅いペースで走るのをジョギングといいます。

消費カロリーが違う

そもそも消費カロリーの計算方法は、強度×時間×体重×1.05という式でエネルギー消費量を算出できます。運動強度が高くて、時間も長ければ長いほど、消費カロリー量は多いのです。

  • ウォーキング(約時速3km)の運動強度(メッツ値)は2.8で消費カロリーは176
  • ジョギング(約時速5.5km)の運動強度(メッツ値)は4.3で
  • ランニング(約時速8km)の運動強度(メッツ値)は522

こちらの表では体重60㎏の人の場合で想定して比較したものですが、表から読み取れることとは、同じ時間でよりカロリーを多く消費したいならウォーキングよりもジョギングやランニングの方がカロリー消費が多くなり、ダイエットには最適といえるでしょう。走るスピードが異なるため、当然カロリーの消費量も異なります。ペースを上げてしまえばそれだけ疲労も出てきますので、無理は禁物ですが、なるべく距離を伸ばすことが大切です。

心拍数が違う

運動して感じるきつさや楽さという自覚の他に、体への負担を感じ取れるのが心拍数です。きついと感じていても、心拍数で見たらきつく感じていなかったということもあり得ることです。心拍数を計算する方法は次の計算方法で算出できます。

  • (最大心拍数-年齢)-安静時心拍数×目標係数+安静時心拍数

このような計算式ですが、最大心拍数というのは220です。ダイエット目的のジョギングの目標係数は40~60%、ランニングの目標係数は60~80%を当てはめていきます。安静時心拍数は、手首に指をあてて計測する方法でも良いですし、より正確さを求めるのなら心拍計をおすすめします。そしてジョギングとランニングでは、走るスピードが速くなるランニングの方が断然心拍数は上がります。

シューズは同じ

目的など、ジョギングとランニングでは明確な違いがありましたが、使用するシューズは違いはありません。ただし、ウォーキングの場合は違います。
シューズ選びはわりと重要で、走ることを目的とするジョギングやランニングに使うシューズに求められることは、軽さ、衝撃への強さ、通気性の良さなどが挙げられます。ウォーキングではジョギングやランニング用シューズは向いていませんし、またその逆も同じです。

ジョギングとランニングどちらを始めるべきか

ジョギングとランニングの違いを分かっていただけたところで、続いては、これから始めるにはどちらが良いのかについて知りましょう。同じように走ってはいても目的は違うのがジョギングとランニング。自分の求めていく目的に合う方から始めていきましょう。

がっつり鍛えたいならランニングをするべき

先ほども申したように、ランニングはレースに出場する人が行ういわばトレーニングの一種。市民ランナーの方も、ランニングをして鍛えているでしょう。また、ランニングが趣味という方もおられるはずです。つまり、がっつりと鍛えたい、マラソンなどに出場したいという方は、ランニングが断然おすすめであり、ランニ
ングを続けていき、練習していく必要があるでしょう。

健康維持が目的ならジョギングで十分

レースへの出場や趣味に適したランニングとは違い、ジョギングはダイエットを行う方や健康維持をしていきたいという方に適した運動方法です。脂肪燃焼が健康増進に効果的で、さらにリラックス効果もあるため、脳に良い影響があるとも言われています。
ジョギングより早く走るランニングより、ダイエット目的や適度な運動を目的としている方には、ジョギングで十分だと言えるでしょう。また、ストレス発散としてもジョギングはおすすめです。

ダイエット目的のジョギングも徐々にペースを上げる

ダイエット目的としてジョギングを行う場合、いつでもずっと同じペースで走るのではなく、徐々にペースを上げていくように走りましょう。ジョギングは有酸素運動ですが、軽く息が切れる程度に運動をなるべく長い時間行うことが重要です。ジョギングではマイペース走り、体力がついてくるようになったら徐々にペースを上げて走ってみるか、走る距離を長くしていく必要があります。

では、なぜそうするのかというと、ずっと同じペースや距離ばかりでジョギングをしていても、ダイエットとしてはなかなか痩せないという可能性があるからです。毎日ジョギングを行えば、それだけ体力もついてくるので、同じペース同じ距離だと体力が慣れてきてしまいます。体力が慣れてきたと感じたら、これまでよりもペースを早めたり、距離を長くしてみたりして、変化をつけましょう。そうすることで、走った分だけ脂肪燃焼がしやすくなります。

ジョギングは準備運動目的でも行われる

ジョギングは、ダイエットや健康維持とした目的以外にも、準備運動という目的でも行われます。さまざまなスポーツの前、体を慣らすためにウォーミングアップを行いますが、その段階でジョギングを取り入れることもあります。ジョギングをすることで、体が温まり、走ることに不慣れな人には、ジョギングだけでも十分なほどの運動です。ジョギングは、あまり体に負担をかけずに行うので、そこはトレーニング目的のランニングとの大きな違いです。

ランニングの方がジョギングより敷居が高い

ジョギングとランニングの違いを比較してみて分かったことは、ランニングの方がジョギングより敷居が高いということではないでしょうか。その理由は、ジョギングは軽めに負荷をかけず行い、さらに準備運動としても行われるに対し、ランニングはがっつり鍛えるためのトレーニングです。

ランニングは軽く行うことではないので、そういった意味では、初心者はいきなりランニングよりも軽いジョギングから始めていき、体力を作っていく方が良いでしょう。それぞれ同じように走っているようでも、目的は違ったジョギングとランニング。どちらかを行う際には、自分の目的に合わせて選びましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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