健康・運動

冷え性のタイプ別の原因と対策とは。改善して1年を快適に過ごそう。

冷え性の原因はいろいろあり、原因によって改善策も変わります。冷え性改善を望むなら、冷え性の原因について考えてみましょう。また、冷え性には種類があります。自分がどのタイプの冷え性なのかを知ることも大切。原因と対策を知って快適に過ごしましょう。

女性の7割は冷え性に悩んでいる

「自分は冷え性だと思う?」という季節感に関する調査を行うと、自分は冷え性だと思うと答えた男性は全体の4割ほどに対し、女性は全体の7割ほど。つまり、多くの女性が冷え性に悩んでいるのです。

冷え性で悩んでいる女性は、冷え性の原因や改善策を知ることが大切。また、冷え性にもタイプがいろいろあるので、自分はどのタイプの冷え性なのかをある程度自己診断できるとよいです。そして、冷え性のタイプ別の改善策を試してみましょう。

冷え性とはどのような病気なのか

冷え性について勘違いしている方もいます。冷え性とはどのような病気なのかを知っておきましょう。

体の一部が極端に冷える冷え性

すごく寒いということではないのに手足が冷たいことがあるなら、それは冷え性だといえます。冷え性とは、手足などの四肢末端をはじめ、上腕部、大腿部などが冷えていると自覚する状態のことです。特に、手足などの体の一部が極端に冷えます。

寒いときは、重要な臓器が集まる体の中心部に血液を集めて体温を維持しようとするため、血液が行き届かない手足が冷えやすいのです。さらに冷えが進行すると、熱を作り出すために体がブルブルと震えます。

一部が冷える冷え性と全体の体温が低い低体温の違い

冷え性と低体温が同じだと思っている方が多いようですが違います。冷え性は一部が冷える症状、低体温は全体の体温が低い症状です。

冷え性は、それほど寒くなくても、手足や下半身などの体の一部または全身が冷える症状だとされています。また、低体温は一般的に体温が36度未満の人のことをいいますが、冷え性は体温が何度未満という考え方はしません。

冷え性は症状で冷え症は病名

「冷え性」と「冷え症」と、冷えには2つの呼び方があります。この2つには違いがあり、「冷え性」は症状で、「冷え症」は病名です。

「冷え性」の症状とは、体があたたまっているのに手足や腰や腹部などの一部が冷たく感じる状態のこと。部屋が暖かくても手足は冷たいというような症状であれば冷え性です。

「冷え症」は病名ですが、その病状は「冷え性」で説明したことと同じで、一部に極端な冷えを感じる症状のことです。自律神経の乱れによる血管障害で冷えの症状が起こります。

うまく熱を伝えられない冷えのメカニズム

冷え性は女性に多い症状ですが、その理由は女性は男性に比べて「熱を作り出す筋肉が少ない」、「皮膚の表面温度が低い」ことが理由として考えられます。また、人間は内臓がある体の中心部を37℃に保とうとする働きをすることも冷え性に大きく関係しているのです。

暑いときは血管を拡張させて血液の流れる量を増やし、熱を逃がして体温を調整します。寒いときは、血管を収縮させて熱の拡散を防ぎ、内臓がある体の中心部に血液を集めて体温維持をしようとするのです。手先や足先まで血液が届かなくなり、温度が下がって冷えの症状が起こります。

冷え性に対する東洋医学と西洋医学の違い

「冷え性」は東洋医学と西洋医学とでは違った考え方をします。それぞれの「冷え性」の考え方の違いについて確認してみましょう。

西洋医学での冷え性

西洋医学では「冷え性」という病名の病気はありません。 一般的に自律神経失調症の症状だと捉えられます。自律神経失調症や低血圧などの結果として冷えが症状として現れる場合、原因はっきりしている場合のみ対処ができるようです。

一般的に認識されている「病院」ではなかなか治せない症状とされています。ただし最近では、「冷え症外来」のある病院もあるようです。

東洋医学での冷え性

漢方の考え方で古くから冷え性については、病の入り口として研究されています。「冷えは万病のもと」というのは東洋医学の考え方。そのため、冷え性に対する改善策が重要視されているのです。

東洋医学の考え方では、体が冷えて血流が悪くなることは「冷え性」、水分代謝の低下は「むくみ」、ストレスを溜め込むことは「気力」の低下につながります。「血の巡り」「水分代謝」「気力」の3つのバランスを整えることが健康な体作りに必要なことです。

冷え性の種類

冷え性には種類があります。どのような種類があるのかを知り、自分がどのタイプの冷え性なのかを確認しましょう。どのタイプの冷え性かがわかれば、それに合う改善策を試すことができます。

筋肉量が少なく熱を作り出しにくいタイプ

筋肉量が少ないと熱を作り出しにくくなり、体が冷えやすくなります。熱の量が不足しているため、全身を温めることができないからです。

筋肉量が少ないことに加えて、虚弱体質、慢性疲労、老化、胃腸が弱い、無理なダイエットなどが原因で、体力が低下し熱を作り出しにくくなります。無理なダイエットなどで栄養不足になっている場合も要注意。熱を作り出すための原料不足となり、全身を温めることができずに冷え性になってしまいます。

血流が悪く熱を循環しにくいタイプ

体に熱があったとしても、血流が悪いために熱を循環しにくいタイプもいます。巡りが悪いので、体全体に熱が行き届かなくなっているのです。

このタイプは、食生活の乱れ、運動不足、ストレス、生活習慣の乱れなどが原因になることがあります。自律神経のバランス、血液の循環、水分の循環が乱れてしまうので冷え性につながっているのです。熱はあるので、冷えているからとむやみに温めると、のぼせたり気分が悪くなってりして逆効果になります。

水分の摂り過ぎで体が冷えているタイプ

水分を摂りすぎて体が冷えることもあります。水分代謝が悪いと冷え性になりやすいのです。体は水分代謝をして、体の余計な水分を体外に排出しますが、水分代謝が悪いと体内に余計な水分が溜まってしまいます。そして、溜まった水分が内臓を冷やしてしまうために冷え性につながってしまうのです。

水分は1日あたり2Lを目安にして飲むとよいとされています。この量は体内の巡りを良くするために最適な量だとされており、水分代謝を活発にするためにも効果的な量です。冷水ではなく、常温で飲んで体を冷やさないように気をつけましょう。

体を冷やす食生活で内側から冷えているタイプ

アイスやかき氷など、夏の暑い日は冷たい食べ物ばかりを食べてしまっていませんか?食生活によって内側から体を冷やしている方は夏でも冷え性になる可能性があるので要注意です。

また、アイスやかき氷であれば、いかにも体を冷やす食べ物だとわかりますが、野菜や果物などにも体を冷やす食べ物はたくさんあります。例えば、キュウリ、キャベツ、レタス、ナス、ホウレンソウ、小松菜、梨、スイカ、メロン、パイナップル、あさりなど。夏が旬の食べ物、南国の食べ物、水分が多い食べ物に多いです。

これらの食べ物がいけないというわけではありません。栄養のために野菜を摂取してほしいのですが、なるべく火を通して温めて食べるなど、体を冷やさないように調理の仕方に工夫をして食べることをおすすめします。また、果物など冷たいものを食べる場合は、その後に体が温まるような飲み物を飲むとよいでしょう。

冷え性の原因

冷え性の原因はいろいろなことが考えられます。自分に当てはまりそうなことがないかをチェックしてみましょう。

女性に多い筋肉量不足

筋肉量が少ないと血行不良を招きます。血行不良は冷えの主な原因とされており、女性は男性よりも筋肉量が少ないので冷え性の方が多いです。

また、筋肉を動かすことで熱が発生するため、筋肉が少なく熱を発生しない脂肪のほうが多い女性は、体が冷えやすくなります。筋肉量が少ない人は、運動や筋トレなどで適度に筋肉をつけましょう。筋肉をつけることで基礎代謝が上がるので、体温も上げることができます。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると自律神経の働きが低下して、手の先や足先まで血液が行き届かなくなります。そのことが原因で冷え性を引き起こすのです。

ホルモンバランスの乱れは、自律神経の働きの低下をはじめ、生理不順、無月経など、さまざまな症状があらわれます。また、冷え性が原因でホルモンバランスが乱れるという負のスパイラルが起こることもあるので注意が必要です。女性ホルモンを整えるには、イソフラボンやビタミンEが含まれた食事を摂ることをおすすめします。

過剰なダイエット

運動をせずに無理な食事制限だけで体重を落とすダイエットは危険です。過剰なダイエットは、熱を生み出す筋肉を落としてしまうために冷えを引き起こします。

それだけでなく、体に必要なたんぱく質やビタミンなどが不足して栄養失調になるために冷え性を悪化させてしまうのです。ダイエットをするなら、適度な運動をしながら栄養バランスに気を使った食事制限をして、健康的に痩せましょう。

窮屈な矯正下着や極端な薄着など服装

体を締め付ける窮屈な矯正下着は、血行不良を招くために冷え性の原因になります。血行不良は冷えを招くので気をつけなければいけません。かたい素材のブーツも血流を悪くするため冷え性につながるとされています。

また、極端な薄着も注意が必要です。肩や腕やおなかなど、露出が多い服は熱を発散させてしまうので体が冷えてしまいます。夏の時期の薄着も要注意。冷房が効いた室内と外の温度差が激しいと自律神経が乱れてしまい、そのことが原因で冷え性につながるからです。夏の時期はすぐに羽織ることができるカーディガンなどを鞄に入れておき、体温調節ができるようにしましょう。

体に悪いのはみんなわかってる喫煙

喫煙が体に悪いということはみんなわかっていると思いますが、やはり冷え性にも悪影響を及ぼします。タバコに含まれているニコチンは血管を収縮させる作用があるため、血行不良を促してしまうからです。

血流が悪くなることで、温かい血液が毛細血管に十分に流れなくなってしまい、血管が収縮して体の末端の手足が冷えてしまいます。喫煙すると血管の収縮を急激に加速してしまうので、冷えを改善したいなら禁煙しましょう。

頭でわかっていても動けない運動不足

運動が体に良いということは頭でわかっているかもしれませんが、運動に慣れていないとなかなか動けないものです。しかし、末端が冷えているのであれば、血行不良になっている証拠。その場合、体を動かして筋肉を使うことで血行が良くなります。

運動不足になると筋肉量が減るので、基礎代謝が下がってしまい、体温も下がるのです。特に第2の心臓と呼ばれているふくらはぎの筋力が落ちると、下半身の血流が悪くなるために冷え性につながります。

なかなか減らせないストレス

ストレスを感じると交感神経が働き、血管が収縮して血流が悪くなるので、末端部分の足先や手先が冷えやすくなります。また、ストレスによって出るアドレナリンは、ストレスを緩和する働きをしますが、一方で血球を活性化させるので、粘り気のある血液になってしまうのです。

しかし、生活をしているとさまざまなことストレスを感じます。ストレスをなくすことは難しいので、軽いストレッチや運動をする、趣味を楽しむ、リラックスする時間をつくるなど、ストレスを発散させる方法を考えましょう。

体を冷やす食生活

冷たい食べ物や冷たいジュースやアルコールなど、食生活が原因で冷え性が悪化することがあります。特に夏の時期は体を冷やす食べ物を摂ることが多くなりがちなので、夏でもなるべく体を温める食べ物を摂るようにしましょう。

例えば、レタスやトマトやキャベツやキュウリなどの生野菜のサラダは、健康にはとても良いのですが、食べ過ぎると体を冷やすことになるので、冷え性の方は注意が必要。しかし、野菜をたくさん摂ることは健康のために大切なことなので、サラダを食べたら温かいスープや飲み物を飲むなど、体を温めることも考えながら野菜をたくさん食べましょう。

水分の過剰摂取

水を飲みすぎると体内に余分な水分が溜まり、血液中の水分バランス・ナトリウムバランスが崩れてしまい、さまざまな症状を引き起こします。特に気をつけなければいけないのが水毒症です。

水毒症になると、体のむくみ、下半身のむくみ、ポッコリお腹、手足の冷えなどの症状があらわれます。水毒症を改善するためには、体内の余分な水分を輩出しなければいけません。そのために、運動や半身浴などをして汗をかきましょう。

体を温めない入浴習慣

忙しくしていると、お風呂がシャワーだけになったり、短時間の入浴になったりすることが多くなります。お風呂のお湯の温度を高くして短時間で体を温めようとしても、体の表面だけで急激に温まるだけで、実際は体の中まではしっかりと温まっていません。

また、熱いお湯に入ると、刺激によって交感神経が活発化してしまいます。すると、血管が収縮して血流が悪くなるので、結果として体を冷やす原因になってしまうのです。

仕事があると確保が難しい睡眠不足

冷え性は睡眠を妨げる原因になりますが、逆に睡眠不足は冷え性を招く原因になります。つまり、睡眠不足だと体が冷えやすくなり、体が冷えて眠りが妨げられることになるので、負のスパイラルが続いてしまうのです。

睡眠の質が低下すると、女性ホルモンが正常に分泌しなくなることがあります。そのことが原因で冷えを招くことがあるため、女性ホルモンを正常に分泌させるために、しっかりと睡眠をとりましょう。

年齢が若くても注意が必要な血管の老化

冷え性の人は血管が老化してかたくなっています。血管の老化は年齢が若くても起こるものです。冷え性だということは、末端の足先や手先の血液の循環が悪くなっているということ。血液の循環が悪くなると血管が老化してかたくなります。

つまり、冷え性は体を老化させる原因になっているのです。血管の老化を改善するには、ストレッチをして血管をのばすとよいとされています。冷え性で悩んでいる方は血管を若返らせるためにも定期的にストレッチを行いましょう。

冷え性の改善策

冷え性の原因について知ったら、その原因をなくすためにできることをして冷え性を改善させましょう。

筋肉量を増やして熱を作り出す体づくり

熱を作り出す筋肉の量が少ないと冷え性になってしまいます。つまり、筋肉量を増やすことが熱を作り出す体づくりにつながるのです。

女性は男性と比べて、筋肉量が少なく脂肪のほうが多いのですが、脂肪は熱を作り出しません。そのため、脂肪を燃焼させて筋肉を増やすことが冷え性改善につながります。適度な運動や筋トレを行い、筋肉量を増やしましょう。

定期的な運動やツボ押しで血流の改善

手足が冷たいなど冷えを感じている方は、血流が悪くなっている証拠だといえます。冷え性を改善するためには血流を良くすることがポイントです。

血流を良くするためには、定期的な運動やツボ押しが効果的。冷えに効くツボは、内くるぶしの頂点から指4本分上がったところにある「三陰交(さんいんこう)」、足の指と指の間の股部分にある「八風(はっぷう)」などがあります。

十分な睡眠と規則正しい生活でストレスを緩和

睡眠時間を十分にとること、そして質の良い睡眠をとることが冷え性改善につながります。また、寝不足になるとストレスが抜けなくなってしまうので、規則正しい生活をしてストレスを緩和させることも重要なポイントです。

ストレスを溜め込むと交感神経が働いて血流が悪くなり、そして冷えを招いてしまいます。ストレス緩和も冷え性改善につながるので、十分に睡眠をとって規則正しい生活を送ることはとても大切なことなのです。

水分摂取量や食生活を見直して体を内側から温める

水分の摂りすぎは冷え性の原因になります。また、体を冷やす食べ物を食べすぎないように注意することも重要です。食べ物や飲み物など、食生活を見直して体を内側から温めることを心がけましょう。

水分は1日あたり2L摂取することが目安です。食べ物は、なるべく温かく調理して食べたり、冷たい食べ物を食べるときは温かい飲み物を飲んだりするなど、体を温めるような食生活をおくりましょう。

外側から体を冷やさない服装

薄着を避けて体を冷やさない服装にすることも大切です。夏の時期も要注意。外は暑くても室内は冷房が効いているので、その温度差が原因で冷え性になってしまいます。冷房対策としてカーディガンなどを鞄に入れて用意し、体温調節ができるようにしておきましょう。

寒い時期は使い捨てカイロをおなかに貼るのも効果的。血液はおなかから体を一周するので、おなかを温めることで効率的に全身が温まります。

湯舟に浸かって体を芯から温めよう

お風呂に入るときはシャワーだけで済ませてしまうという習慣になっている方は、そのことが原因で体が冷えている可能性があります。特に夏場は湯船に浸からずに体を洗ってシャワーで流して終わりにしてしまう方も多いことでしょう。

しかし、夏でも湯船に浸かることが大切。もちろん夏以外の季節もしっかり湯船に浸かったほうがよいです。冷えを防ぐために、湯船に浸かって体を芯から温めましょう。

クーラーの設定温度を高めに設定し外気との温度差を少なくする

夏は室内でも熱中症になるかもしれないので、クーラーをつけたほうがよいのですが、設定温度は高めに設定しましょう。あまりにも設定温度が低いと外気との温度差が激しくなってしまいます。

温度差が激しいと自律神経の機能が乱れてしまうことがあるので気をつけなければいけません。会社などで自分で温度設定ができない場合は、すぐに羽織れる長袖やひざ掛けを用意して自分自身で調節できるようにしておきましょう。

冷え性と漢方

冷え性には漢方薬がよいといわれています。しかし、冷え性のタイプによって処方される薬が異なるので、問診をしっかりと聞くことが大切です。

例えば、筋肉不足や体力低下などで体の熱をつくる力が不足している場合は、体を温める補陽薬が処方されます。代表的な漢方処方薬は、八味地黄丸(はちみじおうがん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)など。

栄養不足が原因の冷え性の場合は、補血薬が処方されます。代表的な漢方処方薬は、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などです。

冷え性に隠れている病気

基本的に西洋医学では冷え性が病気だという概念はありません。しかし、冷え性に隠れている病気がある可能性があるということを知っておきましょう。

冷え症に隠れている病気や症状はいろいろあります。例えば、月経不順、無月経、月経前症候群(PMS)、不妊症、更年期障害、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、腰痛、肩こり、慢性疲労、不眠など。

冷え性の症状の内容や強さによっては、血液検査をするなどして隠れている病気がないかをよく調べたほうがよいです。冷え性により「自律神経失調症」、「低血圧」、「貧血」の可能性があるときには、その治療を行うことがあります。

「自律神経失調症」になると、血管の拡張や収縮が上手くできなくなって血液の循環が悪くなってしまいます。そのために冷えの症状も起こるのです。「低血圧」は血圧が低い状態で、起立性低血圧になると、立ちくらみやめまいが起こることがあります。「貧血」になると、酸素や栄養素を運ぶ働きが鈍くなってしまうため、これらの症状が起こった場合は注意が必要です。

冷え性にならないための食習慣

食生活を見直し、冷え性にならないための食習慣を心がけましょう。

冷え性を改善する食べ物

冬が旬の食べ物は体を温める食べ物だといわれています。体を温めて冷え性を改善するだけでなく、風邪予防にもなるので、冬が旬の食べ物を積極的に食べましょう。

例えば、ニンジンのベータカロチンはビタミンAに変わって粘膜を強化するため、風邪などのウイルスをブロックする効果が期待できます。さらに、加熱調理をしてもビタミンCが壊れないイモ類もおすすめ。免疫力アップの効果が期待できるタマネギ、ニンニク、ニラも冷え性改善におすすめの食べ物です。

冷え性におすすめの調理方法

サラダなど生で食べるよりも、煮る、ゆでる、蒸すなどの加熱調理をすることをおすすめします。ただし、水溶性ビタミンは水に溶けやすい性質があるので注意が必要。冷え性改善のためにも摂取したいビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、葉酸などが水溶性で、ブロッコリー、大根、キャベツ、アスパラガスに多いです。

水溶性の栄養素は、煮る、ゆでるという調理法では大切な栄養素が流れて失われてしまいます。しかし、スープであれば栄養素を丸ごと摂れるのでおすすめです。他には、炒める、蒸す、レンジでの加熱調理も栄養がしっかりと吸収できます。

冷え性を改善する調味料とスパイス

冷え性を改善効果が期待できる調味料やスパイスも知っておくとよいです。調理する際に使ってみましょう。以下が冷え性改善のためにおすすめの調味料やスパイスです。

ニンニク・ガーリック

ニンニクを摂取すると血液サラサラ効果があるといわれています。また、有効成分のスコルジニンが末端の血管を広げる働きをしてくれるため、手先足先の冷えの改善に効果的です。

ブラックペッパー

有効成分のピペリンが、血管を広げて血液の循環を良くする作用をします。また、交感神経を刺激する作用もあるため、新陳代謝が活性化して体が温かくなるのです。

生姜・ジンジャー

加熱調理または乾燥することでジンゲロンという成分がジンゲロールに変わります。ジンゲロールは血行を促進させる働きがあるため、体を温めて発汗作用を促してくれるのです。体全体を温めたいなら加熱した生姜を摂り、末端の手足を温めたいならそのままの生姜を摂るとよいといわれています。

唐辛子

有効成分のカプサイシンが、アドレナリンの分泌をサポートして体温上昇させる働きをして発刊します。唐辛子を食べるだけでなく、お風呂に入れても冷え性改善に効果的です。

シナモン

血管を広げる作用があるため、末端の手足まで血流を良くしてくれます。そのため、血流が悪くなっていることが原因の冷え性改善に効果的です。

冷え性におすすめの飲料

体を温める作用がある飲料は、日本酒やワインなどのアルコール、紅茶、ココア、中国茶、ハーブ茶など。特に、紅茶またはすりおろした生姜をいれた生姜紅茶を飲むと体が芯から温まるといわれています。

逆に体を冷やしてしまう飲料は、緑茶やコーヒーです。緑茶やコーヒーは毎日飲む習慣になっている方が多い飲み物なので、飲まなくなることでストレスになるのはよくありませんが、飲みすぎないように注意しましょう。

忙しくて食事が選べない方におすすめサプリメント

もし、栄養不足が原因で冷え性になっているなら、サプリメントの摂取はそれなりの効果が見込めます。栄養不足は食事で補いたいところですが、忙しくて食事が選べないという方も多いです。サプリなら忙しくても気軽に栄養補給ができます。

冷え性改善効果があるサプリは、例えばショウガのサプリやスッポンのサプリなどが有名です。ただし、冷え性の原因によってはサプリの効果があらわれないことがあります。そのため、自分の冷え性の原因は何かを知ってからサプリの摂取を検討しましょう。

冷え性対策アイテムと効果的な使い方

冷え性対策になるアイテムと効果的な使い方を知っておきましょう。

貼る場所が重要ホッカイロ

貼るカイロは冷え性の女性にとって必需品ですが、貼る場所が重要だということを知らない方が多いです。一般的にはおなかに貼ると冷え性改善に良いといわれていますが、体を温めるツボに貼るというのも効果的だといわれています。

例えば、冷えておなかが痛いなど、胃腸のトラブルを引き起こすほど冷えている方は、おへそから指4本分くらい下の下腹部にある「関元」のツボの位置にカイロを貼ると効果的です。また、体を芯から温めたいなら、おへそのちょうど反対側の背中にある「命門」のツボの位置にカイロを貼りましょう。

足の冷えに効果てきめんレッグウォーマー

足の冷えに効果てきめんなのがレッグウォーマーです。足首を冷やすと体温も上がります。つまり、足首を重点的に温めることがポイントです。

足が冷えていると、「なかなか寝つけない」「何度も起きてしまう」という睡眠障害を起こす原因になります。睡眠不足は冷え性の原因になり、冷え性は睡眠不足の原因になるという負のスパイラルが止まらなくなってしまう恐れがあるので、足の冷えを改善することはとても大切です。

一般的に販売されているレッグウォーマーでも効果的ですが、ヨガ用のレッグウォーマーとして販売されているトレンカタイプのレッグウォーマーもおすすめ。足指はムレないように空いているものの、トレンカタイプなのでずり落ちる心配がなく、さらに足首を冷やさないため、冷え性対策に最適です。

肩回りの冷えにはまずネックウォーマー

首の冷えは体全体の冷えにつながるといわれています。首は薄い皮膚の下に太い血管があるため、首が冷えると、冷たい血液が体中に運ばれてしまうからです。

首を含め、肩回りが冷えているなら、ネックウォーマーをして肩回りを温めましょう。マフラーでもよいのですが、ネックウォーマーのほうがしっかりと冷たい外気から首を守ってくれます。ニット特有のチクチク感が苦手な方は、肌触りが良いシルク素材やコットン素材のネックウォーマーも販売されているので、そういった素材のものを選ぶとよいでしょう。

腰回りの冷え対策に腹巻

腰回りの冷え対策には腹巻をすることをおすすめします。おなかなどの腰回りは、手足と違い冷えを実感しにくいのですが、おなかも冷えには敏感です。

腹巻にもいろいろな素材のものがあります。温かさを重視するならウールの腹巻がおすすめ。着膨れしないか心配なら薄手の腹巻を、肌触りにこだわるならシルク素材の腹巻を、敏感肌ならオーガニックコットンの腹巻を選びましょう。最近では、カイロを入れるポケットが付いた腹巻もあります。

履くタイミングと材質に注意が必要な靴下

冷え性対策で靴下を数枚重ね履きをすることを「冷えとり靴下」といいます。半身浴のように一時的に体を温める効果やデトックス効果が期待できるので、基本的にはお風呂以外のときはずっと履くことが理想。そのため、寝るときも靴下を履きます。

ただし、靴下の素材選びが重要です。毒素を吸い取って保温する力がある「絹」、絹と合わさるとデトックス効果が高まる「天然素材」、指の間の毒素を吸収してデトックス効果を高める「5本指ソックス」を重ね履きします。

履く順番も重要で、「絹」「天然素材」の順に重ねていくと効果的。例えば、「5本指の絹」「5本指の綿」「先丸の絹」「先丸の綿」の順番で履くのがおすすめです。

生活習慣を見直して冷え性を治そう

冷え性で悩んでいる女性は多いのですが、筋肉不足が原因であったり、栄養不足が原因であったり、ストレスが原因であったり、人それぞれ原因は異なります。自分が冷え性になっている原因を知ることで、冷え性改善の対策を立てることができます。適度な運動をする、食生活を見直すなど、生活習慣を見直して冷え性を治しましょう。


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