「TOEIC初心者の勉強法」初めての受験におすすめのテキスト
TOEIC初心者におすすめの勉強法は?
英語の検定試験といっても、多くの検定があります。中でもTOEICは英検やTOEFLと並んで、大学入試や就職の際の英語習熟度を測る検定試験として、受験者数が多いものです。TOEICは「英語に関する知識」を問うだけではなく、「英語を用いてのコミュニケーション能力」を問う内容です。
このように、ほかの語学検定試験と違って「合格」というゴールがないので、何度でも受けて自分の習熟度を測る目安にもなります。しかし、こういう形の試験でも、初めてでもできるだけ高得点を取りたいと思うのではないでしょうか。
「どこまで勉強すれば確実にいい点が取れるのか」とか「何をどれだけ覚えればよいのか」といった確実な目安がないのがTOEICですが、初めて受ける皆さんにとっての大きな悩みであり疑問でもあるはずです。今回は、できるだけ高得点を取るための勉強法とおすすめのテキストについて解説します。
TOEIC初心者がスコアアップのために実践したい勉強法
初めてTOEICを受験する場合、何から始めたらいいでしょうか。ほかの検定試験を受けたことがある人なら、一番大切なことは何なのか、ある程度想像がつくと思います。語学検定ですから、大まかにいえば基本となる単語や文法を覚え、それから応用問題を解いていくことがおおまかな進め方になるでしょう。
英単語を暗記する
リスニングやリーディングが、7つのパートの問題形式に分けられて出題されるわけですが、とにかく大事なことはボキャブラリーです。ボキャブラリーの量が多ければ多いほど、リスニングにもリーディングにも有利になることは間違いありません。
しかも、ただボキャブラリーといっても、TOEICはビジネス上でのコミュニケーション能力を問う内容なので、一つの単語を中・高時代に学んだままの覚え方だけでは、通用しないことが多くなります。それぞれの単語を、ビジネス上での使い方や言い回しに覚え直す必要があります。
しかし、中学校や高校で学習するボキャブラリーの数は約3000語。これらをビジネス用に覚え直すだけでも、かなりの効果があります。そして、ほかの専門用語や新しく出てきた単語・イディオムなどは、参考書や問題集で出てきたときに、その都度覚えていくのがいいのではないでしょうか。
参考書を使って問題を解く
ある程度の単語やイディオムの復習を終えたら、次は文章に慣れることが必要です。TOEICで出題される問題数は、全パート合わせて200問。そのうち、リスニング問題は1~4パートの100問で、45分間で回答します。リスニング問題を始めに行い、残りの55分でリーディング問題を回答することになっています。
リスニング問題といっても、選択項目はすべて英語(一部写真)なので、やはり基本的な文章読解力は必要です。またリーディングにおいても、55分間で100問をこなすということは、1問当たり1~2分でこなしていかなければ、最後まで目を通すことすらできません。そのためにも、いかに早く文章を読めるかが、TOEIC攻略のカギといえます。
とにかく全問に目を通せるようになるためには、普段からより多くの英文に触れて、英文に慣れることが必要です。しかし、難しい参考書や長文用の問題集は必要なく、高校程度のものがあれば十分でしょう。高校程度のものでも、自分に合った内容のモノを選べば、高得点も狙えると思います。
無料アプリでlisteningの音声を聞く
単語や文法を理解するためにも、テキストだけを使って「読んで理解する」という勉強法だけでは、さすがに飽きてしまうでしょう。また、ちょっとした仕事の合間など、人の目が気になってテキストを開きづらいかと思います。さらに、通勤の途中や電車の中などは、結構勉強するのに適した時間帯だといえますが、本を広げてというのは難しいと思います。
そんなときは、耳を使っての学習が最適です。最近では音声CD付きだけではなく、専用サイトから無料でダウンロードができる市販テキストも増えてきています。これらは、PCだけではなくスマホにダウンロードできるので、気軽に通勤途中などでの学習に大いに利用できます。
テキストを音読する
できるだけ多くの英文に慣れることはとても大切なのは当然ですが、耳からだけではなく、視覚的にも英文に慣れることも大切です。今まで、テキストの黙読やリスニングの際に、今まで間違って覚えていた単語のイントネーションやアクセント、言い回しを、実際に声に出すことによって再確認できます。さらにリーディングの際に、「一目読み(ぱっと視で単語を理解する技術)」ができると、より速く正確に文章を読み取れるようになります。
「一目読み」の技術は、普段から音読の習慣をつけることで身につきます。音読に慣れるまでは、音声付きの教材の場合は、音声と一緒に読む練習をして、慣れてきたら音声なしで「音読」をすると、ネイティブのイントネーションが身につきます。さらには、ネイティブに近いスピードで音読ができるようになり、リスニングの際の強い武器となります。
TOEIC初心者におすすめのテキスト
TOEIC L&Rテスト はじめてでも600点が取れる!
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TOEIC初心者が目指すのが600点といわれていて、その600点を取るための参考書です。多くのTOEIC初心者が苦手としているであろうリスニングと文法を、中学レベルの文法を繰り返し学習することで、着実に基本的な力が付くようになっています。この本をうまく使いこなせれば、700点突破も夢ではありません。
はじめて受けるTOEIC&テスト パーフェクト攻略
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4342011190″ title=”はじめて受けるTOEIC?L&Rテスト パーフェクト攻略”]
リスニングの音声がとても質が高く、問題集としてだけではなく、普段のリスニング教材として何度も使用できるような内容となっています。また、リーディング問題も、ほかの問題集などでは取り上げないような内容に工夫されており、普通の試験問題集にはないものです。
TOEIC&test 出る単特急金のフレーズ
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4023315680″ title=”TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)”]
出題頻度の高い単語を多くピックアップした本です。しかも、初心者だけではなく、それぞれが目標とするスコア別に必要な単語も収録されていて、「これを覚えればスコアアップできる」といった、ある程度の予測を付けられる内容になっているところも魅力です。
また、本自体も普通の単行本より小さいサイズなので、カバンの中に入れてもそれほどかさばりません。もちろん、サービスの音声もTOEIC仕様と、使い勝手がとてもよいです。
TOEIC初心者が目標にしたい点数の目安
簡単なコミュニケーションが可能なら500~600点
初めて受ける試験でも、とりあえずは目標スコアを決めて勉強をしたいものです。まずは半分の500点前後を目指すとよいのではないでしょうか。
英検でいえば4級~3級のレベル、中学2~3年生のレベルに相当するので、中学の英語教科書で取り上げられている文法的知識があれば問題はないでしょう。あとは、TOEIC特有の語句の言い回しなどを覚えれば、取れるスコアでしょう。
外資系の企業に就職希望なら700~800点
英検2級、高校程度のレベルで、文法は高校の教科書や参考書に出てくる内容のものを理解していれば、初心者でも不可能ではありません。勉強法としては、リスニング力やTOEIC用の長文読解といった応用問題に、より多く触れておくことが大切です。
自分の限界にチャレンジしたいなら900点以上
初心者にとってはなかなかの壁ですが、もともと英語の知識のある人や、ほかの英語検定を受けたことのある人なら、900点以上は初心者でも不可能なスコアではありません。まずは、問題集などで模擬テストを行って、試験型式や傾向に慣れ、自分のレベルを把握しましょう。
苦手なところを自分なりに分析し、一歩ずつ地道に自分の糧にしていけば、990点満点も手の届かない夢ではありません。
勉強法を実践して目標点数に近づこう
語学に限らずどんな試験でも、はじめて受ける人には分からないことばかり。自分のレベルがどの程度なのかも分からないと思います。とにかく一度受けてみて、自分のレベルを客観的に把握することが必要でしょう。
そういう点でTOEICには「不合格」はありませんし、「(不合格で)恥ずかしい」こともありません。また、試験後に送られてくるスコア表には、パート別のスコアも記載されています。それにより、それぞれの得意・不得意も具体的に分かるので、それを参考にして今後の勉強に役立てられます。
また、月に1回の割合で試験を実施しているので、自分に合った勉強計画も立てやすいです。受検するときも、受検ごとに自分のスコアを超えるという目標を設定し、モチベーションを保つことも大切です。常に「自分に勝つ」意識で、TOEICに挑戦してみてください。