ほどよく群れて、ほどよくひとり。おひとり様が大切にしたい「大人の人間関係」の築き方
ひとりの空間を大切にしながら、周りとも楽しく付き合う
ひとりが一番好きとはいえ、人間関係を完全になくしたうえでは生きていけない。周りの支えがあってこそ、ひとりの時間も楽しめるんです。
ただ、ずっと群れていると、酸欠状態になるのは事実です。ほどよく付き合い、ほどよく離れる。自分なりのコツが分かれば、人間関係について悩む時間も減っていくでしょう。
定期的に会うメンバーをつくる
人間関係を整理するとなったときに、おそらく多くの人が「仕事の人」「趣味の人」「完全にプライベートの人」の3つに分けていくはずです。たとえば職場の同期は、どんなに仲がよくても友達とは違いますね。ですから同期は「仕事の人」。
仮に習い事の一環としてダンスを習っていたとします。一緒に踊るメンバーは仲がよくても「趣味の人」。学生時代からの親友とは、居心地のよさが違います。
おひとり様でも人間関係を楽しむためには、まず定期的に会いたいメンバーが誰なのかを、自分自身が認識することから、はじまります。
大人になって波長が合わなくなり、急に疎遠になるのは、よくある話。今の自分にとって本当に必要な人だけを選抜し、定期的に集まって、悩みを共有しましょう。
自分の領域に土足で踏み込んでくる人とは距離をおく
仕事の規模が広がれば広がるほど、またアクティブに過ごせば過ごすほど、その先に新しいご縁が待っています。ただその中には、自分にとって負担に感じる人もいたり、いなかったり。
たとえば、自分の領域に土足で踏み込んでくる人には警戒した方がいいかも。こちらとしては、まったく仲間や友達になったつもりはないのに「仲良くしていただいて、ありがとうございます」「仲間の〇〇さんと会いました」と、勝手に親しくしてくる人とは、そっと距離を置きましょう。
仮に相手が仲良しこよしを求めてきたとしても、距離感だけはキープします。
「一生親友」を押し付けない
大人になればなるほど、本当に必要な人だけしか残らなくなります。かつては「親友」と呼べる人数も多かったのではないでしょうか。ところが、お互いにライフスタイルが変わると、どうしても考え方が変わり、今までのように付き合えなくなる人が増えてきます。
親友の人数が減ると、どうしても今、側にいてくれる友達への依存度が以前よりも強まってしまいます。しかし、彼女は彼女の人生であって「一緒に支え合いながら生きていこう」とか「一生親友だから」と勝手な約束を押し付けるのは、相手も負担を感じます。
あくまでも、今、自分の周りにいてくれる人たちとは、自然な流れで一緒に歳を重ねていけばいいだけ。
人間関係に「絶対」はあり得ません。むしろ、年月が過ぎるたびに変化するものと割り切り、
友情を育んでまいりましょう。
学生時代の感覚を卒業し「大人の人間関係」を意識する
学生時代のように、仲良しこよしを演じている年齢ではなくなってきています。そろそろ「大人の人間関係」を意識する時期に入ってきているでしょう。あくまでも、ひとりの時間は守りつつ、ほどよい距離感で周りの人たちとの交流を楽しんでくださいね。