シミをレーザーで消す!料金や種類を知ってきれいな肌をめざそう
レーザーできれいにしたい
長年紫外線を浴びてきた肌は、メラニン色素が溜まってシミができやすくなってしまっています。そして、できてしまったシミをセルフケアで対処するには限界があります。どうすればきれいにシミを消すことができるのでしょうか。
レーザー治療は有効的かつ即効性があります。シミを一刻も早く消したい人は、レーザー治療がおすすめです。
シミにもタイプがあります。自分のシミのタイプに適したレーザー治療の種類や費用を確認していきましょう。
レーザー治療に向いているシミの種類
シミにもいくつかの種類があり、レーザー治療に向き不向きがあります。自分の今のシミの状態を確認して、レーザー治療に向いているかをみてみましょう。
イボ状のもの
脂漏性角化症のようにイボの形をしていて、時間が経つとどんどん厚みが増していくタイプがあります。特徴は、茶色く周囲の皮膚より盛り上がっていることです。このイボ状のものは「老人イボ」とも呼ばれていて、年齢を重ねた人がなりやすいシミ(イボ)です。
年々少しずつ大きくなっていき、数も増えていきます。老人イボと呼ばれていますが、若い人にも起こりやすい症状です。紫外線を浴びて肌がダメージを負っているときに現れますので、早めに取っておいて損はありません。
紫外線でできたシミ
老人性紫斑や花弁状色素班は、紫外線でできたシミです。顔だけじゃなく腕や背中、肩なども紫外線でシミを作ってしまいます。若い頃に紫外線を気にせずに外で遊んでいた場合は、のちのちシミが目立ち始めることがあります。
これらは肌の奥にシミの原因となるメラニン色素が潜んでいることが原因です。日焼け止めなどの紫外線ケアを忘れがちだった人は、歳を重ねるごとにシミが浮き出てしまいます。顔の対策は完璧でも、無防備になりがちな背中や肩など部分は注意が必要です。
シミ取りレーザーの種類と料金
シミ取りレーザーの施術を行う場合は、いくつかの方法があります。また、それぞれの施術代がいくらかかってくるのかを比較してみましょう。
肌の奥まで照射するYAGレーザー
YAGレーザーは肌表面だけじゃなく真皮にまで届くレーザーで、1回の照射で済むことが多いです。1cm四方の大きさで30,000円前後が相場になります。施術時間も短く済むため時間があまりない人でも気軽に受けられます。
YAGレーザーでは、老人性色素斑やそばかすなどのシミが効果的です。術後は患部を紫外線に当てないように、一週間ほど絆創膏などで保護をします。施術を行うときの注意点は、少し肌に刺激があるということです。
細かいシミに対応Qスイッチルビーレーザー
大きい範囲ではなく、小さいシミやそばかすにピンポイントにあてるレーザーです。強めの照射なりますが、麻酔テープを使用するのでほとんど痛みはありません。費用は1cm四方の大きさで20,000円前後かかります。施術時間は2?3分程度です。一週間ほどでかさぶたが自然と剥がれ、3?4カ月ほどかけてシミが薄くなっていきます。
シミの程度によっては、2回照射をしなくてはならない場合もあります。また術後は、かさぶたが剥がれるまでメイクができないので注意が必要です。
いろいろな種類に対応ピコレーザー
ピコレーザーは、老人性紫斑以外にも、複数のシミにも対応しているレーザーです。痛みも少なく回復も早いので他のレーザーよりも、肌に負担がかかりにくいです。
ピコレーザーには、PICOシミとPICOトーニングという2つのモードがあります。違いは、レーザー治療の向かない肝斑(かんぱん)というシミの治療ができるかできないかです。
PICOシミは、肝斑を除いたシミ全般に効果的なレーザー治療です。PICOトレーニングは、肝斑をふくんだ肌の悩みを全体を改善してくれます。
術後はかさぶたもできにくく、1?2カ月ほどで幹部が安定し始めます。PICOシミの施術代は1cm四方の大きさで15,000円前後、PICOトレーニングの施術代は顔全体で35,000円です。
顔全体に当てるフォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、他のレーザー治療と違い痛みは少なく、顔全体に光を当てて施術していきます。繰り返しレーザーを当てることにより、効果が出てきます。ダウンタイム(肌を安静させる期間)がほとんどないのが特徴です。施術代は、1回照射で16,000円前後となっています。
妊娠中のかたやアトピーのかたは施術が受けられないので、注意が必要です。
フォトフェイシャルは何度か通院が必要なので、クリニックによっては割引キャンペーンやトライアル価格で施術できるところがあります。
より弱いレーザーを当てるレーザートーニング
施術後は痛みもなくかさぶたにもならないので、施術後メイクをすることも可能です。仕事上メイクをしなくてはならない職種の人にはありがたい施術です。シミ以外にもくすみや肝斑に対応しているため、肌に元気に取り戻したい人はおすすめです。施術代は、1回照射で20,000円~となっています。
このレーザートレーニングの場合は肝斑も治療が可能です。レーザートレーニングは、肌にあるコラーゲンの分泌を促してくれる働きがあります。そのため、肌のくすみが改善されてきめ細やかになりハリも生まれます。
レーザー施術の流れ
シミをレーザーで取ってもらう際に、どのような流れで行うのかを事前に知っておく必要があります。自分の大切な肌を守るために、レーザー施術の流れを見てみましょう。
カウンセリングを行う
いきなりシミ治療に入るのではなく、クリニックに行くとカウンセリングから始まります。最初にシミの状態を見てもらい、どのようなタイプのシミなのか医師に判断してもらいます。そして、どのようなレーザー治療がよいのか、料金はいくらかかるのかなどを説明してもらいます。忘れずに術後ケアの方法など、気になることを質問しておきましょう。そして施術日を決めていきます。
施術によっては長い間メイクもできない場合があるため、仕事上メイクをしなくてはいけない人は、カウンセリングのときに担当の医師にきちんと相談してください。
患部の消毒をする
施術に入る前にメイクを落とします。もしメイクをしていた場合に、レーザーがその部分をシミと感知することがあるので注意しましょう。しっかりメイクを落としをしてから、シミの消毒をしていきます。
施術をする日はメイクをせずに、UVケアのみをしてクリニックに向かいましょう。
レーザーを当てる
レーザーの種類によって、施術時間に数分から30分くらいかかります。
それぞれのレーザーの種類で痛みが違います。患部にレーザーを当てると、輪ゴムを当ててたような少しピリッとした痛みを感じることがあります。痛みが心配な場合は、麻酔をしてから照射することもできます。
照射した直後は、その部位が白くなったり、日焼けのしたときのように赤くなります。そして、それがかさぶたになります。
薬などでケアをする
レーザー治療を行ったあとは、術後のケアが重要なポイントとなってきます。種類やシミの症状かさぶたの出来具合に応じて、塗り薬や飲み薬の処方箋を受け取ります。さらに、患部を紫外線から守るために、テープを貼るなどの処置をすることも大切です。
レーザー治療の中には施術後でもメイクをしてもよい種類のものもあります。カウンセリングのときにしっかり聞いておきましょう。
シミをレーザーで取るときに注意すること
シミを取るということは、少なからず肌に負担を与えるということです。失敗しないためのクリニックを選択のしかた、アフターケアについてのポイントをご紹介します。
クリニックは慎重に選ぶ
一番重要なのがクリニックですが、どのような基準で選べばよいのでしょうか。クリニックはとても多く存在しています。自分にあった「よいクリニック」を選びましょう。
値段がわかりやすいところ
どのレーザーを使用して、どの範囲だといくら費用がかかるなど、値段が分かりやすく表記してあるところは安心です。また、無理なく料金が払えるクリニックを選ぶと、目標を達成するまで通い続けやすくなります。
中には、回数だけを重ねていつまで経っても終わらせようせずに施術代を多く取ろうとしたり、必要のない高額なコースを勧誘してきたりするところがあります。カウンセリングのときに、専門用語ばかりを使用して医師がわかりやすく説明をしてくれない、スタッフが問い合わせに不親切だったりしたら要注意です。
口コミサイトなどや友人知人から情報を集めて、自分にあった「よいクリニック」を探しましょう。
アフターケアしてくれるところ
施術後のケアをきちんと教えてくれて、困ったときには親切丁寧に説明と対応してくれるクリニックを選びましょう。誠意を持って対応してくれるクリニックだと分かれば、万が一術後に肌トラブルがあったとしても安心して通うことができます。
気になるクリニックがあったら、しっかりアフターケアをしてくれるのかをチェックしてください。カウンセリングのときに、きちんと把握して十分に見極めることが大切です。
激しい運動は控える
汗をたくさんかくような激しい運動をすると、かいた汗でしみることもあります。ダウンタイムの間はなるべく激しい運動はしないようにしてください。
個人差はありますが、汗によってかぶれてしまうことがあります。お風呂や洗顔は問題ありませんが、身体からでる汗には細心の注意を払うことが重要です。
施術後の肌は、とても弱くなっているということを常に頭に入れておき、優しくケアをしましょう。患部がケガをしている状態なので、刺激を与えないように慎重になりましょう。
照射したところのケアをしっかりする
せっかく照射してシミを消したのに、また紫外線を浴びることで、照射した部分のシミが再発する可能性があります。さらに、できていなかった部分にもシミが発生してしまうこともあるのです。シミの再発を防ぐためにも、クリニックでどのような日焼け止めを使用したらよいのかを聞きましょう。
日焼け止めの中には刺激の強いものもあります。どの日焼け止めにするのか自分で判断せずに、医師に相談したほうが安心です。
また外出するときは、日焼け止めを塗った上に、さらに日傘を指すなど、いつも以上にUVケアを気にしてみてください。
メイクしたいときは相談しよう
術後は肌がとても敏感になっているます。メイクをするときも落とすときも、こすったりすると肌にダメージを与えてしまいます。そのほかにも、化粧品自体の成分が負担になる可能性があるため、なるべくメイクは控えたほうがよいです。
どうしてもメイクをしなくてはならない場合は、カウンセリングのときに医師に相談にしましょう。術後でもメイクができるレーザー治療を行うという選択肢もあります。しかし少し施術代が高くなるため、お財布と話し合いながら決めていきましょう。
薬をきちんと服薬
術後に肌にかゆくなったり赤くなったりなどしなかった場合でも、照射をした部位は炎症を起こしています。そのため、処方された飲み薬や、貼り薬塗り薬はきちんと使用するようにしてください。
早く治したいからと言って、決まった量の飲み薬以上摂取してしまうのは危険です。薬の使用容量を守らないと、健康に害がおよんでしまう可能性があります。薬は処方されたとおりに服用しましょう。
施術後にシミを取った部分を触るとザラザラしたかさぶたの状態になります。そのときにビタミンをとると回復の手助けになります。特にビタミンCやビタミンEは美肌美白効果があります。普段の食事でも野菜やフルーツをふんだんに摂るようにしましょう。
施術後は薬を適切に服用しながら、食生活にも気を配ってみてください。
シミ取りをするのに最適な時期を
シミ取りをしたあとは患部がとても敏感になります。肌を刺激しないために、できるだけ紫外線を当たらない、汗もかかない季節のほうがよいです。特に夏は、非常に紫外線が強く汗もかきやすい季節です。なるべく真夏にレーザー治療は避けるようにしたほうがよいでしょう。
シミをとるのに最適な時期は、紫外線の少なくなる秋から冬になります。しかし秋や冬でも少量の紫外線はあるため、外出時は必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。また乾燥する時期でもあるので、保湿ケアは念入りにしてください。
また施術後かさぶたになるようなレーザー治療方法をした場合、マスクが必須アイテムです。マスクをしていても気にならない冬の時期は、治療に最適といえるでしょう。
シミをレーザーでとって美肌になろう
現在の美容技術は日々発展していて、シミをとるための新しいレーザー治療方法がどんどん出ています。
鏡をみて「このシミさえなければあと5歳は若返るのに」と悩んでいる人は、レーザー治療をすることで、気持ちが晴れるかもしれません。過去の紫外線によるメラニン色素が沈着したシミなどは、セルフケアではどうにもできないものもあります。自分で対処できないシミは、思い切って最先端のレーザー治療に任せてしまいましょう。
自分のシミのタイプにあったレーザー治療をしてきれいな肌は手に入れましょう。