自分らしい「丁寧な暮らし」を実現して幸せになろう

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よく聞く「丁寧な暮らし」一体何の事なの?

女性向け雑誌やメディアなどで、最近よく耳にするようになった「丁寧な暮らし」という言葉ですが、どのような印象を受けますか。辞書で調べてみると「丁寧」は「礼儀にあつい様子、大切な」です。このことから、「丁寧な暮らし」は「大切な暮らし、生活」ということになるでしょう。

では「大切な暮らし」とは一体どのような事なのか。誰にとっても毎日の生活は大切なものですから「大切な暮らし=丁寧な暮らし」は当然のことです。

しかし人は皆毎日行っている一つ一つのことに意識していることは少ないです。ですのでほとんどの人は毎日行われることのほとんどを無意識に惰性的に行っているものです。いちいち意識していてはスムーズに事が進まなくなります。

にもかかわらずなぜ今注目を浴びているのか。ここでは「丁寧な暮らし」の意味と、本当の「丁寧な暮らし」について詳しく解説すると同時に、「丁寧な暮らし」の意義や方法についてもご提案します。

「丁寧な暮らし」って何?

ここではそもそも「丁寧な暮らし」とは具体的にどのようなことを指すのか。「丁寧な暮らし」の定義は人それぞれ違って当然ですが、いずれにも共通しているのが「手間をかけて行動する」ということといえます。

五感を感じる生活取り入れて、幸福度アップを目指す

日々仕事や家事に追われ自分の時間が持てなくなると、毎日の行動が「なんとなく」惰性で無意識に行ってしまうものです。日課となっていることなら何も考えずに行えるのは当然です。

しかしここで「普段何気なくやっていることにどんな意味があるのだろう」と立ち止まって考えてみることで、そのモノに対する気持ちの有り様が見えてくるのです。

「丁寧な暮らし」とは、このような「なんとなく」やってきた行動一つ一つに意味を持つようになり、その後は自覚をもって行うようになるということです。自覚をもって行えば「なんとなく」ではなくなり、無意識的に丁寧になります。

何気なく目にしたもの手にしたものも、五感をフルに使って「感じる」と、何気なく目にしたものが意味のあるものとして自分の中で輝きだすのです。この感覚を得ることで「丁寧な暮らし」のきっかけにもなります。

「丁寧な暮らし」のルール

人それぞれに「丁寧な暮らし」に対する考え方は違いますが、いずれも「丁寧な暮らし」には共通ルールがあります。しかしルールと言っても決して面倒なことではありません。

素材にこだわる

部屋の中を見回すと、毎日目にしたり手にしたりするものが必ずあります。毎日多くの時間を一緒に過ごす家具や生活用品からこだわりの品にすることが「丁寧な暮らし」の第一歩です。家具も一つずつ自分のイメージに近い素材のものを選び、家具に合わせてカーテンやカーペット、クッションなども選ぶと、自然と自分の理想の環境にしていくことができます。

もちろん一度に総取り換えをする必要はありません。自分の懐具合と相談しながらでかまいません。一つずつ好みのものを買い揃えていくこと自体が「丁寧な暮らし」にもなるのです。しかし今までのものを全て捨ててしまって一から変えていく必要はありません。今まで愛着のあったものはそのままに、そのものに合わせていくというのもいいでしょう。

手間をかける

毎日仕事で忙しく飛び回り家で落ち着く時間もないと、ついつい手を抜いてしまうのが家事です。週に1回でもいいですから、家で手作りご飯をじっくり時間をかけて作ったり、キッチンや洗面台、バスルームなどを徹底的に掃除することで「丁寧な暮らし」をしていることになります。

例えばごはんを一から手間をかけて作ると食べ物に対するありがたみが実感できますし、自分で作ったご飯というだけで美味しく感じるものです。また普段あまり掃除をしない個所を丁寧に掃除をすると、できるだけ汚さずに使おうといった「大切に扱う」気持ちも生まれてきます。

手作りにこだわる

「作る」ものすべてにこだわるのも「丁寧な暮らし」の大切なルールです。例えば料理では、スーパーなどで野菜を買う場合も質のいい野菜を選ぶことも大切ですし、料理をする場合でもできるだけ一から作ることが大切です。野菜に関しては、実際に庭やベランダなどで育てた野菜を料理に使うと、さらに「丁寧な暮らし」が本物になります。

料理以外では、手芸やDIYなどで何かを作ることも「丁寧な暮らし」の大切なルールになります。どんな小さなものでも、作るという行為、さらに作り上げたという達成感、そして作ったものを実際に使用したり、友人知人にプレゼントしたりという喜びの感情も「丁寧な暮らし」に繋がります。

シンプルな生活を目指す

人それぞれに「丁寧な暮らし」のイメージは違います。自分なりの「丁寧な暮らし」の理想図を描くためには、まず今の部屋を整頓することが大切です。乱雑になっていては、「丁寧な暮らし」は思い描けません。昔の思い出の品を捨てるのは忍びない気持ちはよく分かりますが、すっきりと整頓するだけで、前向きな自分が見えてくるものです。

「丁寧な暮らし」をするにも、勇気が必要と言えるかもしれません。こうして余分なものを捨てて、シンプルな環境にすることも「丁寧な暮らし」への第一歩です。

一人暮らしでお金ないけど「丁寧な暮らし」は可能?

でもこのように見ていくと「丁寧な暮らし」をするにもお金がかかりそうです。それに一人暮らしで部屋も狭いから、好きな家具や小物などを置くスペースもないから「丁寧な暮らし」なんて、と躊躇してしまう人もいるでしょう。

しかし「丁寧な暮らし」はそれぞれの人の中にある気持ちや考え方から生まれるものです。つまり方法によってはお金はかからないのです。お金をかけることが「丁寧な暮らし」というわけではありません。

ちょっとした「丁寧な暮らし」から始めよう

できるだけお金をかけずに「丁寧な暮らし」をするために、以前から持っていた身の回りの物を五感を使って、新たな命を吹き込むといいでしょう。そしてそのモノに合った家具や小物などを少しずつ買い揃えたりすることで、十分「丁寧な暮らし」ができています。もちろんお金を使わずにできる「丁寧な暮らし」もあります。

花や植物を部屋に飾る

ちょっとしたベランダや南向きの窓辺があれば、そこに鉢植えの花を置いたり窓際に置くことができるような小型のプランターなどを使って、ちょっとした野菜やハーブを育てることもできます。

最近では、ガーデニングや家庭菜園栽培キットが売っていますので、ガーデニングや家庭菜園初心者でも、手軽に好きな草花や野菜を栽培できるようになりました。温暖な地域では窓際に置いておくだけで一年中楽しめますし、ハーブや野菜などは収穫や食べる楽しみもあります。

またハーブや野菜は、リビングやキッチンでも育てることができます。植物、つまり「生きているモノ」を育てることで、生きているものを慈しむ気持ちが生まれてきます。このことで、毎日目をかけるようになり、「大切にする」という気持ちは湧いてきます。これこそ「丁寧な暮らし」です。

お金の使い方を見直す

「丁寧な暮らし」をするために好みの家具や小物などを買うことも出てくるでしょう。どんな場合でもいざという時のために金銭的に余裕があると安心です。かといって一人暮らしをしていると、生活するだけで高価な家具などを買う余裕などないのが普通です。

しかし使う使わない関係なくお金を捻出するためには、普段の家計状況を見直すことです。一人暮らしだと、ついつい衝動買いをしてしまいがちですが、ここはグッとお財布の紐を締め、「好きなものだけ」を買う習慣を身につけましょう。そして「好きなものだけ」を買うお金は、「自分を磨き上げるための投資」と考えてください。そうすると本当に欲しいものが見えてきます。

どうしても、衝動買いをしてしまう人には、「家計簿」や「おこづかい帳」などをおすすめします。わざわざ「家計簿」などを用意する必要はありません。普段使っている手帳などの隅に書き込むだけでも、衝動買いグセは減ります。さらに使った金額の横に一言でもその日の出来事などを記入すると、自分の生活の見直しもできます。

週に何度か自炊をしてみる

仕事をしていると、ほとんど毎日が外食や出来合いのお惣菜を買ってきて、ということになります。しかしこれでは「丁寧な暮らし」は望めません。少しでも「丁寧な暮らし」に近づくためには週1回からでも「家ご飯」を作ってみるのもいいでしょう。

お休みの日の朝だけでもいいですし、早く帰ってきた夜でもいいでしょう。そんなに難しい料理でなくても、その時に食べたいものやずっと食べたいと思っていたものを作ります。こうして週に1回だった「家ご飯」が少しずつ回数が増えていくと、これだけで「丁寧な暮らし」への道に進んでいることになります。

また「家ご飯」の中に自分で育てた野菜やハーブ、スーパーなどで選んできた旬の野菜などを取り入れると、ますます「丁寧な暮らし」ぶりが増しますし、作る楽しみや食べる楽しみも倍増します。

自分の為の休憩時間を十分にとる

どうしても時間が取れないならば、一日のうちの1時間、週1日といったように「自分だけの時間」を確保するだけでもいいです。一日のうちの1時間ぐらいならどんなに忙しくても取れるでしょうし、特に寝る前の1時間は精神的にもゆっくり落ち着けるでしょう。

また週1日でしたらお休みの日の過ごし方を考えるといいでしょう。一日を自由に使えるのなら普段できない買い物や、近所の散歩、ドライブ、家で趣味に没頭するなど、有意義な一日を過ごせます。また短い時間でもゆっくりとお風呂に入ったり、好きな音楽や映画、読書などをするぐらいの時間でもいいです。仕事や家族の世話などを忘れて、ほんの少しの時間でも自分の好きなことをするのも「丁寧な暮らし」です。

大掃除よりも身だしなみから

大掃除といえば、年末の大掃除を思い浮かべますが、果たしてどれだけの人が年末に大掃除をしますか。普段仕事で忙しい思いをしていると、家の中の掃除は後回しにしがちです。気分を変えるためにも、大掃除などと大それたことは考えずに、まずは気になっている身の回りだけでも掃除をしましょう。

例えば仕事で履いている靴を磨いたりハンカチをアイロンがけしたり、コートのボタンの付け替えをしたりなど、自分の身の回りが済んでから家の掃除にとりかかると気分よく作業できます。

しかも一度でやってしまおうなどとは考えずに、一日1か所ずつほんの数分で終わるような所でもいいでしょう。プチ「お手入れ」「掃除」を日課にすると、「掃除」を年に1度の大イベントにしなくても済みます。所詮掃除をしても必ず汚れるものですから、割り切るのが大事です。

日々の暮らしの記録を取る

外で仕事をし家に帰ると家事が待っている、家と仕事場との行きかえりだけの生活を続けていると、自分らしい生活が見えずらくなってくるものです。「こんなはずじゃないのに」と思っても、どういう生活を望んでいるのかもわからなくなっていきます。こんな時有効なのが普段の生活や思っていることを「文字にして残す」ことです。お金に家計簿があるように、普段の出来事などを記録しておくためにも日記のようなものが必要です。

最近では、スマホやPCに記録を残す人も多いようですが、あえて自分の手で「書く」ことが大切なのです。自分の手で書くと冷静に言葉を選びますし、手で書くことで言葉が心に残ります。

そうすることで、モヤモヤした自分の感情や思考が整理されていきます。迷えば迷うほど、「書く」ことをおすすめします。「書く」ことは自分を見つめなおすいい方法です。

参考にしたい素敵な「#丁寧な暮らし」

「丁寧な暮らし」を実践している人は多くいます。ここでは、「丁寧な暮らし」を実践してインスタグラムやブログなどで紹介している女性たちをご紹介します。いろいろな情報から「これならできる」といったアイデアを見つけてください。

インスタグラムには素敵な丁寧な暮らしが沢山

全世界の人が利用しているインスタグラムを利用して自らの「丁寧な暮らし」ぶりを公開している素敵な女性がたくさんいます。多くのインスタグラマーの写真やコメントなどから、参考になるアイデアがいっぱい見つけることができます。

整理収納アドバイザーNaomi/みっちゃん

整理収納アドバイザー他いろいろな資格を持つ女性、Naomi/みっちゃんによるインスタグラムでは、彼女自身の普段の生活をありのままに公開しています。インスタグラムでは、ご自宅の様子や日々の暮らしの風景、手作りの食事などが数多く紹介されていて、彼女の生活はまさに理想的な「丁寧な暮らし」を実践しています。Naomi/みっちゃんは、インスタグラム「@pote.pote.pote」やブログで「丁寧な暮らし」の実践例を紹介しているほか、楽天room上で彼女が実際に使用している商品を取り扱っています。

https://www.instagram.com/p/BubFOwNF1z4/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=1db7rm8p55n4l

本も好評のshokoさん

多くの「ミニマリスト」たちのあこがれの的であるshokoさんは、自身のインスタグラムで賃貸マンションでの一人暮らし生活を快適なものにしようと自分なりに工夫し、身の丈に合った「丁寧な暮らし」を実践し紹介しています。この生活ぶりは書籍『狭くても忙しくてもお金がなくてもできる ていねいなひとり暮らし』(すばる舎)でも詳しく紹介しています。

彼女の暮らしは、一人暮らしならではの生活に負担のかからないようにお金をかけないけれども、自分らしさを十分表現できる工夫が満載されており、誰もが参考にできるようなアイデアがいっぱいあり、親近感あふれる生活ぶりが多くのファンの心を捉えています。

[wpap service=”with” type=”detail” id=”B0772QH8Y5″ title=”狭くても 忙しくても お金がなくてもできる ていねいなひとり暮らし”]

一人暮らしの方にお勧めのインスタ

namytoneさんのインスタグラムでは、一人暮らしをするオトナの女性をターゲットに「丁寧な暮らし」の実践例を数多く紹介しています。namytoneさんのポリシーは「余計なものは省く」というもので、定期的に自身の持ち物を確認し、一つ買ったら一つ手放すといったルールを作り「ものを増やさない」生活をしています。

また家具や家電、インテリアなどあらゆるものがシンプルで、ごく少ない色合いで統一されています。白や木目調など、自然の色に近い環境を作り上げ、手作り感にもこだわりを持ち、家で食べる料理はすべて手作りに徹するなど、いろいろな面で「丁寧な暮らし」を実践してます。

https://www.instagram.com/p/BuZoWJYnOaB/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=fxpsp8y5x1e3

狭い部屋に住んでいる方にお勧めのインスタ

一人暮らしをしているminimamist_58さんのインストグラムでは、自身の5.2畳の部屋を紹介しています。ミニマリストを公言しているだけあって、彼女の部屋には必要最小限のものだけが置かれていて、とてもすっきりとしています。

一人暮らしでも長く住めばそれだけ物はどんどんと増えてくるものですが、彼女はいつ見ても変わらないすっきりした気持ちのいい部屋づくりをしていて、写真を見ただけでも「空気が澄んでいる」と思えるくらい、調度品だけではなく雰囲気や流れる空気も「丁寧な暮らし」を演出しているように感じられてきます。物がなくても不便ではないことを実証しており、部屋が狭くて収納場所がないと嘆いている方にとても役に立つ情報がいっぱいあります。

週末の朝ご飯レシピにとっておき

___kotohaのインスタグラムでは、仕事の合間に趣味として作っているお菓子やスコーンを取り上げながらも、自身の生活ぶりも事細かに紹介しています。普段の生活をとても大切にして暮らしているのが、投稿写真やコメントから感じられます。仕事とスコーンづくりと忙しい日々を過ごしながらも、自分だけの時間を大切にしている所に好感が持てます。

忙しい日々の合間も季節を感じさせるオブジェや食事を用意し、常に自身の周りの移り変わりにも五感が向いている所が、インスタグラム上からあふれ出ています。ちなみに「___kotoha」さん手作りのスコーンは限定販売されているようです。販売情報は下記のインスタグラムを参考にしてください。

https://www.instagram.com/p/BuU3Ejlnxoq/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=83trs1uf8erbP

ブログでも参考になる「丁寧な暮らし」

「丁寧な暮らし」は、インスタグラムからだけではなく、ブログからも参考になる情報がいっぱいあります。ここでは「丁寧な暮らし」の例ともいえる暮らしをしているブログを紹介していきます。

何もない最強のミニマリストを目指すなら

不要なものを捨て、買わずシンプルに生活する人のことをミニマリストと言います。漫画家のゆるいまいさんもミニマリストを実践している一人です。ブログ「なんにもないぶろぐ」では、生活の場には必要最小限なものだけを置いている自身の家を紹介し、不必要なものは一切持たないという考え方は逆に限られたものを大切に使っていくことになり、本来の「丁寧な暮らし」の根本的な考えといえます。ゆるいまいさんのミニマリストぶりは究極ともいえるでしょう。自身のミニマリストぶりを自ら漫画化し、ミニマリストの良さを実証しています。

北欧好き必須のブログ

ブログランキング1位の大人気ブログであるひより510さんの「ひよりごと」では、自身の愛する北欧デザインで統一したご自身の家を紹介しています。ホワイトと黒といった、北欧風の本来のイメージを部屋中に用いて、大人らしい落ち着いた雰囲気に仕上げてなっています。

一見生活感のないイメージがあり、ある意味「アンチ『丁寧な暮らし』」の印象がありますが、「好きなものにお金をかける、好きなものだけを使う」という点では、「丁寧な暮らし」を十分に実践しています。ちなみに「ひよりごと」は書籍化もされています。

丁寧な暮らしの沢山のヒントが沢山掲載

シンプルライフ研究家のマキさんの「エコナセイカツ」では、主婦であり母でもある自身の普段の生活を通して、生活に根付いた「丁寧な暮らし」を紹介しています。

「生活からムダを取り除く」をモットーに、家事仕事の簡略化、モノを少なくすることによって収納や掃除などを楽にする、これらのことを簡単にすることで、自分だけの時間を増やすなどの提案をし、多くの忙しい女性たちに支持されています。ちなみにマキさんは、全国で「エコナセイカツ」をテーマにした講演会を開いています。

「丁寧な暮らし」は不幸になるのか

一方「丁寧な暮らし」論に異論を唱える人も多くいます。もちろん人間ですからひとそれぞれです。しかしその中でもこちらの意見が増えています。彼らによると「丁寧な暮らし」をすると不幸になるとのことですが、その根拠は何なのか紹介します。

アンチ「丁寧な暮らし」が増加中の理由

アンチ「丁寧な暮らし」の人たちは、「丁寧な暮らし」が好きになれない、納得できないなどと言っているのですが、それにはいくつかの理由があるようです。

時間に余裕が無い

毎日3食一から手間がかかるような食事を作り、その都度、高価な食器を使用し、そればかりではなくお茶1杯飲むにしてもこだわりの茶器や家電を使用しているのを見ると、お金がかかるだけではなく、毎日3食の食事を一から作ること自体、物理的にも時間的にもできることではありません。

どう考えても無理なので、「丁寧な暮らし」は経済的にも時間的にも余裕のある一部の人にしかできない生活であると、しり込みしてしまうこともあります。とはいえせっかくのお休みの日を家事に費やす気力もないのが現状です。しかし時間は何をするかによっても違いますし、毎日でなくてもいいのです。

ファッション化されすぎ

いずれのインスタグラムやブログも、商品の紹介に終始した感があり、本来の「丁寧な暮らし」からかけ離れてしまっているブログやインスタグラムも少なからず見受けられます。

普段の生活感が感じられない料理や生活風景は、正直言って胡散臭いイメージにもみえます。インスタグラムやブログで紹介されているものが「丁寧な暮らし」のすべてではありません。それぞれ理想とする「心地よい暮らし」ができれば、それが「丁寧な暮らし」になるのです。

パートナーが家事をしなくなる

経済的に時間的に余裕のある専業主婦が「丁寧な暮らし」ができるのは当たりまえで、実際「丁寧な暮らし」を必要としているのは、仕事と家事を両立している女性です。また現在は共働き世代が多くなっているなかで、このような流ちょうな生活を満喫できる女性はほとんどいないのでは?とも考えてしまいます。

しかもインスタグラムやブログで紹介されている「丁寧な暮らし」の主人公は女性ばかりです。裏を返せば、「自分だけの時間」を作らなければいけないのは女性側で、パートナーの助けを望まずに女性が家事全般をするものだといった、時代が逆行している印象にも受け取られかねません。

自分なりの「丁寧な暮らし」を探そう

長い間「時短」「ゆとり」そして「丁寧な暮らし」と言われ続けています。ここでも「丁寧な暮らし」とはどういうもので、どのような方法があるか、などいくつかをご紹介しました。できるだけ必要最小限のもので暮らす、できるだけ「手作り」にこだわる、五感で自然を感じるなどが「丁寧な暮らし」の基本的な考え方であると述べてきました。

しかしこれらのことは、かつて多くの人が普通に行ってきたことでもあります。現在のように、歩いて行けるところにコンビニがあったり、手作り風のお惣菜が簡単に変えたり、掃除や洗濯なども便利になった家電で、時間を作ることが可能になりました。昔は近所にお店がないのが当たり前で、作れるものはすべて手作りしましたし、洗濯も掃除もすべて手動でした。

自分にとって、どのような生活がいいのか、性に合っているのか、いやいやながら「丁寧な暮らし」をする必要もありませんし、インスタグラムやブログなどで実践している人たちのアイデアを見て、そのまま完全コピーするのは絶対にムリです。「丁寧な暮らし」は人それぞれです。慌てず焦らず自分なりの「丁寧な暮らし」を見つけてください。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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