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他人に期待しないと気持ちが楽になる|期待しない方法を身に着けよう

生き方

他人に期待しないことで心が楽になる

新人が職場に入ってきたときは、その人が仕事ができるようになり職場に貢献してくれることを期待して仕事を教えます。それでもすぐに辞めてしまったらがっかりして教えることが嫌になりますね。

恋人やご近所、友人との付き合いでも、「とてもよくしてあげたのに相手は何もしてくれない、お互いさまなのに」と相手にしてもらうことを期待することが普通です。

義理堅く、頼まれたら嫌といえない性格の人は、周りからの信頼もありますが、相手が思った通りにしてもらえないと、「なぜなの」と悩み、苦しい思いをして病気になってしまうことさえあります。そんな苦しい状況を改善する方法を身に着けておくと、気持ちが楽になります。

苦しくなるのは他人に期待しているせいかも

仕事のつき合いや近所づきあいなどは人間関係が一番の悩みですね。つき合いで悩んで苦しくなるのは、その人に期待をしているせいかもしれません。あなたが苦しくなる原因を分析してみましょう。

他人に期待すると苦しくなるのはなぜか

人と話していて、「あれほどよくしてあげたのに、こちらがつらい状況の時は助けてくれない」、「上司としていろいろと教えてあげたのになぜ辞めるの」など、こちらがしたことに対して見返りを求めたり期待したりすると、してくれないことに対してイライラし、腹が立ってきます。

他人に期待すると、あとから報いがないことに対してメンタルが不安定になり、精神をコントロールできないことがあります。これは非常に多くのエネルギーを使うので、精神的に参ってしまいます。それを自分の中でコントロールすることにもエネルギーがいります。腹立たしく、イライラしてエネルギーを使うので苦しくなるのです。

自分の気持ちを理解してくれないと感じるから

昔の日本人の男性は、「いわなくても妻は気持ちをわかっているはずだ」と考える風潮があり、コミュニケーションをあまりとりませんでした。現在でもそう思っている男性が多いようです。しかし、実際は夫婦間でも言葉でいわなければ理解できないことがたくさんあります。

「自分の気持ちはいわなくても理解してくれてるはず」と思っていると、人が期待に反したことをしたときに傷ついてしまったということはありませんか。「気持ちを理解してくれない」と感じるときに、ストレスが生じて人間関係がこじれることになりかねません。

こうするのが当たり前と思っているから

「世間ではこうすることが常識」、「恋人なんだからこうするのが当たり前」と思っていると、相手が思った通りの行動をしなかったときに嫌な気分になり、相性が合わないとすぐに別れてしまうかもしれません。

妻は「休みの日くらいは、子供と遊んで子育てを手伝うことが当たり前」と思っても、夫は「休みくらいは家でゆっくりしたい」と思っているかもしれません。

また、妻が専業主婦なら、夫は「家で子育てに専念するのが当たり前」と感じているかもしれません。当たり前と思っていることが、その通りの行動をとってくれないときに、けんかになりしばらく口もきかないことになるのです。そんな当たり前と思うことが、かえって自分を苦しめている場合もあるのです。 

他人に期待しないことで得られるメリット

他人に期待するということは、相手に報いを求めているということです。相手に初めから期待しなければ、多くのメリットが得られます。

ささいなことで怒ったりがっかりしたりしなくなる

他人に期待していると、期待通りにしてもらえない時に、イライラしてささいなことで怒ったりしなくなります。怒るとエネルギーが必要なので、精神的にも不安定な状態になります。でも、最初から期待しないなら、メンタル面で不要なエネルギーを使わないですむため、いつもメンタルが安定します。

すべての人が同じ考えを持っているとは限りません。相手の考えを尊重して、自分と異なる考えを持っていても受け入れましょう。相手に期待しないと、怒ったりがっかりしたりしなくなるので気持ちが楽に過ごせます。

相手も過度に期待されないので、プレッシャーがかからず、一緒にいてもストレスがかかりにくいでしょう。仕事上では、ある程度の期待をされると頑張ろうとしますが、過度の期待はかえってストレスを与えます。

精神的に自立できる

他人に期待しないようにすると、相手に失望することもないので、人間関係が長続きします。仕事では、相手に期待して仕事を教えます。部下が期待したよりできないことが多い場合や一生懸命仕事をしていても評価されない場合など、相手に期待した結果、がっかりすることが増えます。

相手に期待して「できて当たり前」とか「評価してもらって当たり前」という考え方ではなく、すべて自分次第ととらえるようにします。自分で考えて行動するように変えると精神的に自立して自主性が得られます。つまり、評価されたいなら自分から助言を求めて、仕事について積極的に取り組むのです。

部下には「できるはず」ではなく、自らが的を得た教え方や指示をします。そうすることで、期待して他人に依存してきた自分を精神的に成長させられます。 

恋愛がうまくいく

恋愛をすると、「いつも一緒にいたい」、「ここへ連れて行ってほしい」、「こんなことが一緒にしたい」と期待してしまいます。あるDJの話に、昔につき合った彼女から「映画を一緒にみに行こう」と誘われたけれど、そのDJは「映画は絶対に一人で見る」と決めていたので、その理由を話して映画を一緒にみませんでした。

このことがきっかけで二人は別れてしまいました。これは、彼女が「映画は二人でみると楽しい。きっと彼もそう思っているはず」と期待したからでしょう。背伸びしないで、そのままの自分をみせていると相手も楽で自分も楽です。

さらに、期待しないことで、そのままの彼を冷静にみることができ、相手に負担をかけすぎません。お互いにリラックスして過ごし、一緒にいることが楽しくなります。期待しなければ、恋愛は個々の違った人間同士がお互いを成長させる場となるでしょう。

他人に期待しない方法

「こうしてほしい」と他人に期待することで、その人に依存してはいませんか。夫あるいは妻は「こうあるべきだ」と思い通りにしようとしてはいませんか。もう一度自分を見つめなおしましょう。

他人に依存していることを自覚する

期待すること=相手に依存していることです。自分が相手に依存していることに気がつくことが、まず第一歩です。他人に依存していると自覚できると、精神的に自立できていないことを確認して積極的な行動がとれていないことがわかります。

自分でしなくてはいけないことを、間に合わないからと人に頼るのではなく、あくまでも自分がすることだと自覚して他人に時間を割いてもらうことに感謝します。仕事や町内の行事などでは、特にありがちなことです。

他人を思い通りにしようとしない

他人は、育った環境が違い、考え方も異なります。たとえ思った通りに行動をしなかったとしても、それなりの理由や都合があることも考慮できます。他人は自分の思い通りにはできないということを理解しておきましょう。

そうすれば、相手に期待して思っている通りに動かなかったとしても、落ち込んだり腹が立ったりしないで済みます。すれ違っても相手が挨拶しなかったら嫌な気分になりますが、コンタクトをしていないとか、考え事をしていて気がつかないのかもしれません。

「挨拶をすることが当たり前」と期待すると、腹が立って嫌な気分になりますが、「人とはそういうものだ」と期待しないと腹も立ちません。他人とは思い通りにならないものなのです。 

自分の時間を大切にする

周りに期待していると、他人との関係に翻弄されて自分の時間がおろそかになってしまいます。自分一人で過ごせる時間をとることはとても大切です。一人で有意義に時間を過ごすと、自分のことに集中できるようになりストレスが減ります。

嫌といえず自分の時間を削って周りに親切にしてばかりいると、自分が期待したように他人は思ってくれず、動いてもくれないことにストレスを抱えてしまう場合もあります。まず、自分の時間を大切にして、幸福感や安心感を味わうことで、他人も一緒にいて幸福感や安心感を共有できます。

相手のことを理解する

たとえ、相手が期待外れな行動をとったとしても、相手が疲れている場合や考え事をしている場合などがあるので、そのように考えて過度に期待をしないことで、相手を尊重できるようになります。特に、恋愛中や夫婦の場合は、期待して依存することが大きくなります。

でも、「当たり前」と期待しないなら、してもらえた時に喜びと感謝の気持ちが沸き上がります。例えば、食事をいつもおごってくれる彼には、期待していないと、毎回のデートが新鮮で、ありがとうという気持ちが心から出てきます。たとえ、食事につれていってくれなくても失望しません。

期待しないことは、相手と自分の関係が対等で、見返りを求めないので楽につき合えます。相手を縛ることもないので、お互いに気持ちの上で自由です。期待しないので、お互いに見栄も張らずに、そのままを出せます。

名言を参考にする

ベストセラーになった本「嫌われる勇気」で注目された心理学者アドラーが残した名言の一つに「健全な人は、相手を変えようとせず自分がかわる。不健全な人は、相手を操作し、変えようとする」とか「人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生は極めてシンプルなものだ」などの名言があります。

他人に期待しない生き方の名言を数多く残しているので、とても参考になります。アドラーの心理学を知ると、今まで自分がとらわれていた「当たり前」と期待する既成概念が変わります。

他人に過度に期待しないで軽やかに過ごそう

相手に「こうしてほしい」、「こうあるべきだ」などと思っていると、他人が思い通りに動かなかったり、期待通りにしないときは失望したり、腹が立ったりします。相手に過度に期待しなければ、メンタルが安定し、相手の考え方を尊重できるようになります。

さらに、期待しなければ依存しないので、精神的に自立し、自分をそのまま出せるので楽な付き合いになり恋愛も長続きします。ストレスもかかりにくく人間関係が楽に過ごせるので、過度に相手に期待しないようにしましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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