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プライドが高い人とは?心理的な11の特徴から改善法までを紹介

ココロ

プライドが高い人の特徴を紹介

人間が生きるうえでプライド、自尊心はなくてはならないものですが、世の中には高すぎるプライドが邪魔をして周囲からネガティブな印象を抱かれていたり、生きづらさを抱えていたりします。

プライドが高い人をむやみに遠ざけるのではなく、その特徴と長所を知ってほどよい距離感を保つための方法、そして、本人自身が少しでも生きやすく感じられるように環境をととのえるためのアプローチについて心理学的な知識をまじえてお伝えしていきます。

プライドが高い人の特徴

プライドが高い人とひと口に言っても、特徴の表れ方にはいくつかのパターンがあります。プライドが高い人の性格傾向を具体的に把握することで適切な対処法を理解することができ、本人を傷つけることなくほどよい距離感を保って付き合うことができます。

【1】自己評価が高い

人間のプライドを根底から支えているもの。それは自己評価です。心理学の理論では「プライド=自己評価」という風に解釈されており、プライドが低い人ほど自己評価のレベルが低く、反対にプライドが高い人ほど自己評価が高い、という相関関係が成り立ちます。

もちろん、自己評価が本人の実像に合っている場合はいいのですが、問題は自己評価が本人の実力に対して肥大しているケースであり、こうなると客観的に見てナルシスト的な傾向が目立ち、会社員の場合は「口だけで実力がともなわない人」という風に見られてしまうことになります。

【2】自慢が多い

プライドが高い人がしばしば周囲から浮いてしまうのは、事あるごとに自慢話を繰り返すからです。

仕事でもプライベートでも、他人の自慢話を聞かされることほどストレスが溜まることはありません。ただ単に話を聞かされるだけならまだしも、あきらかな称賛をしつこくもとめられたり、話の信憑性が乏しかったりするとまわりのほうも聞く気力をなくし、ネガティブな印象をますます強めてしまうことになります。

ただ、プライドが高い人にとって自慢話を聞いてもらえないことはただちに自己否定につながり、ますます敵意を強めてしまいますので、その場ではとりあえず武勇伝や自慢話を熱心に聞く態度を示し、自尊心を満足させてあげることが最善の対処法と言えます。

【3】負けず嫌い

プライドが高い人は、ほぼ例外なく負けず嫌いです。負けず嫌いはアスリートに必要な資質で、正々堂々とした勝負事の範囲であれば問題はないのですが、恋愛や会社でのポジション争いなど、「どんな手を使ってでも勝つ」という思考法と結びついてしまうと周囲に敵をつくるばかりですので改善の余地が出てきます。

勝負のターゲットにされた人は決して本気で勝とうとはせず、8割ほどの力で会えて負けてあげる、というスタンスで臨めばこちらの傷も広がらずにすみます。ただし、あからさまに手を抜いたのではかえって相手のプライドを傷つけてしまいますので、そのあたりの加減には充分に注意しましょう。

【4】自分の非を認めない

負けず嫌いと多少重なるのですが、プライドの高い人は何らかの原因で言い争いになったとしても決して自分の非を認めようとしません。

それは本人自身が本物のスキルと自信をもっているとも言えますが、一方でたんなる虚勢に過ぎない場合もあり、自分なりの論理で防衛線を張ることで必死に繊細な自尊心を守っている、ということもあります。

このタイプの人を論理のみで無理に追い詰めてしまうと心のガードが粉砕され、デリケートな人ほど逆上しかねませんので、時には論争であえて負けてあげるのも有効な対処法です。

【5】固定観念が強い

プライドの高い人はおしなべて知的レベルが高く、それまでの社会経験を通して独自の経験則や価値観を積み重ね、それを拠り所としていろいろな判断を下しています。

このタイプの人は基本的にはモラリストですが、反面、「こうあるべき」、「〇〇でなくてはならない」という偏った固定観念をもっていることが多く、それが時として男尊女卑など時代錯誤の価値観として表出されることになります。

プライドの高い人にとって価値観はすなわち信念であり、一度築きあげた信念をあらためることは自己否定につながってしまうため、価値観を無理に変えさせようとせず、こちら側が取り込まれないように注意しつつ距離感を保っていく必要があります。

【6】頑固で融通が利かない

プライドが高い人にとって、自分が信じている価値観をほんの少しでも変えることはある意味で屈服を意味し、心の核の部分に深い傷を残します。

なぜなら、プライドが高い人にとってひとつひとつの信念や価値観は自分の知性を活用して取捨選択したものであり、その価値観をあらためることはそれを心の内面に取り入れたみずからの知性そのものを否定し、傷つける行為にほかならないのです。

プライドが高い人が頑固に自分の価値観に固執するのは、裏を返せば「これ以上私の世界に土足で踏み込まないで!」というメッセージであり、きわめてデリケートな防衛本能の表れでもあるのです。

【7】ブランド好きで理想が高い

もともとプライドが高い人が社会的に高いステータスを手に入れると一気に高級志向に走り、高価なブランド品ばかりを買い集めて着飾るようになります。

このタイプの人は他人に対しても自分と同じ価値基準をあてはめ、ブランド品の多い、少ない、という表面的な違いによってその人自身の価値を推し測ろうとするため、周囲からは近寄りがたい印象をもたれがちです。

プライドが高い人にとって高価なブランド品は、自分自身のステータスを周囲にアピールするための道具であり、周囲からの攻撃を遮断するための強固な鎧なのです。

【8】理想が高い完璧主義

プライドが高い人は仕事でも、プライベートでも決して妥協を許しません。仕事では部下に対して過剰な要求をしたり、ささいなミスをことさらに叱責したりと、あらゆるアプローチで自分と同じ水準に達するのをもとめてきます。

プライベートでも、たとえば友人が待ち合わせに数分遅刻しただけであからさまに機嫌を悪くしたり、遅刻の原因をとことんまで問い詰めたりと、相手のわずかな落ち度さえも許さない、許容できないという特質が表れます。

本人自身も日々努力をつづけるため、ビジネスにおいてはむしろプラスの武器として活かせるかもしれませんが、協調性にやや欠けるところがあり、リーダーには向いていないかもしれません。

【9】経歴や役職にこだわる

プライドが高い人は初対面の相手に対し、経歴や現在の役職、所属などを遠慮なくたずねる傾向にあります。ビジネスの場ではむしろ相手の肩書や経歴などを聞くのはひとつのマナーであり、自然なコミュニケーションですが、プライベートでも同じスタンスで人と接したのでは「肩書にしか興味がない人」と思われてしまい、周囲から距離をとられることになります。

プライドの高い人が頑ななまでに肩書や経歴にこだわるのは、「自分を認めてほしい」という承認欲求の表れであり、表面的には相手を褒めているようでいてその実社交辞令がすべて自分自身に向けられている、という心理的背景があります。

【10】周囲に嫌われる

高いプライドをもつことは人間にとって大切なことであり、それ自体は決して嫌われる要素にはなりません。

プライドの高い人が周囲から浮いてしまうのは、その人だけの価値観や信念を他者にも押しつけるためです。

プライドの高い人は得てして、「否定」というアプローチによるコミュニケーションに陥りがちで、そのパターンが広まると「あの人と話してもどうせ考えを受け入れてもらえないから」という理由で周囲からも距離を取られるようになります。

【11】挫折を知らない

プライドが高くなるかどうかは、その人の生育環境に大きく左右されます。思春期から青年期のうちに適度な挫折を経験した人は自分の力量を知り、身の丈に合ったプライドを内面化させていきますが、この時期に挫折を経験しなかった場合、幼少期からの万能感がそのまま残るため、社会に出ても高いプライドをキープしつづけることになります。

このタイプの人はほんのささいな挫折でも一気にプライドが折られてしまい、反動で極端な自暴自棄に陥ったり、抑うつ状態になったりと人格の変容を起こす場合があります。

プライドが高すぎるときの改善法

プライドが高い人は確かに周囲から見れば付き合いにくいかもしれませんが、処方箋がまったくないわけではありません。

あなた自身が高すぎるプライドに振りまわされ、生きづらさを感じているのなら、ここで御紹介する改善法を実践して、少しずつ性格を変えていく努力をしてみましょう。きっと、世界ががらりと変わるはずです。

謙虚に周りの人に感謝

プライドの高い人が付き合いにくいと思われてしまうのは、思考法がつねに自己完結型であり、周囲とのコミュニケーションをおろそかにしてしまうからです。

客観的に見て能力が高く、仕事も能率的にこなせるとしても、あなたが今そのポジションにいられるのはまわりの人のサポートがあればこそであり、まずはそのことに謙虚に感謝する必要があります。

ありがとう、ごめんなさい、お願いします。基本的な挨拶を直接伝えるだけでも周囲の印象ががらりと変わり、親しみやすさがぐんと増しますので、身近な人とのコミュニケーションを意識するようにしましょう。

人の話を聞くこと

人の話を一切聞かない、というのもプライドが高い人の大きな特徴です。自分だけの考えに固執するとどうしてもそのような閉鎖的な態度になってしまうのであって、相手の意見や価値観を取り入れる余裕をもつことで自然と人の話を素直に受け入れられるようになり、知識と世界がさらに広がります。

他人を受け入れる

プライドが高い人は無意識のうちに他者を見下したり、過小評価している傾向があり、その態度が結果的に「何となく近寄りがたい」というイメージにつながっている場合があります。

他者を受け入れるとは決して、自分だけのフィルターを通して相手を判断し、気に入った価値観だけを通り抜けさせることではありません。

たとえそれが自分の価値観にそぐわないものであっても即座に否定せず、とりあえずいったんは無条件に受け入れてみることでキャパシティが広がり、自分の価値観を相対化してとらえることにもつながります。

失敗をネタにする

プライドが高い人が周囲から浮いてしまう原因として、スキがなさすぎる、ということが挙げられます。

親近感をもたれる人というのは少なからずどこかにスキがあるもので、飲み会などでも自分の失敗談を積極的に披露することでイメージのバランスを保っています。

その人なりの資質がありますので、無理をして自虐に走る必要はありませんが、少しでも交友関係を広げたいと悩んでいるのであればオンとオフをはっきりと切り替え、飲み会の席では少しだけくだけた態度を見せるなど、イメージにうまくギャップをもたせると自然に親近感をもたれるようになります。

責任を持つ

プライドの高い人がその能力を充分に活かすことができれば、ビジネスでもプライベートでも非常に有能な人材として評価されるでしょう。大切なのは高いプライドに見合った責任感をもつことで、自分の言動のひとつひとつに対してきちんと論理的に説明するだけの責任感をもち、能力に適した仕事をこなしていれば自然と周囲の見る目も温かくなり、遠巻きには観られなくなるはずです。

素直に謝ること

感謝と謝罪は社会人として基本中の基本です。正しい意味で高いプライドを身につけている人は人としての所作をきちんと理解しており、他人を傷つけないための大人の振る舞いが自然にできるはずです。

自分がもしもミスをしたら相手が部下であっても子どもであっても素直に謝り、また、相手のミスを寛容に許すことが本当の意味でのプライドであり、スマートなふるまいであることをおさえておきましょう。

難しいことにチャレンジする

プライドが高い人が時として攻撃的な態度に出てしまうのは、その人自身が与えられている環境に満足していないせいかもしれません。本来有能な人材であるはずですから、現状よりもワンランク上の難しい課題にチャレンジしてみることでプライドを満足させることができ、周囲への態度がやわらいでくることもめずらしくありません。

プライドの高さを治して人間関係を円滑にしよう

プライドの高さは、ある意味で天賦の才です、周囲に迷惑をかける言動については慎まなくてはなりませんが、裏を返せば能力と自信の表れでもありますので、無理に周囲に合わせるのではなく、長所をアピールできる場面を増やすかたちで少しずつ距離感を縮めていきましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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