なりたい自分になるためのノート術|書いて理想の自分に近付こう
ありのままの自分で本当にいいのだろうか
現代はPCやスマホでのスケジュール管理が定着しているからといって、家にノートも手帳も無い…という方はほぼいないのでは無いでしょうか。
とりあえず今は不幸というほどではないけれど、「ありのままの自分で本当にいいのだろうか」「自分を変えたいけれど、何をしていいのかわからない」と考えてしまうことはありませんか?そんなお悩みを持つ女性に向けて、今日からできる「ノートや手帳の書き方」をまとめました。特別な道具は必要なく、家にあるノートとペンで始めてみましょう。
書く事でなりたい自分に近づく事ができる
なぜ、なりたい自分に近づくために「書く事」が重要なのでしょうか。頭の中で理想が描けていればそれで十分なのでは?と思われるかもしれません。しかし、手を使って紙に書くことには多くの効果があります。
成功者の多くは考えを紙に書き出している
過去の多くの成功した人たちは、自分の思考を紙に書き出しています。それは出版などで後世に伝えるためとは限りません。彼らは、頭の中だけに考えや目標を置いているのではなく、紙やノートという形に残るものでアウトプットしているのです。これを心理用語では「思考の外在化」といいます。
成功者の頭の中は常に整理されていて、活発に思考をします。彼らは「書く」ことで、それを習慣にしています。例えば、何か課題があるとして、その解決のためには、客観的に分析する必要があります。客観的な分析には、紙に書く、つまり「思考の外在化」が効果的です。外在化することで思考の整理ができるようになります。また、紙に手で書く事で、思考と肉体が同時に使われることになり、脳が活性化されます。
書かないでいると今のあなたの考えは消えてしまう
人間が考えたことを、「紙に書く」などの記録を残さずにずっと覚えておく事は困難です。ふと思いついたアイディアや、やりたい事も、他の出来事を挟むと何を考えていたか忘れてしまいます。悔しい思いをして、「この事を克服したい!」というやる気や、嬉しいことがあって「もっとこういう経験を増やしたい」という気持ちも、時間が経つと薄れてしまします。今の自分にしか考えられない事は、今書いておくしかないのです。
実際のノート活用術として、「自分ノート」と、「100個のやりたい事リスト」の2つの方法をご紹介します。
1年後と5年後と10年後のなりたい自分ノートの書き方
長期的な目的を考えるための「1年後と5年後と10年後になりたい自分」ノートを作ってみる方法を、ステップでまとめました。
こんな人になりたいという理想の人物をイメージする
理想の人物をモデルにする事で、どんな世界に自分の身を置きたいか具体的にイメージできます。●●さんみたいになりたいと、誰かを具体的にイメージしてみましょう。身近な人物でなくても、伝記やテレビなどからの人物像でも良いですし、「この分野はAさんのように」「この分野はBさんのように」と、複数の人をイメージしても構いません。具体的なロールモデルとしての人物をイメージできるようにしましょう。
1年後にはどうなりたいか逆算して考える
たとえばダイエットで、いきなり「いつかモデルの●●と同じスタイルになる」という遠い目標を立ててしまうより、「一ヶ月で●kg体重を減らす」「一週間のうち5日は間食しない」のようにより短くてわかりやすい目標を立てるほうが、成功しやすいと言われています。1年後の目標の為に、半年後までにどうしていたら良いか。さらに、5年後の為に、3年後どうしていたらいいかを逆算して考えることで、現実的な目標を設定することができます。
また、サッカー選手など、有名なスポーツマンは、子供の頃から「スポーツ選手になりたい」という希望を持っている場合が多いのですが、中でも世界的に活躍している選手は、「15歳の時にこのチームに入る」「18歳までには海外で試合をする」など、明確な目標を時期ごとに意識し、それを文集の作文などにはっきり残していたりする例があります。
努力と才能と、長期的で具体的なビジョンを子供の頃から持っていたからこそ、成功したと言えるのではないでしょうか。
なりたい自分が複数あるなら優先順位をつけよう
「素敵な人と結婚したいし、仕事も成功させたいし、趣味を充実させたいし、いつかは子供が欲しいし、家族や友達といい関係を維持したいし…」と、希望だけを羅列していくと、その中には同時に達成することが難しいものがあります。また、目標によって難易度はまちまちです。
紙に書き出すことで、優先順位を整理して、「今はこちらの目標を優先したい」等の判断ができるようになります。また、どれから手を付けてわからないという時は、比較的かんたんに達成できるものをとりあえずやってみることで自信がつきます。「自分の中の優先度」が分かると、予期せぬトラブルや選択を迫られたときにもうろたえることなく、普段から軸を持った行動ができるようになるのです。
あえて友達数人に一年後の目標を考えてもらう
「一年後の目標」を、自分だけで考えずに、他の人が「自分だったらどう考えるか」を複数人に聞いてみましょう。そうする事で、自分では思いつかなかった所に気付く事ができてインプットに役立ちます。他人の目や思考を通して、新しい側面や解決法を見つけ出すことができます。
同僚などとお互いに、「一年間の相手の目標」を立て合うことなども有効です。お互いの業務への理解や、背景などが共有されることにも繋がります。プレゼンテーションの練習にもなります。
他の人と考える時は、ノートよりも一枚の大きな紙に記入して、お互いに交換し、自由に記入を広げて行くと良いでしょう。
100個のやりたい事リストでなりたい自分になる
次は、自分の中にある、無数の「やりたいこと」を可視化して、客観的に自分を捉えることができる「100個のやりたい事リスト」の作り方のメリットと作り方をまとめました。
100個のやりたい事リストを作るメリット
100個のリストを作ると、「自分はこの分野に興味がある」などの傾向などが客観的にわかるようになります。また。リスト化する事で目標をより意識できるので目標が達成しやすくなります。
転職活動などで「自己分析」を求められたものの、何をしたら自分のことがわかるの?と戸惑った経験のある方は多いと思います。専門のテストなどでの分析も有効ですが、この100個のリストを作成することでも自己分析ができます。100個というのは、後半に近づくにつれ、あきらめていた夢、潜在意識にひそむやりたいことが、その心理的なハードルを乗り越える形で「本当にやりたいこと」として浮かび上がってくるからです。
やりたい事はパターン別にまんべんなく書く
100個のリストは必ずしも仕事だけに偏るのではなく、私生活やささいな事も書くようにしましょう。「やりたい事」の詳細は、旅、自分の内面、アクティビティ、仕事、ライフスタイル、お金、健康、美容、会いたい人、家族、恋人に分類されることが一般的です。現在の仕事、現在の生活に固執せず、やりたい事をまんべんなく書くことで、自分の中の潜在的な希望に気づくこともできます。
ポジティブで具体的な言葉に言い換えて書く
やりたい事の内容は、ポジティブかつ具体的に書きましょう。
- ポジティブ:「太らない」ではなく「スリムになる」
- 具体的:「いい会社に転職」ではどういう会社か分からないので「英語が生かせる仕事ができる」など
このように「やりたい事」を書き出し、100個を並べるだけで、理想の自分に近づくためのヒントがたくさん発見できるのです。
ノートに書いたなりたい自分に近づく毎日の過ごし方
書くことで、「なりたい自分」を具体的にイメージし、短期的・長期的な目標が明確になったと思います。その次は、そのための毎日の過ごし方の3つのポイントを確認していきましょう。
なりたい自分への目標を人に宣言するといいけど注意点も
「こうなりたい」「こうしたい」と目標を周囲の人に宣言する事で、周囲の理解や応援が得られ、「成功させなきゃ」というやる気も生まれます。「挫折したら恥ずかしい」と目標をもっていることを隠しがちですが、周りに自分の目標を宣言する事も成功させるために有効なテクニックなのです。
中には、目標を話すと「あなたには無理」「やめたほうがいい」とネガティブな事をいう人もいるかもしれませんが、そういう人の意見はスルーしてしまって構いません。むしろ、その人との関係を見直すきっかけにすることも可能です。なぜその人は夢を諦めさせようとしてくるのか?「あなたのことを思って、無謀な事はやめなさい」等、あなたのためだと言ってくる場合も多々ありますが、問題は多くはあなたの側ではなく、言ってくる側にあります。夢がかなった時には相手のことは気にならなくなっているでしょう。
とにかく行動する事と時々振り返る事
書いたことで目標や達成基準が明確になれば、あとはなりたい自分になるためにひたすら行動するのみです。行動が上手く結果に結びつかない時は、なにか障害となっている事があるということです。
- 問題:資格をとりたいのに、勉強時間が取れない
- 解決法:勉強時間やスタイルを見直してみる→夜に勉強しようと思ってもできない事が多かったので、昼休みの30分に最低1単元ずつ勉強する(最低限の、達成可能なノルマを課す)
こういった振り返りは、小さい単位(一週間など)で行い、行動の修正が必要な事は変えていきましょう。時々振り返って、達成や成果を確認することで、行動の修正も容易になります。
小さなゴールを達成するたびなりたい自分が近づく
モチベーション維持のため小さいゴールを設定するようにしましょう。小さな目標でも、「もう少しで達成できる」というゴールが近づくと、頑張ろうとラストスパートをかける事ができます。短期で達成できるゴールを定期的に意識する事が大切です。まずは遠くの大きな目標ではなく、近くの目標に目を向けることで、モチベーションを維持し、努力が続けられるのです。
上記の「最低限の達成可能なノルマを課す」も、一日の終わりに「ちゃんとできた」という満足感が得られるという点でもおすすめです。
なりたい自分を設定して毎日の行動に繋げよう
ノートや手帳に書くことでできる、「なりたい自分」のためのテクニックをご紹介しました。少し時間はかかるかもしれませんが、漫然と日記やスケジュールを記入するのではなく、こういったテクニックを取り入れるだけで、なりたい自分への小さなステップが見えてきます。
家にあるノート等を使えば、初期投資はほぼゼロ円。とてもお手軽ですが、「書くこと」で得られるメリットはとても大きなものである事は、歴史上の多くの偉人も体現していることです。「1年後の自分」、「100個のやりたいことリスト」を、どちらかでも書き始めてみませんか。