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弁護士の仕事。やりがいはあるけど意外と地味で稼げないって本当?

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弁護士の仕事ってどんな仕事?

弁護士の仕事は基本的には依頼人の代理となって、代理人の弁護や依頼された事務をこなすことです。法廷における弁護士のイメージが強いですが、書類書きや、つかいっぱしりのような仕事もあり、実際のイメージは、華やかなものや高度な専門職といったものだけではありません。実際の弁護士の仕事を知り、そのうえで、弁護士を目指したいのか考えてみましょう。

弁護士の仕事内容とは?

弁護士の仕事は、多岐にわたります。なぜかというと、弁護士は基本的に争いごとのある時に出番があるような仕事であるため、争いごとの数だけ弁護士の仕事の幅が広がっていくのです。刑事事件における弁護などのように、テレビなどで見る一般的なイメージだけではない弁護士の仕事について知っておきましょう。

意外と地味な弁護士の仕事

弁護士の仕事の中には書類書きのような地味な仕事もあります。たとえば離婚時の弁護士の出番は、交渉部分がなければ、あとは「離婚協議書」と呼ばれる個人間の約束ごとを書面に残したものや、「公正証書」と呼ばれる法的な強制力を持つ文書の作成を手伝ったりします。

こういった仕事は基本的には地味な事務作業に近いもので、専門的な法律知識があるといった点が、弁護士にしかできない点です。ほかにも、遺言書の作成の手伝いなど、争いを防ぐ手伝いなども弁護士の仕事です。基本的には法律のプロとして、さまざまな作業をしていくことになります。

弁護士の仕事の大変さとやりがい

弁護士の仕事は、基本的には人の争いごとにかかわり続けなくてはならないという点で、非常に大変であるといえるでしょう。ストレスを抱えやすい一方、依頼人からたいへん感謝をされることもあり、こういった点が弁護士としてのやりがいにもつながっていきます。

また、弁護士としてキャリアを積んだ後に、裁判官や検察官になることもできます。法律のプロとして、できることはたくさんあるのです。

大変さは「いつ忙しくなるかわからないということ」「経費が掛かること」

弁護士の仕事の大変さは、なんといっても自分で繁忙期を選べないということでしょう。依頼は突然舞い込んできて、断れないことも多いですし、また、依頼人が突然新たなトラブルに巻き込まれることもありますので、長期のバカンスなどを非常に取りにくいかもしれません。

代理人という立場は容易に他の人に代わってもらえるようなものではなく、個人事務所の場合は、余計にこういった状況が強く出ることでしょう。また、弁護士は弁護士をすること自体に維持費がかかります。各地にある弁護士会に登録料を支払わないと、その地域において弁護士活動をすることが出来ないといったことから、仕事がゼロで収入がゼロでも経費が掛かり続けるのです。

こういった面も弁護士の仕事のマイナスポイントです。事務所を構えるとどうしても自営業と同様の扱いになりますので、収入も不安定になりがちです。

やりがいは「専門職であり、依頼人に感謝されること」

弁護士の仕事で最もやりがいを感じる瞬間は、依頼人に感謝されるときでしょう。専門職であり、ほかの人ではできない仕事であるため、感謝をされやすい傾向があります。こういった部分でやるがいや楽しさを感じることが出来るのが、弁護士の仕事のだいご味でしょう。

こういった部分で、日ごろのストレスや仕事の忙しさが帳消しにできる部分もありますので、非常に難しい司法試験を突破してきたかいがあるというものです。また、法律の専門家として、日々できる業務の幅が広がってきているのも、弁護士にとって今後有利に働いていく、魅力的な部分です。

弁護士になるために必要な技術や資格

弁護士になるためには司法試験という非常に難しい試験に受からねばなりません。合格率は非常に低く、有名国立私立大学の学生でも、せいぜい数10%程度の合格率と、非常に狭き門になっています。

また、司法試験を受けるためには、必要な単位の取得など受験資格があり、これを満たすために試験を受けたり、大学やロースクールに通う必要があります。弁護士資格の難しさは、受かるまでのステップが多いことと、合格率の低さ、そして受からなかった時の社会的ダメージ(新卒とは言えない年齢になっている)ことでしょう。

どんな種類の資格がある?

弁護士になるために必要な資格は、基本的に司法試験合格のみです。司法試験に合格したのちに、司法修習という研修のような期間を経て、弁護士として活動することが出来るようになります。

司法試験に合格すること自体、非常に難関とされていますので、弁護士を目指すのであれば、まずは司法試験合格のためにどれだけ時間とお金を割けるかがカギとなるでしょう。弁護士になるには圧倒的に勉強時間が必要なのです。それをねん出するには、やはりお金も必要になるでしょう。

弁護士になるために必要な技術や資格の勉強法

弁護士になるためにはとにかく効率よく勉強をすることが重要です。実際に司法試験に合格した人の話を聞くと、多くの場合、圧倒的に時間が必要であると、仕事をしながら受かることは非常に難しいと、語っています。

大学時代は、大学よりもダブルスクールに通っている時間の方が長かったという声も聞かれるくらい、本当に勉強量が必要な試験なのです。また、自分に合った勉強法や、質のよい参考書や教材を手に入れることも必須となります。

ステップアップにつながることも

弁護士という資格を得て、その後、違う道に進む人も少なくありません。たとえば、政治の道に進む人は、元弁護士は少なくありませんし、裁判官や公証役場の公証人といった法律の専門家として、弁護士以外の道に進む人もいます。

法律の専門家であるということはどのような場面においてもその知識を生かすチャンスがあるということです。そういった意味では、弁護士は非常に幅広い活躍が出来る職業であるといえるでしょう。さらに海外の法知識を学び、国際的にも活躍する弁護士もいます。いろいろな可能性を模索しましょう。

弁護士の気になる給料(年収)

弁護士の高収入のイメージは、今は昔のものとなりました。弁護士といっても自営業なので、稼げるときと稼げないとき、また人によって稼げる人と稼げない人がいます。どんな仕事でもこういったことは共通していますが、弁護士の場合、開業すると顕著です。

弁護士であっても近年は営業力やブログなどでの集客力が必要な時代となっています。発信力がなければ、弁護士として安定した収入を得られず、あまり高い収入は見込めないでしょう。一方で、弁護士活動を続ける以上は、弁護士会への登録などに費用が必要になり、経費が掛かることも、手取り収入の減少につながります。

一方で、女性弁護士は女性の依頼者に非常に人気で、仕事を得られやすいという傾向もあります。男性には話しにくい性的な被害問題など、女性弁護士の方がよいという依頼人も多いのです。こういった傾向をうまくつかんで、収入をあげていけるかが重要です。

弁護士で女性はどのくらい活躍している?

女性弁護士の数は増えてはきていますが、それでも男性弁護士に比べると少ないといえます。ですが、その分女性弁護士には希少価値があり、需要があるともいえます。性的な被害にあった女性が、女性弁護士に依頼をするという流れは想像しやすいかと思います。

また、離婚問題などでも、女性側は男性よりも女性弁護士を選びやすいので、女性弁護士は数は少なくても活躍の幅や需要は多いといえるでしょう。女性で独立して事務所を構えている人も多いので、今後も活躍が期待される状況です。

弁護士は難関、けれども非常にやりがいのある仕事

弁護士は何といっても司法試験の合格が難しく、なりたいからといって誰でもなれる職業ではありません。ですが、非常にやりがいもあり、活躍の幅も広がっている職業です。弁護士になってからも日々勉強を続け、新しい働き方を模索することで、これまでにないスタイルの弁護士になることも可能なのです。勉強は大変ですが、挑戦する価値は十分にあるでしょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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