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TOEICのパートごと練習問題を効率的に勉強して高スコアを目指そう

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TOEICスコアが「英語力」判定の指標とされている

日本でTOEICプログラムを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、2016年のTOEIC受験者数は250万人と発表しました。採用団体数は企業や団体・学校など3,600を越え、グローバル人材育成における英語力の指標として引き続きTOEICは注目されています。

TOEICテストは、知識や教養としての英語ではなく、オフィスや日常生活でコミュニケーション可能な英語力を公平公正に評価するもので、その多くがリスニング&リーディングテストを指します。英語を苦手とする人が多い日本人が、そんなTOEICテストで高スコアを取るためにはどんな勉強をするとよいのでしょうか。

TOEICの問題の傾向

TOEICは英語を母国語としない人を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を評価するテストです。最も受験者の多いリスニング&リーディングテストは、合計で7つのパートで構成され、それぞれに問題内容や出題形式が決まっています。

part1は写真の描写問題

Part1は、一枚の写真を見てその写真について放送される適切な英文を選ぶ4択問題で、合計6問です。説明文や選択肢は印刷されていないため、放送の英文を的確に聞き取る能力が試されます。写真には人物やモノなど様々なものが写っていますが、そのどれかにとらわれることなく写真全体の情報を素早くつかまなくてはなりません。

part2は応答問題

Part2も、質問文と3つの応答文は問題用紙に書かれておらず、放送される情報だけで回答しなくてはなりません。合計25問で、かなり凝ったしかけや、落とし穴が準備されていますから、その種類や傾向にも対策を練っておく必要があります。英語の発音が100%聞き取れなくても、前後の文脈から意味を推測することができます。発音の似た単語で迷うこともありますが、前後から推測して回答することも可能です。また文頭にくる「疑問詞」を正確に聞き取らなくては回答できない構成になっているなどのポイントがあります。

part3は会話問題

Part3では、二人または三人の会話を聞いたあと、その会話についての質問に対し4つの選択肢の中から最も適当なものを選ぶもので、合計39問あります。質問文と選択肢は問題用紙に書かれているため、ある程度会話の重要ポイントはつかめます。流れる会話自体が長くなるため、途中で集中が切れたり、迷っているうちに聞きもらしたりしないような訓練が必要です。2016年の新形式から会話の人数が三人になることがあり、それぞれを聞き分ける能力も問われるようになりました。

part4は説明文問題

アナウンスやナレーションが一度だけ流れ、それについての質問に4つの選択肢から適切な選択肢を選びます。質問と選択肢は問題用紙に書かれていますが、1つのナレーションにつき複数出題され、合計で30問です。話し手がどんな立場の人なのか、メッセージが広告なのか電話のメッセージなのかなど状況を判断し、問題によっては用紙にある図や表と関連づけて回答するものもあります。聞き取りで迷うと大幅な時間ロスにつながる可能性もあるパートでもあります。

part5は短文穴埋め問題

ここからリーディングパートに入ります。答えがわかればすぐに回答し次の問題に進める反面、慌てて間違わないよう確認し、問題を解く時間をうまく配分しなくてはなりません。Part5は、不完全な文章を完成させるために、4つの選択肢の中から最も適切なものを選ぶものです。合計30問を、できるだけ速く時進めることが必要です。以降の問題の解答時間を考えると最もスピーディーに解答したいパートです。

part6は長文穴埋め問題

Part5の長文版です。一つの長文につき4問出題され、不完全な部分を同じく4択で解答します。長文は4つあり、わかり次第すぐに次の問題に移り、時間を節約したいところです。正解を選ぶポイントはさまざまですが、中には「品詞」をとらえれば解ける問題もあり、正しく注意深く読むことが有効です。日頃から品詞をとらえるよう習慣づけ、派生語を意識すると正答率もスピードも上がりやすいパートです。

part7は長文読解問題

さまざまな文書が問題として書かれており、そのあとの設問を読んで4つの選択肢から最も適当なものを解答します。合計29問出題されますが、長文が複数の場合は問題数が変わることもあります。基本的に、後になるほど難しくなるようになっており、順に解答すれば最も難しい問題が後に残るという特徴があります。問題によって最初から長文を読み返していると大幅に時間をロスすることにもなりかねません。前のパートでできるだけ時間を残し、このパートに割り当てたいところです。
【参考URL:https://www.alc.co.jp/tg/TOEIC_first/questions/

スマートフォンやパソコンでできるTOEICの練習問題

パートごとに求められる英語力の種類は違い、また全体的に一定の語彙や文章を理解するスピードが求められます。そういった力は、筋力と同様に鍛えることで得ることができます。通勤時間などでスマートフォンを使って隙間時間に、また自宅でパソコンを使い練習問題を解いていけばスコアアップにつながります。

TOEICの公式サイト

TOEIC公式サイトの「学習サポート・教材」ページの「English Upgrader+」では、ポッドキャスト(音声)・スマートフォンアプリ・ビジネス文例集などさまざまな形式で便利なツールが無料でダウンロードできます。公式サイトの提供のため、どれもTOEICテスト本番の手応えの問題を解くことができます。なかでもスマートフォンアプリは理解度チェッククイズや充実した単語帳機能もあり効率的に学習できます。
【参考URL:http://www.iibc-global.org/toeic/support/englishupgrader.html

アルクの練習問題

多くのTOEIC参考書を発売しているアルクの公式サイトには、各パートごとに実際の形式にのっとった練習問題が用意されています。一つでも多く実際に近い問題に当たることで経験を積み、本番のTOEICテストに備えましょう。また同じページには今のTOEICレベルを知りたい、テスト未経験者のために15分ほどで手軽に実力がわかる「TOEICミニ模試」があります。この模試の受験後にあなたの実力レベルが判定され、それに合わせたおすすめ教材が表示されるようになっていますから、初めて挑む人は一度受験して参考にするとよいでしょう。
【参照URL: https://www.alc.co.jp/tg/toeic_first/questions/

トイグルのTOEIC練習問題

TOEICスコアアップ応援サイト「トイグル」にも、無料で解けるオリジナルTOEIC問題「Part5形式」の文法・単語問題を、15問を5回分の合計75問掲載されています。解くための登録やログインの必要はなく完全無料で解くことができ、さらにスコア予想してもらうことができます。登録すればスマートフォン版PDF形式で実に300ページと充実したこの問題の解答・解説編がダウンロードできます。
【参考URL:https://toiguru.jp/quiz

TOEICで800点を目指す練習方法

TOEICの平均点は毎回およそ550点前後で、センター試験の英語で180点から190点取る東大学部生で平均が688点といわれます。そんなTOEICで800点を取るのは決して簡単ではありません。それは、795点以上は受験者全体の約13%という数字からも、本気で高スコアを目指す人は数10万円を払ってTOEIC専門スクールに行く人がいることらかも難しさがわかります。TOEICスコア800点を越えれば、名実ともに「英語ができる人」となり就職や転職に優位になり、高収入への道が開かれるでしょう。そんなスコア800点を目指す勉強には、どんな方法があるのでしょうか。

出る単語や文法だけを覚える

TOEICに出題される問題で使われる単語や、知っておくべき文法は限られています。そのため、テレビドラマや映画で見聞きした単語を片っ端から覚えるより、TOEICに出題されたものだけに絞って覚えることが有効です。参考書の中にはそのような単語ばかりを集めたものも多く、そのステップに沿って知らない単語や文法を覚えれば、高い確率で文章が理解できるようになります。

どんなTOEIC専門スクールでも、まず最初に単語を詰め込みます。わからない単語ばかりだと理解できないばかりか、やる気を失い、勉強そのものの効率を下げることにもなります。まずはTOEICで出題された単語や文法だけをしっかり覚えることが必要なのです。

問題を効率的に解く技を身に着ける

基礎ができあがり、スコアが700点を越えるようになると、問題を効率的に解く技をマスターすればさらにスコアアップできます。問題の中には、例えばPart2で「I don’t know」とあればそれが正解、Part7の「yearlyの言い換えはannually」といったような一瞬で答えがわかる問題があります。特にリーディングではやり方次第でかなりの時間が節約できるので非常に効果的です。

また、TOEIC高スコアで必須なのは「時間を管理すること」です。リーディングの100問をきちんと解ければ450点レベルと言われますが、それは全体の3.3%ほど、全問きちんと解けているのは実に30人に1人です。それだけリーディングを解くための時間が足りないのです。普段の勉強から時間を意識し、特にリーディングについては素早く解ける練習に努める必要があります。

リスニングは丁寧に聞く練習をして基礎力を高める

リスニングが苦手という人は、例えば聞いた英文を書き取る練習「ディクテーション」が効果的です。たくさんの英文を聞くことも大切ですが、一つ一つを丁寧に聞き書き取ることで、聞いた英文が幾つの単語からできているか、ほとんど聞こえない単語や音などを意識するようになります。

その教材を選ぶときは、正しい発音のもの、自分のレベルにあっているものを選ばなくてはなりません。また書き取った英文が正しいかを確認できるものにしましょう。ディクテーションのための教材には穴埋めシートがついていることもありますから十分に活用しましょう。

自分に合ったレベルで勉強し、練習問題で高スコアを目指そう

苦手な人ほど、英語についての苦手感が勉強を邪魔します。しかし、そんな人が急に高いレベルの教材で勉強を始めても苦手感が増すだけで効果は期待できません。中学校・高校でも苦手な人は苦手、それが英語です。英語は「積み上げ式」の科目であるため、苦手な人は「わかるところまで戻って勉強する」ことが、英語を習得するための一番の早道です。まずはわかるところまで戻って、TOEICに出題される英単語や文法に絞って覚えることから始めましょう。

そうしたら過去の問題や練習問題を解き、手応えを感じつつ経験を積みます。一定のスコアが取れるようになったらより高スコアのためのテクニックを覚えるとよいでしょう。苦手であるほど「わかるところまで戻る」という勇気が、結局は高スコアへの一番の近道になるのです。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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