立ち仕事での消費カロリーはどのくらい?疲れた脚のケアの仕方
意外につかれる立ち仕事
ずっと立ちっぱなしで仕事をしていると、足がパンパンになってきたりむくんできたりして、脚に疲労を感じることが多いと思います。毎日、体に疲労を感じて仕事をしていると、そのときの消費カロリーが気になりませんか?仕事が少しでも、ダイエットの手助けになっていることがわかれば、モチベーションも上がりますよね。
ここでは、日々の仕事中にどれくらいのカロリーが消費されているかの計算の仕方や、疲れた脚のケアの仕方を紹介したいと思います。
立ち仕事は大まかに分けると2種類
立ち仕事は大きく分けると、接客業系の立ち仕事と工場作業系の立ち仕事があります。消費カロリーは、仕事内容によって変わってきます。
接客業系の立ち仕事
接客業の立ち仕事には、コンビニやアパレルショップ、飲食店などいろいろあります。これらの仕事は、立位での仕事になり、コンビニでは販売や掃除、商品の陳列などの仕事があり、アパレルショップでは接客や販売のほかに、バックヤードでの商品管理や商品整理などがあります。
また、飲食店なら接客や商品を運ぶ作業などがあります。これらのほとんどの仕事が立位で行う仕事ですが、消費カロリーはどの仕事もそこまで大きく変わりません。
工場作業系の立ち仕事
工場での仕事は、ほとんどが立位での仕事で、検査や仕分け、組み立てなどがあります。その場で立ったまま行う仕事もあれば、工場内を歩き回るような仕事や、商品を運ぶような作業もあります。
このように工場での仕事は、店頭での接客業よりも動きが多めになります。したがって、同じ立位での仕事でも、アパレルショップやコンビニなどの接客の仕事よりも、消費カロリーは多めになることもあります。
種類別消費カロリー計算式を紹介
運動や仕事の消費カロリーは、METS(運動強度)と運動(仕事)をした時間、自分の体重を使って計算することができます。
計算で重要な単位はMETS
運動や仕事の消費カロリーを計算するときには、METS(運動強度)を使って算出します。それぞれの運動や仕事にはこのMETSが決められており、このMETSをもとに、運動時間や体重と併せて計算することで、消費カロリーを計算することができます。
このMETSを使うときの注意点としては、消費カロリーは標準体型・体格の人での計算で、太っている人や痩せすぎている人だと誤差がでます。また、この消費カロリーは”おおよそ”の消費カロリーを算出するものです。
METS×運動時間(時間)x体重(kg)x1.05=消費カロリー(kcal)
このおおよその消費カロリーを、計算してだすことのできるMETSの計算式は、METSを調べることにより、自分の体重と運動時間を使って計算します。例えば、ゴルフのMETSは3.5、水泳は8.0、立ち仕事は2.3とそれぞれMETSが決められているので、簡単に計算することができいます。
体重50kgの人が2時間半、立ち仕事をした場合の計算式は
となります。
立ち仕事よりも家事の方がMETSは高い
(独)国立健康・栄養研究所のMETSの表を見ると、立ち仕事のMETSよりも、家事のほうがMETSは高く、消費カロリーも高くなります。立ち仕事のMETSが2.3なのに対し、家事のMETSは皿洗い・ゴミ捨てなら2.5、掃除機での掃除なら3.5、浴室・風呂磨きなら3.8とかなり高めになります。
また、幼い子供がいて、公園などで歩きながら遊び相手をすると、5.0とかなり高いMETSになります。
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1日8時間の立ち仕事の消費カロリーとは
体重50kgの女性が、1日(8時間)立ち仕事をすると、接客業の1日の消費カロリーは1,260Kcalとなり、工場系の仕事の消費カロリーの1,890kcalに比べると、少なくなります。
接客業系は1日1260kcal
接客業でのMETSを計算してみると
となります。これは、50kgの女性が8時間、接客業系の立ち仕事をした場合の、おおよその消費カロリーになります。
工場作業系は一日1890kcal
工場作業系のMETSを計算すると、4.5となります。計算式は以下の通りです。
これは、50kgの女性が8時間、工場作業系の仕事をした場合のおおよその消費カロリーになります。
他の仕事との消費カロリーの比較
事務仕事などのデスクワークのMETSは1.5程度ですが、看護師のMETSは3.0と事務仕事に比べて高く、重労働になり消費カロリーも高くなります。
事務仕事等のデスクワークのMETSは1.5
主に、座位で行われるデスクワークなどの事務仕事のMETSは1.5となり、あまり消費カロリーは高くなりません。しかし、事務仕事に就いていても、書類の出し入れや雑務で職場内の移動があるため、この場合のMETSは2.0程度になります。
いずれにしろデスクワークは、身体活動のMETS表の中では、低いほうになります。
看護師等の病院勤務は全体的に消費カロリーは高い
座位でするデスクワークのMETSが1.5であるのに対し、看護師のMETSは3.0と2倍になります。しかし、看護師の仕事は多岐にわたり、仕事内容によってはMETSの値も変わってきます。
例えば、車椅子を押す、移動介助、処置、おむつ交換、トイレ介助、入浴介助などは3.0METSよりも高めになります。
看護師は病棟で働いているか、診療所勤務なのかなどにもよりますが、移動距離も多く、1日の歩行距離も多くなることから、それだけでも消費カロリーはとても高いものになります。
立ち仕事で疲れた体のケア方法
立ち仕事で疲れたときには、足のケアをしっかりとしましょう。また、仕事中にこまめに水分補給をすることで、足のむくみを軽減することができます。
足をしっかりいたわることが大切
立ち仕事をしていると、どうしても脚に疲れがたまってしまいます。そんなときには、お風呂で足をマッサージしたり、足指をグーパーグーパーと繰り返して体操したり、足裏でゴルフボールを転がしてほぐしたりすることで、血行を促進することができ、疲労物質や老廃物の排出を促すことができます。
また、足の筋肉が凝り固まった部分に湿布を貼ったり、市販の弾性ストッキングを履いて、足を高くして寝たりすると、血流をよくすることができます。
普段から水分を取りむくみにくい体を作る
立ち仕事をしている人には、足のむくみに悩まされている人も多いと思います。これは、長時間ずっと立ったまま仕事をしていることで、血液の循環が悪くなるためです。
血液の循環が悪くなると、水分は血管から細胞間へ流れてしまい、水分を回収することが難しくなり、水分不足になります。そして、水分不足になった身体は、水分をため込もうとして、そのまま立ち仕事をしていると、重力で下半身にたまった水分は、排出されることなくたまるため、むくみとして現れます。
これらは、こまめに水分補給をすることによって防げます。人間の体は水分不足になると、水分をためこもうとします。しかし、適度に水分補給をすることにより、水分の体外への排出を促し、体内の水分を循環させることができるため、むくみを軽減することにつながります。また、水分を取りながらこまめにトイレに行くことも、体内の水分を循環させるには有効です。
毎日ケアをして効率的にカロリー消費しよう
立ち仕事をしていると、どうしても脚の疲れは毎日感じることになります。この疲れも、ダイエットの手助けになっているのだと思うと、仕事も頑張れますよね。しかし、疲れを翌日に残してしまうと、仕事もダイエットも効率よく進みません。
お風呂でのマッサージやストレッチなどで血流を良くして、毎日ケアするようにしましょう。血流をよくすることで、疲れもとれやすくなります。毎日の体のメンテナンスを習慣にすることで、日々の仕事やダイエットに備えましょう。