ファンデーションの選び方とは?今の自分肌に合うファンデを探そう

メイク・コスメ

多くの女性が悩むファンデーション選び

「もっと今の自分の肌に合うファンデーションが欲しい」そんな想いをお持ちの人は多いことでしょう。本記事では、ファンデーション選びに役立つ種類別の特徴や色の選び方、各年代に応じたファンデーションの選び方、肌トラブル別、季節別に応じた選び方など、さまざまな視点からファンデーションの選び方を徹底的に掘り下げます。自分の肌に合うものがあれば気分も変わるかもしれません。それでは早速見ていきましょう。

8割の女性が悩むファンデーション選び

2018年2月カネボウ化粧品が、普段メイクをする20代女性100人に、ファンデーションについてのアンケートを実施しました。その調査によりますと、好きなファンデーションの形状を聞いたら「リキッドタイプが約6割、パウダータイプが約4割」の結果でした。しかしながら両タイプのユーザーの約8割が「自分に合うファンデーションがよくわからない」と回答し、好みのファンデーションがよく分かっていない実態が明らかになりました。

ファンデーション選びに役立つ種類別の特徴

では理想のファンデーションを探すため、何を知ればいいのでしょうか。パウダー、リキッド、クリーム、クッション、それぞれのファンデーションの特徴を見ていきます。

パウダーファンデーションの特徴

パウダーファンデーションは、一番よく見かけるファンデーションです。簡単に使えるものを使いたい人が多く、そのうえ肌の悩みもカバーできればさらに良いから、というのがその理由。

普段の携行に便利、水分が含まれていないので添加物があまり含まれておらず肌への負担が少ない、適度にカバーでき透明感も出せる、塗り方次第でさまざまな肌を演出できる、といった特徴があります。下地剤やルースパウダーと一緒に使うのが一般的で、脂性肌・混合肌の人、素早くメイクをしたい人、頻繁に化粧直しをする人におすすめです。

リキッドファンデーションの特徴

リキッドファンデーションは油性成分が液体状で、粉と油と水を、1:2:7の比率で含んでいます。油分が多いので、伸びがよく肌への密着度が高いことが特徴。また、乗せるフェイスパウダーを変えればツヤ肌からマット肌まで幅広い表現が可能です。カバーと保湿を両立できるものが多いので、カバーをしながらもつややかな透明感のある肌に仕上げられます。

クリームファンデーションの特徴

クリームファンデーションは乳化状で、粉と油と水を2:2:6の比率で含んでいます。固めのテクスチャーで伸びがよく、程よい量の油分の効果で高いレベルの保湿やトリートメントができることが特徴。リキッドファンデーションよりも粉の比率が高いので、リキッドファンデーションよりも高い保湿力・カバー力があります。

またクリームファンデーションは肌に密着するので、汗や皮脂での化粧崩れをコントロールします。さらに高い保湿効果により乾燥を防ぐので、エアコンと外気の気温差で肌が乾燥しやすい夏でも、空気が乾燥しやすい冬でも使えます。

クッションファンデーションの特徴

クッションファンデーションは、リキッドとパウダー両方の長所を併せ持ち、その特徴は、カバー力があり、素早くメイクができること。クッションファンデーションを選ぶ上でのポイントはメイクの完成度やカバー、配合成分などです。

またクッションファンデーションには、ツヤを残した仕上がりになるものと、ツヤのない陶器のような仕上がりになるものの2種類があります。仕上がり具合はほとんどの製品に表記されていますので、今の肌の様子を考えて自分に合うものを選んでみて下さい。

ファンデーションの色の選び方

肌のベースカラーやそのチェック方法、ベースカラーに合うファンデーションの選び方など、色の選び方について見ていきます。

肌のベースカラーが基準になる

人の肌色には黄味に近い色と白く青味を帯びた色があり、それぞれイエローベース、ブルーベースに分けられます。ファンデーションの色を選ぶときも、まず「自分の肌色がどちらにあたるのか」を判断してから選びましょう。

肌のベースカラーを知るには

では自分の肌のベースカラーを知りたい場合、どうすればいいのでしょうか。パーソナルカラーを知れば、ベースカラーは自然に決まります。パーソナルカラーとは、持って生まれたその人の雰囲気に合う色のことを指しますが、パーソナルカラーは春・秋のイエローベース、夏・冬のブルーベースに分けられます。

一般的なパーソナルカラーの診断方法は、顔の近くにカラフルな布を当て、「どの色を当てたとき顔が明るく見えるか確認する」という方法です。カラー診断専門サロンなどで行っているようですが、デパートの化粧品売り場や化粧品店でパーソナルカラーチェックを行うこともあるようですね。

またサロンになかなか行けなくても、自宅で簡単に肌のベースカラーをチェックできる方法があります。その1つが手を使ったチェック。手のひらを自分に向けたとき、手のひらが黄色かオレンジであればイエローベース、ピンクやローズであればブルーベースと判断します。

次に手のひらを確認しても判断できないとき、指先をつまむやり方もあります。親指の先を反対側の手で軽く握り、指先がオレンジ状の色になればイエローベース、ローズや紫状の色になればブルーベースと。さらに手首内側の血管が緑に見えればイエローベース、紫に見えればブルーベースと判断するやり方も。

なお肌色でのチェックは確実なものではありません。人により肌の黄味が強くてもブルーベースだったり、肌のピンクが強くてもイエローベースだったりする場合もありますので、他の方法も合わせてベースカラーを確認してみて下さい。

ベースカラーとファンデーションの選び方

それでは自分のベースカラーに合うファンデーションはどう選べばいいのでしょう。例えばファンデーションを選ぶときによく見かける「オークル」と「ベージュ」。「ベージュ」は黄色よりの色で、「オークル」は「ベージュ」よりもピンク色よりの色のことを言います。

そのため肌がイエローベースの人は「ベージュ」がついているものを、肌がブルーベースの人は「オークル」がついているものを選んでみて下さい。そうすれば、より自分の肌色に合う自然なメイクがしやすくなります。

ファンデーションの色は首の肌色と合わせて

最後にテスターを、顔と首の境目のあご付近に何色かのせてみて下さい。そして首の色とファンデーションの色を比べます。首の色と違和感がないものが自分の肌に合う色です。手の甲にテスターを乗せて、手の甲の色に合うものを選ばないようにして下さい。顔と手の甲の肌色は違うので、手の甲に合った色を選ぶと、メイクの時に色が合わなくなってしまうからです。

20代向けファンデーションの選び方

種類別の特徴と色の選び方をみてきたので、これから20代向けファンデーションの選び方を見ていきます。

20代の女性の肌の特徴

肌の生まれ変わり周期が正常なので、一目してトラブルがないような肌に思える20代。実は外からの刺激やホルモンバランスの崩れなどの影響を受けているので、本来の肌質が明らかになる年代でもあるのです。20代前半では過度の皮脂分泌や大人ニキビに悩む人がいる一方で、20代後半になると、少しずつ肌が衰え始めます。コラーゲンやセラミドといった美肌を維持するのに必要な成分も、20代がピークでその後少しずつ減っていくのです。

20代におすすめのファンデーション

過度の皮脂分泌や大人ニキビに悩む20代前半の人に必要なことは、顔の油分をコントロールすること。そのため油分の少ないパウダーファンデーションが適しています。また油分が少なくなり始める20代後半の人には、水分が多いので保湿に優れ、乾燥を抑えるクリームファンデーションがおすすめ。乾燥肌に潤いを与えるからです。

ファンデーション

30代向けファンデーションの選び方

次に30代向けファンデーションの選び方を見ていきます。

30代の女性の肌の特徴

30代の肌は、肌のトラブルが目立ち始めることが特徴です。例えば肌内部のコラーゲンが減ったり、加齢で女性ホルモンが35歳頃から減少したり。またこれまで浴び続けてきた紫外線の作用で、シミ・くすみ、シワ・たるみなど肌のトラブルが出て来はじめるなど。20代とは違う肌の変わり目を実感しだす人が増える年代と言えます。

30代におすすめのファンデーション

30代の肌におすすめのファンデーションは、肌のトラブルを適切にカバーしながらも透明感があるものがいいでしょう。具体的には、リキッドタイプやクッションタイプの中から、手にとったとき、肌に馴染みやすい水分量が多いものを選ぶのがコツ。濃厚なタイプやカバー力が高すぎるものは、若々しく見えないので避けた方が無難です。

乾燥肌、肝斑、肌のくすみ、色素沈着などの肌トラブルがあり、確実に紫外線ダメージを受けている30代の肌は、保湿成分、美白成分が配合、紫外線対策がされているファンデーションで肌を保護しましょう。

40代向けファンデーションの選び方

さらに40代向けファンデーションの選び方を見ていきます。

40代の女性の肌の特徴

40代の肌は、30代の頃よりもさらに肌のダメージが進むことが特徴。加齢でコラーゲンが減ったり、女性ホルモンのバランスが変化したりなど、30代よりも明確に肌の変化が現れます。しみ・くすみ・しわ・たるみ・毛穴などのダメージが際立つと同時に、肌のハリと潤いがこれまで以上に気にかかる年代と言えるでしょう。

40代におすすめのファンデーション

40代の肌におすすめのファンデーションは、ツヤ感を出すタイプのもの。パッケージの説明に「ツヤ」と書かれているもの、ツヤ感を出せるという口コミが多いものを選んでみて下さい。40代になると、肌の生まれ変わりのサイクルも不規則になり、溜まったダメージの回復にも時間がかかります。そのため、肌にダメージを与えないファンデーションを選ぶことが重要。なるべく低刺激で肌を刺激しないタイプのものを使ってみて下さい。

40代が必要とするファンデーションの特徴

40代向けのファンデーションは、下記のような特徴がありますので参考にしてみてください。「保湿成分が含まれているもの」「エイジングケア可能なもの」「美白成分配合のスキンケア効果が期待できるもの」「UVカットできるもの」「添加分がなるべく入っていないもの」「肌に合う違和感のないカバー力があり、不自然ではない若々しい肌を作るもの」

尚、リキッドタイプは肌トラブルが比較的少ない人に合うでしょう。クリームタイプは軽いつけ心地のものを選んでみて下さい。メイク直し用にはパウダータイプが合うでしょう。

50代向けファンデーションの選び方

最後に50代向けファンデーションの選び方を見ていきます。

50代の女性の肌の特徴

50代の肌は、40代より肌の悩みがもさらに増えることが特徴。50代になると多くの女性が更年期を迎えるので、女性ホルモンが減少し、肌にもさまざまな変化が現れ始めます。例えばしわ・しみ・たるみ・毛穴など40代から続く肌のトラブルに併せて、黄ぐすみや、筋肉の老化で顔全体にハリが無くなるなど。あらゆる揺らぎが40代よりも目立つ年代と言えるでしょう。

50代におすすめのファンデーション

50代の肌におすすめのファンデーションはつややかな質感のあるもの。乾燥しがちの肌に吸着し、伸びが良いクリームタイプのファンデーションが適しています。なぜなら自然な風合いの肌に仕上げるには、ファンデーションの形態が大切だからです。また、ファンデーションを選ぶ上で色選びも重要。首の色と頬付近の肌色と合う色を選べば、自然な若々しい仕上がりになります。

肌トラブル別ファンデーションの選び方

各年代別の選び方を見てきましたので、これからは肌トラブル別の選び方について見ていきます。

肌の赤みをカバーしたいときには

例えば顔の赤みをカバーしたい場合。ベージュ系のものを塗れば、顔の赤みを自然な感じでカバーできるので、潤いのある肌を演出できます。ピンク系では赤みが目立ってしまうことがあるので、色選びの時は注意した方がいいでしょう。

毛穴をカバーしたいときには

毛穴をカバーしたいとき、毛穴の状態により使うファンデーションを変えるのがコツです。

  • たるみ毛穴:くすみをカバーする下地をつけてから、リキッドファンデーションを薄く伸ばします。この時指の腹かやわらかいパフで毛穴を目立たせないように叩き込んで下さい。その後、ティッシュで顔を軽く押さえて、最後にフェイスパウダーをはたきます。ファンデーションを厚塗りしないよう気を付けて下さい。
  • 黒ずみ毛穴:色補正できる下地は、黒ずんだ毛穴を目立たなくするのでおすすめ。下地を塗った後、少々暗めのコンシーラーを薄く伸ばします。さらに目立たなくしたい場合、パウダーファンデーションを薄く押さえるように重ねて下さい。また仕上げにフェイスパウダーをつけるのであれば、パフを使いましょう。この時、軽く上から押さえるような感じでパウダーをのせるのがポイント。顔全体にパウダーをのせてから、余分なパウダーを筆で軽く落とせば違和感なく仕上げられます。
  • 詰まり毛穴:まずくすみカバー可能な下地をつけてから、パウダーファンデーションかリキッドファンデーションをつけます。ファンデーションは、つけ心地が軽く薄付きタイプのものがいいでしょう。黒ずみのない詰まり毛穴であれば、パウダーファンデーションで毛穴を目立たなくできます。ファンデーションは厚塗りにならないよう注意しましょう。最後にブラシでフェイスパウダーを軽くつければ、ナチュラルな雰囲気に。
  • 開き毛穴:色の補正可能な下地剤でカバーします。凹凸を目立たなくするので、肌色かワントーン明るい色のリキッドファンデーションを選んで下さい。最後にブラシでフェイスパウダーを軽くのせれば、自然なメイクに仕上がります。

ニキビ肌におすすめのファンデーション

ニキビ肌には肌の状態に応じてファンデーションを使い分けるのがおすすめ。ニキビを目立たなくしたいのであればリキッドを、肌の負担が少ないもので選ぶならパウダーがベターです。またニキビ肌には、低刺激のファンデーションを使うことが重要。なかでも、UVカット効果がある、油分が少ない、石けんで洗って落とせるといった特徴のあるファンデーションをメインで使うことが望ましいです。

さらに紫外線効果でニキビが悪化し、ニキビ跡がシミになることも。そのためファンデーションのUVカット効果を、常に考えておいた方がいいでしょう。石けんだけで洗い流せるファンデーションは洗い残りが少なく、メイクの皮脂汚れや毛穴詰まりの不安がほとんどないのでおすすめです。

乾燥肌におすすめのファンデーション

乾燥肌には油性のファンデーションとクリームファンデーションが適しています。油性のファンデーションは水分を適度に保つので、ファンデーションを塗っても乾燥しにくいから。またクリームファンデーションは、油分が多いので保湿に優れているからです。

さらに油性タイプとクリームタイプは乾燥が気になるとき、たとえば冬季など乾燥シーズンでの使用にも向いています。コツは、乾燥肌の場合ファンデーションが肌に密着しにくいので、叩き込むように塗ること。この塗り方ならパフと肌が擦れたりしないので、肌のダメージも減らせるからです。

季節に合わせたファンデーションの選び方

肌トラブル別ファンデーションの選び方を見てきましたので、これから季節に合わせたファンデーションの選び方を見ていきます。

春夏におすすめのファンデーション

春から夏にかけての時期は紫外線が増えて気温が上がるので、当然皮脂の分泌も多くなります。したがって、UV効果と皮脂を吸収する効果のあるパウダーファンデーションがいいでしょう。特に夏場はどうしても皮脂の分泌が活発なためテカリやすくなりますので、皮脂吸収効果のあるパウダーファンデーションが適しています。

汗でメイクが落ちやすくなる人は、ウォータープルーフのファンデーションがおすすめ。ただウォータープルーフの場合丁寧にクレンジングする必要があるので、肌の弱い人は気を付けた方が無難でしょう。

秋冬におすすめのファンデーション

秋から冬の時期は空気が乾燥するので、夏とは違う対策が必須になります。特に冬は肌に必要な皮脂が少なくなり、肌表面の水分が蒸発しやすいので、ますます肌の乾燥が酷くなるのです。冬のベースメイクのコツは、保湿に優れた下地剤で肌にしっかりと潤いを与えることと、油分を多く含むクリーム系のファンデーションで、水分を閉じ込めておくこと。

そのためヒアルロン酸やセラミドなど、保湿成分配合のものが適しています。なぜならファンデーションを付けている間は、保湿成分や油分といった配合成分の効果で、水分の蒸発が抑えられ、潤いのある肌をキープし、ファンデーションを肌へ密着させられるから。なお保湿成分が入っているファンデーションは、肌の乾燥によるメイク崩れを抑える効果もあります。

肌トラブルを感じたら変えてみよう

基本的にファンデーションを季節ごとに変えたり、使い分けたりする必要はありません。ただ、乾燥肌の人や混合肌、脂性肌の人など、肌にいくらかのトラブルを抱えているのであれば、季節に応じてファンデーションを使い分ければ、より自然な肌に仕上げられるでしょう。肌に何らかのトラブルのある肌は、季節の移り変わりで温度や湿度の変化にデリケートだからです。

肌をきれいに見せるメイクテクニック

自分に合ったファンデーションを使いこなそう

自分に合うファンデーションの選び方を見てきました。今の自分肌に合うファンデーションが、より肌をきれいに引き立ててくれるのですね。肌の状態に応じて個々のファンデーションを使いこなせれば、今より一歩進んだ美肌を作り上げられるのかもしれません。自分に合ったファンデーションでワンランク上のツヤ肌を目指しましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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