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こじらせ女子の意味と特徴って?克服して卒業するためにできること

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こじらせ女子とはどういう意味なのか?

こじらせ女子というと、世代によっては「万年カゼ気味の女の子」をイメージするかもしれませんが、もちろん、そういう意味での「こじらせ」ではありません。ここでいう「こじらせる」とは、簡単にいうと一般的な基準からちょっとずれているとか、自分だけの世界でマイペースに生きているとか、ちょっぴりずれているよね、というような意味で使われており、どちらかといえばネガティブなニュアンスを含んでいます。

「もしかして自分も?」と感じている人もいるかもしれませんね。そこで、こじらせ女子の特徴やどのようなタイプがいるのかを確認し、卒業する方法を一緒に学んでいきましょう。

こじらせ女子とはどういう意味なのか

いつの間にか当たり前のように使われるようになった「こじらせ女子」。何とか時代に乗り遅れまいと、意味を把握せずに、何となくのイメージで使っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こじらせ女子とは一体、どのような女性を表しているのでしょうか。こじらせ女子にあてはまる特徴と、行動パターンについて具体的に紹介していきます。

自信がなく積極的になれない女性

「こじらせ女子」というとイメージが、ストレートにわきにくいかもしれませんが、解釈を変えて「つねに自分に自信がなく、主流になる勇気がない女性」というふうにとらえ直すと、こじらせ女子の実態が少しは見えてくるかもしれません。

こじらせ女子は、心のどこかで「世間の真ん中」というものを強く意識していて、なおかつ「真ん中ではない自分」に対して、強い負い目を感じています。その負い目が、よけいにこじらせ行動を助長し、ますます自分だけの世界に閉じこもらせてしまいます。しかし本来は、「世間の真ん中」などというものはありません。

こじらせ女子の元ネタ

こじらせ女子というワードが、一般に広まるきっかけになったのは、雨宮まみさんの著書「女子をこじらせて」のヒットでした。AVライターとして活動している雨宮まみさんは、このエッセイのなかで自身の経験をまじえ、「ルックスは悪くないのになぜか女子力が低い女子」を、こじらせ女子として定義し、さらにいくつかのカテゴリに分類しています。

こじらせ女子のように、エッセイや小説から定着したワードには、アラサー女子、おやじギャル、負け犬などがあります。良くも悪くも、ペンは剣よりも強しなのかもしれませんね。

こじらせ女子の特徴

ここからは、こじらせ女子に見られるわかりやすい特徴について、具体的に解説していきます。あなたのまわりにも、意外にこじらせ女子は多いかもしれませんね。

自信が持てない

一般的には、こじらせ女子は自分に自信がなく、それゆえに世間でいわれる「女子っぽさ」から目をそむけてしまうというのが、よくあるパターンのようです。

自信がないので、自分から流行のファッションなどについて情報を集めようとせず、結果として、ますます流行から置いていかれてしまうという悪循環が起きます。

リア充が苦手

こじらせ女子にとって、いわゆる「リア充人間」は天敵のようなものです。友達と朝までカラオケをした、彼氏と花火デートをした、高校時代のクラスメイトを誘ってキャンプに出かけたなど。リア充エピソードを聞かされるたびに、こじらせ女子は「私にはできない」と、ますます劣等感を強めてしまい、よりいっそう自分の世界に閉じこもってしまうことになります。

リア充への拒否反応はさまざまで、ただSNSから目をそむけることで、やり過ごすこじらせ女子もいれば、SNSでリア充アピールしているアカウントに、積極的に批判コメントをぶつけて、存在をアピールする人もいて、さまざまな派閥が生まれているようです。

甘えることができない

こじらせ女子のなかには、子どもの頃から押しつけられてきた「女子っぽさ」、「女の子らしさ」というものに対し、無意識の抵抗感があります。心のなかで「甘えること=女子力」という等式が成り立っているため、女子力のない自分は、誰かに甘えてはいけないという思い込みにしばられているのです。

こじらせ女子がひとりの世界に閉じこもったり、男子に対して必要以上に素っ気なく接したりすることも、こうした心理の表れがあります。「誰にも甘えなくていい世界」に身を置くことで、少しでも自分を守りたいという防衛本能がうかがえます。

一人で行動するほうがラク

こじらせ女子は基本的に、一人で行動することに寂しさを感じません。むしろ、一人で遊びや食事に出かけるほうが、誰にも気を遣わずにすむので気が楽で、一人焼肉や一人カラオケにも、何の抵抗もなく出かけていきます。

休日も一人で行動するため、異性と出会うチャンスがほとんどなく、本人としても「誰かとカップルになりたい」とも思っていません。そのため、よほどのきっかけがない限りは、独身を貫くというパターンに落ち着いていきます。

行動力がない

もしも、行動力抜群のこじらせ女子がいるとしたら、その人はこじらせ女子ではありません。「行動力のなさ」こそが、こじらせ女子最大の特徴であり、ほとんどは「自分に自信がない、失敗を極端に恐れる、行動力をなくす」というパターンになっているようです。

ただ、「行動力がない=無気力である」というわけではありません。こじらせ女子も、自分にとって関心があり、なおかつ自分の世界だけで完結するようなことに対しては、わりとアクティブに行動することがあります。

一人焼肉や一人カラオケはその典型例であり、誰にも傷つけられないという確証があれば、自分らしさを発揮することも珍しくはありません。

恋話が苦手

こじらせ女子にとって「恋話」は、ただ劣等感を刺激されるだけで、苦痛でしかありません。こじらせ女子が恋話を聞くと、「私ってこんなに幸せでしょ?」というリア充アピールとしてしか受け取れず、飲み会などの場合は、ダッシュでその場から逃げ出したくなります。SNSなどの場合は、思わずスマホを投げつけたくなるそうです。

しかし、こじらせ女子でなくても、他人の恋話はどうでもいいものであり、多くの人にとっても決して面白くないものだといえるでしょう。

女性らしくするのが苦手

こじらせ女子は、子ども時代から大人になるまで、「女性らしく」「女子っぽくない」などのメッセージのなかで育てられています。そのメッセージに運よく適応できれば、周囲からも「女子っぽい人」として受け入れられるでしょう。

ところが、メッセージを素直に受け取れないこじらせ女子は、あえて女子っぽさに背をむけ、ユニセックスのファッションで通したり、メイクもほとんどしなかったりと、「女性らしさ」という息苦しさから何とかして逃れようとします。

こじらせ女子というユーモラスなネーミングの裏には、日本社会特有の「らしさ」の呪縛や、ジェンダーの圧迫感が見て取れます。

言い訳が多い

一部のこじらせ女子は、自分のことをこじらせ女子とは思っていないものです。このタイプのこじらせ女子は、自分が「らしさ」の常識に適応できていないことを指摘されると、「私はこういう性格だから」「今は仕事で時間がないの」「ただ自分らしく生きているだけ」などの言い訳を積み重ねます。

こじらせ女子が、男性から可愛げがないと見られてしまうことは、無意識のうちに男たちが提示した「女らしさ」というものを、素直に受け入れるリア充女子と比較されているからでしょう。確かにリア充女子から見れば、自己完結の世界に閉じこもっているこじらせ女子は、努力不足で歯がゆいのかもしれません。

ただ、こじらせ女子の自己弁護を、たんなる言い訳だと切り捨てず、その裏にある劣等感と孤独感をすくいとることができれば、こじらせ女子への見方も変わってくるのではないでしょうか。

タイプ別こじらせ女子の特徴

雨宮まみさんは著書の「女子をこじらせて」のなかで、こじらせ女子をいくつかのパターンに分けて分析しています。パターン別こじらせ女子の特徴と、実態についてくわしく見ていきましょう。

リアルに自信がない現実逃避タイプ

オーソドックスなこじらせ女子ともいえるのが、現実逃避タイプです。自分のルックスや能力に自信をもつことができず、結果として現実逃避をして、自己完結の世界に逃げ込んでしまうというのが、このタイプの特徴です。

ただし客観的に見れば、決してルックスや能力が劣るわけではなく、まわりが本人の長所や美点をさりげなく意識させることで、こじらせ女子から卒業できる場合があります。

あえてネタにする自虐タイプ

こじらせ女子というワードが広まったことにより、「私ってこじらせ女子だから」というかたちで、自虐ポーズをとるパターンが成立するようになりました。

自虐ネタは、話術をきたえれば誰にとっても笑いやすく、本人も気が楽になります。しかし、度を越した自虐ネタは痛々しいものですし、自分自身を傷つけてしまうため、無理をして自虐ネタにこだわるのはやめておきましょう。

自分の道を行くオンリーワンタイプ

まわりから見ると、あきらかなこじらせ女子であっても、本人が自分らしく納得して生きていれば、こじらせ女子とはいえません。

自己完結であるというだけで、仕事や趣味など、その人にとって本当の意味で夢中になれて、没頭できるものを見つけているのであれば、それはそれでひとつの幸せのかたちであり、こじらせ女子としての理想であるといえます。

大和撫子タイプ

大和撫子と聞くと、おしとやかでいかにも女子っぽい人をイメージするかもしれません。確かに、このタイプのこじらせ女子は、ルックスのレベルも高く、一見するといたって普通の女子に見えます。

ただ、よくよく暮らしぶりや考え方を聞いてみると、「女子っぽさ」に抵抗を感じていたり、リア充女子に対して、敵対意識を燃やしていたりします。

実はこじらせている自称サバサバタイプ

仕事や勉強もバリバリこなし、それなりにリーダーシップがあるのに、男性から見ると、今ひとつ女性らしい魅力に欠けると見られてしまう女性がいます。このタイプは、いわゆる「サバサバ系こじらせ女子」であり、マニッシュな振る舞いに隠れて目立ちませんが、こじらせ女子の典型的な特徴をそなえています。

ただ、こじらせているというのは、あくまでも周囲の基準であり、本人自身が毎日を楽しいと感じているのであれば、それをむやみに批判する権利は誰にもないはずです。

頑張りが実らない婚活疲れタイプ

こじらせ女子には、先天性と後天性があるといわれています。ある年齢までは、世間のいう「女子らしさ」を取り入れて、婚活もぎりぎりまで頑張ってはみたけれど、どうしても理想の出会いには恵まれず、「もういいや」とあきらめるかたちでこじらせ女子になるというパターンが、最近では増えているようです。

こじらせ女子から卒業する方法

こじらせ女子は、決して病気でもなければ、矯正すべきクセでもありません。ただ、もしもあなたが「こじらせ女子から抜け出したい」と感じているのなら、その不利益をはねのけるための努力は続けるべきです。こじらせ女子を卒業するための方法について、掘り下げていきます。

こじらせ女子ということを自覚する

こじらせ女子から卒業するためには、まずは自分がこじらせ女子であることを、自覚する必要があります。「友達の誘いより一人でいるほうを選ぶ」「友達なんてうっとうしいと思う」「他人の幸せを素直に喜べない」「リア充自慢に腹が立つ」などのチェック項目にあてはまれば、こじらせ女子の可能性が高いです。

そんな場合は、まずはリアルでの友達づくりからはじめてみましょう。

自分の長所に目を向ける

ネガティブ思考は、こじらせ女子の専売特許です。とにかく「私なんて…」という思考パターンに凝り固まっているため、自分の長所にはなかなか気づきにくいものです。しかし、短所を長所に言い換えるだけでも、自然にポジティブ思考になり、気分も前向きになっていきます。

周囲の人も、「あの子はこじらせ女子だから」と遠巻きにするのではなく、あなたにはこんないいところがあるよというふうに、自分自身が鏡になるつもりで本人をサポートしていくことにより、こじらせ女子を無理なく卒業しやすくなります。

笑顔を意識する

こじらせ女子のひとつの特徴として、「笑顔が極端に少ない」という点が挙げられます。笑顔が少ないと、気分が落ち込んでいき、ネガティブ思考にもなりやすくなってしまいます。

そのため、まずは意識的に笑顔を見せるようにし、少しずつ女子力をアップさせていきましょう。

積極的に出かける

こじらせ女子になると行動範囲がせまくなり、出かける機会も自然に減っていきます。インドアな暮らしが、必ずしも悪いわけではありません。

しかし、自己完結の世界にばかり閉じこもっていると、やはり視野がせまくなりますし、ストレスもたまりやすくなってしまいます。したがって、こじらせ女子から抜け出したいなら、積極的に出かけるようにすることも大切です。

服装やメイクを変える

内面を変える勇気がなければ、まずは外見から少しずつ変えてみましょう。ファッションセンスやベースメイクが変わるだけでも印象ががらりと変わり、周囲からポジティブな評価を受ける機会も増えていきます。

お気に入りのファッションとメイクを、自分なりに見つけることでお出かけも楽しくなり、内面もポジティブになっていきます。

心のケアをする

こじらせ女子の中でも、周囲に毒づくタイプになると大切な人も傷つけてしまいますし、その言葉の刃は、やがて自分自身の心も破壊していきます。

場合によっては、啓発本やカウンセリングなどの力を借りることで、ささくれ立っていた心が自然に穏やかになり、こじらせ女子から卒業できる場合があります。

素直にありがとうと言う

こじらせ女子も重症になると、とことんネガティブシンキングになり、純粋な褒め言葉さえも、ゆがめて解釈し、悪意のあるメッセージとして受け取るようになります。

褒められたら素直にありがとうと言うなど、基本的な習慣を当たり前にすることで、周囲の見る目も変わりますし、自分自身の心のフィルターも透明に近づいていきます。

こじらせ女子は卒業できる

何かとネガティブな意味でとらえられがちなこじらせ女子ですが、普段からのちょっとした努力の積み重ねによって、少しずつ克服することができます。こじらせ女子から進化して「やさぐれ女子」にならないように、できるかぎり早い段階で卒業して心を軽くしましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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