生き方

悩みがあるからこそ生きている証|上手な付き合い方で人生を豊かに

生きていれば悩みはつきもの、とはよく聞く言葉ですよね。そして悩みは、それを抱える人の「性格」や「視点」や「人生経験」によっても千差万別と言えます。1人でモヤモヤしているよりも、相談することでよい解決策が見いだせるかもしれません。

人生において悩みは付きもので相談して解決することもある

どんな人でも人生において悩みはつきものです。悩みに直面したとき、どうやって解決していくのか、またなぜ起こるのかを掘り下げていきましょう。

悩み事がない人はいない理由

「悩みがない人はいない」「人間誰にでも悩みがある」とすれば、なぜ人は悩むのでしょうか。その「悩み」の正体を探ってみましょう。

悩むことは成長の証なので必要

世界の三大聖人といわれているブッダは、仏のさとりを開いた歴史上の人物です。そのブッダは「人生には悩みはつきもの、悩みとは物事への心の反応の結果である」と言っています。つまり、悩みになるかならないかは、私たちの心の反応次第ということです。だとすれば、心の反応をうまくコントロールすれば良さそうですね。それにはまず「悩みがある」という状態を認識することからはじまります。

「悩みがある」という状態は、裏を返せば、うまくいっている時には見向きもしないことがらに目をむけるチャンスでもあります。つまづくことで気づきを得た結果、その後の人生が劇的によい方へ変わった、という話はよくあります。
筋トレは、負荷をかけトレーニングをすることで成長ホルモンが分泌され、筋肉が鍛えられます。人生も同じではないでしょうか。悩みがあるということは大切な要素であり、わるいことばかりではないのです。

悩みがあるのは生きている証拠

とはいえ、悩んでいるその渦中にいる時は辛く苦しい思いをするもので、やはり悩みのない人生がいいなぁと思ったとします。そこで悩みのない思い通りの人生を想像してみましょう。

はじめは思い通りの人生に大満足ですが、色々な直面に対して人は悩みます。しばらくすると今度は、その平穏な悩みのない日々に飽き、刺激を求めるようになるものかもしれません。今度はすべてうまくいくことで、悩みがない状態が「悩み」になるのです。

悩みがあるからこそ、壁にぶち当たり挫折を感じ、それをどうにか乗り越えようと模索します。そういった経験の中で、酸いも甘いもさまざまな感情を味わいます。そしてついに乗り越えた時には、大きな喜びとともに成長があります。これはなんだか、生きているということの醍醐味のような気もしませんか。

増え続ける悩みに対抗するため

人は自分の描く理想と現実のギャップを目の当たりにした時に、無意識と意識が葛藤して、それが悩みとなるという説があります。これはブッダの言う「心の反応の仕方」に相当しますが、そのギャップをネガティブに解釈した結果が、悩みとなるのです。

では、一通り落ち込んで悩んだ末に決断し、そのギャップを埋めるためにさまざまな努力をしたとしましょう。めでたく理想の自分へと高めることができたあかつきには、更なる高みを目指したいという欲求が湧き出てきます。悩む、乗り越える、成長する、現状に満足せず理想を目指しそのギャップに、また悩む。

「悩みは常にそこにあり、そして増え続ける」永遠に悩みは消えないというのであれば、それを逆手に取り、楽しむのも1つの方法です。どうせ悩むのなら上手に付き合うのがよいでしょう。

悩み相談は悩みの解消になるのかどうか

1人で悶々と悩んでいるのは辛いものです。そんな時には「人に悩みを相談する」という方法はどうでしょうか。さまざまな見解が得られるかもしれません。

悩み相談解消のメリットを考えてみる

悩むということは、今の自分の中では答えや解決策がすんなりと決められない状態ではないでしょうか。その悩んでいるという状態を聞いてもらうだけでも、少し心が軽くなりますよね。さらに相談することで、自分とは違う意見を聞くことが出来る点にも、大きなメリットがあります。今の自分には思いつかない発想や捉え方は、現状打破のヒントになるかもしれません。

また、同じ悩みを抱えた人の体験談などを聞くのもよいでしょう。人間には誰にでも悩みがあるのですから、自分だけでなく、他の人も悩んでいるはず。自分と似たような悩みを抱えている人は、どうやってその悩みと向き合い解決しているのでしょうか。さまざまな例を聞き、自分の状態と置き換えて想像してみれば、今の状態から少しは前進する感じがしますよね。少なくとも、身動きが取れない辛さからは解放されるのではないでしょうか。

デメリットを伴うときもある

では、相談することにデメリットはあるのでしょうか。まず、悩みが深ければ深いほど、それを人に話すという行為には思い切りが必要ですよね。しかし、その恥かしさをかなぐり捨て、いざ相談してみても、相談した相手の知識や経験が少ない場合は、期待しているアドバイスや話が聞けず、よくわからない話になって終わる、ということもあるかもしれません。

そもそも、自分だけの視点では解決できない問題が「悩み」です。とにかく話を聞いてくれればいい、といった場合を除いては、せめて自分よりは知識や経験値が豊富だったり、発想や視野が広い考え方ができる人に、相談してみましょう。

相談の仕方によって解決度合いが違う

「そんなに悩んではないんだけど…」「全然大丈夫なんだけど…」「自分の中ではほとんど解決してるんだけど…」などの枕詞から相談をはじめる人がいます。しかしそんな調子では、相談を聞くほうも「なんで相談してきたの?」となりますよね。悩みを聞いてもらうのですから、妙なプライドは捨てて、まず、素直な気持ちで相談することが大切です。

そしてアドバイスもらったら、実際にそれを行動するかは別として、まず相手の言葉をしっかりと受け止めましょう。「でも」「いやそれは」など反論して話の腰を折るなどもってのほかです。相手の認識に誤解がある場合は訂正が必要ですが、素直にまずは聞きましょう。

最後に、結果にかかわらず「その後」も忘れずに報告しましょう。相手が「その後どうなったかなぁ」と気にしていたら、偶然facebookで近況を知る、ということもあります。悪気はなくても、自分がピンチの時だけ話を聞いてもらい解決したらそのままでは、もう相談に乗りたくないと思われても仕方ありませんよね。気持ちのよいものではないです。これでは相手に対してとても失礼です。

最終的には人と人です。あなたが真摯で素直な態度で接するからこそ、それに応えて、相談される方も時間を割き、心を砕いて親身になって話を聞いてあげようという気持ちになるのです。相談するということは「相手の時間を使って、自分の悩みを聞いてもらい、解決策を得ようとしている」のです。ですから、相手に配慮してリスペクトの気持ちを持って接しましょう。

人に悩み相談した後のよくある結果について

現代はストレス社会です。自分の周りに相談できる相手がいて、話しを聞いてもらえるだけども、ストレス発散できますから、相談するという方法は悪くありません。では実際に相談をした場合、どのような結果になりやすいのでしょうか。

友人や知人に悩みの相談をしてみても結果がでない

友人や知人など「あなたを知っている相手」というのは、よくもわるくも、あなたの為を思って話を聞いてくれるでしょう。あなたをできるだけ傷つけないように、と言葉も選びながら寄り添ってくれるでしょう。しかし友人だから、という感情移入などが加われば、あなたの為の「その人の価値観での」アドバイスということになりますよね。

話すことで自分で整理ができ、解決が見出せる人は別として、基本的に、自分だけではわからないことを人に相談します。しかし、返ってくるのが相手の主観から導かれた答えのとき、ピンとこない場合もあります。あくまでも相手の考えであって、あなたが自分で考えて納得したものではないからです。腑に落ちないけれど、相手は自分の為を思って言ってくれているのだからそれでいいのかな、と自分を納得させ、何やらもやっとした感じで終わります。問題解決にはならなそうです。

上司に仕事の悩みを相談しても解消されない

上司に相談することもあるでしょう。悩みが仕事絡みであれば、なおさら話しも早そうですが、逆に、仕事と関係のないプライベートの悩みこそ相談しやすい、といったケースもあるようです。上司に相談しようと思ったら「話を聞いてほしいのか、理解してほしいのか、アドバイスが欲しいのか」を相談する前に、自分自身に問いかけてみるとよいでしょう。

相手の年が離れていればいるほど経験値も多いため、経験に基づいてアドバイスをします。「自分の場合はこうだった、だからお前もできるはす、」など。リアルな実体験は参考になる反面、これもやはり、友人に相談した時と同じで、相談を聞いてくれる相手の主観が思いっきり入っているといえます。

そして、ただ話しを聞いて欲しかっただけ、また、理解して欲しかっただけ、といった場合には、がっかりして終わることになります。自分がなぜ相談をするのかを考えた上で、相談相手を見極めるのも大切かもしれません。

悩みを掲示板で相談する

ストレスマネージメントの見地からも、悩みがある場合は1人で抱え込むより、相談するほうがよいと言われています。しかし、身近な人に相談するのはやっぱり恥ずかしいし、悩みを知られたくない、という場合にはどのような方法があるでしょうか。

掲示板は気軽に悩み相談が出来るのが人気

実名で行っているSNSでは相談しにくい、それなら掲示板はどうでしょうか。匿名やニックネームで投稿出来るので、安心して相談できますよね。日頃の小さな愚痴や、趣味や生活全般や人生のことまで、調べてみれば、相談できるサイトはたくさんありそうです。

掲示板でお悩み相談はリスクも伴う事も忘れてはいけない

気軽に相談できる掲示板ですが、気をつけるべき点があります。身近な人に相談する場合は、相手とのそれまでの関係があり、その人となりもある程度わかっている状態での、相談になります。しかし掲示板では、相談にのってくれる人は「自分を知らない人」です。

それでも、親身になって重要な意見を言ってくれる人ばかりならよいですが、中にはわざと傷つくようなことを言う人もいるかもしれません。十人十色という言葉もあるように、人の数だけ色々な考え方というものもあります。お互いの性格も理解しているわけではないですから、相手が意図していなくとも、結果として傷つけられることもあるでしょう。

しかし現実的に、病院やカウンセラーに相談するには、料金もそれなりにかかるし世間体も気になる。そういった場合は、多少のリスクを伴うものだということを踏まえておけば、掲示板も上手に活用できるのではないでしょうか。早速、人気の掲示板をいくつかみてみましょう。

相談件数の多いヤフー知恵袋で悩み相談

『ヤフー知恵袋』は、大手ポータルサイトの「Yahoo! JAPAN」が運営している掲示板で、気軽に相談できるので幅広い年齢層に人気があります。利用者が多く、回答率が早いことも特徴です。すぐ返信しなければならないメールがあるがどう返信してよいか悩む、といった急を要する場合にも、スピーディにアイディアがもらえそうです。

信頼度の高い教えてgooで悩み相談

『教えて!goo』は、NTTレゾナントが運営するポータルサイト「goo」の悩み相談の掲示板です。スタッフの管理が行き届いているので、不適切な質問や回答などが少なく、安心感があります。また、実のある投稿が多く、専門的な回答が多いことも特徴です。

悩みのジャンルごとサイトを探し掲示板で相談

それぞれの悩み事に特化した掲示板というものも数多くあります。色々な種類があるので比較して選ぶのもいい方法です。

ママたちの利用が多い

『ウィメンズパーク』

「日本最大級の女性口コミサイト」と評判で「最強のママ友をもう1人」といったキャッチフレーズのサイトです。なんだか心強いですね。相談の他にも、役立つ読み物も多く掲載されています。

『ママスタジアム』

匿名で日記を書くことができ、閲覧者からコメントをもらえることもあるそうです。相談するだけでなく、子供の成長なども活字として残したい場合にも便利ですよね。

会員登録せずに利用できる

匿名やニックネームで利用できても会員登録は必要なものが多い中、『ミクル掲示板』『Sooda!』などは、会員登録する手間がなく利用できます。相談だけのために登録するのは億劫といった場合にはおすすめです。

電話で悩み相談する方法

パソコンやスマホや電子機器が苦手で、という場合は、電話で相談してみるのもよいでしょう。電話だったらかけられますよね。

専門知識を持つカウンセラーに相談できる

最大のメリットは、声だけのコミュニケーションで相談できる点でしょう。出かける手間や世間体を気にする必要もなく、家でリラックスして自由に相談ができ、専門知識を持つカウンセラーに話を聞いてもらえる安心感もあります。
『いのちの電話(一般社団法人日本いのちの電話連盟)』

1970年に設立された日本初の電話相談窓口。

『よりそいホットライン(一般社団法人社会的包摂サポートセンター) 』

自殺、DV、性暴力、セクシャルマイノリティ専門の相談回線などもあり、外国語や聞き取りが難しい方への対応もあります。

健康に関するホットラインを利用する

心や体の健康状態が気になるけれど、病院へ行ったほうがよいかわらかない、という現状を判断する時の方法としても、電話相談は有効です。今必要なことのアドバイスや判断をしてもらいましょう。

『こころの健康相談統一ダイヤル(厚生労働省)』

厚生労働省が管轄し、都道府県・政令指定都市が実施している相談窓口。

子供目線のこども対応ホットライン

子供が安心して相談できる電話ホットラインもいくつかあります。虐待やいじめを受けていて、両親にも友達にも相談できない場合もありますよね。またどう話して良いかわからないというときも、勇気を出して電話をすれば、子供の目線になって根気よく話を聞いてくれます。

『チャイルドライン(NPO法人)』

18歳までの子供が電話相談できるフリーダイヤルの窓口。2018年4月1日より、全国どこからでも毎日つながるようになりました。

『24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)』

文部科学省の管轄で、都道府県・政令指定都市が24時間体制で対応している相談窓口。

『子どもの人権110番(法務省) 』

法務省の管轄で、法務局・地方法務局の職員や人権擁護委員が無料で相談に乗ってくれる。

直接対面で相談できる法律や金融のホットライン

他に、法律・金融・行政などの相談は、各省庁にも窓口があります。

『日本司法支援センター(法テラス)』

国によって設立された法的トラブルの総合案内所。弁護士に依頼したいが経済的に余裕がないという場合にも対応。

『金融サービス利用者相談室(金融庁)』

金融行政・サービスに関する意見・要望・相談など。

『行政相談(総務省)』

国の行政全般についての苦情・意見・要望・相談など。

無料のチャットで悩み相談の良い点

電話での相談内容を家族や同居人に聞かれたら恥ずかしいという場合は、チャット相談もあります。

電話とは違って家族に気づかれない

家族に気づかれない、電話よりもチャットの方が思っていることを話しやすい、相談した内容が文字として残るので、後で見返しても励まされる、などがメリットです。SNSを利用したチャット形式のカウンセリングが無料で受けられます。

『SNSほっとライン(NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア)』

LINEを使用したSNS相談。1回25分で1日1回まで利用可能。

悩みチャットアプリはスマホでOK

スマホに無料でダウンロードして使える、便利な相談アプリもあります。

『愚痴アプリ「トークパス」』

友達や家族にも言えず、何だかモヤモヤしている方におすすめ。人には言えないネガティブなこともここで言えばスッキリ。悩んでいる人を励ますこともできます。

『ヤフー知恵袋』

掲示板で人気のアプリ版。返信率が高く専門的な悩みにも対応してくれる。

『しまぐらし』

悩みを書いたメッセージボトルを海に流すと、オンタイムでログインしている人にそのボトルが届くという、ほのぼのとしたシステム。さまざまな人から届いたメッセージボトルのなかで気になったボトルを選びチャットし、楽しみながら相談ができる。

『vote』

悩みの回答を自分で決め、締切期間を設け投稿し、投票される。悩みの回答を多数決で決めるという画期的な相談アプリ。投票の際に追加コメントでアドバイスをもらえることもある。

法律の事も無料相談できる

弁護士に相談したいが、何をすればよいかわからない、また、相談費用などのざっくりとした金額を知りたい、弁護士事務所が近くにないので相談に行けない、といった場合にも便利です。さまざまな不安や疑問も直接チャットで弁護士に聞くことができます。

『弁護士トーク』

最適な弁護士と出会うことができるマッチングアプリです。正式依頼する前に「無料チャット法律相談」で、気軽に弁護士からアドバイスを受けることができ、意見の偏りを防ぐと同時に、相性のよい弁護士を見つけ出すことができます。

自分の悩み相談を上手にするコツ

身近な人への相談と同様、ネットで悩み相談する際にもマナーはあります。初心者からベテランの常連さんまで、不特定多数の人があなたの悩みを見ることになります。できるだけ明確に失礼のない発言で、気持ちよく相談にのってもらいましょう。

相談の仕方で答えは変わってくる

まずはじめに「あいさつ」を書きましょう。これはどこの世界でも礼儀ですよね。そして書く際には友達口調はさけ、丁寧でソフトに「です」「ます」調で書くのがよいでしょう。

相談内容ですが、わかりやすい内容にしたいからと、一言で書こうとするのは避けましょう。大事なことこそ丁寧に、詳しく書くことで伝わりやすくなります。そして書き終わった後は必ず読み返し、書き間違いがないか確認しましょう。

悩み相談の「タイトル」は、新聞の見出しなどのように明確で、悩みの内容が予想できるものがよいでしょう。相手にわかりやすく書くことで、相談内容も理解しやすくなれば、より深く掘り下げた的確なアドバイスがもらえるかもしれません。

相談するときのマナーを心得る

「郷に入っては郷に従え」です。失礼のないように、それぞれのSNS上でのモラル、マナー、ルールなどを理解し、それらを守って相談しましょう。

掲示板に書かれているガイドラインを守る

相談する掲示板によってはそれぞれ独自のルールがあり、どこでも同じ、という訳ではありません。「利用規約」「利用規定」「ガイドライン」「インフォメーション」「免責事項」「最初にお読みください」「ご利用の前に」「サイト案内」など、サイトによってさまざま言い方をしていると思いますが、まずそのページから読み、理解しましょう。それぞれの掲示板のルールを守ることが大切です。

初めて参加するときは様子をみる

一通りガイドラインを読んだら、さっそく参加しましょう。初めて掲示板へ参加するときは、不安もありますが失敗を恐れずに、落ち着いて自分が理解したルールに沿って投稿してみましょう。人間は完璧ではありませんし、失敗もします。しかし、そのときは誠意を持った態度で臨めば、必ず伝わるはずです。

また、それぞれの掲示板の雰囲気を壊さないように心を配りましょう。これは難しいところかもしれませんが、掲示板によってルールも違うし、利用する人たちの特徴も違います。コメントが荒れてきた場合の対応も「すぐに削除」「しばらく放置」「当事者での解決に任せる」「違反通告後に削除」など、その掲示板の管理人の性格などでも違ってくるものです。

ガイドラインにある禁則などをよく理解し、過去のコメントログや掲示板の流れを読み、自分なりに雰囲気をつかむとよいでしょう。

悩みを相談された時の解決方法はどうしたらいいの

これまでは自分に悩みがある場合について、さまざまなシチュエーションをみていきました。では、今度は自分が人から悩みを相談された場合は、どのように対応してあげるのがよいのでしょうか。

最初に悩みをしっかり聞いてあげる

人間の脳の情報処理能力は圧倒的に速く、それに比べ、言語で伝えることのできる情報は圧倒的に遅く、少ないそうです。ですから、相談を話している相手が話終えるよりも先に、相談を聞いている方が解決策が思いつく、ということもあります。ですが、そのままそのタイミングでアドバイスをすれば、ただ相談をだまって聞いて欲しかったという場合は「的外れ」で「求められていない」アドバイスをしている、ということになってしまいます。

相手が話し終えるまで、まずはしっかりと悩みを聞いてあげましょう。そして話し終えたところで、アドバイスが欲しいと言われたら初めて、アドバイスをしてあげるのがよいでしょう。また、その際もアドバイスというよりも提案、といったスタンスで、自分がよいと思っていることを気負わずに、話してあげる感じの方ががちょうどよいのです。

悩み事を相談された時の相槌が大事

あなただからこそ、自分をさらけだし甘え、悩みを相談してきたのではないでしょうか。それが、話を聞いているうちにあなたの方が感情的になり、強い言葉で遮ってしまったらどうなるでしょうか。きっと悲しい気持ちになり、あなたへの信頼度も下がるかもしれません。

自信がないからこそ相談しているのですから、相手の考え方が間違っているという場合も、往往にしてあることでしょう。しかし、そのまま否定されれば、不安定な相手は更に自信喪失へ追い込まれます。否定は避けて「なるほどね、そういう考えもあるよね、」といった上手な相槌をしましょう。

意見を押し付けないことを心がける

また、相手がアドバイス通りに実行できなくても、あなたは動じる必要はありません。できないのにも理由があることでしょう。本当は実行したい、でも勇気がなく踏み込めない、など。そんな時は、無理やり強制する必要も、冷たく突き放す必要もありません。ただじっと見守ってあげましょう。

意見を押し付けることも、追い詰める要因になるので注意しましょう。そして、いざ実行しよう、というそぶりが見られたときに、そっと背中を押してあげるのがよいのではないでしょうか。結局自分の中にしか答えはないのですから、相談者がその解決策を探しだせるよう、寄り添ってあげるのがよいでしょう。

同情や冗談は逆効果になる

不要な同情や、慰めることをすれば、せっかく相談することで心を軽くできるのに「私はやっぱり可哀想なのね、」などと余計な惨めな気持ちになってしまいます。もったいないですよね。

また、雰囲気を和まそうとする冗談も、真剣に想い悩んでいる人に対しては「こんなに真剣に人が悩んでいるのに!」と逆効果になる場合もあります。話を聞いてあげることで、悩みの9割は楽になると言われています。親身になって、聞いてあげるだけでよいのです。

女性からの悩みに理論的答えはいらない

男性と女性の脳の構造は根本的に違います。理性的といわれる男性脳とは、「問題がある」=「解決方法をみつける」という構造がゆえ、気持ちを理解しようとすることなく、解決方法を理論的に話そうとするものです。

一方、感情的といわれる女性脳は「問題がある」=「共感してほしい」にとどまる傾向にあります。両者とも全く悪気はないのに、相談し始めたら全く噛み合わず終わったという話が多いのはこのためです。

女性からの悩み相談には、理論的答えは必要ないと悟りましょう。女性が相談するときは、話を聞いてほしいだけということを理解しましょう。

急がずに時間かけて聞いてあげる

相手が話している途中に、考えて黙り込んでしまう場合もあります。そのような場合も無理に催促したり、自分の考えを述べずに、思い出したり考えたりする時間を与えてあげましょう。話を遮らず、最後まで聞くことでより解決策へのヒントも見出せるかもしれません。相手が冷静になる時間も大切にしてあげましょう。

悩み相談は相手のために時間を割く行為ですが、だからといって自分を優位に感じ、能力を高くみせようとしたり、自分の意見を押し付けることなく、中庸でありましょう。

そもそも悩みの種の原因はどこにあるのか

悩みとは常にあるものだということは十分理解しましたが、ではなぜ、悩みが生まれるのでしょうか。その原因はどこにあるのでしょうか。

小さい頃の両親から受ける体験が原因

幼少に両親からの愛情不足を感じて育った場合、ストレスを感じやすい性格=悩みやすい性格や、思考、行動パターンが身につくと言われています。自己肯定感が低かったり、自己表現が上手くできなかったり、感情のコントロールが難しかったりなどがその例です。しかし、現在のストレスが遠い過去の体験の影響ということは、1人ではなかなか気づくことはむずかしく、カウンセラーとの対話の中で、初めて認識するといったことも多いようです。

悩みは脳のストレスが原因にもなる

悩みは脳のストレス耐性とも関係があると言われています。脳のストレス耐性が弱いと、ストレスに影響され、脳内の神経伝達物質の働きが乱れやすくなります。また、ストレスは蓄積するので、耐久性が弱いということは「ストレスを感じている自分」を自覚しやすく、うつ病などの心の病気になりやすい傾向もあります。逆に、耐久性が強い場合はストレスを自覚しにくいので、依存症や問題行動などを起こしやすい、といった傾向があります。

現状の於かれている環境が原因にも

家庭や職場など現在の環境が影響して、そのストレスから悩み心身共に不調になることはよくあります。責任感が強く真面目な人ほど、自分ではなく環境に問題がある場合でも「自分が悪いのだ」と思ってしまい、本当の原因がわからないまま悩み続けることもあります。

このように、家庭や仕事、子供の事や自分自身の事など、いずれかの原因、もしくは複数が組みあわさり「ストレスに弱い」=「悩みやすい」といった心の問題へとつながります。

悩みはリミッティングビリーフから始まるのか

「リミッティングビリーフ」とは「制限を作り出す、思い込み」のことで、いわゆる「固定観念」です。これがあると、本来自然に行われるはずの「思考、感情、行動」に制限をかけ「悩み、苦しみ、悲しみ」などを生み出します。

両親の影響で起きるリミッティングビリーフ

生まれたての赤ちゃんは、欲しいものは要求しいらないものは拒否し、泣いたり怒ったりと、ストレートに感情表現をします。心と行動が常に一致しているのです。ですが成長するにつれて、周囲に反応して発言や行動をする、といった自分を作り上げるようになります。家族の中では、両親から怒られるようなことは避け、できるだけ愛されるよう振る舞うようになります。自分の意思を無視し、両親に期待に添えるようにと頑張ってしまうのです。

悩みの原因が作られる過程

幼少期での家庭環境や子供時代などさまざまな経験を通じ「ありのままの自分では愛されない」「何かができる自分には価値があって、ありのままの自分には価値がない」といったリミッティングビリーフが刷り込まれます。

社会に出ればなおさらです。日本は、個よりも集団を重視するといった文化があります。自分らしく振舞うよりも、組織の中で期待されるような役割をこなすことが美徳である、という風潮が強くあります。これが「ありのままではダメだ」「親や他人や社会の期待に応えなくてはいけない」といったリミッティングビリーフを作りだし、悩みの原因になるのです。人前で自分らしく振る舞うのを邪魔します。

24のリミッティング・ビリーフがある

リミッティングビリーフは24もの項目があります。分野ごとにリストにしたものが以下です。

生存に関するリミッティング・ビリーフ
  • 存在してはいけない
  • ありのままの自分であってはいけない
  • 自分の性別であってはいけない
  • 見えてはいけない
  • 愛着を感じてはいけない
人間関係に関するリミッティング・ビリーフ
  • 人に近づいてはいけない
  • 人を信じてはいけない
  • 集団に属してはいけない
  • 感謝をしてはいけない
成長に関するリミッティング・ビリーフ
  • 成長をしてはいけない
  • セクシーになってはいけない
  • 子供であってはいけない
  • 親から自立してはいけない
  • 自由に行動してはいけない
  • 考えてはいけない
成長・精神に関するリミッティング・ビリーフ
  • 正気であってはいけない
  • 健康であってはいけない
  • 感じてはいけない
  • 楽しんではいけない
  • くつろいではいけない
自己重要間に関するリミッティング・ビリーフ
  • 重要な存在であってはいけない
  • 欲しがってはいけない
  • 成し遂げてはいけない
  • 成功を感じてはいけない

語尾はすべて「いけない」でしめくくられています。実に窮屈な感じがしますね。

リミッティングビリーフから解放されたい思い

性格とは、生まれ持ったものだけでなく、幼少期から成人する過程で、社会生活や家庭生活でのリミッティングビリーフの影響もあり形成されていきます。その影響が強ければ悩む、病気になる、など心身にも害を及ぼしますが、影響が弱ければ、個性、といった捉え方がされるのです。程度もありますが、誰もがミッティングビリーフの影響がある中で生きている、といえます。

ですから、思い込みや固定概念であるミッティングビリーフを変えることで、その影響が強くあった性格というのも、変わるのです。その結果、それまでの悩みが、悩みではなくなる、といった時もやってくるのです。

誰かのために犠牲になることをやめ、自分が本当にやりたいことをやる。他人の評価を気にしなくてよいので、心は疲弊することはなく、自分自身も素直に愛することができ、他人も愛し、尊重することも自然にできる。私たちは生まれてきただけでも素晴らしい存在なのです。本当はそれだけで十分なのです。

悩みを解決する対処法

ストレスを溜め込みすぎると「イライラしたり、不安になったり、気分が落ち込んだり、物事に関心がなくなりどうでもよくなる」など、心理面での影響が出ます。また「頭痛、肩こり、眼精疲労、動悸、目眩、胃痛、便秘や下痢、不眠」など、体への影響が出ることも。それらを放置しておけば、さらに深刻な心身への影響も考えられます。早めの段階でこまめにストレス発散をしましょう。

泣いて気持ちを発散させる

感情が動く時に出る涙には、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールなどの物質を、体外へ排出する働きがあります。また、涙を流した後には、ストレスにより生じる苦痛や痛みを緩和するエルドルフィンが増加すると言われています。映画を観たり小説を読んだ際に感動して泣いたあとに、妙なスッキリ感があるのはこのためです。

十分な睡眠を摂る

寝ることは、ストレスで受けたダメージを細胞レベルで回復する効果がある、といわれています。その日のストレスを翌日に持ち越さないためにも、毎晩の睡眠は重要です。

睡眠には浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠のサイクルがありますが、ノンレム睡眠を増やすには、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンの分泌が不可欠です。

そのために、朝起きたら太陽の光を浴び、就寝前にはテレビやスマホなどの強い光を避けるとよいでしょう。ぐっすりと眠っている間は、嫌なことも忘れてさらにダメージも回復、よい感じですよね。

大きな声で叫ぶ

ベタな青春映画のワンシーンのように、海に向かって大きな声で叫ぶ。これも実は、ストレス発散になるのです。お腹の底から大きな声を出すことで、横隔膜を動かし、自律神経に刺激を与えることで、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにできるようになります。山頂でヤッホー!と叫んだり、好きなアーティストのライブで大声で歌ったり、スポーツ観戦で大声で応援するのもよいでしょう。

悩みは癒しでリフレッシュ対策

そのほかにも、手軽にリフレッシュして、ストレスを緩和することができます。気になったものはぜひ試してみましょう。

温泉でのんびり心の洗濯を

温泉など入浴は、血行が良くなり新陳代謝がアップします。健康や美容にも効果的ですが、蓄積された老廃物を体外へ排出してくれる働きもあります。お湯に使っている間は副交感神経の働きも活性し、リラックス効果抜群です。また、42℃以上のお湯は交感神経の働きが活発化するので、リラックス目的であれば、38-42℃が適していると言われています。入浴時間は20分前後の目安がよいでしょう。

おいしいものを食べて脳をリセット

ストレスを感じると、副腎からストレスホルモンであるコルチゾールが大量に分泌され、食欲抑制ホルモンであるレプチンが減少します。イライラして食べ過ぎてしまうというのはこのためです。しかし、五感をフル活用し、目で楽しみ香りを感じ、よく噛んで味わい食べることで、心が満足すれば必要以上に食べすぎることもありません。

食事することで、ストレスにより不足するビタミンB1、B2、ビタミンC、タンパク質などの栄養も補えば、疲労回復効果もありますよね。

運動で悩みも汗も流してさっぱり

ストレスを感じると脳からの指令で体は、筋緊張状態になります。運動をすると、この緊張がほぐれ筋肉が緩みます。それを脳がこれ以上警戒する必要がないと判断し、ストレス反応を弱めるといった効果があります。

また運動をすると、ストレスホルモンの分泌を抑える、心房性ナトリウム利尿ペプチドというホルモンが心臓から分泌されます。そして運動することで、脳内にGABAと呼ばれるγ-アミノ酪酸が分泌され、気分が落ち着きます。

脳内に幸せホルモンのセロトニンを増やしてくれるので、リラックスした状態になり、ネガティブな気分も解消します。適度な運動で悩みも汗も流してさっぱりできるというわけです。

悩みがあるから人は成長するため文化が発展してきたとも言える

悩みがあるからこそ人は、気づき、考え、変化し、成長します。このように、人が現状に満足しない生き物だからこそ、文化や文明も発展してきたのではないでしょうか。悩むことは、今よりさらに成長するための一つの過程にすぎないのです。大きく捉えてみましょう。悩むことであなたの世界が広がります。人間的にも深みが加わり、より魅力的になることでしょう。これを読んで、あなたらしい素敵な悩み方をしてみてください。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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