感じているストレスは疲れのサインかも!セルフチェックをしてみよう
ストレスによってあなたの脳は疲れているかも
毎日の通勤時間や仕事でのミス、上司とのやり取り。あなたの脳には毎日知らないうちにストレスが貯まり続けています。そのストレスを処理するためにフル回転しているので、体は大丈夫でも脳は疲れているのかもしれません。
疲れとは
疲れとは体や心が弱っている状態です。普段の生活の中に無意識に無理をしているのかもしれません。まずはご自身の状態を見てみましょう。
セルフチェックをしてみよう
以下の内容が、今の自分に当てはまるのはどちらですか?
- 動機や体がほてるなどの身体に異変を感じる
- 目の疲れ、肩こり頭痛などがある
- なんだか、やる気が起こらない
- チョットしたことでも腹が立つ
- 寝つきが悪い
- 食事が美味しく感じられない
- 気持ちがスッキリしない感じがする
- 何かに不安を感じている
- 会いたくない、行きたくない人や場所などがある
これは一例であって、ストレスによる影響はさまざまです。このチェックで思い当たるという貴女は疲れの症状があるということです。
肉体的な疲れ
適度な運動は健康維持には欠かせません。しかし、過度な運動はむしろ身体を痛めてしまいます。それは運動の後に充分な休憩、睡眠を取っても疲れが取れない状態のときです。このような長時間の運動や仕事によって、肉体的な疲れは起こるのです。また、運動不足など不規則な生活、食生活の乱れによっても疲れはひきおこされます。
さらに運動をしない、不規則な生活、食生活の乱れが続きますと体内時計を狂わせ、血流を悪くします。これを体が無意識に調整しようとして疲れてしまいます。そして食生活の乱れですが、ジャンクフードのような食事ばかりですと栄養価が足りているとはいえません。例えばエネルギー代謝に必要なビタミンB群を摂取しないと、エネルギーが不足してしまい疲れてしまいます。
この他には、頭でたくさん考えることから脳が疲れてしまうことがあります。脳は私たちが必要とするエネルギーの20%を消費します。仕事などで長時間の考え事をすると、脳を働かせすぎるため、疲労させてしまいます。
精神的な疲れ
精神的な疲れとは心にダメージを受けることです。受け入れがたい事に直面したり、悩み事があったり、極度のプレッシャーや緊張状態が続いたときに心が疲れてしまい何らかの不調がでてしまいます。身体はなんともないのに、疲れが取れないときなどは精神的に疲れがあるということです。
症状がひどくなりますと、精神が病んでしまいます。うつ病や統合失調症、適応障害、不安障害、身体表現性障害などの心の病気にかかります。
ストレスで体に現れる異変は脳からのSOS
あなたがストレス状態にあるとき、体は悲鳴をあげています。それは脳からのSOSです。
感情の変化
ストレスによって感情は張り詰めます。それは自律神経に関与しています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、体を休ませる副交感神経に対して、交感神経は活動的になります。強いストレスが自律神経のバランスを乱し、交感神経が高ぶる状態が続きます。そのため、イライラが収まりにくくなったり、ピリピリした感じになるのです。
突然泣いてしまうストレスの状態とは
突然泣いてしまうのは精神が疲れている状態です。ストレスはうつ病などの病気を引き起こす可能性があります。やる気や物事に興味がなくなったり、全てが面倒に感じるなどもうつ病の初期症状です。
うつ病は誰にでもかかりますし、気がつきにくい病気です。深刻な状態になる前に、ひとりで抱え込まずに勇気をもって医師に相談することも大事です。
体質の変化
うつ病の手前には、交感神経と副交感神経のスイッチが上手く働かなくなる自律神経失調症があります。これには体力のない人や虚弱体質、低血圧などの体質によってなりやすい人がいます。そのため体質改善が求められます。しかし、女性は一生を通じてホルモンが変化するため、自律神経の働きに影響があります。
ヘルペスや頭痛のストレスとの関係
ヘルペスや頭痛は、ストレスが原因のひとつとして考えられています。それはストレスによって免疫力が下がりヘルペスが発症することです。また、頭痛は交感神経を刺激されて緊張状態に陥ります。そして全身の血管が収縮して血の流れが悪くなり、頭痛を引き起こすというわけなのです。
ストレスをどのように発散していくか
ストレスを抱え込まないようにするにはストレスを発散する必要があります。身近のところからドンドン発散していきましょう。
疲れを感じた時にできること
疲れを感じたときには、ストレスをためないようにします。その方法として、以下のような方法が例として挙げられます。
- 笑う:笑うことは健康につながります。ハハハハと作り笑いでも大丈夫です。笑う門には福来るです。
- 泣く:涙を流すとセロトニンが分泌されます。このセロトニンが副交感神経に働きかけリラックス効果が得られます。
- 寝る:良い睡眠で脳をリフレッシュします。
- 話す:上司や同僚などストレスに関係する友人ではなく、関係のない人と話します。気兼ねなしの会話は気持ちをリフレッシュしてくれます。
- 書く:なにがストレスか、書きだしてみる。すると何に精神的に追い込まれているかが分かってきます。原因がわかれば距離を置くこともできます。
- 深呼吸をする:深呼吸によって副交感神経が活発になり、リラックス効果が得られます。
- 食べる:これも副交感神経を活発にします。ただし、甘いものや食べ過ぎはかえって身体を疲労させます。適量で食事を楽しみましょう。
この他にも軽い運動やストレス解消のツボを押すなど、いろいろあります。これをすればストレスが絶対なくなるということではありませんが、まずはストレスをためこまないことが大事です。
ストレッチをしてリフレッシュしてみる
ストレスを受けると交感神経が働き、身体が緊張状態になります。これをストレッチなどの軽い運動をしますと、今度はリラックスをしようとします。これが副交感神経を促し、緊張状態をほぐすことができます。最初は1分くらいからスタートして、慣れてきたら5分・10分と徐々に増やして続けることが良いでしょう。
ストレスとの向き合い方を考えよう
ストレスは生きていく上ではどうしても避けることはできません。そのため、ストレスはできるだけためこまないことが大事です。ストレスの原因を知り、そこと距離を置いたり、食事や運動、睡眠などの充分な休憩でストレスを発散する必要があります。
しかし、ストレスを発散しようとしても、全く効果が見られず、疲れがひどく、つらい場合は早めに医療機関に受診しましょう。深刻な状態になる前に医師と相談することも必要なのです。例えば、ストレスを解消しようと食べ過ぎて、病気になっていたということにもなりかねません。何事も度を超すことは注意です。ストレスをためこまないために、自分自身のストレスに向き合い、自分にあったリフレッシュ方法をみつけてみましょう。