独身生活は楽しい。年代別の楽しみ方と将来へのアドバイス
一生独身かもしれない
「このまま、ずっと独身だったらどうしよう」。そんな悩みを抱えている人は、少なくありません。友人や職場の同僚たちが、結婚して幸せそうにしている姿を見ると、いまの自分と比べて焦ってしまう、ということもあるかと思います。
しかし、結婚は本来「生活を共にしたい」と思う人が現れてから考えるもの。幸せは、結婚をする、しない、に左右されません。それなのに、なぜ「結婚したほうが良いのでは…」と、考えてしまうのでしょうか?それは、周囲の声に惑わされているからなのです。
「独身は寂しい」と思われがち?
インターネットの相談サイトなど覗いてみると、独身でいることを「寂しい」と相談する人たちを時折見かけます。確かに、実家から離れて一人暮らしをしていたりすれば、休日に家でどう過ごしたら良いのか、悩む人もいるかもしれませんね。
友人たちがすでに家族を持っていたりすると「家族で過ごす時間を邪魔するわけにはいかない」と、遠慮してしまう人もいるようで、一人で家にいても、話し相手もなく、寂しい日々を送ることになるのでは…と不安を感じてしまうのも、うなずけます。
それでも独身は楽しい
独身でいることを寂しい、と捉える人がいるいっぽうで、独身でいるほうが好き、楽しいという人も大勢います。そうした人たちの独身でいたい理由は様々ですが、同じ環境でありながら人によってこうした声に差があるのは、個人の考え人やライフスタイルの違いがおもな理由のようです。
「見人を変えれば、同じ景色も違って見える」ということでしょうか。「寂しい」と感じている人たちとは視点が違い、彼らの目には「一人でいることの利点」が際立って映っているようなのです。
独身を選ぶ理由
実は現在、アメリカでは既婚者よりも未婚者のほうが多く、結婚しない人が増えているというデータがでています。2014年においては、21才で結婚を経験している人は全体の8%、30才では55%だということで驚く人も多いことでしょう。しかし一人でそれを問題視する声も上がっているようです。
30才を迎えて、まだ一度も結婚を経験していない、というのは意外にも珍しい話ではありません。「結婚は幸せの条件ではない」という考え人が生まれてきています。それでは、独身でいることを謳歌している人たちは、具体的にはどのような理由で独身生活を選んでいるのでしょうか?
自分のライフプランをしっかり歩める
独身でいたいと考えている人に共通している理由は、誰に気兼ねすることなく、自分のしたいことを、したいときに、好きなようにおこなえる、という「自由度」がひとつあるようです。独身でいるほうが自分の時間を持ちやすく、金銭的にも余裕が生まれます。何事も自分次第、というのが魅力なのでしょう。
結婚していれば、子供やパートナー、パートナーの両親といった付き合いが生まれ、賑やかになる反面、いろんな制約もでてきます。問題が浮上することもあるでしょう。自分以外の事柄に振りまわされることがない、というのは、言われてみれば大きなメリットかもしれません。
趣味や好きなことに没頭できる
時間的にも金銭的にも余裕のある独身生活は、それこそなんでも自由に楽しむことができます。好きな趣味に没頭するもよし、海外旅行へ行くのもよし、と自分の意志で誰にも遠慮がいりません。興味のおもむくままに行動できますから、新しい経験がしやすく、見解が広がり、一風変わった趣味を持ったりなどするかもしれませんね。
また、自分の生活さえ賄なえれば良いわけですから、実は仕事も自由に選ぶことができます。子供など、家族に責任を持たなくてはいけない場合と違い、独身者は収入面で多少安定性に欠けるような職業でも選びやすく、好きな仕事をすることができます。仕事そのものを趣味にしてしまうことも、夢ではありません。
結婚することだけが幸せではない
人生の一大イベントですので忘れがちですが、あくまで結婚は人生の数ある選択肢のひとつ。家庭を持つのも、独身で過ごすのも、生活スタイルが異なるというだけの話です。それに「結婚して家庭を持てば寂しくないのか」というと、そうでもありません。残念ながら、家族を持っていても孤独感を覚える人は大勢存在します。家庭を持てば、必ずしも幸せというわけではないのです。
「この人と一緒に暮らしていきたい」と心底望んでした結婚であればまだしも、今後の生活がなんとなく不安だから、というような理由であれば後悔もしやすくなります。一度結婚してしまうと、離婚をするには精神的にも体力的にも消耗が激しく、結婚生活に不満があっても妥協してしまいやすいでしょう。
各世代ごとの独身の楽しみ人
結婚にこだわらず、あなたらしいライフスタイルで独身生活を楽しみましょう。誰がつくりだしたのかもわからない、世間の声に騙されてはいけません。あなたの思う幸せを貫いてください。しかし、もしどうしても「寂しい」と感じるならば、同じ趣味や価値観を持つ友人を求めて、SNSなどのインターネットを利用し、新しい出会いを楽しむのも良いかもしれませんね。
同じ趣味を持つ友人を、探すためのアプリなどでていますので、一度覗いてみることもおすすめしたい人法です。独身を楽しんでいる人たちはどのような風に日々を送っているのでしょうか?ここでは年代別に、どのような声があるのかをごく簡単にみていきます。独身生活のイメージづくりに、ぜひ役立ててくださいね。
30代独身の場合
30代の独身者は、特に独身生活が好きでそうしている、というわけではなく「たまたま縁がなかったからまだ独身でいる」というケースも多いようです。「良い相手がいれば、結婚しても良いかな」と考え、日々をゆったりと過ごしている、という人もみられます。
20代の頃に比べ、収入にもかなりゆとりがあることもあり、お金をかけて一人でじっくりと何かに打ち込んだり、同じ趣味の友人たちと思い切り遊んだりと、それぞれ自由を楽しんでいるようです。好きなミュージシャンを追いかけて、あちこちへ旅行がてらコンサートに行く、という人もいるのではないでしょうか。
40代独身の場合
独身を謳歌する40代の人には、「仕事が楽しくて、気づいたら40代になっていた」というような未婚の人と「一度結婚をしてみたけれど、独身のほうが肌に合っていると感じて別れた」という人に二分されるようです。いずれもいろんな経験を重ねてきたぶん、価値観や趣味も多様ですね。
アンチエイジングのためにジムへ通ってみたり、洋服やインテリアに凝ってみたり、趣味に関する資格取りをしてみたりと、人により本当にさまざまです。最近になってチェロをはじめた、という人もいらっしゃいました。「本当にやりたかった仕事に転職してみた」というような人も、わりと見かける年代です。中には「退職して海外にカフェをだすことにした」というような大胆な行動にでた人もいるかもしれません。
50代独身の場合
充実した毎日を送る50代独身の人たちは、老後の生活を見据えつつも、自分独自の楽しみ人を見つけ、精神的に心穏やかに暮らしている、という人が多いように見えます。また独身を楽しんでいるせいなのか、あまり年齢を気にされていない人が多く、気が若い印象です。
「結婚はしないものの恋人はいる」という人が結構たくさんいて、同じ家に暮らすのではなく、一定の距離を置きながらお互いのプライベートを尊重する「大人のお付き合い」をしているというケースもあります。普段は一人の時間を楽しみながら、たまにふたりで会う、という形です。
夫婦のように毎日顔を合わせていないので、メリハリができ、ふたりでいる時間がより充実した時間になる、というわけですね。
独身で老後を迎えた場合
これまでにどのような生活を過ごしてきたかによって、老後の生活も大きく異なるようです。特に傾向などは見当たらず、みなさん本当にいろいろな老後を迎えています。貯金額や、定年後も続けられる仕事をしてきたのか、あるいは定年退職したのかによっても変わります。
老後が不安な人へ
一人で老後を迎えることに不安を感じる人もいるようですが、仮に結婚しても、老後まで仲良く夫婦で添い遂げるかどうかはわかりません。中には老後を迎えたとたん、結婚生活にピリオドを打つ、という人もいるのです。生活の安定を結婚に望むよりも、老後の生活が不安ならば、そのぶん友人など人付き合いを大事にしてみてはいかがでしょうか。
将来に向けて貯金しておくことも重要かもしれませんが、本当に困ったとき、助けてくれるのはお金ではありません。なぜなら、お金すらも運んできてくれるのは「人」だからです。信頼がなければ、仕事を任せてもらえることもないでしょう。人生何が起きるかわかりません。例え貯金をしていても、なんらかの事情で借金を抱え込むこともあります。
結婚しても冷めた夫婦関係を続ける人もいれば、温かい友人に囲まれて独身を貫く人もいるのです。それを考えれば「幸せな人生」を送るのに、家庭を持つかどうかは、あまり関係がないと思いませんか?家族という形をとっていなくとも、豊かな人間関係は築けます。老後が心配だという人は、ぜひ人付き合いを大切にしてください。いざというとき、あなたが身を置いているコミュニティで、どんなお付き合いをしてきたかが、鍵になるのです。
独身ライフは自由が多い。楽しく過ごそう
誰しも一度きりの人生です。それだけに悔いのないよう生きたいですね。仕事と同じように、結婚にも人により向き不向きがあります。もしあなたが特別に「結婚したい」と思う相手に、まだ出会っていないのであれば、気にせずに独身を謳歌しましょう。
結婚には結婚の、独身には独身の楽しみ人があります。ただ、生活スタイルが違うだけなのです。自分らしい独身ライフをエンジョイしましょう。