唇にシミができる原因と自分で行えるケアの方法を紹介
唇にできたシミが気になる
自分の顔をじっくりと観察する時間がなく、ふと鏡を見ると、唇にシミがあるといった経験はありませんか。また、化粧をしているときなどにも唇のシミに気が付きやすいはずです。
はじめて目にするシミであれば原因や対策について知っておきたいと思うでしょう。そこで今回は、唇のシミの原因や消し方について紹介します。
唇にシミができる原因
突然できる唇のシミ。汚れだと思って放置していたら、シミが大きくなってしまうということもあります。そして気になるのは、唇のシミができる原因です。原因としては、下記のようなことがあげられています。
紫外線によるもの
もともと唇の皮膚は、体の中でも皮脂腺がなく薄いといわれています。そのため顔の中で一番日焼けしやすいパーツとなります。顔や体は紫外線予防として日焼け止めを塗ることで対策できますが、唇の日焼け止めというものはあまり存在していません。
また、唇は本来薄い赤色なため、日焼けをしたとしても気が付きにくいという特徴があります。唇が日焼けをすると、症状的には乾燥や皮のめくれ、腫れ、痛み、水膨れなどがあらわれてきます。
過度の刺激
唇のシミの原因となるのは、無意識にやってしまう癖にもあります。例えば、知らず知らずのうちに唇を噛んでいたり、唇を強くこすったりなど、強く刺激を与えてしまうことはありませんか。
人によっては唇に刺激を与えても特に激しい痛みはないため、無意識のうちに唇を噛んだり、こすったりしてしまうことがあります。
しかし、そのような癖を続けて行ってしまうと、唇の皮がめくれたり内出血をおこしたり変色を起こしてしまうことにつながります。また、唇を噛むのが習慣になっている場合はストレスが原因なので注意が必要です。
メイクの落とし方が不十分
メイクをした後は専用の化粧落としを使ってメイクを落とすのが一般的です。また、最近ではアイメイク専用の化粧落としも登場し、念入りな化粧落としが可能となりました。
しかし見落としがちなクレンジングといえば唇です。落ちない口紅を使っている人は唇のメイクが完全に落ちていない可能性があります。
口紅などの油分や発色のある色素を含んだままの状態が続くと、ダメージを受け続けていくことになり、結果的に唇を痛めつけていくことになるのです。また、それに気が付かないまま化粧を続けていくと、次第に唇にかかる負担やダメージも大きくなっていきます。
唇の乾燥
特に秋から冬にかけての寒い季節は、唇が乾燥しやすいといわれています。唇の皮膚は非常に薄く、外的なものから守る機能が弱いため、多くの刺激をダイレクトに受けてしまいます。その結果、唇が乾燥してダメージを受けるのです。
また、ストレスや胃腸の調子が悪いときなども唇が乾燥しやすく、皮がむけやすくなります。このように唇にとっての外的要因と内的要因が積み重なっていくと、唇がダメージを受けやすくなり、知らぬうちにシミが出来やすくなってしまいます。
自分でできる唇のシミ予防
気になる唇のシミは自分で予防することが可能です。シミを作らないためには、日頃のケアが重要です。
UVカットのリップを使う
リップを塗るのは効果的でお手軽。誰でも行える予防方法です。リップは多くの女性が持っていると思いますが、UVカットが含まれているかどうかは製品によって異なります。また、口紅をする際にUVカット効果のあるリップを下地として使い、その上から口紅を塗るようにしましょう。
ただし予防を意識するあまり1日に何度もUVカットのリップを塗るのは控えましょう。塗りすぎてしまうと逆に肌の負担になります、1日5回までを限度とするのが目安です。
唇への刺激を少なくする
唇を噛むのが癖だったり、乾燥したら唇の皮を引っ張ってしまうという場合は、その刺激をなくすようにしましょう。唇にダメージを与えてしまうような癖は、唇に内出血を起こし、シミの元となります。まずは唇に強い刺激を与えてしまうような習慣がないか自分の行動を確認してみましょう。
また、辛い食べ物や塩分の濃い食べ物などを食べることも唇の負担になってしまいます。毎日食べている場合や極端に高い頻度で辛い食べ物や塩分の濃い食べ物を食べている場合は、刺激を与えないようにするためにも摂取する回数を控えるようにしましょう。
リップケア商品は無添加のものを
唇の皮膚は薄く繊細です。そのため、長時間の口紅やグロスを塗り続けてしまうことにも注意しましょう。一般的な口紅は、鉱油成分がたくさん含まれていると言われています。その他、合成着色料などが多く含まれており、色素沈着の原因となります。
しかし、どうしても長時間の使用をしないといけない場合には、極力無添加の口紅などを選ぶようにしましょう。唇の負担を軽減するのであれば、無添加のもののほうがダメージが少なくなります。
唇のクレンジングを忘れない
落ちない口紅などを使用する場合や口紅を何度も塗りなおしてしまう場合は、唇専用のクレンジングを行いましょう。通常の口紅を使う場合も、唇のクレンジングを行うだけで、唇のケアが十分に行えます。
リップメイクはポイントリムーバーなどをコットンに取り、優しく伸ばしながらふき取ります。また、週1~2回くらい唇専用のリップクラブをしてあげると、角質を取り除けて、唇がプルプルになります。
保湿を心がける
唇のシミの原因は、紫外線以外に乾燥や強い刺激などが原因です。唇は寒い季節や体調などの変化によって乾燥することが多いです。
予防としては、保湿を心がけることが重要です。保湿として効果的なのは、保湿性の高いリップやリップパックをして唇の乾燥を防ぐことです。また、保湿効果と浸透性が高いホホバオイルは、敏感肌の人にも使いやすいので唇のケアにおすすめです。
自分でシミを消す方法
唇に出来てしまったシミ。一度出来てしまったら消えないということはありえません。病院に行って相談する方法もありますが、まずは自分でシミを消す方法を試してみるのが一般的です。それでは、下記の方法を参考にしてみましょう。
リップマッサージで血行を促す
シミをなくすためにも、唇の血行をよくしてあげることが大切です。簡単なマッサージの方法としては、唇ケア用のリップクリームや専用のオイルなどを塗って、優しくマッサージしてあげましょう。唇をマッサージすることで、唇内の血行や新陳代謝がよくなります。
マッサージが終わった後は、唇自体の色もよくなります。血行がよくなったところで専用のリップクリームを使ってあげると、さらに保湿効果がアップするので効果的です。
リップパックで保湿
シミをなくすためには十分な保湿を行うことが重要です。そこでおすすめなのがリップパックです。リップパックを行うベストなタイミングはお風呂あがりになります。用意するものは、ワセリンやホホバオイルなどの保湿剤とラップフィルムとハンカチタオルです。
リップパックの方法を説明していきます。まず、お風呂からあがったら蒸しタオルを唇の上に優しくおきます。蒸しタオルを唇にあてることで唇が温まり、保湿され血行がよくなります。次に唇にワセリンやホホバオイルなどの保湿剤をのせ、ラップで唇を覆います。数分が経過したらラップをはずし、ティッシュなどで優しくふき取ります。
ビタミンCの摂取
体内にコラーゲンを取り入れると、皮膚の再生を助けることができると言われています。そこで必要な栄養素がビタミンCです。
コラーゲン生成を助けるビタミンCを食事やサプリメント等で摂取するようにしましょう。ビタミンCは意識して摂取しないと、たくさん取り入れることができません。また最近では、ビタミンC配合のリップも登場しているので活用してみるとよいでしょう。
自分で消すのが難しいシミには
自分でシミを消すようなケアを行ったものの、効果がでない場合もあります。何度かケアをしてみてもシミが消えることがない場合は、病院へ行って診てもらったほうが安心です。
病院で診てもらう
唇のシミだけのために病院に行くのが億劫だと思う方もいるでしょうが、どんなに一生懸命にケアを行ってもシミが消えないのであれば、重大な病気が隠れているかもしれません。唇のシミなんて大したことがないと思わずに、気になるのであれば一度病院にいって確認してみましょう。
皮膚がんの可能性
稀に、唇にシミがあり、なかなか消えないのは皮膚がんだったという事例もあります。若い年代であればそこまで気にすることはありません。しかし高齢になると皮膚がんの可能性もあるので注意が必要です。
また、唇のシミが皮膚がんだという可能性を測る目安としては、7㎜以上の大きさになります。シミだけではなく大きなホクロのようになっている場合も、皮膚がんの可能性があります。触れた時に痛みがあったり、腫れが酷いようであれば医師への受診を行いましょう。
腸ポリープかも?
唇のシミが直接の病気と関係することもありますが、病気が関係しているためにシミができている可能性もあります。唇や口の中にソバカスのようなシミやほくろのような物ができていると、腸ポリープの危険があるといわれています。
症状としては、唇や口の中にそばかすのような斑点が出没してきます。腸ポリープとなっている前触れかもしれないので、気になった場合は医師に相談をしてみましょう。
レーザー治療をする
ケアを長期的に行っても消えない唇のシミの場合は、レーザー治療を行うことでシミを取り除くことができます。レーザー治療は皮膚科、美容皮膚科で行うことができます。唇のシミのレーザー治療であれば、痛みを感じることもありません。
治療後はしばらくするとカサブタになり、自然にはがれ、その後色も元通りになります。気になる費用は大きさによって変わることが多く、大体数千円でシミを除去できます。
また、治療後の唇に関わるメイクは3~5日は禁止。シミが大きい場合は治療後の状態が目立ってしまうため、回復するまでマスクを着用して静かに過ごしましょう。
日頃からの唇ケアでシミを予防しよう!
たとえ唇にシミができたとしても、自分で取り除くことが可能です。まずは唇にできたシミの原因が何だったのかを調べて確認しておきましょう。
そして、今後唇のシミを作らないためには、原因を作らないように、日頃のケアを忘れず行うようすることが重要です。顔のケアはできたとしても、唇のケアに関しては盲点だったという人も多く、唇のケアをし続けることで、より良い唇になっていきます。