ネットショップ経営を始めよう。ネットショップ開設基礎知識
ネットショップの経営を始めるには
スマートフォンやパソコンで気軽にショッピングが楽しめるネットショッピング。ネットショッピングを楽しむだけでなく、あなたも経営を始めてみませんか
ネットショップの経営は実店舗の経営に比べ低予算で始められる上、専門的な知識がなくても手軽に始めることができます。今回は、ネットショップ経営の始め方から注意点まで詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ネットショップを経営する方法とは
ネットショップの経営って難しそうと思われている人もいるかもしれませんが、とても手軽に始めることができます。まずは、ネットショップ開設までの手順を詳しくみていきましょう。
販売する商品を決める
まず、最初に販売する商品を決めましょう。商品を選定する際には、消費者の需要を捉えることが重要です。すでに開設されているネットショッピングモールの売り上げランキングやインターネット検索からトレンドを押さえ販売商品の選定に反映させましょう。
トレンド商品のみならず「定期購入が見込める消耗品」「店舗では手に入りにくい地域の限定商品」「家具等の持ち運びが困難な商品」などといった、インターネットショッピングで消費者が購入するメリットのある商品も検討するとよいでしょう。これらは需要が見込めますので、消費者心理に基づいて商品選定を行うことが必要です。
また、取り扱う商品によっては申請が必要になる場合もありますので、事前に申請の有無を確認し必要な場合は、申請手続きの準備も同時に進めておきましょう。
カメラやパソコンなど必要な機材を揃える
ネットショップを運営するために必要な機材も準備をすることが重要です。例えば、ネットショップを開設するためには、インターネットに接続できるパソコンやタブレットが必須となります。また、商品を撮影するためのカメラや照明器具など必要に応じて揃えていきましょう。
サイトを開設する
必要な機材が整えば、インターネット上で販売サイトを開設しましょう。インターネット上でページを公開するためにはサーバー機が必要となります。一から機材を揃えるのは手間や費用がかかるので、レンタルサーバーを利用することをおすすめします。
レンタルサーバーは月額費用を払えば自らサーバー機等を準備しなくても、サイト開設を行うことができる大変便利なシステムです。なお、レンタルサーバーには専用サーバーと共有サーバーがあります。
専用サーバーとは?
サーバーを個人専用で利用できるサービスです。1台のサーバーを個人で専有できるため自分好みの設定が可能な反面、共用サーバーに比べコストが高く、管理するための専門知識が必要となります。
共用サーバーとは?
サーバーを複数人で共有し利用するサービスです。専用サーバーに比べ低価格でサーバーの設定は不要なため専門的な知識がなくても利用が可能な反面、1つのサーバーを共有して利用するため、他の利用者の影響を受けることもあり通信速度が遅くなる等の影響が出ることがあります。
上記のように専用サーバー、共用サーバーそれぞれにメリット、デメリットがあるので自分にあったサーバーを利用しましょう。また、レンタルサーバーを契約する際は、独自のドメインの取得が必要です。ドメインとは「〇〇.com」といったようなURLのことで、インターネット上でのあなたのサイトを表示するURLとなります。
続いてECサイトを構築していきましょう。ECサイトを開設するためにソフトをダウンロードしましょう。オープンソフトであれば、無料で利用することができる上、HTML等の知識がなくてもテンプレートが用意されているものもあるので手軽にサイトを構築できます。
ソフトのダウンロード完了後、管理画面から商品の登録やデザイン設定等を行いECサイトの中身を充実させましょう。
自分のショップを宣伝する
ECサイトが完成したら、多くの人にECサイトを利用してもらえるようSNS等を利用して宣伝しましょう。SNSで宣伝する際は単純に商品を宣伝するだけでは関心を引きつけにくいので、商品を利用したくなるような豆知識を付け加える等あなたならではのアイデアを生かして宣伝を行いましょう。
また、自ら宣伝するだけでなく買い手にGoogle検索等で商品を検索してもらえるように、ECサイトの商品紹介ページやタイトルには工夫を凝らしていくことも大切です。
例えば、ネックレスを売る場合は商品紹介ページに「可愛いネックレス」と記載するだけでは他社の商品も含む複数の商品がヒットしてしまうため、あなたが売りたい商品を見つけてもらうことが難しくなります。
検索でヒットする確率を上げるために、商品タイトルや紹介ページは「シルバーの普段使いにも可能な可愛いネックレス」のように、詳しく多様なキーワードを織り交ぜるなど工夫することが大切です。
ネットショップを経営すると年収はどのくらいになるか
ネットショップ経営ってどれぐらい稼ぐことができるの?と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。ここでは、ネットショップの経営によるおおよその年収について見ていきましょう。
会社が大きくなると数千万円の収入になる
ネットショップ経営は会社によって年収差があるものの、最大で月商約1,500万円、利益が400万円。年商にすると1億8,000万円で年間の利益が4,800万円と成功すれば数千万円の利益を生み出すことも可能です。
個人でも年収300万を稼ぐことも可能
個人の経営でも軌道に乗れば年収300万円を稼ぐことも可能です。また、ネットショップで高い収入を得るには単純に売上を上げるだけでなく、売上に対する利益を上げていくことが大切です。
利益をより上げていくためには、利益率の高い商材の販売や広告費、仕入れ値等の諸経費をどれぐらい割くのかをしっかりと考えて運営することが必要です。これでより高い年収を手にすることができるのです。
売上があがらないこともある
ネットショップ経営は、軌道に乗れば高い収入を得られることについてみてきました。その反面ネットショップを経営しているお店の約50%が売上金額0円~30万円であり、将来の退店を考えている店も約70%あるなどという実態があります。
毎月売上をコンスタントに出すのはとても難しく、苦戦を強いられている店舗が多数存在するのことも事実です。
ネットショップを経営するメリットとデメリットとは
ここまでネットショップの開設方法や収入について確認してきました。ネットショップを経営する上で気になるのがどのようなメリットとデメリットがあるのか、ということではないでしょうか。下記にネットショップ経営のメリット、デメリットについて詳しくみていきます。
低予算で開業することができる
ネットショップは実店舗に比べて低予算での開業が可能です。現在はメールアドレスや、パスワードを登録するだけでネットショップの開設が可能なサービスもあります。無料で手軽に開業を行うことも可能です。
24時間営業が可能
ネットショップは自宅にいながら経営することができ、24時間営業が可能です。ネットショップの注文は夕方から深夜にかけて傾向もあり、24時間売り買いができることは、経営者にとっても購買者にとっても大きなメリットとなっています。
在庫をかかえてしまうリスクがある
ネットショップでは商品を売るために仕入れを行う必要があります。しかし、大量に売れると踏んだ商品の売れ行きが伸び悩むなど、仕入れに失敗すると在庫を抱えることになってしまいます。
年間通して使用することができる商品であれば、セールを開催し売ることもできますが、季節限定品や食品など商品に利用期限があるものに関しては在庫を抱えると売り切ることが難しくなるので、仕入れは慎重に行いましょう。
商品の特徴を伝えにくい
ネットショップでは購入者が商品を実際に手に取れない中で、商品の魅力を伝え購入に導かなければなりません。そのため商品の特徴を細かく伝えていく必要があります。
商品の説明が不足し購入者に情報がうまく伝えきれないと、購入後クレームに繋がる恐れもあるりますので、商品については詳細に記載を行いましょう。
ネットショップのことを知った上で経営を始めてみよう
ネットショップは低予算で手軽に始めることができ、軌道に乗れば高い売上を出すことができます。自宅で24時間年中無休運営できる等メリットが多い反面、在庫調整や商品紹介を正確に行わなければ、損失やクレームに繋がりかねません。
まずネットショップ経営をスタートする前に、ネットショップの注意点やメリットデメリットをしっかりと理解した上で行いましょう。手軽に始められるネットショップ経営を、これから始めてみてはいかがでしょうか。