TOEFL受験対策|スコアを上げるためにはどうすればよいの?
TOEFL対策はどんなことをすればいいのか
対策とは実際どんなことをすればいいのでしょうか。対策の仕方が分からず、手が付けられない…そんな方もいるかもしれません。
しかし、TOEFLという試験は、毎年の受験者も多いもの。そのため、対策の仕方も豊富に生み出されています。今回はその中で、個人的に行いやすく、最も一般的だと思われる対策の仕方をいくつかご紹介します。しかし勉強のやり方は人それぞれ。色んな方法を試してみて、最も自分に合ったやり方を見つけてみてください。
TOEFLについて知ろう
TOEFLを受験するうえで、まずTOEFLとはなにかを知ることが重要です。ここでは、その概要について説明していこうと思います。
TOEFLとはなにか
TOEFLとは簡潔に言ってしまえば実生活で必要な四技能を総合的に測定するテストです。ここでいう四技能とは、
- リーディング(Reading)
- リスニング (LIstening)
- スピーキング (Speaking)
- ライティング (Writing)
の4つ。
この4部からテストは構成され、英語による高等教育に対する能力が判定されます。
何の目的で行うのか
TOEFLはもともと非英語圏の出身者のみを対象としています。その目的は英語圏の高等教育機関が入学希望者の外国語としての英語力を判定すること。留学を考えている学生には必須スキルといえますね。
TOEFLテストは二種類ある
日本で行われているTOEFLのテストには、iBT,iTPの二種類があります。iTPは団体向けのテストであり、個人的な受験はできません。iBTが最終的には必要とされ、英語圏の大学、大学院に留学する際には、ほぼ必ずこのテストのスコアの提出が求められます。
iBT対策としてやったほうがいいこと
では、iBT対策のためにはなにをすればいいのでしょうか。その対策のポイントをいくつかご紹介します。
教材は過去問と問題集で十分
iBTは問題形式と内容が独特です。そのため、その対策のための問題集の種類も豊富。過去問と問題集を活用して、その形式と内容を熟知するようにしましょう。
範囲外の勉強はしなくていい
どういうことか、と疑問に思われるかもしれませんね。しかしTOEFLにて求められているのは、当たり前ですがTOEFLの英語です。留学をする際などにはその他の英語も必要とされるのかもしれませんが、とりあえずはTOEFL対策へと標準を絞り、スコアの向上を目指しましょう。
復習は必ず行う
どの教科にもいえることですが、復習はとても大切です。その日に学んだ内容を復習しなければ、その七割を翌日には忘れてしまっているともいわれるほど。復習を面倒くさがらず、確実に知識を定着させていきましょう。
ここでポイントなのが、復習を一度で済ませないことです。先ほども述べた通り、人間の脳はただ一度学んだだけではその知識を定着させることができません。復習をしないよりは一度でもした方がいいですが、一度だけでは取りこぼしてしまった知識が必ずあるもの。繰り返し復習を行い、「一度はわかったはずなのに」、そういう知識をなくしていくことが大切です。
分野ごとの対策方法
それではもう少し具体的に、分野ごとに分けて対策の方法をご紹介しようと思います。
リーディングの対策
リーディングの対策として身に着けたいスキル、それは「スキャニング」です。スキャニングなんて初めて聞いた、そんな人も多いのではないでしょうか。スキャニングとは、簡単に言うと拾い読みのテクニックです。本文よりも先に問題文を読み、何が問われるのかをある程度推測しておく。
そのあと本文を読む中で重要そうなキーワード、例えば場所をあらわす単語や登場人物の名前など、問題文の回答になりそうな単語をピックアップし、その周辺を中心に読解していきます。大幅な時間短縮になるので、ぜひ活用してみてくださいね。
リスニングの対策
リスニングをするうえで最も大切なのが、聞いて理解することです。当たり前のことが、とても難しいことですよね。もし留学を考えているならば、リスニング力はとても大切なスキルです。決してないがしろにしたりせず、十分な対策をとることが必要です。
スピーキングの対策
スピーキングは全部で六問。単純な質疑応答と二問と、文章などの総合的な理解力を伴う問題四問で構成されており、質問に対する解答をマイクで吹き込むことで評価されます。
ここで重要なのが、自身のスピーキング能力はもちろんのこと、質問内容やそれに至るまでの話の流れを理解することです。たとえどんなにうまく発音できたとしても、質問内容に合致していない解答であったとしたらそれは正解にはなりません。
質問内容が分からないといったことをなくすために、ここではメモを取ることが重要です。ここではキーワードをいくつかメモすれば大丈夫です。それを見て聴き取った英語の内容を思い出し、解答できれば十分なのですから、流れる英語の中で無理してすべてをメモしようとする必要はありません。何度も練習を繰り返し、自分が回答するためにはどの程度のメモが必要なのか、その感覚をつかむことも大切かもしれませんね。
ライティングの対策
ライティングを対策するうえで覚えていてもらいたことが、一つ。それは「アカデミックライティングを守らなければいい点は取れない」ということです。アカデミックライティングとは、学術的な文章や学術的文章を書く技術のこと。いいスコアを取るには、そのアカデミックライティングの特徴やルールに沿うことが必要なのです。
日常的に使う英語と、アカデミックライティングなどの学術的場面で用いられる英語とでは大きな違いがあることがしばしばあります。たとえ多少文法が間違っていたとしても、日常英語では許容されることもありますが、学術的場面でそのような誤った文法を使ってしまうと、確実に減点されます。難しいことですが、正しい文法、単語の使い方を習得する必要があります。何度も自分のライティングを校正してもらい、正しい英語を学ぶことが必要です。
対策としてやらなくてもいいこと
今まで見てきた通り、TOEFLの対策のポイントはいくつかあります。では逆に、やらなくてもいいこととは何でしょうか?より効率よく勉強するために、今回は「やらなくていいこと」をご紹介しようと思います。
ネイティブスピーカーの支援はなくていい
意外に思われるかもしれませんが、TOEFLのスコア対策として、ネイティブスピーカーの支援は必ずしもなくてはならないものではありません。もちろんあった方がいいのは確かですが、なくても十分スコアを伸ばすことは可能でしょう。
前にも述べた通り、TOEFL対策用の参考書などは数多く出版されています。それらを活用しながら勉強していけば、独学でのスコア向上も十分可能です。
何回も本番試験は受けない
何回も本番試験は受けない…これは特に、対策を始めたての頃にいえることです。対策を始めたばかりにもかかわらず、試験ばかりを受けたところでその点数は恐らくそう大して伸びはしないでしょうし、自分のスキルアップにもなかなかつながりにくいと思われます。
しかし、一回目の試験は早めに受けておくのがいいでしょう。最初の試験は現時点での自分の実力、課題を把握するいい機会です。一回目の試験で自分がどこが苦手なのかをしっかり把握したうえで、対策に臨みましょう。
スクールを利用するのも一つの手
近頃よくCMなどが流れていることからわかるように、英語対策のスクールはいくつもあります。それらをうまく利用するのも一つの手段です。
通信の口座を受講する
英語力が求められている現代社会のニーズに対応して、最近はZ会などの通信講座、オンラインでの添削や動画講義などもあり、サポートも充実しています。ライティングに自信がない、誰かに教えてもらった方が頭に入る。そんな方はそれらの通信講座を受講してみるのも一つの手かもしれません。
語学学校に通学してレッスンを受ける
これは、ECC外語学院のレッスンなどが例に挙げられます。これらのレッスンは大抵対面での講義なので、わからないところなどがあればすぐに聞けますし、カウンセラーがいるため自分に合った学習プランを計画できます。
時間がなくてなかなかレッスンを受けるのは難しいという方もいらっしゃるかもしれませんが、すぐに疑問を解消できるということはとても効率的なことであり、時間の節約にもなります。無理して通う必要はありませんが、もし自分だけの対策に限界を感じたとき、レッスンを受けることを視野に入れてみるのもいいかもしれません。
しっかりと対策しTOEFLに臨もう
ここまででTOEFLの概要とその対策について述べてきましたが、いかがだったでしょうか?TOEFLは決して簡単な試験ではなく、そのスコアを上げることも容易なことではありません。
しかし、対策をしっかりと行えば、そのスコアを上げることは決して不可能なことではありません。多くの参考書が出ている分、自分に合った参考書、勉強法を見つけることは難しいことではないはずです。しっかりと対策し、TOEFLのスコアをあげ、自分の夢、目標への一歩を踏み出しましょう!