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女性が仕事をしやすい環境つくり。自分らしく働き続けるための改善策

仕事の悩み

女性の仕事と働き方について

女性が働きにくいと言われている日本。育児や家事は女性の仕事と考える人が多くいることも原因の1つです。また、男性優位が根強い日本では、責任のある立場になる女性が少なく、出産を機に仕事を離れたあとの復職も難しいために辞めてしまうなど、キャリアアップが難しくなっています。女性の仕事をとりまく環境や働き方について見てみましょう。

女性の就業率について

女性が活躍する時代と言われている日本の女性の就業率はどのくらないあるのか。女性の就業率について見てみましょう。

女性の就業率は60%

総務省統計局の調査によると、15歳から64歳の女性の就業率は2010年に60%を超えて以降、毎年上昇傾向にあります。毎年上昇していく就業率から見ても、女性の能力を認め、働きやすい職場が増加していることがわかります。また、配偶者のいる20代から30代の就業率も上昇傾向にあり、結婚しても働く意志のある女性が多くいることが判明。女性が活躍する時代になってきているようです。

結婚や出産後も就業を続ける女性が増加

仕事をしたい、続けたいと思う女性が増加しているため、結婚や出産後も就業を続ける女性は増えています。特に、結婚や妊娠、出産といったライフイベントが起こりやすい20代から30代では、総務省統計局の調査の2003年では、就業率が40%台に下がるのに対し、2013年では、就業率が50%台へと増加。ライフイベントが起きても、仕事を辞めないという選択ができる環境が整ってきています。

女性が活躍できる仕事について

女性が働き続けるためには、女性だからこそできる仕事もあります。女性が活躍できる仕事について見てみましょう。

仕事の目的から選択する

ただ何となく始める仕事でも長く続けられることもありますが、仕事の目的を明確にすることで、自分に合ったやりたいと思える仕事の選択がしやすくなります。自分のスキルを活かした仕事がしたいのか、コツコツ働きたいのか、人と接する仕事がしたいのかなどが挙げられます。

目的が明確になることで、仕事への意欲も変わり、長く続けることができるようになります。まずは、自分がどのような仕事に就き、どのように働きたいのか、目的をはっきりさせましょう。

スキルを活かしたい人向けの仕事

スキルを活かしたい人向けの仕事には、旅行会社、SE(システムエンジニア)、セラピストなどがあります。旅行会社に勤務する場合、国内・国外を問わず、自分の経験があると相手の求めている旅先を提案しやすくなります。SE(システムエンジニア)は、コンピュータシステムやネットワーク、Javaなどのプログラミング言語への知識が不可欠。

このような仕事は日々技術が進歩する業種なので、常に勉強が必要になります。セラピストは、相手の健康面を向上させ、リラックスさせる仕事。技術向上のために訓練を重ねる自己研鑽力も必要になります。どの職業も専門的な知識を必要とする仕事。また、スキルを活かす仕事は、在宅で行なうことができる仕事もあるので、結婚や出産後も続けやすくなります。

コツコツ働きたい人向けの仕事

コツコツ働きたい人向けの仕事には、一般事務、マーケティング、通訳・翻訳などがあります。一般事務は、求人数が多い仕事。書類の整理や電話の応対、来客の応対、出張の際のチケットやホテルの手配など、業務内容の幅が広く、パソコンのスキルが必須となります。マーケティングは、消費者のニーズや動向を調査し、新商品の開発をするセンスが問われる仕事。

データから消費者の求める商品を考える力が必要となります。通訳・翻訳は、対象となる言語に精通していることは当然ですが、背景にある文化の違いや歴史などの深い知識など、経験も必要となる仕事。本通訳協会が運営する通訳技能検定に合格、プロの通訳士として認められると、就職や転職が有利になります。

接客したい人向けの仕事

接客したい人向けの仕事には、フラワーコーディネーター、インテリアコーディネーター、ファッション販売などがあります。フラワーコーディネーターは商業施設やイベントで花をアレンジして空間を演出する仕事。ディスプレイのセンスや相手の求める花の提案をするなど、コミュニケーション能力も必要となります。インテリアコーディネーターは、家具や照明、住宅設備などの知識や客先へのプレゼンテーション資料作成のために、CADなどのスキルがある程度必要となる仕事。インテリアの美術的センスが問われ、対話することも多いので、コミュニケーション能力も必須となります。

インテリアコーディネーターの資格を持っていると信頼を得やすく、仕事の面において有利になります。ファッション販売は、販売する洋服や小物類などの知識を必要とし、直接コーディネートの提案、販売する仕事。商品に対する知識やファッションセンスを求められるだけでなく、人と接することの上手さも要求されるため、高いコミュニケーション能力を必要とし
ます。

女性の働き方の問題点 女性はなぜ働きにくいのか

なぜ、日本は女性が働きにくい国と言われているのでしょう。女性が働きにくい国と言われている日本の女性の働き方の問題点を見てみましょう。

日本は女性が働きにくい国3位

日本は先進29カ国の中で女性が働きにくい国3位にランクインするというデータがあります。日本の女性は、出産を機に仕事を辞めてしまう人が多く、育児・家事を女性1人が担っている面が大きいとう問題点があげられます。また、育児休暇制度や男性社員の理解が低いため、子育てをしながら仕事をするという形のサポート体制が不十分であることも原因。

また共働き夫婦の場合、夫から家事・育児の協力を得られていないと感じる妻の声も多く、女性1人が育児も家事も行う状態からワンオペ育児という言葉も生まれるほどなのです。日本の女性が働く環境が整っていないことが働きにくい国となっている要因かもしれません。

男性との給料の差がある

日本では、男性と女性の間の給料に大きな差があることも、女性が働きにくいと感じる問題点の1つとしてあげられます。女性が働きやすいと感じている国では、責任のある立場となる女性が多く、給料も男性とほぼ同等。社会において、女性が活躍していることがわかりますが、日本の企業の多くが、女性を責任のある立場におくことがなく、男女間の給料面での差は歴然としています。女性の活躍の場を広げるためにも、給料や役職に男女差を設けないことも大切なポイントになります。

出産後の復職が難しい

日本の女性が抱える問題点として、一度仕事を辞めてしまうと正社員として復職するのがとても難しいということがあります。保育園や幼稚園に預けて働きたくても、正社員で働いてしまうと、会社での拘束時間が長いだけでなく、熱など体調を崩したときは会社を休まなければいけません。

そのため、家事と仕事の両立が難しく、復職できずにパートする女性もいます。また、幼稚園や小学校では、イベントの手伝いやPTAなど、親も協力しなければいけない行事が多く、子どもが大きくなっても仕事をすることに二の足を踏んでしまう女性もいます。

女性の働き方を見直そうが見直された法案も

2017年、女性の働き方についての見直しが行われました。働きたい女性が多くいるなか、少しでも働きやすい環境を作るために見直された法案について見てみましょう。

育児休業が最大2年になる

働く女性のためにある育児休業。育児休業は、1年以上同じ雇用主のもとで働き続けていれば申請できる制度。これまでは最大1年半まで仕事を休むことができた制度ですが、保育園などの預け先がない場合、2017年10月から育児休業は最大2年になりました。保育園など、預け先が見つからないときは、育児休業の延長を申請しましょう。

配偶者控除の上限額が変わる

これまで、配偶者控除を受けるには、上限103万円までとなり、働く女性にとって103万円の壁ともいわれていました。しかし、2018年からは配偶者控除の上限額が大幅に変更。これまでと同様、配偶者控除の上限額は、103万円ですが、配偶者特別控除の上限額が150万円以上となり、年末調整での控除額が大幅にアップします。

無期転換を利用する

有期契約労働者のためにできた無期転換という労働契約法。有期契約労働者とは、契約社員やアルバイト、パートなどの期間の定めのある契約で働いている人が5年を超えて契約を更新した場合、無期雇用への転換を申し込むことができるというものです。これは、2013年4月に設けられたルールなので、2018年4月から無期転換を利用することができます。

女性の仕事に対する考え方と改善策

仕事を続けたいのに続けられないからと諦めてしまうのではなく、上手に仕事を続けていく方法はなにか。女性の仕事に対する考え方と改善策について見てみましょう。

自分らしく働こう

これまで積み上げてきたキャリアを結婚や妊娠、出産など、ライフスタイルが変わることで諦めてしまう前に、自分らしく働ける環境作りをしましょう。仕事は、外にでなくてもできる業種があります。ネイリストや翻訳、セラピスト、SEなど、スキルを活かした仕事をすることは、自宅でも可能。自分らしく働ける環境を作ることで、仕事を続けることができます。

男女平等に認めてくれる職場を見つける

男女の給料の差や女性に対する偏見を持つ企業はないとはいいきれません。そのため、男女平等に認めてくれる職場を見つけましょう。職場全体に女性に対する男性の理解が必要となりますが、女性だからこそ発揮される才能を理解している企業も多くあります。男女平等に雇用し、女性が責任のある立場で働いている企業を探しましょう。

短時間労働やフレキシブルに働く

育児や家事の負担が大きい日本の女性。育児や家事、仕事との両立をはかるためには、短時間労働やフレキシブルに働くことも1つの方法です。毎日、9時に出社し、18時に帰るといった時間の枠にはまって働くことは、育児や家事をする女性にとっては大きな負担となります。

もちろん、夫婦で協力しあって育児、家事の負担を半分にできれば問題はありませんが、それが難しいのであれば、フレキシブルタイムの利用や短時間労働など、自分のライフステージに合わせて、働く時間を調整しましょう。

育児休業に理解のある職場に身をおく

出産を機に仕事を辞める女性が多い日本。育児休業制度を積極的に採用しているかどうかを調べ、育児休業に理解のある職場に身をおくことも1つの方法です。出産が働きたい女性の意欲の妨げにならないようにできている制度ですが、よく思わない企業も多くあることが現状。女性のキャリアアップのためにも、育児休業をとりやすい職場かどうかを見極めておきましょう。

女性の仕事は自分らしく働こう

仕事を続けていくことが難しい日本。育児や家事の負担も大きく、保育園など、出産後の預け先が見つからないなど、サポート体制も不十分な面があります。また、男女の給料の差や役職の差など、男性優位な面が感じられる企業が多くあることも確かです。女性の仕事は、無理になんでも頑張ってしまうのではなく、自分らしく働くことができる環境を整えましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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