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キッチンの換気扇のメンテナンスをしよう。特徴や交換掃除の目安とは

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キッチンの換気扇について知りたい

自宅のキッチンというと、インテリアや最新家電にばかり目が行きがち。換気扇というと、「掃除が面倒」「汚れが落ちにくい」など、どうしてもマイナスなイメージが大きいですが、キッチンを快適かつ安全に使うためには、換気扇は欠かせない存在です。

掃除などを怠っていると故障の原因にもなるため、意識してメンテナンスを行いたいですね。そこで今回は、換気扇の効果的な掃除方法や交換時期の目安、いざというときに役立つ換気扇の選び方をご紹介します。

換気扇を選ぶ基準

換気扇を選ぶときには、まず、商品によって異なる特徴を知ることが大切です。生活スタイルや環境などに合わせて最適なものを選びましょう。

付け消し忘れのない自動運転機能

調理中のキッチンは、高温になりやすく、調理に使う油分などにより周囲が汚れる原因に。換気扇をつけることで、キッチンの空気を入れ替えながら、天井などの汚れを抑える効果が期待できます。しかし、換気効果を上げるためには、調理を始める前に付けておく必要があります。

自動運転機能付きの換気扇は、加熱調理器を使ったり、キッチンが高温になったりすると自動で運転してくれるので便利。十分に換気されたら自動で消してくれるので、消し忘れる心配もありません。センサーによって換気扇の強さを自動で調整してくれる省エネ効果が備わったタイプもあり、ムダな電気代を抑えることができます。

汚れにくく掃除のしやすさ

換気扇というと、やはり頑固な汚れや面倒な掃除を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。掃除の手間を減らすために、従来よりも汚れがつきにくく、掃除もしやすくなった換気扇も増えてきました。汚れがつきにくいコーティングにより、ファンやフィルターへの汚れの付着を抑えることができます。

中には、セルフクリーニング機能が付いているタイプも。油分を分離して落とすシロッコファンなど、換気扇を消したあとに自動で掃除をしてくれるので、取り外して掃除をする手間を減らすことができるのです。ただし、セルフクリーニングが付いている分構造が複雑になっており、万が一のときの修理代も高額になることを覚えておきましょう。

フィルターの有無

換気扇のフィルターには、油分をキャッチし、ファンや内部への汚れを抑える効果が期待できます。しかし、最近ではフィルターがついていない、フィルターレスの換気扇も増えてきました。フィルターレスの場合、シロッコファンや整流板の働きにより、油分をオイルトレーに溜め汚れを抑えることができます。

油分が細かいところに詰まって掃除がしにくいフィルターがなくなり、フィルター掃除の手間がないというメリットがありますが、そのぶんオイルトレーの掃除は必要。フィルターの有無によって、大きな差はないといえるでしょう。どちらの方が掃除がしやすいのか、自分に合った方を選ぶことをおすすめします。

ファンの種類で選ぶ

換気扇の中についているファンにも種類があります。プロペラの形をしたプロペラファンは、従来の住宅に多く使われていたタイプ。外壁に直接取り付けそこから直接換気することができるので、構造もシンプルです。費用を抑えることができ、掃除も比較的簡単ですが、換気扇をつけられる場所が制限されるという特徴も。

最近の住宅では、シロッコファンなどのダクトを使って排出するタイプが増えています。設置場所を選ばないので、さまざまなタイプのキッチンに対応することができますが、その分構造も複雑で掃除がしにくく、費用は高め。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、選ぶとよいでしょう。

フードの形状で選ぶ

換気扇は、中のファン以外にも、外側のフードを選ぶことができます。それぞれ特徴が異なり、部屋の印象も変わってくるため、比較しながら検討していきましょう。

スタンダードなブーツ型フード

どんなキッチンにでも合わせられるブーツ型は、ファンやフィルター部分をすっぽり覆い隠せる上下に広がった形状が特徴。シロッコファンやプロペラファンに使うことができます。フードのないプロペラファンにも取り付けることもできるので、あとからフードをつけたいときにも便利です。

斜めに広がったフードが煙をしっかりと集めることができるスタンダードなタイプなので、設置費用を抑えながら、換気機能を高めることができます。フィルターがついているので、掃除をする際には、フィルターを外すことでさまざまなパーツを取り外すことができます。

お手入れがしやすいスリム型フード

スリム型フードは、シロッコファンに使われるタイプのフードで、フラットな見た目が特徴的。凹凸が少ないので、掃除がしやすくなっています。換気扇の存在感を出し過ぎないスッキリとした印象で、インテリアの一部としても選ばれており、最近では、換気扇フードの主流になってきています。

他のフードに比べるとやや費用は高くなりますが、外側のフィルターがなく、油を溜めるためのオイルトレーや整流板などを装備し、汚れがつきにくい構造です。掃除を行うときには、まず外側の整流板を外してから、中のフィルターやファンも取り外します。

制限されたスペースにはフラット型フード

コンパクトなフラット型フードは、天井が低い場所やコンパクトなキッチンなどの、制限されたスペースにも取り付けることができるタイプです。設置位置や環境などに合わせ、シロッコファンやターボファンが使われています。省スペースで、集合住宅の他、リフォームにも選ばれています。

ただし、音が大きいという特徴も。商品によって、外側のフィルターの有無や構造が異なるため、お手入れの際には、商品ごとに適した方法で掃除を行うことが大切です。

換気扇交換の際に知っておこう

換気扇には寿命があることを知っていますか?ないと困る換気扇。いざというときのために、交換について学んでおきましょう。

交換時期の目安を確認する

換気扇の交換時期は、一般的に10年ほどといわれています。ただし、使用する頻度やお手入れの状態などによっても異なるため、ひとつの目安として覚えておきましょう。また、使用中の異音や、以前よりも吸う力が弱くなったなどの現象が起こる場合にも交換が必要になることがあり、寿命のサインになっていることも。

汚れなどが原因で異常が起こっている場合には、メンテナンスによって解消することもありますが、経年や劣化などによる現象の場合には部品交換もしくは換気扇ごと交換しなければなりません。使っていて異常を感じる際には、早めに専門業者に見てもらうとよいでしょう。

キッチンの形状を知る必要がある

換気扇をせっかく交換するのであれば、デザインや予算に合わせて好きなものを選びたいですね。ただし、キッチンの形状によって適したタイプが異なるため、それぞれの特徴をよく理解した上で選ぶことが大切です。換気扇を選ぶときには、まず、自宅のキッチンの形状を把握し、取り付け可能な換気扇をピックアップしてみましょう。

人気のアイランドキッチンの場合には、天井に取り付けられるタイプの換気扇が最適。キッチンとリビングの仕切りがない分、香りが部屋に広がりやすくなるため、吸う力の強いものを選びましょう。プロペラファンからシロッコファンに変えたい場合には、交換だけでなくダクト設置が必要になることも覚えておきましょう。

位置とサイズは消防法で決まっている

キッチンを安全に使うために、換気扇の設置位置やサイズは消防法で定められています。例えば、レンジフードが小さいと、十分な換気をすることができません。そのため、レンジフードの幅と奥行きは、加熱器具の幅と奥行き以上の寸法である必要があります。

またグリスフィルターを加熱器具表面から80cm以上離すことや、レンジフードと可燃物との距離を10cm以上離すことなど、設置の距離についても詳しく決まっています。設置の際にはこれらの決まりをしっかりと確認し、キッチンの高さや位置、壁との距離なども考慮しながら検討するとよいでしょう。

換気扇の掃除をしよう

「換気扇の掃除は大掃除のときだけ」という人も少なくありません。安全に長く使用するためには、どのくらいの頻度でどのように行えばよいのでしょうか?

どれくらいの頻度で掃除したらいいの?

換気扇には、調理中に出る油分や水分、ほこりなどが混じり合った汚れが付きやすくなります。時間が経つと固まってしまい、落としにくく、掃除にも時間がかかってしまうでしょう。換気扇を取り外して行う掃除は、3~6ヵ月に1回がベスト。汚れを落としやすく、お手入れがしやすくなります。

ただし、レンジフードなどの拭き掃除はこまめに行うのがおすすめ。表面には、お湯を沸かした際の蒸気や揚げ物の油、部屋の埃などが混ざった汚れが付着しやすくなります。換気扇の使用頻度や調理メニューなどによっても汚れ具合は異なりますが、毎日や週に1回など無理のない範囲で行うとよいでしょう。

換気扇汚れが引き起こす問題

雑菌やカビが繁殖する

換気扇の汚れを長い間そのままにしておくと、汚れが落としにくいだけでなく、キッチンが不衛生な状態に。水分や油分が多いキッチンは、カビや雑菌が発生しやすい環境です。調理中などに使う換気扇は蒸気や油分を吸い込み汚れがつきやすく、カビや雑菌の栄養になってしまうのです。

普段は意識していないとなかなか目につかない換気扇。汚れが目立ちやすいシンクや作業台、まな板などはこまめに掃除して除菌をしていても、コンロの上の換気扇が汚れているとカビや雑菌が落ちてきて発生しやすくなってしまいます。食品を多く扱う場所だからこそ、清潔に保ちたいですね。

故障の原因の1つになる

換気扇が汚れた状態が長く続くと、吸う力が弱くなったり、異音がしたりするなどの異常が見られることがあります。油分や水分、ほこりが混じり合った汚れがこびりつき、換気扇本来の力を十分に機能させることができなくなってしまうのです。また、汚れによってファンが腐食し故障の原因になることも。

換気扇は、こまめにお手入れをしていてもいつかは寿命が来てしまうもの。しかし、汚れがひどくなると不具合が起こりやすくなり、通常よりも使用できる期間が短くなってしまう可能性があるのです。できるだけ長く、安心して使うことができるよう、普段からこまめなお手入れをすることを心がけましょう。

重曹とセスキ炭酸ソーダが最強の武器

換気扇を掃除するための洗剤にはさまざまな商品がありますが、パーツによって異なる汚れを落とすためには重曹とセスキ炭酸ソーダの2つがおすすめです。アルカリ性で換気扇の油汚れをすっきり落としてくれます。レンジフード表面の汚れを落とすには、重曹と水を2:1で混ぜ合わせた重曹ペーストを使うとよいでしょう。

また、落としにくいファンや内部の汚れには、500mlの水に小さじ1杯ほどのセスキ炭酸ソーダを入れたスプレーを吹きかけ、5分程放置してから拭き取りましょう。頑固な汚れにはつけ置きも効果的です。重曹もセスキ炭酸ソーダも粉状になっているので、汚れに合わせてさまざまな使い方ができるので、掃除が楽になるでしょう。

換気扇についてよく知り今後に役立てよう

普段何気なく使っている換気扇ですが、こまめなお手入れなどのメンテナンスは、長く、安全に使うために大切なこと。換気扇の種類や特徴について知ることで、適切な掃除方法やいざというときの交換に備えた気持ちの準備をしておくことができるでしょう。

日常生活に欠かせない換気扇。快適かつ安全に使い続けられるよう、正しく学び、今度に役立てましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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