「カップルの会話」マンネリ化の時期こそ関係を深める絶好の機会

パートナー・カップル

世のカップルの会話をみてみよう

カップルの会話は、カップルによってさまざまです。会話の量、内容などもさまざまで、会話が多ければいいとか、どのような内容の会話がいいなどの正解はなく、それぞれのカップルに合う会話をみつけることこそ大切です。

周りにいるカップルの会話をみてみましょう。友達のカップル、会社の同僚のカップル、電車で偶然乗り合わせたカップルなど、身近にいるカップルはどのような会話をしているでしょうか。パートナーのいる友人にどのような会話をしているのか直接聞いてみてもよいでしょうし、直接聞きにくかったら遠目で観察してみてもよいでしょう。カップルによって居心地のよいパターンがあることに気付くでしょう。

なぜ会話がマンネリ化するのか

カップルの会話が「マンネリ化」してしまうという悩みを抱えるカップルは少なくありません。どうして「マンネリ化」は起きてしまうのでしょうか。マンネリ化してしまう、よくある理由についてみていきます。

「ほうれんそう」ばかりになっている

「ほうれんそう」とは企業でもよく使用されるように、「報告」、「連絡」、「相談」のことです。仕事においては必須とされるこの「ほうれんそう」は、カップルの会話においても、もちろん必要です。カップルでの会話に「ほうれんそう」を当てはめてみると、「来週出張に行ってくる」、「部署が変わった」、「今日は早めに帰る」、「レストラン予約できたよ」、「明日の予定はどう?」など必要最低限の会話になるでしょう。

カップルの会話に悩む方の多くが、こうした「ほうれんそう」の必要最低限の会話にとどまり、それ以上会話が続かなくなってしまっています。

相手を知ろうという気持ちが薄れている

「ほうれんそう」のみの会話で続かないもっとも多い原因として、長く付き合っている間に「相手を知ろう」という気持ちが薄れていることがあげられます。

出会ったばかりのころは「相手のことをもっと知りたい」という気持ちから、会話に悩むことなく自然と弾んだ会話をしていたのではないでしょうか。「相手を知ろう」という気持ちが強ければ、「ほうれんそう」の内容から始まった会話であっても、それを受けてより詳しい内容を知りたくて質問するなどして、会話は充分に発展できます。

例えば、「後輩と明日はご飯に行ってくる」に対して、「ほうれんそう」のみの会話では、「了解」で完結してしまいます。しかし、「相手を知ろう」という気持ちがあれば、「その後輩とは何年くらい一緒に仕事しているの?」、「明日は何を食べるの?」、「どこに行くの?」、「後輩とご飯って、帰って気を遣ってしまうことない?」など詳細を尋ねる質問もできます。

場所を教えてもらったら、「そういえば、今次の女子会の場所探していて、そのあたりでおすすめのお店があったら教えてくれない?」など、別の話題についての質問をすることもできます。

相手に惹かれた理由を思い出して

「相手を知ろう」という気持ちをもつのが難しいときは、もう一度「カップル」になったいきさつを思い出してみてはいかがでしょうか。さりげない優しさをみせてくれる彼に惹かれたのに、彼氏になった途端相手が「好き」と言ってくれるのを望む人もいます。

本来あなたが惹かれた姿はどんな姿だったのでしょうか。自分の思いばかりを押しつけてはいませんか。またその気持ちは相手に伝えて、二人の気持ちの着地点をみつけてつきあっているでしょうか。お互いの気持ちの着地点が見えず不安になったり、お互いの気持ちの着地点を確認していないために会話がちぐはぐしてしまうこともあります。まだ「着地点」がみつかっていないときは、いちどお互いの気持ちについてお互い納得のいく「着地点」をみつけるために話し合ってみましょう。

どんなカップルになりたいのか

会話を弾ませたいというときは、「会話を弾ませる」ことによって、どのようなカップルになりたいのか具体的に目標のイメージをすることも大切です。居心地のよい距離感、空気感、会話の量などはカップルによってもさまざまです。例として大きく4パターンに分けてみました。イメージしにくい人は、理想としているのはどのパターンに近いのか想像してみましょう。

外でもべたべたなカップル

二人だけの空間のみならず、道ばたや公園、電車などでもよくべたべたしているカップルはみかけますよね。手を繋いで歩いていたり、スキンシップをしあったりキスをしたり、場所を問わずべたべたしています。お互いの気持ちをいつでも伝え合い、確認し合い、いつでもどこでも、らぶらぶです。

二人のときだけらぶらぶなカップル

人前では友達のように振る舞い、二人のときだけ、らぶらぶなカップルもいます。二人の関係性を知らない人からは、仲のよい友人のようにみえます。しかし、いったん二人のみの空間になるとすっかり「カップル」になりらぶらぶになります。同じ職場同士などで公私混同を避けるカップルに多いパターンです。

友達兼恋人のようなカップル

二人のみの空間や、他人のいる外の空間など、空間にはとくにこだわらず、ときには「友達」ときには「カップル」になるカップルもいます。二人のみの空間でらぶらぶであることもあるし、友達といて接したり議論や相談や軽いゲームなどをしたりすることもあります。外の空間でも、友達として行動することはもちろん、カップルとしていちゃいちゃもします。

無言でも気にならない居心地のいいカップル

会話が多いことにこだわらないカップルのパターンです。お互い無言でも、お互いに気にならず一緒にいるだけで居心地がよいと感じるカップルです。二人のみの空間でもとくに話すわけでもなく、それぞれ仕事や家事など無言で行っていても居心地よく感じます。外に出ても無言で歩いて、「そばにいること」の幸せを感じて、言葉のいらない空間をつくっているカップルです。

こんな会話が出来たらいいな

あなたのカップルに合いそうな、「会話」のイメージは持てましたでしょうか。ぼんやりと持った人も、まだイメージしにくい人も、今度は行動を起こして探していきましょう。具体的に居心地のよい会話を探すための方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

まずはあなたから行動する

相手が変わるのを待つだけでは、ほとんど何も変わりません。会話を変えたい、関係をよくしたいと思ったら、まずは自分自身で行動しましょう。では、具体的な行動の起こし方の例をみていきましょう。

会話がマンネリ化してしまう理由について、「ほうれんそう」のみになっている場合が多く、「ほうれんそう」のみではマンネリ化してしまいますが、「ほうれんそう」が思いつきやすいというのも確かです。

「ほうれんそう」すら少なくなっている人や、「ほうれんそう」のみになっている人も、まずは「ほうれんそう」を増やして会話の絶対量を増やしましょう。例えば、会話の絶対量を増やすために、朝の「おはよう」から「今日のお昼ご飯は○○だったよ」という報告を増やしてみましょう。

必ず質問をつける

「ほうれんそう」ができたら、今度は「ほうれんそう」に必ず質問を付けてみましょう。例えば、「今日のお昼ご飯は〇〇だったよ」という報告だけで終わらず、「○○くんは何食べた?」をつけてみましょう。

これだけでも最初の「おはよう」だけで終わるのと比べると、とても会話の分量も内容も増えたことが分かります。ここで注意しておきたいのは、「決して質問攻めにならない」ということです。相手のペースもみつつ、質問ばかりになるのではなく、相手にも質問してもらったり相手が話し出してくるのを待ってみることも大切です。

たまには沈黙も楽しむ

たくさんの会話をしようということに疲れたら、「会話をする」ことにこだわらず沈黙も楽しんでみてはいかがでしょうか。沈黙の時が、一番頭の中で会話をしている時です。相手のことを思いやるだけでも充分です。目配せをしたり、手をつないでみたり、何をしないのもよいでしょう。沈黙の後に会話が生まれるはずです。

カップルになっても自分たちのペースを見つけよう

せっかくカップルになったのに、どう会話していいのか分からないという悩みを抱える人は少なくありません。そのなかには、「会話の量を増やす」、「内容をマンネリ化させない」などにこだわってしまう人は多くいます。

しかし、「会話の量は少ない」、「内容もほとんど一緒」でも居心地のよいカップルも多くあります。カップルの会話に正解はなく、「自分たち」のつくった「自分たち」のための「自分たち」によるペースこそ、きっと唯一無二の「会話」になるでしょう。カップルになることは「ゴール」ではなく「スタート地点」です。カップルになっても自分たちの居心地のよい会話のペースを探し、みつけていきましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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