20代後半から役立つ資格や免許とは。女性の働き方について考えよう
女性はライフスタイルが変化しやすい
20代後半になってくると、結婚などでライフスタイルが180度変わってしまったり、「自分の好きなことを仕事にしたい」と強く思うようになり、転職を考える方も多いのではないでしょうか。
転職の際に、能力やスキルを証明する資格を持っていることは、企業への大きなアピールポイントになります。これからでも取得できる資格や、将来に役立つ資格などを知ることがとても大切です。
短期でとれる資格と免許
転職までに時間のない方でもチャレンジしやすく、仕事の合間や、趣味の一環として勉強できる資格には、どんなものがあるのでしょうか。
取得して損のない定番資格
キャリアアップをしたい女性にぴったりの定番資格をみてみましょう。転職や再就職の切り札として、また取得後すぐに役立つ資格です。
簿記3級
個人商店から大企業まで、経済活動があるところで欠かせない帳簿をつけるための技能です。業種を問わず求人があり、お金の流れがあるところでは全国どこでも通用します。
ファイナンシャルプランナー(FP)
税金・保険・年金などの幅広い知識と、お客さまの希望を叶えるプランニングをおこないます。取得後は、企業で活躍する企業内FPと、独立、開業して活躍する独立系FPに分かれ、現在、関連業界で働いている方は仕事に直結する資格です。
再就職しやすい事務資格
近所に職場をみつけやすい事務での仕事は、働き方も選びやすく、妊娠や出産後の再就職を考えている女性にぴったりの仕事です。いざという時のためにぜひ備えておいてもいいですね。
医療事務
医療機関の受付や会計などをおこなう仕事です。病院の数はコンビニエンスストアの二倍以上といわれるほど日本中に多くあり、景気に左右されにくいため安定した職場です。
また、体力勝負の仕事でないので、年齢を気にせず長く働けるのも魅力のひとつです。一度取得をすれば一生使うことができるので、将来の保険のために取得をしてもいいですね。
調剤薬局事務
調剤薬局での保険の確認や明細書の作成、会計などをおこない、薬剤師のサポートをおこなう仕事です。高齢化により、処方せんの受付枚数は年々増加しており、調剤薬局の事務を担う即戦力として注目されている資格です。
介護事務
介護報酬請求業務を中心に、事務作業全般をおこないます。デスクワークが中心なので体力的な負担が少なく、長く安定して働きたい方におすすめです。また、介護サービスの利用者も年々増加しており、これからの高齢化社会に欠かせない仕事のひとつです。
趣味が仕事につながる資格
就職やスキルアップのために資格の取得を考えている方はとても多いでしょう。もし、自分の趣味を生かせる資格があったら、仕事も楽しくなると思いませんか。資格取得の勉強が億劫に感じる方は、一度検討してみるのもよいでしょう。
家庭料理技能検定
料理が好きの方におすすめな資格です。料理教室などを開く際に役立ち、段階は1級から4級まであります。家庭料理から専門的な知識や技能まで取得できます。
インテリアコーディネーター
雑貨や家具などが好きな方におすすめな資格で、住宅計画や家具の商品選びの提案をおこないます。インテリアや建築の知識を駆使して、的確なアドバイスが求められる仕事です。
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インテリアコーディネーターが担当する仕事とは。資格試験の内容は
ネイルスペシャリスト
ネイルが好きな方におすすめな資格です。高度な技術や専門的な知識はもちろんですが、受験資格に制限がないため、独学でセンスなどを求められる仕事です。ジェルネイルに興味がある方は、「JNAジェルネイル検定」もおすすめです。
独学でも取得できる資格と免許
決められた学校に通う必要がなく、実務経験に関係なく独学で取得できる資格は、時間やお金に余裕がない方でもチャレンジしやすい資格でしょう。
女性の取得しておいても損はない資格
体力的に負担が少なく、また比較的求人が多い、女性でも長く安定して働ける仕事はなにがあるのでしょうか。
宅地建物取引士
不動産会社で宅地や建物の売買、貸借の取引などをおこなう仕事です。必置資格なので求人が多いのはもちろん、市販の教材が充実しており独学に向いている資格です。基本は事務職の仕事です。
日商簿記3級・2級
経理職や会計業務、税理士事務所に勤めたい方には必須な資格です。給料は低いですが、求人数が多くあり、パート業務が多いのも魅力のひとつです。
登録販売者
一般用医薬品を販売するのに必要な資格で、年々求人数が伸びている仕事です。以前は実務経験が必要でしたが、現在は誰でも受験ができるようになっています。高齢化社会な日本では、これからの需要が長い仕事といえるでしょう。
短期間で取得できる資格
仕事をしながら、または育児をしながら資格を取得するのは安易ではありません。なるべく短期間、低予算で取得できる資格にはなにがあるでしょうか。
第一種衛生管理者
「常時50人以上の労働者を使用する事業場で必ず選任しなければならない」と法律で定められている、とても存在価値のある資格です。
試験日程は年間約170回と頻繁に実施されており、社会保険労務士試験と出題範囲が被っているため、今後こちらの資格取得を考えている方も無駄になりません。試験手数料は6,800円です。
メンタルヘルス・マネジメント(3種・2種)
ストレスフルな現在に注目されている資格で、企業などで労働者のメンタルヘルスケアをおこない、心のケアに関する知識をもった人材です。
3種は一般社員向けのセルフケアコースで、試験手数料は4,320円です。また管理監督者向けの2種は、インケアコースで6,480円です。
試験は年に1回ですが、2種の試験はマークシート方式で100点満点中70点以上の得点で合格できる、絶対評価試験を設けています。
運転免許はどの企業ももとめている
実際に仕事で使用するため、運転免許が必要な職種は多いです。例えば不動産関係なら、基本的には事務職ですが、お客様を乗せたり、事務的な用事で車を使うなど、車を多く使う職種といえるでしょう。
また地方に住んでいる方は、車での通勤がメインとなるため、企業側としても持っていて当たり前と考えている会社も多いです。
医療事務系は選択肢が多い
医療機関は日本全国どこにもあるので、転職の選択肢も非常に多い職種です。旦那さんの転勤などで住む環境が変わっても、転職しやすい医療事務系の資格は多いに役立ちます。
代表的なもので、「医科・医療事務管理士」があります。医療制度や医学一般、保険請求事務など幅広く役立つ人気の資格です。
ファイナンシャルプランナーは独立も可能
お金に関する幅広い知識を活用し、相続や保険の見直し、不動産の有効活用まで資産の専門的なライフプランをお手伝いする仕事です。
税理士事務所や保険会社、不動産会社などさまざまな職場があるのも魅力のひとつで、個人経営者として独立することも可能です。
試験の合格率は2級が30~35%となっています。ただ、行政書士や社会保険労務士などの試験の合格率は10%に満たないので、国家資格の中でも比較的合格しやすいといえるでしょう。
経理や一般職の転職に有利
資産や負債の増減の管理と、収益や費用などの記録、管理をおこなう簿記は全国的に知名度の高い資格です。そのため、経理や一般職の転職に有利な資格となっています。
また、経理以外の総務部門などでも基礎的な能力が身につくため、将来プチ起業したい方や、結婚相手が自営業者という方にも役立つ資格です。
MOSは世界中で通用する
MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストの略であり、「エクセル」「ワード」などが使えるスキルを証明する資格です。日本だけでなく、世界中にも通用する資格です。
さまざま機能を効果的に使いこなすスキルが身につくので、企業のあらゆる部署の業務全般に活かすことができ、手当てや役職が上がる企業もあります。
TOEICは外資系に必須である
英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する、世界共通のテストです。資格とはいえませんが、外資系企業の転職などにはスコア提出が必須となっている、とても重要なテストです。
社員にTOEIC受験を義務づける企業も多くあり、一流企業、有名企業では応募時に必ず点数を聞かれるので、スコアをもっている、もっていないでは差が大きくでるでしょう。
履歴書の資格欄の書き方
採用担当者は、面接者のことを全く知らないことがほとんどです。そのため、履歴書がとても重要な書類ともいえるでしょう。
人柄を判断するポイントになる
履歴書は、学生時代やこれまでに努力したこと、物事への取り組みなどが確認できる唯一の方法です。応募する職種と関係のない資格でも記入することにより、自己アピールへつなげることもできます。
資格は正式名で記入する
履歴書は、入社後もずっと保管される大切な書類であるため、資格は正式名称で必ず記入しましょう。分からない場合は、必ず公式サイトなどで調べましょう。
時系列に記入する
資格を記入する際は、取得年月の古い順から記入します。企業側はポテンシャルを評価して採用をするため、基本的に時系列で記入するのが一般的です。
記入する資格としない資格
応募要項にある資格は履歴書に必ず書かなければいけません。また、志望する企業に関係がなくても、国家資格などの難易度が高い資格は、過去に携わってきた職種の証明や、勤勉さをアピールできるので、履歴書に書くのがよいでしょう。
ですが、趣味の認定資格やスポーツの級や段は資格欄に記入しないのが一般的です。「趣味、特技」欄がある場合のみ、こちらに記入します。
資格を持っていると選択肢が増える
資格を必要としない職種はたくさんありますが、資格を持っている方のほうが確実にメリットは多いです。就職活動時に合格の基準になったり、給料が上がるひとつの要因となったり、ライバルと差をつける大きなアピールとなります。また、自分のスキルアップにもつながるため、やる気や能力の向上へとつながり、新しい職種へと転職の手助けもしてくれます。
たくさんの資格がある中で、「まず何を目的に資格を取得するのか」、ここからじっくり考えることが今後の自分にとってなにより大切です。資格を取得することにより選択肢が広がった世界で、自分らしく働ける職場をぜひ探して下さい。