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口呼吸は健康の大敵。小顔効果も期待できる口呼吸改善体操で鼻呼吸に

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病気の原因にもなる口呼吸

呼吸法には、口呼吸と鼻呼吸とありますが、日本人の9割が口呼吸の危険性があるといわれています。鼻で呼吸すると、肺に十分な湿度と温度を保ったきれいな空気が送られます。その反面、口呼吸では、鼻呼吸のようなきれいな空気を取り込むことができません。

鼻呼吸が健康にいい理由や、口呼吸をすることのデメリットを知りましょう。口呼吸改善体操をすれば、鼻呼吸に改善でき、小顔効果も期待できます。

なぜ鼻呼吸は健康に良いのか

鼻毛でウイルスを除去

空気が汚れている場所で作業をしていたり、ほこりが立つ掃除をしていたりすると鼻クソが増えます。鼻の奥には、からまった鼻毛が多数生えていて、鼻に入ってくるハウスダストや花粉を除去する働きがあります。除去したものは鼻毛に絡まって奥にいかないようになっているのです。ほこりだけでなく、目で見えないようなウイルス菌も鼻毛がキャッチしているのです。

鼻クソは、外から入ってきたハウスダストや花粉、ウイルスなどが溜まったもの。鼻での浄化作用により、肺に送られる空気はとてもきれいなのです。このように鼻毛は、体にきれいな空気だけを送りこむ空気清浄機の働きをしているのです。

鼻水で空気を加湿

鼻の中は絶えず湿った状態です。適度に湿った鼻水があるため、気管が乾燥せず、喉に優しく、加湿器の働きをします。鼻粘膜からは、少しずつ分泌物が出ています。その粘膜のおかげで、乾燥した外気が鼻に入っても鼻を通るうちに、空気の湿度が保たれ、肺にとって最適の湿度で送り込まれます。

また、鼻の粘膜には、せん毛と言われる細かい突起状のものがあり、この粘膜にほこりや花粉が付くと、粘膜と一緒にのどへ流れます。のどで異物だとわかると、痰となって咳と共にだそうとします。そのまま強い働きの胃酸がある胃へ流れて、取り除かれることもあります。

肺に届く空気で最適な空気は、温度37℃、湿度90%以上、そして、ほこりがないきれいな空気です。その空気にするために、鼻は大活躍をしているのです。

鼻の穴で空気を温める

鼻の穴から入った空気は、粘膜にある張り巡らされた網目状の静脈で温められます。空気が冷たいと、肺の免疫力がダウンします。冷たい空気が通るとき、鼻の穴が空気を温めるので、肺が冷気から守られます。肺にとって、鼻の穴を通って入ってくる空気はちょうどいい温度なのです。まさに鼻は煖房機としての役割りもしています。

鼻が高い民族は寒い所に多いといわれています。一般的に寒冷地方に住んでいるコーカソイドの鼻は高く、高温多湿地方に住むモンゴロイドやネグロイドの鼻は低いといわれています。寒い地方の空気は、乾燥して冷えているので、鼻の中で長い時間空気に湿度を与えて温めなければいけないからです。

高温多湿の地方に住む人の鼻は、空気をそのまま肺に送ってもいい湿度と温度なので、鼻が低くてもいいのです。ただ、量は同じように送らないといけないので、鼻の穴が横に広がったと言われています。つまり、鼻は住んでいる環境にあわせて進化しているのです。

口呼吸によるデメリット

口臭の原因に

口には口腔内のばい菌の繁殖を抑えるリゾチームという酵素が含まれています。しかし、口呼吸をすると、唾液が渇くためリゾチームの働きが悪くなります。すると、菌が繁殖し、虫歯や歯周病がひどくなります。そこから口臭が出てくる場合もあります。

口呼吸している人の舌は白くなっていることが多いです。これは、舌苔というもので、一種の苔。口呼吸で口腔内が乾燥すると舌苔ができ、食べ物の色素などが付着しやすいので口臭が起きるのです。

喉に直接ばい菌やウイルスが付着すると、感染を防ぐために免疫物質が出ます。その物質とばい菌が混じって、喉から濃栓や膿汁という痰が出ます。それが、口臭の原因にもなります。

口内で菌が繁殖しやすくなる

鼻呼吸の場合は、鼻毛や粘膜の働きによってウイルスや花粉が体に入らないようになっています。口呼吸をしていると唾液が渇き、唾液による殺菌作用が低下します。そのため、菌が繁殖しやすくなり、ウイルスや病原菌はそのまま気管や肺へ入ります。すると、風邪をひいたり、感染症にかかったりします。

歯磨きやうがいは、口腔内の菌の繁殖を防ぎ、体内に菌を入れないために必要です。口腔内を清潔にするのは、健康を保つために大切です。ですから、口呼吸によって菌が繁殖する条件を作るのは、病気の原因となります。

寝ている間に気道がふさがりやすくなる

口呼吸をしていると、知らないうちに舌が下がることがあります。舌は、上の歯の裏側の歯茎に触れていることが適正な位置ですが、舌が下がると下の歯の裏側に触れるようになります。すると、気道が狭くなります。特に、舌が下がった状態で仰向きに寝ると、ますます気道が狭くなり、ふさがりやすくなるので息がしにくくなります。

これは、気道が確保できていない状態なので、大きなイビキをかいたり、睡眠時無呼吸症候群にもなりかねません。気道が狭くなった状態で空気が通ると、のどが振動してイビキになるのです。イビキは睡眠時無呼吸症候群の症状の一つです。睡眠時無呼吸症候群になると、呼吸がとまるので酸欠状態になります。

寝ているときは休むときなのですが、実際は無酸素運動をしていることと同じになり、体がだるく不眠になります。そのため、昼が眠くなり、倦怠感や頭が重くなります。

顎がたるみやすくなる

口呼吸をしていると、口周りの筋力低下が見られるため、顔の形がたるんだ顔になります。口回りの筋肉を口輪筋といいます。口輪筋が鍛えられていると、口角があがり、頬があがり、ほうれい線がめだたなくなります。口呼吸だと口輪筋が鍛えられないので、口角がさがり、ほうれい線が目立ち、頬も下がり、顎もたるんでシャープなラインがでなくなります。

また、口呼吸をすると、鼻と喉の奥にあるアデノイドというリンパ組織がおおきくなります。アデノイドが肥大化すると、顔の様相も変わり、アデノイド顔貌になります。上顎と下顎の横幅が狭く、顎がほとんどないことが特徴です。

つまり、口呼吸により、顔の筋肉が緩むため、二重顎になり顎と首の境がなくなるのです。顎が前歯の歯並びが悪く、下唇が分厚く、面長な顔つきで、鼻が低く小さい、口をいつも半開きであるなど、顔が独特の顔貌になります。外科で

手術して切除するかは医師と相談しましょう。

口呼吸で全身に悪影響も

口呼吸は姿勢悪化の一因

歯科医の話によると、最近、口をあけている子供が増えているそうです。それは、姿勢の悪さとも関係していて、口呼吸をしていると猫背になり、首が前に出て顎が下がるため、口が空きやすくなります。猫背だと、ますます口呼吸になります。口呼吸をしていると、姿勢悪化の一因となり悪循環となります。

ブラジルのカンピナス州立大学の研究者は、8~11歳の子供たちのグループで45人の鼻呼吸の子供達と62人の口呼吸の子供たちのグループで姿勢の評価を行いました。その結果、口呼吸の子供たちのほうが鼻呼吸の子供たちより、頸椎の姿勢の異常と呼吸筋力の低下が認められました。

体が歪み便秘に繋がる

口呼吸と鼻呼吸では、鼻呼吸のほうが深く呼吸をします。深い呼吸をすると、横隔膜という薄い膜の筋肉や肋骨の間の筋肉などが上がったり下がったりすることで肺の空間が広がり、腸に刺激を与えます。腸に刺激を与えると、便を押し出そうとする蠕動運動が活発になるため、便秘の改善になります。口呼吸だと、胸式呼吸のため、腸への刺激が少なく腸が圧迫されるので便秘になりやすいです。

また、口呼吸は姿勢が悪くなる原因で、横隔膜が圧迫されます。横隔膜の動きが悪いと便を押し下げる力も弱くなります。そのため、便秘になるのです。

お腹周りに脂肪が付きやすくなることも

口呼吸は胸式呼吸なので、お腹に力が入らず腹筋が鍛えられません。また、姿勢悪化→内蔵位置がずれてきて、お腹周りに脂肪がつきやすくなります。熟睡して成長ホルモンがしっかり出ると、脂肪分解を促すことが知られています。

しかし、口呼吸をしていると、眠りが浅くなるため、成長ホルモンの出が悪くなるのです。成長ホルモンの出が悪くなると、口呼吸のためにお腹まわりの腹筋が鍛えられず、脂肪が分解されにくくなります。鼻呼吸で深い腹式呼吸をすれば、ダイエットにも一役買うのです。ダイエットをするときに口呼吸をしていると、脂肪分解しにくくダイエット成功しづらくなってしまいます。

リラックスがしにくくなる

口呼吸だと胸式呼吸になります。胸式呼吸は息を一気に吸い込むので、胸式呼吸→交感神経優位になります。交感神経は身体を活動的にさせて筋肉を効率的に鍛えます。興奮したときや緊張で不安定になったときなどは、酸素の量をたくさん取り込まなくてはいけないので、胸式呼吸がよいです。しかし、交感神経の緊張状態が続くと、自律神経のバランスが悪くなるというデメリットがあります。

夜や休みたいとき、リラックスしたいときは腹式呼吸がいいのです。腹式呼吸は副交感神経が優位になり、リラックス効果があります。口呼吸の人は、交感神経が優位になっているためリラックスがしにくなります。

睡眠の質が低下

口呼吸は胸式呼吸で交感神経が優位になり、副交感神経が優位になりにくいため、リラックスしにくく夜の眠りが浅いのです。交感神経が高ぶっていると、寝つきが悪いだけでなく、眠りが浅く、何度も目が覚めます。寝ている間に口呼吸をしていると舌がさがるため、気道がふさがり、睡眠時無呼吸症候群や、イビキで家族も気になって眠れなくなります。

そのため、口呼吸を続けていると睡眠の質が低下し、健康にも悪影響を及ぼします。寝ている間に知らないうちに口呼吸になっている人もいます。昼間は鼻呼吸をしているため、寝ているときの口呼吸には気が付きにくいのです。
朝起きたときに、口が渇いているとか、のどが渇くなどの症状があったら、隠れ口呼吸の可能性があります。また、しっかり眠っているときに出る成長ホルモンの分泌が少ないため、肌のターンオーバーにも影響し、肌の老化を招きます。

主な口呼吸の原因

慢性的な鼻づまり

口呼吸の原因として考えられるのは鼻炎です。鼻が慢性的に詰まっているので、鼻呼吸がうまくできません。口呼吸のため、寝ているときもイビキが大きくなって熟睡もできません。鼻呼吸に直すには、慢性的な鼻づまりを解消しなくてはいけないので、耳鼻科で治療を受ける必要があります。

昼間、鼻づまりがなくても夜間に鼻がつまっていることもあります。夜に鼻づまりになっている場合は、朝起きたときに、のどがカラカラで口が渇いているとか、寝ているときのイビキが大きいということがあります。口呼吸を治すために、早めの耳鼻科受診をおすすめします。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪くて口が閉じられず、口呼吸になってしまうこともあります。噛み合わせが原因なら、矯正歯科へ行き、歯列を治してもらう必要があります。もし、子供の噛み合わせが悪くて口呼吸になっているとしたら、早めの歯列矯正が必要です。

口周りの筋肉不足

口周りの筋肉が弱いと、緊張していないときは知らないうちに開いていることがあります。口周りの筋肉を口輪筋といい、口の筋肉は顎や頬の筋肉ともつながっています。口が緩むと、口呼吸になります。昼は、口が閉じていても、寝ているときに口が開いてしまっていることもあります。

口周りの筋肉不足は、体操で改善可能です。口をよく動かしたり、口の体操を行うことで、口輪筋をきたえることができます。毎日、口輪筋を鍛える体操をしたり、色々な人と話をして口の筋肉を動かすことで、口輪筋の筋力UPができます。

癖になっている

口呼吸が癖になっている場合があります。意識して、口を閉じるようにしたり、口マスクや口呼吸防止テープなどを使って口を閉じるようにしましょう。慣れれば、口呼吸より鼻呼吸がラクにできるようになります。

小顔効果も期待できるあいうべ体操

口周りの筋力向上に効果的

福岡市のクリニックの内科医考案の「あいうべ体操」は、健康増進や風邪予防のために、口呼吸を鼻呼吸に治す体操です。日本の学校でも取り入れている所が多く、日本だけでなく、ミャンマーや韓国、台湾でもされている体操のことです。口周りの筋肉を、子供からお年寄りまで向上させることができる体操です。

口を大きく動かすため、口輪筋を鍛え、口の締まりをUPします。口の筋肉だけでなく、体が疲れやすい人や、やる気が起きない人などに効果的な方法です。手軽にいつでもできる体操なので、空き時間や入浴中、テレビを見ながらすることができます。
口周りの筋肉だけでなく、舌の筋肉も強くなるのです。すると、舌が下がらず、正しい位置にキープされ、口が閉じるようになり鼻呼吸に改善されます。

頬や顎のたるみ改善にも

あいうべ体操は大きく口をあけて、舌も長く出すので表情筋が鍛えられ、頬や顎のたるみの改善になります。あいうべ体操をすると、口呼吸で舌が下がった状態を改善し、舌を適正な位置に戻します。そして、口周り全体の筋肉が鍛えられるので、口周りの筋肉とつながった頬や顎のたるみが改善され、スッキリとしたフェイスラインになります。

口内の渇きが軽減

あいうべ体操を小学校に広めた結果、インフルエンザや風邪への効果があると実証されてきました。口呼吸は口腔内が乾燥し、唾液の分泌が減るので、口内の菌が繁殖して、虫歯や歯周病、風邪などになりますが、あいうべ体操をすることにより口呼吸が鼻呼吸になります。

鼻呼吸になると、口を開かなくて唾液の分泌が促進されるので口の渇きが軽減されます。また、のども鼻呼吸により、湿度と温度を保った空気が送られるので喉の渇きもなくなります。

あいうべ体操のやり方

あいうべ体操のあいうべには意味があり、「あ」がアトピー性皮膚炎などのアレルギーの「あ」です。「い」は、インフルエンザの「い」で呼吸器の病気をさします。「う」はうつ病の「う」で、慢性疲労症候群やパニック障害も含まれます。「べ」は、べんぴの「ベ」で、大腸の病気をさします。それらの病気への効果が実証されています。

「あいうえお」でなくて「あいうべ」なのは、「あ」「い」「う」は口輪筋を鍛えますが、「え」「お」はあまり筋肉を動かさないからです。そのため、「え」「お」を外して「べ」とすることで舌筋を鍛えることができます。「べ」と舌筋を鍛えることで、舌が下に落ちないようになります。

1.口を大きく開き「あ」
喉の奥が見えるように「あー」と口をおもいっきり開ける

2.口を横に広げ「い」
頬、口元、首のすべての筋肉を使い、横に「いー」と広げます。

3.口を前に突き出し「う」
口が前へ引っ張られるようにとがらして「うー」の形をします。

4.舌を下に伸ばし「べ」
舌を顎につけるように思いっきり下へ出して、「べー」という形を作ります。

目安は1日30セット、1回10セットを3回に分けてすることが目安になります。2~3週間で効果がでます。声は出しても出さなくてもいいので、動きを大きくおこないます。

あいうべ体操の諸注意

思い切り口を動かすことを意識

「あー」「いー」「うー」「べー」と思い切り口を開けて動かします。思い切り口を動かすことで、口の周りの筋肉が動きます。最初は、口の回りが筋肉痛のようなコリを覚えます。最初は無理をせず、習慣になるまで少しずつ行うことがよいでしょう。

あいうべ体操は慣れてくるとどこででも行えます。乾燥していない時期に外でウオーキングをしながら行うと体の運動と口の運動と両方できます。ただ、乾燥している冬の時期や花粉が飛んでいる時期に外で口を開けて行うと、口の中が乾燥して唾液がでにくくなります。

そのため、口の中に何か病気がある人は悪化する恐れがあるので、乾燥した場所で行うことは避けたほうがいいでしょう。

顎が痛む人は「いとう」のみで

顎関節症の人は思い切り口をあけると顎が痛むかもしれません。顎関節症の人は。口を大きく開けたり、食べ物を噛むときに顎の関節が旨く動かせずに、「カクカク」と音がしたり、痛みが伴ったりします。顎関節症だと口を大きく開けることが出来ません。

その時には関節に負担が少ない「いとう」のみで体操を行います。「い」「と」「う」は、それほど大きい口を開けなくてもできる運動です。顎関節症は噛み合わせの悪さや顎に負担をかけること、精神的なストレスなどが原因でなると言われています。顎関節症は口腔内科で相談するといいでしょう。

その人は無理をしない程度の「いとう」運動で、口周りの筋肉を鍛えます。鼻呼吸を意識して行うことで、口呼吸を治すだけでも違います。

数回に分けて行うのも可

最初は、慣れるまで口の周りにコリがあります。張り切って行うのはいいですが、無理は継続の妨げになります。1日30回に慣れるまで、それを目標に毎日続けましょう。続けるためには、朝歯磨きの時に10回、入浴時に10回、寝る前に10回の30回分けて行っても構いません。

筋力を高めるに30回でなく、60回、90回と増やしていくことができます。無理をしないように少しずつ増やして、口周りの筋力や舌の筋力を高めましょう。10回ずつに分けて、少しの休憩やトイレ時間、テレビを見ている時間、入浴時間、歯磨きの時など、合間にいつでも行うことができます。

入浴時がおすすめ

入浴時は、思いっきり口を開けても、蒸気で口の中が乾燥しにくいのでおすすめです。湯船につかりながら、あー、いー、うー、べーと5回ほど行うと口が疲れます。慣れない時は2回に分けて10回ほど行うといいでしょう。自分ができる範囲で無理がないように行います。

入浴時だと誰にも口を大きく開けているところを見られずに済むので、気軽に続けられます。習慣になると、毎回の入浴時に行うことが普通になってきます。

寝る前に行うのも効果的

寝る前に行うのも効果的です。なぜなら、寝る前に行うと、睡眠中の口の渇きに効果ありといわれているからです。睡眠中に口呼吸になると、口の中が乾燥してイビキをかきます。寝る前に、口呼吸を鼻呼吸になおす「あいうべ体操」を行うと、鼻呼吸になりやすく口が渇きません。

寝ているときにイビキをかく人や、朝、口の渇きを感じる人はあいうべ体操を寝る前に行と効果的です。口呼吸だと睡眠が浅いですが、鼻呼吸に変えることで、深い睡眠をとることができるので、健康的になり、肌にもいい影響を与えます。集中力があがるので、仕事の能率もあがります。

日々の食事でも筋力向上

よく噛むことが大事

食事に気をつけてしっかり噛むことで口周りの筋力UPし、自然に口が閉じるようになります。筋力がUPするだけでなく、よく噛むことは、唾液の分泌が多くなり、唾液の抗菌作用で口の中の病原菌を増やさないので虫歯や歯周病になりにくくします。また、口の中の菌が少なくなるので、肺炎予防にもなります。

それ以外に、よく噛むと、唾液の分泌が良くなり、消化酵素の分泌もよくなります。噛むことによって細かくなるので、胃に入った時の負担が少なく、胃腸の働きがよくなります。

ガムを噛むのも効果あり

ガムを噛むと、食事をよく噛んで食べることと同じで口周りの筋力UPになります。ガムの成分が、口臭を防ぎ、口の中を爽やかにします。ガムを買うなら、シュガーレスガムがいいでしょう。

外国の野球選手がバッターとして立っているときにガムを噛むのには理由があります。ガムを噛むと、脳への血流が増えて脳の働きを活発にするので集中力を高めるのです。口の周りの筋力UP以外にもガムを噛むことで色々な効果があります。

道具を使った口呼吸改善法

口呼吸防止テープで睡眠中にも鼻呼吸

口呼吸防止テープは寝る際に口に貼るテープのことです。口に貼ることで、寝ているときの口呼吸を防ぎ、イビキ防止になります。また、口腔内が乾燥したり、のどが乾燥することも防ぎます。厚生労働省が行った調査では、平均睡眠時間が6時間未満の成人で、何らかの睡眠障害を抱えている人は7割近くいるという結果が出ました。

そこで、鼻呼吸をするための口テープという商品が開発されたのです。口に貼るだけなので、簡単で、苦しくなればすぐにはがせます。口呼吸を防止するために寝るときに貼るテープはおすすめです。ただ、鼻詰まりや鼻風邪の時、満性鼻炎の人は使用することを控えたほうがいいでしょう。

マウスピースで鼻呼吸

マウスピースは、歯並びが悪い人やイビキ防止、歯ぎしり防止、不眠防止、無呼吸症候群などのために作ることが多いです。いびきは口呼吸で舌が下がることなどでおきます。マウスピースをはめると、下あごが浮いて呼吸の通り道がよくなります。

歯と歯茎にピッタリとフィットし、寝ている間も気になりません。市販でもありますが、歯科医院で保険適用だと3割負担で購入できます。

口のみマスクで効果あり

一般にマスクは、鼻も口も覆ってはめますが、マスクから鼻を出すことで、鼻呼吸をしやすくなります。口を覆っているので、口呼吸より鼻呼吸が楽にできるため、鼻呼吸が習慣化します。

口内乾燥予防にもマスクは有用

マスクをすると、口が開いてしまってもマスクの効果があるので大丈夫です。口呼吸しても、マスクで覆われているので、呼吸で保湿でき、菌も予防します。マスクを通した呼気には湿度があり、マスクで温められているので、肺が冷やされません。

マスクで外気の菌をシャットアウトするので、口に入ることがありません。呼気でマスク内が適度な湿度に保たれるため、口の中が乾燥しません。すると、口の中の唾液が乾燥しないため、唾液の抗菌作用で菌が増えません。まさにマスクが鼻の役割りを果たすのです。口呼吸がなかなか治らない人は、マスクを着用するといいでしょう。

箸を咥えて鼻呼吸に

音楽を聞きながら、掃除をしながら、テレビを見ながらなど、箸を口に咥えて、しばらくそのままの状態でいます。この時、箸を噛まないようにしましょう。箸を加えて口を閉じるには、口の筋肉を使わないと口が開いてしまいます。割箸を加えていると口を開けないので鼻呼吸になり、口呼吸の習慣をなおすことができます。

塗り箸より割箸のほうが滑らず、しっかりと咥えられるのでやりやすいです。毎日、一定時間、箸を咥えることで鼻呼吸の習慣ができます。

鼻風邪時には要注意

道具を使って行うときは、説明書を読むことや体調への考慮が必須です。鼻風邪や鼻炎の人は、口を閉じてしまうと呼吸ができなくなるので要注意です。よく、説明書を読んで使用して下さい。

口呼吸で歪んだ骨格は治らない

幼少期からの習慣によるものは治らない

幼少期に口呼吸だった人は、成長してから鼻呼吸に治しても骨格は治らないと言われています。幼少期に口呼吸をしていると、口の周りの筋肉が弱くなり、歯並びが悪く、不正咬合になってしまいます。また、アデノイド顔貌になる可能性があります。

アデノイド顔貌とは、口の周りの筋肉が衰えているため、骨格がゆがみ、顎が後退し小さくなる顔のことです。歯並びや噛み合わせによっても骨格は歪むます。そのまま習慣になってしまうと、鼻呼吸になおったとしても骨格はそのままです。幼少期の口呼吸は骨格も変えてしまうのです。

小学校や幼稚園に「あいうべ体操」が普及しているのは、幼少期に鼻呼吸に治して、歯並びやかみ合わせをなおし、風邪をひきにくい健康な体を作るためです。

口周りの筋力向上で印象を変えることはできる

骨格を元に戻せなくても、口周りの筋力を向上すると、口角が上がり、ほうれい線が薄くなります。口周りの筋肉を鍛えることで、引き締まった印象に変えることはできるので、あいうべ体操や箸を加えて、鼻呼吸になおすことは顔の印象を変えることができます。

口の筋肉は、顎の筋肉や頬、目元の筋肉とも繋がっています。そのため、口周りの筋肉が衰えると、フェイスラインが崩れて、頬がたるみ、目の回りもたるんでしわの元になります。口の筋肉を鍛えて、鼻呼吸になるように意識付けしましょう。

口呼吸を治して健康美人に

口呼吸をしていると、口腔内が乾燥して唾液の分泌が悪くなり、口の中に菌が増えるため歯周病や虫歯の原因になります。口を開けた状態だと、口の周りの筋肉がゆるみ、頬の筋肉や顎の筋肉も緩んでしまいます。幼少期に口呼吸をしていると、歯並びが悪くなり、噛み合わせが悪くなります。

口呼吸を鼻呼吸に変えるには「あいうべ体操」がおすすめです。「あいうべ体操」は、口の周りの筋肉を鍛え、舌の筋肉も鍛えます。鼻呼吸に変えることで、インフルエンザや風邪をひかなくなり健康が維持できると実証されています。口呼吸の人は、あいうべ体操や箸を咥えること、口呼吸防止テープや口のみマスクなどで鼻呼吸に改善しましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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