必読「年の差婚」は後悔するかも?年の差が生み出すリスクとは
年の差婚を後悔した人の理由って何?
最近では一般的になった、10歳前後、またはそれ以上年齢が離れているカップルの「年の差婚」。夫婦のどちらかが精神的に落ち着いた頼れる年上の大人であり、年の差があるからこそうまくいく、と思いきや…。意外にも、「年の差婚」を後悔している人は多いようです。いったい、どのようなことに悩み、どのようなことに後悔しているのでしょうか。
年の離れた恋人との結婚を考えている方へ。「年の差婚」を後悔している人の理由を深く探り、年の差婚をすることで起こりうる未来(現実)を想像してみましょう。そこには、年が離れているからこそ生じるいくつかの問題がみえてきます。
女性が年上の場合の「年の差婚」の後悔とは
まず、女性が年上の場合の「年の差婚」をした場合、どのようなことに後悔しているのかをみていきましょう。
夫が中身も子ども
男性は比較的に女性よりも精神年齢が低いもの。年下男性の場合はなおさらです。付き合っていた頃はかわいいと思っていた甘えてくる仕草や頼りなさも、結婚して毎日一緒にいるとわがままが多いと感じるようになり、稚拙さにだんだん嫌気がさしてしまうことがあるようです。
また、二人の間に子どもができると、さらに嫌悪感を抱いてしまうことも。ただでさえ大変な子育てに、中身が子共のような夫。幼稚で包容力のない夫にだんだんと不満が溜まってしまうのです。
夫の両親によく思われていない
女性が年上の場合の「年の差婚」は、男性が年上の「年の差婚」よりも、周囲に反対されがちです。夫の家族に、大事な息子を年上女性に取られた、といった感情を抱かれることもあり、嫁対舅、嫁対姑問題につながることもあります。
感情的なことだけでなく、子どもの問題から夫の両親によく思われないこともあります。女性が年上の「年の差婚」の場合、高齢出産になってしまうケースがありますが、子どもは女性が若いうちに生んだ方がよいというイメージがあるので、出産に関して疑問を持たれてしまうのです。
夫が子作りを真剣に考えてくれない
女性が年上の場合、妊娠適齢期や高齢出産でのリスクを考え、子作りに焦りや悩みを抱えることがあります。そこで、年下の夫と子どもについての考え方にズレが生じることも。
できるだけ早く子どもが欲しいと考える妻に対して、年齢に焦りがない夫は子作りをなかなか真剣に考えてくれないケースがあり、気持ちの共有ができずにストレスが蓄積してしまいます。
周囲から勝手に鬼嫁だと思われる
「妻の尻に敷かれる」ということわざがありますが、女性が年上の場合、まさに夫を尻に敷いてコントロールしている「鬼嫁」だと思われがちです。
勝手にイメージを持たれ、さまざまなところで「尻に敷いてるんでしょ。」と言われていたら、だんだん嫌気がさしてしまうことも。
夫の気持ちの変化に心配が付きまとう
相応に美容に気を使っていても、年下夫の同世代の女性と比較してしまうと、やはり若さで差が出てしまいます。本当は自分より若い女性の方がよかったのではないか、いずれ自分から気持ちが離れてしまうのではないか、と夫の気持ちの変化に心配がつきまとうこともあるようです。
男性が年上の場合の「年の差婚」の後悔とは
続いて、男性が年上の場合の「年の差婚」をした場合には、どのようなことに後悔しているのかをみていきましょう。
価値観や話題のズレがある
生きてきた年代が違うので、当然、価値観や話題のズレが生じます。付き合っている頃は、そのジェネレーションギャップが新鮮で楽しく感じていても、結婚して毎日一緒にいるようになると、だんだん我慢できなくなってしまいます。
今の流行の話も昔懐かしい話も、話題が噛み合わず、会話がぎくしゃくしてしまうこともあります。また、年上夫の考えが古臭く感じることもあり、喧嘩になってしまうことも。価値観の大きなズレは、長い時間を共にする夫婦にとって深刻な問題といえます。
子どもが小学生のときにはすでにおじいさん
年上男性と「年の差婚」をし、例えば、夫が50歳で父親になった場合、子どもが10歳になる頃には60歳を迎えています。小学校の運動会などで、周りは若々しいお父さんが活躍する中、自分の父親だけ60歳のおじいさん。
「パパの代わりにおじいちゃんが運動会に来たの?」などといわれてしまうこともあるかもしれません。見た目でからかわれることもあり、子どもに可哀そうな思いをさせてしまう可能性もあります。年齢はずっとついて回る問題であり、若い父親を見て後悔するケースがあるようです。
年上なのに頼りがいがない
年上の男性には、包容力や経済力などがしっかりあるイメージで大人の魅力を感じます。しかし、実際には年齢が上だからといって、必ずしも包容力や経済力があるとは限りません。
大人の魅力に期待して「年の差婚」をしても、実は全く頼りにならない人だったなんてことも…。大人の男性のイメージと現実とのギャップに後悔することも珍しくありません。
無駄に年下扱いしてくる
経験豊富で、いろいろなアドバイスをしてくれる頼りになる年上男性。しかし、年齢が故の経験の無さまで踏み込んでくる場合もあり、結婚して毎日一緒にいるうちに、夫の言動が上から目線の押し付けや、バカにされているかのように感じてしまうこともあります。
年下だからと必要以上に支配したがるモラハラのような態度を取られてしまうことも。無駄に年下扱いをしてくる年上夫に嫌気がさしてしまうケースがあるようです。
気持ち悪いと思ってしまう
同世代で結婚した場合、お互いに老いを共有して生きていくことができます。
しかし、年の差が20歳前後までひらく「年の差婚」をした場合、夫が一方的に老いてしまうことに。そのため、体力がなくなった夫、加齢臭や、シミ・シワだらけの肌になった夫をだんだん冷めた目でみるようになり、気持ち悪いと感じてしまうことがあるようです。
「年の差婚」をするまえに考えて欲しいこと
同世代同士で結婚しても、後悔することはもちろんあります。でも、「年の差婚」だからこそ生じる問題があるのも事実。「年の差婚」をする前に、その問題としっかり向かい合って考えておくことが大切です。
介護問題はついて回る
男性が年上の場合でも、女性が年上の場合でも「年の差婚」をすると、必ず介護問題が生じます。同世代の結婚をした場合でも、両親の介護、夫または妻の介護をすることは当然ですが、「年の差婚」の場合、両親の介護との二重介護になる可能性があります。
元気な間はうまくいっていても、介護問題が現実的になった時に、「年の差婚」を深く後悔することがあるようです。親の年齢と夫の年齢を踏まえ、今後必ず必要となる介護について、あらかじめ考えておくことが必要です。
決断は将来のことまでじっくり考えてから
もし、男性が年上の「年の差婚」をして夫の扶養に入っていた場合、夫の定年後は自分で年金を払っていくことになります。夫の年齢が上であるほど、その期間が長くなって経済的負担が増すという問題が生じます。
子どもができた時に、父親の年齢によって不憫な思いをさせてしまったり、あまり考えたくありませんが、早くに父親を亡くしてつらい思いをさせてしまうこともあるかもしれません。両親との二重介護の可能性も、頭に入れておかなければならない問題です。
自分たち夫婦のこと、子どものこと、両親のこと、それぞれの将来のことまでしっかり考え話し合ったうえで決めることが大切です。
後悔しないようにしっかり考えて結婚しよう
「年の差婚」には、年の差があるからこそ生じる問題がいくつかあり、その現実に行き当たったときに、後悔してしまうことがあるようです。
年の離れた恋人との結婚を考えている方へ。現在のことだけを考えるのではなく、10年、20年、30年と続く二人の生涯とそれに関与する人々の将来について、しっかりと考えてみましょう。起こりうるリスクを踏まえて、じっくりと未来をイメージしてみてください。
自分たちに降りかかってくるであろうリスクをすべて理解した上で、それでもお互いに乗り越えていけると判断できたのなら、「年の差婚」に後悔することはないはずです。