資格・語学

「TOEFL」とは何?どんな英語のためのテストなのか詳しく知ろう

TOEIC、TOEFLといった名称はよく耳にするのに、正しく知っている人は多くありません。あなたが必要としている「英語」はどんな英語でしょうか。自身に合ったテストを見分けるためまずはTOEFLについて知り、受験や就職に大いに役立てましょう。

TOEFLって具体的にどんなテストか知っている?

企業によっては就職の際に一定のスコアが求められることもあるTOEFL(トーフル)ですが、多くの人がまだ「自分には関係ない」と感じているのではないでしょうか。しかし今後、より国境を意識せず広く取引することは当たり前になるでしょうし、ビジネスに限らず一定の高等教育を受けた外国人との交流を深める機会も増えるでしょう。

特に社会人になってからもキャリアアップのため海外に留学する人が増える中、多くの人が自国語以外に英語を使うことを考えると、大学受験や就職に有利なだけでなくグローバルに仕事をするために必須な能力といって過言ではありません。そんなアカデミックな英語力を証明するTOEFLとはどんなテストなのでしょうか。

TOEFLとは何?

そもそもTOEFLとは、何のために作られたテストなのでしょうか。TOEFLスコアを上げることがどれだけ有利になるのかを具体的に知れば、きっと勉強のモチベーションの維持や高スコアの取得にも役立ちます。

英語のコミュニケーション能力を測ることができる

TOEFLとは、アメリカのNPOである教育試験サービス(ETS)が主催する「外国語としての」英語テストです。対象は「非英語圏」出身者に限られ、英語圏の高等教育機関が入学希望者の外国語としての英語力を判定する基準にしています。

テスト内容は、リーディング(Reading)、リスニング(Listeing)、スピーキング(Speaking)、ライティング(Writing)の4部構成で、それぞれのコミュニケーション能力が総合的に判定されます。

世界各国で能力の基準として採用されている

英語圏であるアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダのほぼ全ての大学をはじめ世界130カ国10,000を超える機関が能力の基準として採用していること自体が、TOEFLテストスコアの判定する英語能力の正確さを証明しています。

日本の教育機関などでも学内単位認定や入試優遇、海外派遣先行の目安として利用されており、実用に基づいた英語力を計るものとして定着しています。

現在はTOEFL iBTが主流

TOEFLは、当初の紙ベーステスト(PBT:Paper Based Test)からコンピュータベースのテスト(CBT:Computer Based Test)、現在のiBT(Internet Based Test)と変遷するうちに、その試験内容も変わってきました。

CBTまでは、文法が多くのウェイトを占めていたため文法を押さえておけば比較的高スコアの取れるものでした。現在でもその一部は、ITP(Institutional Program)に形を変えて今も大学などのクラス分けテストや、交換留学選考などに使われています。

現在のテスト形式であるiBTは2006年に導入された新しいテスト形式であるため、それ以前に受験した人の体験談はあまり参考にならないかもしれません。また、現在のTOEFLに求められる能力判定基準から留学を念頭に置いたアカデミックな内容が多いのも特徴の一つです。

小中学生向けのTOEFL primaryや中高生向けのTOEFL juniorもある

TOEFLには、非英語圏の小・中学生を対象としたTOEFL primaryは、より若い頃から英語に親しむためのファーストステップとして手軽に、また、中・高生を対象としたTOEFL juniorなら海外の学校での授業や友達との会話などを題材に「読む」、「聞く」技能についてどれだけ英語が使えるかを判定する基準として活用されています。

受験する立場から考えても、いきなりTOEFL受験をするより、年齢・実際の状況に合わせた題材から学ぶことで英語を一層身近に感じるでしょう。

受験番号はregistration numberと呼ばれる

TOEFLテストでは登録するときに身分証明書情報が求められ、テストセンターでの受験の時は必ず有効な本人確認書類の原本を提示しなくてはなりません。正式な登録後に発行される受験番号は「registration number」と呼ばれ、以降電話でのテスト申し込みやテスト当日に必要です。

これほどの本人確認の徹底には、不正防止の目的もあるでしょうが、なにより「公式な能力を証明する」ための責任ともいえます。これほど厳しければ誰もが信頼できると考えるに違いありません。

TOEFLとTOEICの違いは?

単に「英語力」を計るためのテストであれば、TOEFLだけでなくTOEICも有名です。名前だけは知っているが違いを知らないという人も多いのではないでしょうか。実はこの二つには大きな違いがあり、スコアの評価のされ方も大きく異なります。

目的が違う

TOEFLとTOEICはその正式名称からもその意義が全く異なることがわかります。当然求められるシチュエーションやスキルは異なりますから、自身が求めている英語力の種類を見極めて選ばなくてはなりません。

TOEFLは海外留学などを目的とした内容

TOEFLの正式名称は「Test Of English as a Foreign Language」で、その名の通り日本をはじめ「英語を母国語としない国の人たち」を対象に実施される「外国語としての」英語力判定テストです。

日常会話というより海外の高等教育を受けるための英語力が問われ、非英語圏から留学を希望するときなどに基準として用いられます。高等教育には日常会話にはあまりない専門的な単語や語彙が求められますから、テスト内容も自ずとアカデミック色が強く、独特の勉強法が必要です。

TOEICはビジネスで英語を使うことなどを目的とした内容

一方のTOEICの正式名称は「Test Of English International Communication」で、英語による実践的な「コミュニケーション能力」が判定されます。日本の学校教育で弱いとされているリスニングとリーディングで構成されており想定されているシチュエーションも日常生活やビジネスシーンがほとんどです。TOEFLと違い、英語でのコミュニケーション能力を重視する外資系企業・大手企業の中でも海外に関係する部署で高いTOEICスコアが求められます。

TOEICはビジネスに使いたい・日常会話を身に付けたいという人向け、TOEFLは海外で高等教育を受けるために不自由のない英語力を養いたい人向けのそれぞれ英語能力テストだといえます。

テストの形式が違う

この二つはテストの形式や制限時間も全く違います。しっかり違いを把握して、有効なテスト対策を練りましょう。

TOEFLは4~4.5時間かかるiBT試験方式

TOEFLは現在、iBT試験が主流です。学校などでよくある試験開始時間に一斉に始め、終了時に終わるというものではなく、会場に来た順に用意されたPCでそれぞれテストが行われます。受験者はマウスを操作して選択問題に解答し、スピーキングテストも試験官と対面するのではなくヘッドセットのマイクに向かって話す録音形式なので、日本人があまり受けたことのない独特の緊張感があります。また一部のインターネット環境のない地域では、特別にPBT(紙ベースのテスト)で受験することもあります。

またTOEFLは4つのセクションで構成されており、それぞれリーディングテストで60分から80分、リスニングテストで60分から90分、10分の休憩の後スピーキングテストが20分とライティングテストが50分となり、合わせると約4時間から4時間半ほどです。かなりの長丁場になりますからどれだけ集中できるかが鍵になります。試験対策のときはその持久力も合わせて考える必要があります。

TOEICは2時間かかる一斉試験方式

TOEICのテストはマークシート方式で、試験時間になると会場で一斉に開始されます。問題用紙と解答用紙が配られ、会場で音声を聞いたり問題を読んでマークシートに解答します。日本で多い形式ですからその人数の多さに驚くかもしれませんが、事前の準備を怠らずスケジュールをしっかり確認して、緊張しすぎなければそう慌てるような形式ではありません。

試験時間はリスニングテスト45分(100問)、リーディングテスト75分(100問)の2時間です。途中で休憩はなく通して行われますので一定の集中力と持続力が求められます。

TOEFL独自の勉強法

TOEFLは高等教育を受けるための英語力が養われているかが判定されるとすれば、受けてきた英語力に加えて具体的にどのような知識やスキルが求められるのでしょうか。

英単語の語彙数を増やす

TOEFLはアカデミックな内容が多いため、普段の生活では使わないような単語がたくさん出てきます。その分幅広い語彙とその数が求められます。勉強する中でいろいろな分野に興味を持ち、知らない単語はどう調べてどう覚えるか、理解するかなど自分なりのスタイルを確立するのがカギになります。

またそれらは、読める・書けるだけでなく話せる・聞き取れることも重要です。音声で確認できるスマホアプリや一人で勉強するときも実際に口に出して発音するなどして、日頃から4技能をバランスよく幅広く語彙数をカバーすることに重点を置いて勉強するとよいでしょう。

細かい文法より文章の大意が素早くつかめるようにする

TOEFLテストでは、細かい文法を問うような問題は出ません。それよりその大枠の意味を素早くとらえ、さまざまな情報を組み合わせて判断し答える能力が求められます。週に10,000語から15,000語を目安にペンギンリーダーズなどの確認のための設問や単語リストのついたシリーズをどんどん読み進めれば、そのスピードも自ずと上がり大意をつかむ練習を積むことができます。

TOEFLテストでは時間にも注意しなくてはなりません。勉強する上で時間に注意しながら、多読に努め、多読を重ねることでリスニングにも効果が出てくるようになります。

TOEFLに合わせた勉強をすることが大切

TOEFLは、多くの点で日本で受けてきた英語教育とは違う英語能力が求められます。そして4つのセクションからなるとはいえ、一つのセクションごとに勉強するというより、読む・書く・聞く・話すことを同時に意識しながら勉強することで総合的に身につけると考えたほうが効率が上がるようです。

何よりTOEFLに照準を合わせた、対策的な勉強が最も効果的といえます。今までの成功体験も失敗体験も関係なく、まったく一から「TOEFL対策を始める」と考え、試験に臨むとよいでしょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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