仕事で失敗ばかりしてしまう場合の対処法|反省からの立ち直りかた
仕事で失敗ばかりするのは何故か考え直そう
仕事に慣れてきたはずなのに、失敗を繰り返してしまう。そんなときに同期と比べたり部下のことを考えたりすると、心底自分が情けなくなるものです。
しかし失敗するのは人として当然なこと。大切なのはそこからの立ち直りかたです。同じことを繰り返さないように、なぜ失敗してしまったのかを見つめ直し、二度と同じ間違いをしないようにしましょう。この記事では、仕事で失敗する理由や立ち直り方、会社を辞めたいと思ってしまったときの対処法などをお伝えします。
仕事で失敗ばかりしてしまう理由
仕事で失敗ばかりしてしまう人には、いくつかの特徴があります。自分がどこでつまづいているのか知ることからはじめてみましょう。
仕事の速さを重要視している
「仕事ができること=仕事の速さ」と勘違いしている場合、作業スピードと引き替えに仕事が雑になってしまいミスが連発することがあります。
特に仕事を多く抱えていると、次にやらなければならないことばかりが気になってしまい、現在手がけているものを早く終わらせたくなります。早く終わらせることばかりに気を取られ、ミスを連発してしまう人は、まずはひとつずつ丁寧に終わらせていくように心がけてください。
仕事のスピードももちろん大事です。しかし、急がば回れということわざもあります。もしも急いでミスをしてしまった場合、それを挽回するのには多くの時間を費やすことになってしまいます。見直し作業をおろそかにせず、メール送信前や、資料提出前などには再確認を忘れないようにしましょう。
報連相が足りていない
ある程度仕事に慣れてくると、「自分はできる」という思い込みやプライドから報連相(報告、連絡、相談)を怠りがちになってしまいます。
自分でなんとかできると思うことも大切です。しかし大きなミスにつながる前に、きちんと上司とコミュニケーションをはかりましょう。自分の能力を超えた問題が起きたときに、責任を取らなければならなくなるのは自分ではなく上司かもしれません。判断を仰いでおく必要があります。
前回の失敗を活かせていない
人の成長に失敗は欠かせません。一度してしまった失敗を反省し、次に同じことを繰り返さないように対策を練ることでその人は成長していきます。
しかし中には仕事で失敗して上司に怒られても、あまり気にせず反省しない人がいます。もしくはミスを認めなかったり、人のせいにする人もいるかもしれません。そのような場合、前回のミスを糧としていないので同じ失敗を何度も繰り返してしまうのです。
失敗をしてしまったら、まずはどのような理由があったにしろ自分の非を一度認めましょう。そしてつらくても現状を直視し、次に活かしてみてください。「仕事ができる人=ミスをしない人」ではありません。評価が高い人というのは、意外にもミスからのリカバリー方法を知っている人です。
仕事が失敗ばかりで辛い時の立ち直り方
前回のミスのことばかり考えていると、さらにミスを連発してしまうことがあります。負のスパイラルに陥らないように、ここでは上手な立ち直り方をお伝えします。
先輩や上司に相談する
仕事でなければ、時間をかけて自分なりの対処方法を模索することもよいです。しかし会社はやはり成長の早い社員を評価するもの。試行錯誤をしている時間をはしょれるのならはしょってしまいましょう。
一番の近道は、自分より経験豊富な先輩や上司に相談することです。くだらないミスなどしそうにない先輩方も、あなたと同じような失敗をしていた時期があったかもしれません。そのようなときに先輩方がどう克服してきたのか聞いてみてください。
「資料の見直し、1度しかしていないの?俺は今でも最低3度は読み直してから提出するよ」のように、予想もしていなかった対処法などを聞き出せる可能性があります。
また「To do リストを作っていた」のようなよくある内容だったとしても、どのようなTo do リストでどう活用していたのかなどを尋ねてみてください。一言でTo do リストといってもさまざまな種類のものがあります。自分に向いている方法など新たな発見があるかもしれません。
しかし、多くの先輩社員は仕事を抱えていて忙しいはずなので、相談は相手の都合のよいときを狙って行うことが重要です。
いつまでも引きずらない
いつまでも失敗を気にして自分を責めていても、仕事は進みません。また次の仕事への集中力が欠けて、新たな失敗を生む可能性があります。ミスを連発するいわゆる負の連鎖です。
「私はダメな女だ」「仕事が向いていないのかしら」などの自己否定からは何事も生まれないので、気持ちをうまく切り替えて前進しましょう。
失敗してしまったときは一度しっかりと反省し、次にやらなければならないことを明確にしてみてください。迷惑をかけた関係各所への謝罪だけではなく、ミスを挽回するためにできることがあるはずです。それを実行に移していく必要があります。
またミスをした自分を取り巻く環境を、俯瞰的に眺めることも重要です。自分が迷惑をかけられた側だとして、落ち込んで暗い顔をしているだけの担当者をどう思うでしょうか。「反省はいいから、状況をどうにかしてくれ」と思うはずです。
やるべきことを一生懸命にやっている人を、多くの人は否定しません。失敗したときには気持ちを切り替えて建設的な考え方をするのがベストです。
好きなことで気分転換をする
大きなミスをしてしまったり、ミスを連発してしまったときに気持ちを切り替えるのが難しいときがあります。そんなときに一番よくないのは、休日に家にこもって昼近くまでダラダラして連日のミスを振り返っていることです。
心と体を休める必要がありますが、基本的な生活習慣を崩したり布団の中で反省していても休息はとれません。むしろスポーツをして体を動かしたり趣味に没頭したりして仕事から離れることが重要です。話すのが好きなら、友人や同僚に愚痴をこぼすのもよいでしょう。
また失敗を挽回するために残業が続いた場合、疲労がたまっている可能性があります。仕事への集中力が切れて再びミスをする可能性があるので、適度に休憩を挟みましょう。
仕事で失敗しないために出来ること
失敗してから挽回するのも大切ですが、できれば失敗自体を防ぎたいものです。仕事で失敗しないためにできることを見ていきます。
日頃から周囲と活発にコミュニケーションをとる
多くの仕事を抱えすぎてしまっていると、仕事が雑になって失敗する確率が上がってしまいます。それを防ぐためには無理をしすぎないこと。同僚や先輩を頼って、前もって仕事を分担することが大切です。
頼りやすい環境を作るために、挨拶や情報交換など日頃からのコミュニケーションを意識していきましょう。基本的なことですが、朝の「おはようございます」の挨拶や「お先に失礼します」の挨拶が重要です。それに加えて周囲より先に退勤する際に「なにかお手伝いすることはありますか?」のような気遣いの言葉を加えると、好感度が上がります。
慣れた仕事でも確認作業を怠らない
仕事でミスをしてしまう原因のひとつが、「こうだと思っていた」という独断です。特に仕事に慣れてきた頃が危なくて、私はもうできるという自信とプライドが出てきて人に頼りにくくなります。
もしも仕事中にわからないことがあれば、先輩や上司に必ず確認をしてください。素直に尋ねれば、頼られたほうも悪い気がしません。
またメールの件名を付けないまま送信してしまう、提出書類に誤字脱字が多いという指摘を受けたといったケアレスミスを防ぐには、再確認が重要です。仕事を終えたら必ず見直しをしてから、メールを送信したり上司に提出しましょう。
仕事に優先順位をつけてマルチタスクを避ける
多くの仕事をこなさなければならない場合は、To doリストの作成が有効です。To doリストというのは、やらなければならないタスクを書き出して緊急度と重要度により優先順位をつけて整理すること。これをすることで締めきりを破ってしまったり、頼まれた仕事をやり忘れてしまうことを防ぎます。
またミスをしないコツのひとつに、マルチタスクを避けるというものがあります。同時進行で仕事をこなせば早い気がしてしまうものですが、逆に集中力が分散してしまいます。ひとつずつ確実に仕事を片付ける必要があります。
規則正しい生活を心がける
仕事の疲労がたまったとき、頭がぼっとなったり、考えがまとまらなくなった経験はないでしょうか。不規則な生活による疲労や体調不良は、仕事の失敗を招く原因になります。そうならないために、健康的な食事を摂り、睡眠時間を十分確保してください。
規則正しい生活を心がけるには、まず早寝早起きから始めるとよいです。少なくとも1日7時間以上寝るのがよいとされています。またインスタント食品は栄養価が低いので避け、自炊を心がけましょう。
仕事で失敗ばかりして辞めたいと思ったら
仕事で失敗してマイナス思考になっていると、仕事そのものが嫌になってしまうときがあります。そのようなときは一度冷静になって、失敗の原因が自分にあるのか会社にあるのか振り返ってみましょう。ここでは辞めたいと思ったときの対処法を見ていきます。
失敗の原因が自分にある場合
書類やメモを紛失したり、納期を守れなかったりという自分が原因の失敗をしてしまった場合、毎日の仕事内容を振り返ってみてください。書類の整理や片付けなどの改善をすれば、失敗が減ることがあります。
失敗は誰でもするものです。大切なのはそこから次に失敗しない方法を構築すること。それにより自分を成長させることです。そこをなくして他の会社に移ったとしても同じことを繰り返してしまいます。失敗の原因が自分にある場合、早急に辞めるのは踏みとどまった方がよいでしょう。
失敗の原因が会社にある場合
職場いじめや上司のパワハラなど人間関係や仕事の負担に原因がある場合、自分一人の力では状況の改善が難しいかもしれません。
また仕事には向き不向きがあります。人と話すのが苦手な人が営業職につけば、うまくいかないことも多いでしょう。また書類整理が苦手な人が事務職についても同様です。
そのように失敗の原因が会社にあったり、仕事が向いていないのならば、自分にふさわしい仕事へ移行することも考えてみましょう。
自分の力を発揮できる会社への転職を検討する
もしも最終的に転職を決断したのならば、自分に向いている仕事や、力を発揮できる会社へ転職することが重要です。簡単に新しい仕事を決めず、いくつかの転職エージェントを利用してみてください。カウンセリングで適職を判断して、自分にあった仕事を紹介してもらえます。
また元社員や現職社員がクチコミを書いているようなサイトもあるので、会社のよい点、悪い点、特徴などを事前に調べておくとよいです。転職を成功させるコツは、自分の中で譲れない点をリストアップし、そこだけは妥協しないことです。
【タイプ別】おすすめの転職エージェント
一言で転職エージェントといっても、それぞれに特色や強みがあります。自分にあった転職エージェントとの出会いが、適職を見つけることへの近道となります。ここではタイプ別に転職エージェントをみていきます。
【女性の転職に力を入れている】転職エージェント3選
昨今では女性が社会で活躍していますが、ライフステージによって働き方を変えていかなければならないのは、今も昔も働く女性の課題です。そんな女性たちに親身になってくれる転職エージェントがあります。
パソナキャリア
パソナキャリアを運営しているのは、大手人材派遣会社のパソナです。業界トップクラスの取引実績を持ち、その企業数は16,000社以上。信頼度が高く、さまざまな職種や業種から選択することが可能です。
利益優先というよりも、転職者に寄り添った支援を目指しています。年齢や役職などに関わらず転職希望者を受け入れてくれるので、ライフステージによって転職を余儀なくされる女性には強い味方となるでしょう。
また2016年には「女性活躍推進コンサルティングチーム」を発足。これは女性の転職活動支援に特化した部署で、経験値の高いアドバイザーが女性一人一人の悩みに向き合ってくれます。質が高く親身に寄り添ってくれるエージェント、そしてバランスのよいサポートを希望する人に向いています。
マイナビAgent
転職業界の中でも大手企業であるマイナビ。転職Agentはこのマイナビによって運営されています。リクルートエージェントなどと比較すると大手の案件は少ないですが、優良な中小企業の案件が多いです。
マイナビは2015年に厚生労働省委託事業「職業紹介優良事業者認定制度」によって、「職業紹介優良事業者」だと認められました。このことから、求職者に寄り添った運営方針をとっていることがわかります。
また3ヶ月間のみ支援するといった期限を設けているエージェントが多い中、マイナビAgentは無期限のサービス提供をうたっています。そのため現在の仕事をしつつ、マイペースで転職活動を行いたい女性に向いているエージェントだといえるでしょう。
リブズキャリア
リブズキャリアを運営する株式会社Libは、「日本の人事部HRアワード2015」のプロフェッショナル部門優秀賞を受賞している優良企業です。キャリアだけではなくライフワークバランスを重要視している点が特徴としてあげられます。
年収400万円以上の管理職の案件も多く、キャリアアップを目指したい女性に向いています。また出産で退職したものの再度キャリアを積んでいきたい、子育てと仕事を両立させたいといった、女性特有の悩みや働き方支援も手厚く行っています。
しかし企業側が求めるレベルが高いため、特筆したスキルの必要ない一般事務などの職種を希望する場合は苦戦するかもしれません。
【転職が始めての人にも安心】サポート機能が充実している転職エージェント3選
転職が初めての場合には何をどう始めてよいのか、履歴書等の書き方が合っているのかなど不安がつきません。そんな不安を払拭してくれるような転職エージェントをみていきます。
doda
非公開求人を含めば10万件以上の求人を抱えている、業界大手企業のひとつです。転職サイトとエージェントを併せて使用できるため、求人の選択肢は広がります。
また応募書類の添削や面接のサポート、面接の日程調整、年収の条件面交渉などを手厚くサポートしてくれるので、転職初心者にとっては助かることが多いでしょう。「自分にあった仕事がわからない」というような初歩の相談から受け付けてくれます。
多くの求人数を確認しながらトータルサポートを受けたいなら、登録しておいて損はないかもしれません。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは株式会社リクルートキャリアが運営しています。「リクナビNEXT」の転職サイトは国内最大級なので、知っている人も多いのではないでしょうか。
2019年2月時点での公開求人数は約38,000件、非公開求人数は214,207件となっており、その求人情報の多さがわかります。これだけの企業数を集められる信頼と32万人の転職を成功に導いた実績、それがリクルートエージェントの強みです。
しかし利用者数が多いため、レスポンスが遅かったり手厚いサポートが他と比べて受けられない可能性があります。ぜひ登録しておきたいエージェントではありますが、他と併用して利用した方がよいでしょう。
Type転職エージェント
Type転職エージェントで気をつけなければならないのは、サポートエリアが決まっていることです。逆をいえばその地域に関して特化しているともいえます。地域は、東京・神奈川・千葉・埼玉の関東圏。これらの地域で探す予定があるのならおすすめです。
また業界大手サイトに掲載されていない隠れ求人も多数抱えているので、登録することにより運命の企業との出会いを果たせるかもしれません。特にITや通信、Web関連に強いといわれています。
得意分野をはっきりさせているからこそ、より手厚いサポートを可能にしているのが、Type転職エージェントです。
自分にとってプラスの経験と思い、次に活かそう
失敗することは悪いことではありません。そこから学ぶことも多く、次に活かすことができるのなら大きく成長することができます。
大切なのは同じ過ちを繰り返さないように努力すること。そして関係各所に心から謝罪した後、ミスを挽回できるように尽力することです。一生懸命な姿は必ず人の心を動かします。
もしも自分の力だけではどうにもならないなら、転職するのもひとつの道です。新しい環境で仕事をすることで、自分本来の力を出すことができるかもしれません。失敗をどう活かし、道を開くかは自分次第なのです。
自分に合う働き方を探したいときには
転職もいいけれど、まずは自分にとってどんな働き方がいいのか立ち止まって考えたい…
自分に合った働き方ってどうやって見つけたらいいの?と思っている方は、キャリアイベントに参加してみることをおすすめします。
同じ悩みを持った人や、少し先を行く先輩の働き方を知ることで、自分に合ったロールモデルを見つけられるかもしれません。