人間関係のストレスを溜めない方法とは|感情をコントロールしよう
人間関係のストレスにおける上手な対処法
多くの女性は、人間関係がもとでストレスを感じている人が多いです。しかし、ストレスを溜め込んでしまう人には特徴があります。自分が当てはまるか判断し、ストレスを感じても溜め込まずに解消できる方法を習得しておくことは大切です。毎日のストレスと上手に付き合っていくにはどうしたらよいのでしょうか。
人間関係でストレスを抱えやすいタイプの人
人間関係で悩んでいる女性は少なくありません。しかし、人間関係の悩みをストレスとして抱え込んでしまう人には特徴があります。まずは自分が、ストレスを抱え込みやすいタイプかどうかを判断することも大切です。
気を遣いすぎる
周りに気を遣いすぎて、自分の意見や行動を我慢してしまう人は、ストレスを抱え込んでしまいやすいです。気を遣いすぎてしまう理由としては、自分の居場所がなくなる、関係が悪くなるといったことへの不安が強くなり、相手を傷付けないように、嫌われないようにと常に相手を意識しすぎてしまっていることが考えられます。
自分の考えを口に出せないでいるとそれが少しずつストレスへとつながってしまう恐れがあります。まずは気を遣いすぎることを考えるのではなく、気になることが多いタイプと自分のことを認識することから始めてみましょう。そして、自分の負担になるような気遣いは切り捨てて考え、自分にとってプラスとなる気遣いだけが残せるように努力してみるとよいでしょう。
他人の目を気にする
他人の目を気にする人は、神経が細やかなため、人からどう思われているかを常に気にしてしまう傾向があります。周りの目をプレッシャーに感じてしまい、それがストレスになることもあります。自分のことをマイナス評価することが多く、潜在的に自分は人から好かれない、嫌われることはよくないという思いがあるケースもあります。
また、自分の神経が細やかなため、無神経な人を見ると気分を害してしまい、それもストレスに感じてしまうことが考えられます。
まずは、自分がストレスに感じるようなことが起こっても、他のとらえ方ができないか考えてみることから始めてみるとよいでしょう。合理的・論理的に考えることができるようになれば、偏った考えでマイナス評価することはなくなることでしょう。
人に頼れない
完璧主義な人ほど、周りの人に頼ることができない傾向があります。困ったときに人にお願いすることができず、一人で全てを抱え込んでしまい、それがストレスの原因になってしまう可能性も。
人に頼ることができない人の特徴として、自分にも他人にも厳しいところがあったり、人に頼ることは甘えだという考えがあることがあります。しかし、無理をしすぎてしまってSOSを出すのが遅くなってしまったり、人とのコミュニケーションが少なくなることにつながってしまいます。
まずは自分が人に頼ることができない人だということに気づくことが大切です。そして、人に上手に頼る人の真似をして自分も周りに頼ってみましょう。
断れない
何かを頼まれたら断ることができない人もストレスを抱え込みやすい人の特徴の一つです。自分の仕事が忙しいのに人から仕事を頼まれたら、断ることができずに受けてしまったり、体調が優れないときでも飲み会などに誘われたら、断れずに参加してしまうといったことが挙げられます。
断れないことで自分に負荷をかけてしまい、常に自分の意見を押し殺して過ごすことが多いため、それがストレスとなって蓄積されてしまうのです。
まずは何か一つ断る勇気を持つことが大切です。はっきりとNOと言うことに抵抗がある人は、やんわりと遠回しな表現で受けることは難しいことを伝えてみましょう。
人間関係のストレスを抱えないための心得
人の抱えているストレスの多くは人間関係に原因がある場合が多いです。しかし、中にはあまり抱え込まずにストレスフリーに生きている人もいます。どのような考え方をすれば、ストレスフリーに近い生き方ができるのでしょうか。
嫌われることを恐れない
どんなに魅力的な人であっても、誰からも嫌われていない人はいません。全ての人に好かれようとするのは、他の人の期待に応えるための人生になってしまい、自分の人生ではなくなってしまいます。自分のことを嫌いな人がいるということは自分の人生を歩んでいるということになります。
好きな芸能人や食べ物、好きな服といったことと同様に、自分と同じものを好きという人もいれば、好きじゃないという人もいます。自分をさらけ出すことで自分のことを理解できないと思われても気にしない、くらいの気持ちで人に接するほうが、気持ちに余裕が生まれ、コミュニケーションもうまくいくようになります。
人に合わせすぎない
人に気を遣い、思っていることを言えなかったり、SNS上でも「いいね」を必ずつけたりということを続けていると、知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまうこともあります。このようなストレスを溜めることによってイライラしてしまい、身近にいる大切な人に八つ当たりなどをしてしまっては意味がありません。
大切な人をきちんと大切にできるようにするには、気持ちの余裕が必要なときもあります。時には気遣いで行っている「いいね」をつける行為をお休みしてみるのもよいでしょう。思いやりがあって素晴らしいことではありますが、自分のやりたいことを思うままにやってみることも必要です。
人と比べない
人からどのように思われようと自分の人生なので、他人とは比較せずに自由に生きることも必要です。何歳で結婚するか、何歳で子供を産むか、夢を追いかけるのかなど、個人差やタイミングなどもあることを他人と比較しても仕方ありません。
他人は他人、自分は自分と割り切って考えることも大切です。自分はこれでいい、と自信を持つことで何事もポジティブに捉えられるようになり、ストレスを感じなくなっていくことでしょう。
考え方を少し変える
周りにいつも嫌なことを言ってくる人がいたら、付き合っていくだけでもストレスを感じがちです。しかし、人はなかなか変わらないと考え、自分の考え方を変えて「この人は憐れな人」と思うようにすることで、意外と腹が立たなくなったりします。
また、人が嫌がることを平気でできる人の心の奥底には劣等感が眠っていることが多いです。そのため、身を守るために攻撃的になっているのだと考えるようにすれば、怒りの気持ちも半減します。
イヤミに対しては、反論しているとストレスが溜まります。あっさりと肯定して受け流すようにすると心穏やかでいられるだけでなく、自分の器の大きさや心の余裕などもアピールすることができます。
人間関係における適度な距離感を保つ
人間関係において距離が近くなるほど、甘えが多くなったり、遠慮がなくなったりすることが増えてしまいます。特定の人とだけコミュニケーションをとっていると、お互い不愉快な気持ちになってしまうこともあります。
同じ人と深く関わるのではなく、なるべく多様な人と、適度な距離感と緊張感を保ちながら交流していくようにしましょう。自分からいつもと違うメンバーを誘ってみたり、懇親会の幹事やPTA役員などを引き受けることで色々な人と関わってみるという方法もおすすめです。
息苦しくなってきたら、相手を傷付けない言い訳や逃げ場をあらかじめ用意しておくと気持ちにもゆとりを持って接することができるでしょう。
日常生活で簡単にできるストレス解消法
人間誰しも、ストレスを一切抱えずに生きていくことは不可能です。何かしらのストレスは抱えてしまいますが、日常生活において簡単に解消できる方法を知っておけば、毎日のストレス解消を行うことができます。小さなストレスの積み重ねをしないためにも、毎日リセットできる解消法を身に付けましょう。
運動をする
運動といってもランニングやウォーキングといった有酸素運動がおすすめです。ウォーキングなどの適度な運動は、セロトニンというホルモンを分泌させる効果があります。セロトニンは心の安らぎに関係するホルモンとされているため、ストレス解消につながると考えられています。
少し息が上がる程度の有酸素運動として、ランニング、ウォーキング、縄跳び、ダンスなどのリズム運動が効果的です。仕事中のストレッチなども有効で、体が緊張した状態が継続しているとストレスを感じやすくなるので、体をほぐして緊張を緩和してあげることでストレス解消につながることもあります。
睡眠をしっかりとる
良質な睡眠は疲れや嫌なできごとがリセットされる大切な時間です。良質な睡眠のために、寝る2時間前からはスマホやパソコンを触らないようにしたり、自分にぴったりの枕を作ったり、環境作りに工夫をしてみることがおすすめです。
睡眠の時間には7時間~8時間用意することで、体力がしっかりと回復し、一日を活力的に過ごすことができるので、充実した一日を送ることができます。ストレスが溜まっているなと感じることがあったら、いつもよりも早めの時間にベッドに入るようにしましょう。
食生活に気をつける
体に必要な栄養素である、糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取するとよいとされています。しかし、一人暮らしで外食の多い人にはバランスのよい食事は難しいこともあるので、減塩する、食物繊維を意識して摂取するといったことを心がけるようにしてみましょう。
また、三度の食事をしっかりと摂ることも大切です。体にパワーがみなぎりストレス解消にもつながります。誰かと食事をして楽しい時間にすることや、適度に間食をしてリフレッシュすることも効果的なので、気軽に取り入れてみましょう。
人に相談する
不安や不満を溜め込んでしまうと、体に影響が出てくる可能性があります。人に話すことで気持ちが整理されたり、人に聞いてもらうことによって認めてもらえたという満足感を得ることにつながります。
男性と女性では女性のほうがストレスに強いといわれていますが、それは女性のほうが会話量があり、不満や不安などの愚痴や本音などを言い合うことでストレス解消しているからということになります。意識的に人と話す機会を作って、心の中にあるイライラやモヤモヤを言葉にして吐き出すことでストレス解消につなげましょう。
人間関係のストレスをコントロールしよう
人と関わって生きていく以上、人間関係がもとでストレスは誰しもが感じることです。しかし、そのストレスと上手に付き合っていけるかどうかは人によって異なります。ストレスは溜め込んでしまうと、心や体の病気を引き起こす可能性もあるので、しっかりと解消していくことが大切です。
どのような人がストレスを溜め込みやすいのかを理解し、悩んだときは自分の考え方を少し変えて捉えてみる、自分の思うままにしてみる、日常生活でストレス解消につながることはやってみる、といったことで上手にストレスと付き合っていくことが可能になります。適度なストレスは日常生活において刺激となるため効果的ですが、度を超すストレスは解消しながら溜め込まない生活を送りましょう。