気が小さい人の特徴と性格の克服方法|向いている職業も紹介
気が小さいを克服するために
はじめに気が小さいとは決して悪いことではありません。隠れた良いところだってたくさんありますし、そのような性格の人を、友人や恋人に好むひともいます。
ただ本人に、どうしてもネガティブなイメージが先行してしまいがちなのも事実です。ひとたびコンプレックスとなってしまうと、なかなか克服したくてもうまくできない、そのジレンマが悪循環となってしまう可能性もあります。
まず自分が本当に「気が小さい」に当てはまるのか、ゆっくり性格を分析しながら、その特徴や克服するにあたっての方法をご紹介していきます。
気が小さいとは
一般的な意味で使われる「気が小さい」とは、よく小さなことを気にしたり、自信がない人のことを指しています。類義語には例として、以下のものがあります。
- 小心
- シャイ
- 気弱い
- 内気
- 臆病
なかでも常に自信を持つことができないさまのことを意義の素としています。誰でも内気であったり、シャイな面を持ちあわせていますが、その一面が強く表面に出やすい人ほど「気が小さい」といえます。
気が小さい人の特徴
気が小さい人とは、自分に対して強く自信を持つことができない人であることが分かりました。では気の小さい人の言動や、心理的な特徴には、どのようなものがあるのか紹介していきます。
自分に自信がなく自己主張ができない
気が小さいと自分の意見に対して自信がなく、他人と考えかたが食い違った場合でも、争って自分の意見を押し通すことを考えずに、他人に同調することをよしとしてしまいます。
他人から間違いを指摘されることに対し、恐怖心を抱きやすいため、討論やグループワークの場自体を苦手としている人も多いです。
ひとりで行動する事が苦手
自分の意見や考えかたに自信が持てないことから、相手の意見に同調した動きを取りたがり、結果ひとりで行動するよりも、集団行動を好む傾向があります。
ひとりだと選択を迫られたときに、最善の行動ができないなどの決めつけを無意識におこなってしまったり、何においても相手に合わせ、頼るといった、思考を放棄する「楽」を知ってしまうと、相手に依存してしまう悪循環を生み出してしまうこともあります。
何でも相手に合わせてしまい断る事ができない
本当は嫌だと思っても、その意思表示をハッキリとすることができず、相手からの頼みごとに応じてしまったり、やりたくないことであっても、つい相手に合わせ続けてしまう人が多いようです。
相手の役に立つことで、好かれたいという気持ちもあります。断ってしまって、もし相手から嫌われたらどうしよう?といった不安を、何よりも感じてしまう傾向が強いといえます。
ネガティブ思考になってしまいがち
たとえほんの小さなミスであっても、また失敗を繰り返してしまったらどうしようと、マイナスな考えを引きずり続けてしまいがちです。実際に上司から怒られてしまうと、気持ちの切り替えをうまくおこなえず、ネガティブな思考に支配され、元気を取り戻すことができません。
積極的に何かを始めたくても自信がなく決断力に欠けるため、遊びに誘うにも、仕事をするにも、結局相手からの指示を常に待っているような状態に陥りやすいです。
気が小さい性格を克服するために試したいこと
気が小さい性格をコンプレックスに感じている人は、表に出していないだけで数多くいます。しかしながら今ある性格を変えるというのはとても大変なことです。
それでも少しずつでも前向きに克服したいと考えているあなたへ、さまざまな思考の切り替えかたのコツを紹介します。
自分の魅力を理解して自信をつける
案外自分のことほど、自分では分かっていない部分が多く存在します。自分の魅力はどこにあるのか、どういったものであるのか、よく考えてみましょう。過去に何か褒められたものがあれば、ぜひそれを思い返してみてください。
自信をつけるのにオススメなのは、メイクやファッションの勉強です。人の視線を気にして、あえて長い前髪のままにしたりって方もいるかもしれません。
しかし前髪は目に入らない長さを保ち、隙間から見える眉毛の色や形を整えるだけでも、相手が受ける印象は変わります。人の目を気にせず、自分の好きなファッションに身を包むことで、生まれてくる自信もありますよ。
運動をして精神的にも身体的にも強くなる
気の小さい人は、自分の意見を全面に出せないことから、さまざまなことを抱え込みがちです。そんなときに、ぜひ生活習慣に取り入れてみてほしいのが適度な運動です。
日常のストレスで乱れがちな自律神経も含め、運動は心体のバランスを整えてくれる効果があるので、休日にはウォーキングや、近所に散歩へと出かけてみてください。
そして自分の視界や姿勢についても見直してみましょう。無意識に俯きがちだったり、猫背になっているかもしれません。前を向いていないと、相手の顔を見ることができませんし、背筋がしっかりと伸びていないと、いざという時に小さな声しか出せないことがあります。小さな仕草からでも、少しずつ改善していきましょう。
時には自分の意見を主張する勇気を持つ
他人の意見に同調するというのは、尊重する行為でもあります。ですが自分の意見を譲ってばかりでは、ベストな結果にならないこともあるかもしれません。それでなくとも気が小さい人は主張する場面が少ない状況です。時には主張する勇気を持つことも、大切な克服への一歩になるはずです。
ポイントは主張するのは意見交換の場でなくても良いところです。テレビの見たいチャンネルや、その日の食事のメニュー、ファッションなど、あなた自身を主張するところからも始めてみましょう。
できるだけポジティブな言葉を使うようにする
日本には言葉が力を持つ、「言霊」という考えかたがあります。簡単にいうと、思考を含めたネガティブな発言に対して、プラスの現象が紐づくのは難しいということです。まずは普段の言葉遣いから変えていきましょう。言葉を少し言い換えるだけでも、その意味は大きく変わってきます。そして「言霊」のほかに「アファメーション」を実行する方法もあります。
「私は素直で明るい性格だ」「私は正しい選択が出来る」など自分の願望に対して、肯定的な宣言をするアファメーションを継続することで、口癖になっているネガティブな言葉を、ポジティブな言葉に変換し、潜在意識の中に蓄積させ、否定から入ってしまう思考の切り替えをしやすくするのです。
気が小さい人には隠されたよいところがある
気が小さいと言われる人にも、よいところはたくさんあります。ネガティブな思考では、自分の悪いところしか目に付きにくいのですが、この性格を強みに生かせる仕事だって、実は身近なところにあるのです。
研究職や在宅ワークに向いている
他人との討論や、頻繁にコミュニケーション能力を必須とする職業よりも、自分のペース配分を作り、集中して取り組むことができる研究職や、在宅ワークなどの職業が適しています。他人の意見を気にして自分の意見を我慢する必要がなくなるため、ストレスを溜め込むことなく、仕事に没頭できるでしょう。
しかしながらどちらの職業も自分自身を管理する能力が他職に比べ、強く求められます。自分にそういった自制が備わっているかという点は、適性テストなどであらかじめ調べておくと安心です。
相手の事をよく観察して対応する力がある
他人に合わせて行動するということは、その分相手や周囲のことをよく見て観察している、と見方を変えることができます。実際に自分の行動を決めるのにどうすればよいのか、その場の状況をつねに把握している場合が多いでしょう。
その人間観察力は確かな洞察力にも繋がります。小さなことを気にする、と言葉だけで言えばマイナスに聞こえるものも、細かいところまで気が行き届くと見方を変えれば強みになるのです。
潜在的な上昇志向と危機管理能力がある
気が小さいと言われる人の中には、潜在的に上昇志向が強い人もいます。
上昇志向というと、とにかくポジティブで意見を押し通す人といった、真逆のイメージがありますね。しかし他者の考えも重要と捉えて意見を合わせたり、自分自身のレベルアップを目標としているところは、気が小さいことを自覚し、克服したいという考えと一緒です。意見を無理に通さないことで、トラブルの回避を考えるのは悪いことではありません。
克服したいと思った今が克服の第一歩
気が小さいの定義から、特徴、克服のコツ、性格に隠されたよいところについてご紹介しました。一番大切なのは思考の切り替え、そして克服したいと思ったその気持ちです。
日々の行動を見つめ直し、言霊やアファメーションの力を利用して、勇気と共に克服への一歩を踏み出してみてください。