私が人を信用できないのはなぜなのか|心理の特徴や対処方法について
人を信用できない人の心理と対処法を解説
大人になるにつれて、いろいろなことを経験しマイナスの経験をしたために心から信頼することができなくなってしまう人が増えています。「人を信頼できない」と思っている人は、実はたくさんいます。
いつから、どうして人を信頼することができなくなってしまったのでしょうか。それは、性格からくることと、病気からくることなどさまざまな理由があります。その心理や対象法について見ていきましょう。
人を信用できない人の特徴
人に裏切られて信じることが怖い。幻滅されるのが怖い。本当の自分を見せたくない。人を信じられなくなった理由は人それぞれです。それが性格からくるものなのか、病気からくるものなのかということにも特徴はさまざまあります。
でも、やはり一人で生きていくことはできないし、人を信用して暮らした方が生きやすいことを知っているから、人を信頼したいと思うのです。まずはそんな人の、人を信用できない特徴を性格面で細かく上げていきます。
繊細で傷つきやすい
繊細で傷つきやすい人は、なかなか人を信用することができません。繊細な人たちは、人の些細な表情や言動、行動を敏感に察知しいろんな思いを巡らせてしまいます。
人を信じられない人の心理において、他人の発言にナイーブに反応してしまい、例え相手が冗談でいったことも、深く傷ついてしまいます。一度、傷ついてしまうと、ますます人を信頼することが難しくなります。
一人でいるのが好き
人を信頼できない人の心理において、一人でいることが好きということも関係しています。
一人でいることが好きな人の理由は人それぞれですが、人間関係をうまく構築できなかった、恋人友人から裏切られたなどさまざまな理由で、人間不信に陥った結果、人のことを信頼できず異常なまでに人を寄せ付けないので、孤独を好むようになります。
誰にでも良い顔をする
誰にでもいい顔をしてしまう八方美人であることが特徴があります。八方美人になってしまう理由は、人に嫌われることを恐れており、嫌いな人にもいい顔をしてしまうこともあるため、嫌なことを笑顔で引き受けて精神的にも肉体的にも磨耗してしまいます。
常に精神的に疲弊している
人を信用できない人は、コンプレックスが強く傷つけられることを恐れて生活をしているため、常に精神的に疲弊してしまいます。何をいわれても後ろ向きに受け取ってしまい、この人を信じた結果、裏切られて自分が傷つくことを恐れています。常に精神的に疲弊している理由は、過剰な自己防衛本能からくるものです。
他の人を信用できないのはどうして
いつからか他人を信用出来なくなってしまったのか、どうして人を信用することができなくなってしまったのか、その理由について考えましょう。人を信用できないという不安を少しずつ取り除いていきましょう。
生い立ちや過去のトラウマが原因になっている
生い立ちや過去のトラウマ、すなわち育った環境に原因がある場合。もし、生まれてから虐待を受け続け大人になってしまうと、あらゆることを根拠もなく、疑ってしまう性格になります。何不自由なく育った子供時代だったとしても、信用できない子供は一定数います。その裏には、いじめを受けたまたは、その現場を見ていたなどの要因が考えられます。
いじめは人の尊厳を無くし、一生の傷になってしまいます。生まれた時から悪い環境で育った場合矯正しても、人を信じるということは難しいでしょう。
劣等感や自己否定感が強くなっている
劣等感や自己否定感が強いことが人を信じられない場合。強い劣等感、人より自分が劣っていると思ってしまうことで、自分に自信が持てず自己否定してしまい自信のなさから、嫉妬や落ち込みになり他人への不信感を抱きがちになってしまいます。人と関わることで、ますます自分が惨めになることを恐れているのです。
被害妄想が激しくなっている
人を信頼できなくなった過去の経験などから被害妄想が激しくなり、相手の行動をネガティブに捉えがちになっている状態にあります。自分の過去の裏切られた経験を人には、なかなか話さないためより自分の思考に入り、勝手に思い込む傾向があります。
たとえ人に話して、アドバイスをもらったとしても被害妄想が激しいため、そのアドバイスを悲観的に捉えてしまうことに理由があります。
人に期待しすぎてしまう
勝手に人に対し期待してしまったから幻滅してしまい、人を信じられなくなってしまった場合、過度に期待しすぎることに原因があります。自分の期待通りに行動を取ってくれないことで、裏切られたと感じ信用できなくなってしまう、人に対し失望する心理がすぐに働く人です。
自分の感情には敏感ですが、相手の感情には鈍感になっています。そうなると、相手の立場になって物事が考えられない嫌な人になってしまいます。そうならないためにも、その人を失望する前にワンテンポおいて相手の立場に立って考えることをしましょう。客観的に物事が見られるようになります。
人を信用できるようになるには
人と信頼関係を持ちたいと思っているなら、誰かを信用しなければ自分のことも信用してもらえません。人を信用できる自分になるプロセスはすごくシンプルです。自分のことをよく知り、まずは硬く閉めていた心の扉を少しだけ開けて見ましょう。見えていた景色が変わり人との信頼関係につながります。
信用できない人の特徴を明確にする
「信用してもいい人」、「信用できない人」にまずは、分けて考えて見ましょう。「信用できない人」と思うには信用出来ない理由があります。漠然と信用出来ないと思うなら、どうして信用出来ないのか、その人はよく嘘をついたりしていませんか、悪口をよく言ってませんか、自分に問いかけよく考えてみましょう。
絶対にそう思った理由があります。その人達の共通する特徴を明確にすることで、人間不信に陥らないために、本当に信用すべき人が明確になります。
相手に期待しすぎない
期待してしまったから勝手に、その人に対し幻滅してしまい人を信じられなくなってしまった場合、過度に期待しすぎることに原因があります。自分の期待通りに行動を取ってくれないことで、裏切られたと感じ信用できなくなってしまい、人に対し失望する心理がすぐ働く人です。
自分の感情には敏感ですが、相手の感情には鈍感になっています。そうなると、相手の立場になって物事が考えられない「嫌な人」になってしまいます。そうならないためにも、失望する前にワンテンポおいて相手の立場に立って考えることをしましょう。客観的に物事が見られるようになります。
自分を好きになる
何かを失敗した時、「本当に自分はダメだな。」と悲観的になり、ついつい自分のダメなところ、嫌いなところばかりにフォーカスを当てがちになってしまいます。
人は誰でも失敗します。完璧な人間なんていないのです。そう思えばそんなに落ち込むことなんてありません。そう思うことで、他人にも優しくなれます。
自己否定するなんてもったいないです。ダメな部分があったとしても、そこばかり見て落ち込みすぎず、ダメな自分をそのまま受け入れて、愛してあげましょう。自分のダメな部分も見方を変えたら長所になります。自尊心を高めてください。
考えすぎず気楽に生きる
最も簡単で一番有効的な方法は、考えすぎないことです。もし、頭で考えすぎていることに気づいた時、一度深呼吸して、思考をリセットしましょう。少し時間を開けることで、周りの見通しがしやすくなります。
自分の被害妄想かもしれない、なんであんなに考え込んでいたんだろう、と客観的に物事を見ることができます。相手の一言に一喜一憂していたら自分の人生の時間を無駄にしてしまいます。被害妄想をしないためにも、自分に関係ないことはシャットアウトして、ネガティブなことを遠ざけましょう。何事も考えすぎないことが大切です。
人を信用できないのは病気の可能性もある
人を信じられない人の中には、性格が原因ではなく病気である可能性があります。その病気というのは、うつ病、反社会性パーソナリティなど心の病気です。
うつ病は現代社会で深刻な問題になっており、発症の仕方は人それぞれですが、うつ病は「心の風邪」ともいわれており、うつ病を発症すると人を信用することができなくなることもある病気です。
思考力が低下してしまい、周りに対しての判断ができなくなります。自分のことで精一杯のため独りよがりな考えに陥りやすいのです。これらのことから、人のことを信用できない性格になってしまいます。
反社会性パーソナル障害とは、社会のルールを守ることが難しく、何らかでトラブルになったとしても罪悪感が全くない人の病気です。嘘をついたり、騙したりすることも全く罪の意識はありません。
嘘を平気でついたり、騙すということは人を信用してないため起こることです。ですが、反社会性パーソナル障害だと自分で気づき病院へ行く人は、なかなかいません。仮に周りにこのような人がいたら、診療を促してください。
「たかがそんなことで、病院になんて行けない」と思っている人は要注意です。もし当てはまり気になることがあれば、うつ病や反社会性パーソナリティ障害の疑いがあります。病院に一度診察を受けることも頭に置いておいてください。
自分を信じて気楽に生きよう
無理に人を信じることはありません。信じられないなら、そのままの自分をまず受け入れてあげてください。自分のことを好きになって、自分のことを信じてあげてください。そしたら、自然に人のことも好きになることができます。好きになれたら、信頼関係を築くことがまたできます。
例えまた裏切られたとしても、このことを知っていれば、また立ち直ることができます。あなたは一人じゃないことを感じることができます。
そんなに難しく考えることはありません。楽しいことをたくさんして美味しいものを食べて、気楽に自分の人生をエンジョイすることが、何よりの近道です。