仕事やプライベートで上手に気持ちを切り替えるためのコツは?
マイナスな気持ちを切り替えるには
突然マイナスな思考に陥った時には、素早く切り替えることが大切です。上手にマイナスな気持ちを切り替えるためにはどうすれば良いのか?仕事やプライベートで突然気落ちしたときにもピッタリの、気持ちを切り替える方法やポイントを抑えてみましょう。
気持ちの切り替えができない人の特徴
気持ちが上手に切り替えられないという人には、共通した特徴があります。気持ちの切り替えをどうすれば良いのか知る前に、まずはどんな人が上手く切り替えが出来ないのかチェックしてみましょう。
真面目で頑張り屋である
何があっても、まぁどうにかなるかな、と思えるような楽観的な人よりも、真面目な人の方が深く考えることが多いため、何かがあった時に気持ちを切り替えにくい傾向にあります。
何かあるとすぐに考え込んでしまい、どうすれば良いのかを事細かく考えてしまうため、どんどんマイナスな思考に陥ってしまうのです。真面目で努力家の方は、どうしてもネガティブに陥りやすいので気を付けましょう。
完璧主義である
何事にも完璧主義で、完璧を求めると一つのことに執着してしまい切り替えられないと言う方も、マイナスな思考に陥りがちです。どんなに周囲に認められても、とにかく自分が納得いくまで考えようとしてしまうため、細かいミスも緩さないという姿勢が、マイナスな思考に陥りやすくなるのです。
完璧を求める余りにオンとオフの切り替えが出来ず、軽い鬱状態に陥る方も珍しくありません。完璧主義は悪いことではありませんが、使いどころを間違えるとどんどんネガティブになるため気を付けましょう。
物事を先延ばしにする
やらなきゃいけないことがあるけれど、とりあえず後でいいやと、物事を先延ばしにするようなタイプも、切り替えが上手く出来ません。頑張るところは頑張る、頑張らない所は頑張らないというような、オンとオフそのものが鈍っていますので、切り替えるタイミングが分からなくなってしまうのです。
切り替えるタイミングがわからなくなってしまった結果、判断を先延ばしにしてしまい、やらないといけないことが山積みになってしまうのも、こちらのタイプの特徴です。物事を後回し後回しにしていると必ずツケが回ってきます。物が捨てられなかったりするのも同じことですので、判断力をつけるためにも先延ばしは控えめにしましょう。
心配性である
とにかく心配性で不安がたくさんあり、考えても仕方がないことでもいちいち心配してしまうタイプの方です。その結果、考える必要が無いことも事細かく考えてしまい、自然と考える量も増えるため、切り替えができない状態に陥ります。
考える時は思いっきり考える、考えないときは何も考えない、というように、考えるオンとオフの差をはっきり分けた方が賢明です。心配性は悪いことではありませんが、度が過ぎると自分のクビを締めることになるでしょう。
気持の切り替えができないとどうなるのか
気持ちの切り替えが上手く出来ないと、仕事でもプライベートでも様々な弊害が出る可能性があります。気持ちの切り替えが出来ないだけで、こんなことが起りやすくなるでしょう。
集中力がなくなりイライラしやすくなる
切り替えが出来ない事で徐々に集中力が無くなり、目の前のことに集中でき無くなってしまった結果、どうしてこんな簡単なことができないのか自己嫌悪に陥り、イライラしてしまいます。イライラしている事や集中が出来ていないことで更にイライラしてしまうため、正に負の連鎖と言えるでしょう。
集中力が無くなることで、このように悪循環に陥ってしまうことが厄介な問題です。自分を責める原因にもなりやすく、どんどん自分をダメな人間と思い込んでしまう方が多いでしょう。
ネガティブになりストレスがたまる
気持ちが上手く切り替えられないと、常に悩むことが癖になっている状態ですので、物事をどんどんネガティブに捉えるようになります。日頃からネガティブ思考に陥り、無意識の内にストレスを蓄積させていくのです。
考えれば考えるほどどんどんネガティブになるのですが、それがストレスになっていることに気がつかない方が少なくありません。ストレスが溜り過ぎた結果、気がついたらうつ病など精神的な病を発症していたという方も多いので、悩みすぎには十分注意をしましょう。
仕事やプライベートでの気持ちの切り替え方
気持ちを上手に切り替えられないと、仕事でもプライベートでも様々な弊害が出る可能性があります。仕事やプライベートで気持ちを切り替えるためには、こんなことを意識してみると良いでしょう。
言葉の受け取り方を変える
誰かに何かを言われたとき、自分にとっての否定的な言葉は真に受けないようにしましょう。性格上、一つ不安になると連鎖してどんどん悪い思考に陥ってしまうので、上手に受け流すことが大切です。言葉を1つ1つ全て受け止めていたら、どんどんストレスが溜る一方ですので気を付けましょう。
もちろん、自分にとって好意的な言葉は、言葉の裏を読むような真似をせずに素直に受け取る事が大切です。日頃からネガティブ思考に陥りやすい方は特に、言葉の裏を読みすぎず、ストレートにそのまま言葉を受け取るようにしましょう。
好きなことを見つける
気持ちを切り替える際に最も効果的な方法が、好きな事をするということです。読書や映画鑑賞、釣りやドライブなど、自分の趣味を見つけると気持ちの切り替えのスイッチになりやすいため、好きな事を見つけるのはおすすめになります。好きな事がなかなか見付からないという場合は、とりあえず何でもやってみる事から始めましょう。
どうしても好きな事が見付からないという場合は、運動がおすすめです。余程運動が嫌いという方では無い限り、運動は手軽にリフレッシュできるベストな方法になります。軽くジョギングやランニングをしたり、スイミングや、ヨガなども効果的です。その日の体調や自分の体力に合わせて、運動する方法を変えてみても楽しめます。
深く考えずに開き直る
考えても仕方がないことは世の中に溢れかえっています。心配の種はどう頑張ってもつきませんので、ある程度確認をしたら、そうなったらなった時、なってしまったものは仕方がない、と開き直ることが大切です。
仕事でも失敗はつきものですので、あまり考えこみ過ぎることなく、自然の流れに身を任せましょう。もちろん何も考えなくて良いということではなく、ある程度しっかりと考えたら、考えるのを辞めてスパッと切り替える、というやり方が理想です。考えすぎは結果としてマイナスになる事も多いので、気楽に捉えるようにしましょう。
気持ちを紙に書いて整理する
考える事柄が多い場合は特に、全てを頭の中で考えると精神的な負荷がかかります。頭の中で考えるだけではなく、紙に気持ちを書き出して、気持ちの整理整頓を行いましょう。考える時には、自分を認めつつ、整理していくことが大切です。
日頃からなんでも頭の中で考えるという方は、特にこの方法が有効になります。自分は今どんな気持ちなのか、喜怒哀楽でいうとどこに当てはまって、なんでそうなったのか、この後どうするべきかなど、1つ1つ紙に書いて整頓していきます。紙に書くときには後から見てわかりやすいように、文字を丁寧に書くことはもちろん、整えながら書くことがおすすめです。
未来のことをイメージする
あまりにもネガティブな思考に取り憑かれているという時には、未来のことをプラスにイメージする方法もおすすめです。過去に起きた事は消せないけれど、先のことならいくらでも良い方向に変えることができますので、気持ちも前向きになりやすくなるでしょう。
未来のことをイメージする際には、出来るだけ具体的なイメージを持つことが大切です。例えば、将来結婚して幸せに暮らしているイメージや、仕事が上手くいって昇進しているイメージなどがあります。自分はどんな人間になりたいのか、それを考えるのにも良いきっかけです。
それでも気持ちが切り替えられない時は
色々とやってみたけれど結局気持ちを切り替えられない、そんな時には、こんな方法も効果的です。無理して気持ちを切り替えるよりも、こちらのやり方の方が気持ちが楽になるでしょう。
感情に素直になる
不安な気持ちが続いてどうしようも無い時には、素直に泣くことも大切です。叫びたい時は思いっきり叫ぶ、怒るときには思いっきり怒るなど、素直に感情を吐き出すようにすことで、気持ちがスッキリしてオンとオフの切り替えがしやすくなります。
切り替えが上手く出来ないのは、自分の感情を抑え込みすぎて、自分の気持ちがわからなくなることにも原因があるのです。日頃から仕事などで抑圧されることが多い方は、1人になった時くらい素直になれるようにしましょう。感情に素直になるためには、映画や読書などの1人の世界に浸ることもおすすめです。
しっかり睡眠をとる
しっかり睡眠を取る事も、気持ちを切り替えやすくするために大切です。気持ちの切り替えができないと、そもそも寝付くのも難しいかと思いますが、眠れないことで自律神経が乱れ、余計に気持ちが落ち着かなくなるなど悪循環に陥りますので、眠れる工夫をすると良いでしょう。睡眠時間は一日6時間~8時間程度がベストです。
睡眠時間は取っているのに何だか眠れた気がしないという場合は、睡眠の質が良くない可能性があります。質の良い睡眠を取るためには、入浴の時間を設けて体の芯まで温めたり、眠る前にスマホを使わないなど、眠りの質を高める工夫をすることが大切です。特に眠る前のスマホは脳を活性化させてしまいますので、眠る2時間前くらいからはブルーライトから離れましょう。
自分を大切にすることを心がける
マイナスな思考を打破する為にも、気持ちの切り替えを上手にするためにも、最も重要なのが、自分を大切にすることを心がけるということです。自分を大切に出来ない人は多いですが、自分が大切に出来ないと、人に優しくすることも出来ません。例えば、このような事を心がけるだけでも気持ちが楽になるでしょう。
自分を嫌いにならずに許す
気持ちの切り替えがうまくできないと自分が嫌になってしまいがちですが、そこで自分を責めてしまうとどんどん悪循環に陥ります。自分が悪いわけではないので、そういうときもあると、と、自分を責めずに許してあげると気持ちが楽になるでしょう。あれもダメ、これもダメとダメな部分ばかり見ていると、どんどん自分が嫌になってしまいます。
人間は絶好調な時もあれば絶不調な時もあります。絶不調な時ばかりみるのではなく、絶好調な時の自分を良く褒めてあげるようにしましょう。まずは自分を好きになることが、一番の解決策です。
どうしようもない時は人を頼る
一人で抱え込みすぎると、結果として悪い影響が出てしまうので、どうしようも無くなる前に早めに人に相談することも大切です。人は支え合って生きていくもの、辛い時には迷わず人に頼りましょう。仕事ではもちろん、プライベートでも、助けてくれる人がいるのであればどんどん頼って構いません。
もし体調に異変が出ているならカウンセリングなどを受けられる病院を受診するのも一つの手です。欧米ではストレス発散の為に定期的にカウンセラーを受診することが一般的ですが、日本ではとかく何かあっても抱え込みがちで、その結果、過労死や自殺などに繋がるケースが多くあります。最悪の事態になる前にも、自分の体調管理の1つと思って専門家を受診すると良いでしょう。
まずはできることからやってみる
気持ちの切り替えが上手く出来ないと、どんどんネガティブになってしまい、物事も上手くいきません。ですがそんな自分を責めずに、そんな時もあるさ、と楽観的に捉えることで、少しずつ状況が好転するでしょう。自分を一番大切にすることはもちろん、辛い時には誰かに相談することも忘れてはいけません。