仕事の悩み

保育士の仕事を辞めたい|子供は好きだけど続けられないと悩む人へ

子供が好きで始めた保育士の仕事。しかし、現実は子供が好きなだけでは続けることが難しく、辞めたいと考える人は多くいます。「保育士の仕事を上手に辞める方法とはなにか」また「続けなければいけない理由はあるのか」など、自分と向き合ってみましょう。

保育士の仕事を辞めたいけど辞められない

保育士の仕事を辞めたいけれど、辞められないと考える人は多くいます。保育士の仕事を辞めたくなる理由には、人間関係や給与の面などさまざまなことがあげられます。

また、辞められない理由には、懐いている子供を放っておけなかったり、人員が足りていなかったりなど、責任を背負いすぎている面もあります。保育士の仕事で、うつ病などの精神的な病を発症しないためにも、辞め時を見極め、円満退社をする方法を見ていきましょう。

保育士の仕事を辞めたいと思うときとは

保育士の仕事を辞めたいと感じるときは、どのようなときなのでしょうか。辞めたいと思った理由として、多く挙げられる「人間関係」と「給与」について見てみましょう。

人間関係がつらい

女性が多い職場ならではの人間関係

保育士の多くが女性ということもあり、保育園や幼稚園などの職場は、女性の割合が圧倒的多数。

そのため、職員同士のランク付けや、女性特有のいじめなどがあることも珍しくありません。自分のやり方と違うやり方に、納得できないと文句をいってくる人や、話しかけても無視をする人、自分にだけ連絡を回してこないなど、悪質ないじめが行われている職場もあります。

女性の多い職場ならではの人間関係の悩みは、園長や同僚に相談することで改善されることもあります。しかし、必ず改善されるという保証がないため、我慢してしまう人がほとんどです。このように、女性が多い職場ならではの人間関係が、保育士の仕事を辞めたいと思う原因になっています。

保護者との人間関係

保育士の基本は、子供と接することですが、接する相手は子供だけではありません。子供を相手にしているということは保護者がいて、保護者との関わりは避けられません。保護者の中には、理不尽なクレームを繰り返す「モンスターペアレント」や気難しい人などもいて、難しい対応に追われることも。

供がケガをしないように見守ることが、預かる側として当然の責務になりますが、走っていて転んで擦り傷を負うこともあります。このような軽いケガに対しても、憤慨する保護者はいます。

保育士が経緯を説明して謝罪したとしても、このような保護者は話を聞き入れないことが多く、ストレスの原因に。そのため、子供が好きで始めた仕事も、保護者との人間関係に悩んで辞めたいと感じることがあります。

仕事量が多く給料が低い

保育士の多くが悩む職業病である「膀胱炎」。仕事が忙しくて、トイレに行きたくても我慢してしまったり、水分をこまめに摂れなかったりするため起こります。

「膀胱炎」は、残尿感や排泄時に、痛みを感じるなどの症状がでる尿路感染症。初期症状では、違和感や不快感など大きな痛みを伴わないため、焦って治療する人が少なく、放置されがちな病気です。

しかし、膀胱炎は放置していると高熱や倦怠感を伴う「腎盂腎炎」という病気へと発展する怖い病。また、膀胱炎は繰り返し発症しやすく、慢性化することもあります。それほど忙しい職業であるにもかかわらず、保育士の仕事は年代別に見ても、仕事に見合うだけの給与が支払われていない現状があります。

20代・30代の平均年収が270万円ほど。40代になっても、平均年収は330万円ほどにしかなりません。地域によって給与は異なりますが、13万円に届かないこともあり、保育士を辞めたいと思う原因になっています。

仕事辞めたい瞬間。辞めどきと辞めない方がよいときの見極めかたとは

辞められない理由

人間関係や給与に不満があるのに、なぜ保育士を辞められないのでしょう。保育士の仕事を辞められない理由について、見てみましょう。

子供たちに懐かれている

毎日「辞めたい」と考えていても、辞められない理由に「子供たちに懐かれている」ということが挙げられます。子供が好きという思いで、保育士という職業を選んだ人に多く、「自分が辞めたら子供たちが悲しむかもしれない」という罪悪感が「まだ辞められない」という考えに至ります。

また「子供が懐いているから辞められない」という理由で、保育士の仕事を継続している人の多くに当てはまることが、強い責任感があること。責任感が強く、最後まで子供たちを見届けようとする姿勢は、とても大切なことですが、自分が倒れてしまっては、責任を果たせなくなってしまうことも考慮しましょう。 

人手不足で辞められない

保育園や幼稚園など、保育士は基本的に人手不足の職場が多数。そのため、辞めたくても辞めたいといいだせない雰囲気があります。特に、責任感が強い人ほど辞めたいといいだせず、大きなストレスを抱えることになります。

他の職員の仕事量が増えないか、心配することも大切ですが、自分自身のストレスを軽減することを、第一に考えましょう。また「辞めたい」という気持ちが、まだ大きくないときは、保育士以外の人との交流を持ったり、没頭できる趣味を見つけたりして、ストレスを発散できる方法を見つけましょう。

子供が好きなうちに辞めるために

保育士の仕事を辞める理由が「子供を嫌いになったから」では、むなしさが残ってしまうかもしれません。夢を持って始めた仕事なら、特に子供が好きなうちに辞める努力をしましょう。

辞めるなら子供が可愛いと思えるうちに辞めよう

保育士の仕事は保護者とは違い、1対1または1対2など、少人数を相手にすることは少なく、子供の年齢が上がるほど、一人で見る子供の人数も増えます。そのため、癖の強い子や暴れん坊な子など、苦手な子供を相手にすることもあり、全員を可愛いと思えないときもあります。また、精神的に余裕がなくなっているときも、子供を可愛いと思えなくなります。

過度なストレスから、子供を完全に嫌いになってしまう前に、職場を変えることが理想。無理に頑張るのではなく、自分の気持ちの限界に気づき、辞め時を見極めましょう。

子供たちも大好きな先生が元気じゃないと悲しむはず

保育士の職業病として膀胱炎が有名ですが、うつ病になる人も多くいます。うつ病になりやすい人の特徴として、真面目・責任感が強い・努力家・周囲の目を気にする・感情表現が苦手といった5点が挙げられます。このうつ病になりやすい人の特徴は、保育士の仕事を辞めたいけれど辞められない人に多く、気持ちの切り替えが重要。

保育士の仕事を続けている人の中には、子供たちの成長を見届けたいと思い、無理に頑張ってしまうことがあります。しかし、子供たちも大好きな先生が、元気な状態ではないことを察します。成長していく子供たちは、先生のことを覚えていますし、元気でいてほしいと願っていることを心に留めておきましょう。

代わりはいると割り切る

「人手が足りないから」「子供に懐かれているから」と、必死に繕った笑顔を振りまくよりも、「自分以外にもこの仕事をできる人はいる」と割り切ってしまいましょう。今、保育士の仕事が多忙過ぎて、周囲に目を向ける余裕がない状態でも、一歩引いて見てみると、代わりの人がいることに気づきます。

辞めてしまっても、人員確保は園が行うことなので、気にしないことが大切。精神的・肉体的に、これ以上の勤務は難しいと感じているなら、子供が好きなうちに辞める勇気を持ちましょう。

辞めるときはマナーを守る

「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがある通り、辞めるからといって他の職員や園長、保護者、園児に対して、配慮が欠けることがないように注意しましょう。辞めるときのマナーとは、どのようなものか見てみましょう。

引き継ぎはしっかりとする

保育士の仕事を辞めるときは、園児の特徴や癖、気になる様子などを、後任の先生にしっかり引き継ぎましょう。たとえ、年度末に辞めるとしても、進級予定のある園児を担任していたのなら、次の担任となる先生に情報を引き継いでおくことで、対応しやすくなります。また、園児の情報だけでなく、保護者の情報も重要。

理不尽な要求が多い保護者や、気難しい保護者など、事前に分かっていると分かっていないのでは、対応が異なります。辞めてしまう職場でも、園児や保護者の情報を引き継いでおくことで、起こり得るトラブルを回避できます。

円満に辞めるのが理想

保育士の仕事に限らず、どの職業においても円満に辞めることが理想です。円満退職をするためにも、園長と相談したうえで、園児や保護者に辞めることの説明をしましょう。担任を持っていた場合、できれば年度末まで続けることが理想ですが、年度の途中で辞める場合には、特に園児と保護者への説明は必要になってきます。

また、職場の人間関係が退職の原因だとしても、園長や同僚へのお礼はきちんとしましょう。辞める人がいることで、残された同僚の仕事量が増えることも。おわびや感謝の気持ちを表すのに、お菓子などのお礼の品を持参するという方法もあります。感謝の気持ちを伝えて、気持ちよく退社しましょう。

保育士を辞めたいときは視点を変えて考えてみよう

保育士の仕事を辞めたいと思ったときは、なぜ辞めたいのかを考えてみましょう。ほんの些細な原因なら、解決できるかもしれませんが、職場の人間関係はなかなか解決しません。

また、保護者に悩んでいるときは、園長などに相談するという方法もあります。うつ病や膀胱炎など、職業病に悩まされる前に、自分を守る視点を持って、保育士の仕事を継続するか否かを考えてみましょう。

仕事辞めたい瞬間。辞めどきと辞めない方がよいときの見極めかたとは


LITORA編集部

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