怖い上司と関われるようになるには?必要な心構えとは

仕事の悩み

怖い上司とどのように関わればいいかわからない

「さとり世代」が中堅とよばれる世代になり、今や「つくし世代」の時代だと言われています。生まれた時から挫折や不自由を知らず、大人からあまり怒られずに育った「つくし世代」は社会人になってはじめて上司からしかられることが多く、上司との距離感に悩んで仕事ができなくなるケースも少なくないようです。

怖い上司は確かに近寄りがたいものですが、思いきってそのハードルを乗り越えれば上司との信頼関係を築くことができ、仕事への糧につなげられるかもしれません。

怖い上司との上手な付き合い方

職場の人間関係は誰にとっても面倒なものですが、希薄な人間関係のなかで育っている現代の若い世代にとってはなおのこと、上司は理解しがたい存在のように感じられるのかもしれません。

ただ、仕事である以上、上司とまったく関わらないわけにはいきません。上司との関係をポジティブな視点でとらえることによって、それまで「怖い」としか感じられなかった上司の良いところが見えてきて、前向きなスタンスで関係を深めることができます。

上司と付き合っていくためのポイントについてまとめました。

怖い上司についていくと学べることも多いと考える

「怖い上司」には、いくつかのパターンがあります。

まず、シンプルに本人の資質や性格として怖く思われている場合。このケースでは本人自身が意外と「まわりから怖がられている」とは自覚していないことが多く、部下のほうから心を開いて距離を縮めていくことで上司の思わぬ一面がわかってくる可能性があります。

もうひとつは、職場での役まわりとして「怖い上司」を演じているパターン。この場合、上司本人も非常に有能であることが多く、その能力を周囲からも認められているため、客観的にはつねに冷静で、どんな時でも自信に満ち溢れているように見えます。

そうした態度と仕事へのスタンスが部下にとっては「怖い上司」として映るのかもしれませんが、あえて上司の懐に飛び込んでみることで仕事上のノウハウを深く吸収できるチャンスにつながります。

自らコミュニケーションを取る努力をする

「魚心あれば水心あり」ということわざがあるように、どんなに近寄りがたい相手でもこちらから心を開いてコミュニケーションをとる努力をすれば、上司のほうも自然とあなたの存在を認め、普段は見せないフランクな一面を見せてくれるようになるかもしれません。

面と向かったコミュニケーションがどうしても難しいようならメールなどの非対面型ツールを活用し、仕事上の悩みをこまめに相談するなど、★★★

堂々と接する

いわゆる「パワハラタイプ」の上司は支配欲が非常に強く、部下が自分よりも能力的に劣っていると察知すると俄然態度を強め、ほんのささいなミスを大げさにあげつらったり、人前でも平気で罵声を浴びせたりするなど、「支配する側とされる側」という関係性をつくろうとします。

このタイプの上司に対してはとにかくスキを見せないことが大切で、高圧的な態度に出られたとしても決して恐れずひるまず、自分の能力をこつこつとアピールしていけばむしろ信頼されることが多くなり、対等な場面を築くことができるでしょう。

上司が言いたいことを理解する

「怖い上司」のなかには、頭の回転が速すぎるあまり部下に対する親切な説明が苦手な人がいます。このタイプの上司は決して高圧的に接しているつもりはないものの、自分と対等かそれ以上のスキルを無意識のうちに部下にも求めてしまうため、結果として近寄りがたい人、という風に見られてしまうことがあります。

このパターンでは上司も部下もストレスを溜め込んでしまいますので、部下のほうもまずは「上司が何を言いたいのか」ということを本質的に理解するトレーニングを積み重ねていけば上司からも信頼されるでしょう。

上司に屈しない

中小企業でよく見られるパターンとして、「上司には絶対服従」ということが挙げられます。このタイプの上司は昔かたぎの価値観を引きずっており、たとえそれが正論であったとしても部下の反論を許すことができません。

必然的に職場の空気は悪くなり、部下も委縮していきますが、こうしたパワハラ上司は意外と毅然な態度に弱く、部下のほうが圧力に屈せず自分の信念を貫いていれば上司の態度も少しずつ柔軟になり、仕事ぶりを正当に評価してもらえるようになるでしょう。

上司がなぜ怖いのか考えてみる

社会経験に乏しい若い社員は、職場の上司というだけで何となく怖い、近寄りがたいというイメージをもってしまうものです。

ただ、「怖い上司」にもいろいろなパターンがあり、感情的にパワハラを繰り返すタイプなのか、あるいは能力が高すぎて部下へのフォローが苦手なタイプなのか、上司ひとりひとりの特質を見きわめたうえで接し方を変えることで関係性が改善される場合があります。

怒られたときの謝り方が大事

部下のほうにもいろいろな言い分がありますが、上司の側にもそれなりの事情があるもので、そのあたりを理解しないことには上司との正しい向き合い方を考えることはできません。

若い世代は謝り方が下手な場合が多く、上司としてもあまりに的はずれな謝罪をされると「俺の言いたいことが本当にわかってるのか!」という気分になり、態度をさらに強めたり、極端に冷遇したりというトラブルにつながってしまいます。

上司から怒られた時には、理由はどうあれまずは自分の非を素直に認め、同じミスを繰り返さないために何をすべきなのか、ということを具体的に考える姿勢を見せる謝り方が基本になります。

仕事は一生懸命にやる

怖い上司の下で長く働いていると日に日に仕事へのモチベーションが低下していくものですが、だからといって肝心の仕事までおろそかにしたのでは上司の印象もさらに悪くなってしまいますし、自分自身のスキルアップにもつながりません。

相性の合わない上司だからこそ仕事において精一杯の成果が出せるように努力し、上司に本当の実力を評価してもらえるような空気をつくっていくことに力を注ぎましょう。

上司を観察してみる

「上司が怖い」という人はいったん冷静になり、上司についてどのくらい知っているか、ということを具体的に考えてみましょう。

上司を客観的に観察することによって上司の個性やパターンが具体的に理解でき、上手に付き合っていくためのコツが自然と見えてくるようになります。

上司の尊敬できる部分を探す

問題のある上司が増えていることも事実ではありますが、上司をただやみくもに恐れているだけでは建設的な関係を築くことができません。

難しいかもしれませんが、まずは上司を尊敬してみましょう。上司の美点や尊敬できるところを自分から探すことによって上司を深く知ることにつながり、「もっと高く評価してもらおう」というモチベーションにつながります。

上手に付き合うことで会社を居心地のいい場所にしよう

会社員人生は、上司と上手に付き合えるか、ということによって大きく左右されます。パワハラ上司、モラハラ上司も増えていますが、ほとんどの上司は部下の個性や資質を最大限にのばしてあげようと最大限に知恵をしぼり、努力をつづけています。いたずらに怖がるのではなく、まずは上司のパーソナリティを観察し、お互いにとって居心地の良い職場環境をととのえましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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