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働きながら産業カウンセラーを目指すには?資格取得までの流れを知る

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産業カウンセラーに興味がある方へ

悩みを抱えがちな現代において、カウンセラーの意義というものが目立つ時代になってきつつあります。社会人の中には、産業カウンセラーになってストレスに悩む人などを助けたいと思う人も少なくないはず。働きながら産業カウンセラーになるためにどうすればいいのか、産業カウンセラーってどんな仕事内容なの?資格取得のための費用はいくら?資格取得のためにはどんな勉強をすればいいの?仕事は辞めなくちゃだめなの?という疑問から、産業カウンセラー資格取得後はどうするのかまでご説明します。

産業カウンセラーとは何なのか

そもそも産業カウンセラーとは何なのか、という疑問があったりしませんか?産業カウンセラーの歴史から特徴までを、またキャリアコンサルタントとの違いをみていきましょう。

産業カウンセラーの歴史

産業カウンセラーは、1958年頃に各社のカウンセラーなどが集まり産業カウンセリング研究会が開催されたことを最初に発足しています。またその2年後、1960年には「第一回産業カウンセリング研究大会」が立教大学で開催されたことで、「日本産業カウンセラー協会」が誕生しています。

社団法人になったのはその約10年後である1970年に労働大臣の許可を得てなりました。当初は調査や研究などに的が置かれていましたが、時代が進むに連れてその時代に沿った産業カウンセラーの養成、資格権などに力を入れるようになりました。

産業カウンセラーの定義

産業カウンセラーとは「働く人の支援や援助を行う専門家」と定義されています。社会人が勤める企業での精神的対策やキャリア形成などを主な範囲とし認定する資格の名称のことです。

産業カウンセラーは、元々公的な資格の扱いでしたが、国家資格である臨床心理士などとは違い2001年以降は一般社団法人日本産業カウンセラー協会が運営する民間資格となっています。

臨床心理士や公認心理師のようにハードルは高くなく、取得しやすい傾向にあります。また民間資格としては、知名度もそれなりにあるので年間数千人以上が資格取得のために選ぶ人気の資格です。

産業カウンセラーの特徴

臨床心理士や公認心理師と違い、産業カウンセラーはその名の通り働く人の支援や援助をすることに主眼をおいています。また、働く人の上質な職業人生の実現を支援、援助することで、産業社会の発展に貢献しています。社会人のストレスチェックなどに特化しているのも産業カウンセラーの特徴といえるかもしれません。

ただし、産業カウンセラーの講義内容を見るとわかりますが、全講義中における精神医学に関わる領域は1講義しかありませんので、臨床心理士のように精神領域は詳しくなく、強迫神経症などの精神疾患には強くないのも特徴といえるでしょう。

産業カウンセラーはあくまでも企業で働く社会人にのみ特化した資格です。

キャリアコンサルタントとの違い

キャリアコンサルタントとはなにが違うの?と疑問を抱く方もいますよね。そもそもキャリアコンサルタントとは、学生や求職者などを対象に能力の開発や職業選択などに関する相談助言を行う専門職です。産業カウンセラーが民間資格なのに対し、キャリアコンサルタントは国家試験を受けないと資格取得ができない国家資格の取り扱いになっています。

名称独占資格のため、キャリアコンサルタントや紛らわしい名称を用いることは禁止されています。就活者や労働者を対象にしているのがキャリアコンサルタントですが、産業カウンセラーは働く人の支援や助言をしており、企業に特化した企業専門家であるといえます。また産業カウンセラーの呼称を使うためには一般社団法人日本産業カウンセラー協会に資格登録する必要があります。

産業カウンセラーの資格をとるメリット

産業カウンセラーの資格をとったら、どんなメリットがあるのかのでしょうか?産業カウンセラーの資格を取得した場合大きく分けて2つのメリットがあります。

求人の幅が広がる

まず、産業カウンセラーの資格をもっているだけで、求人の幅は格段に上がります。産業カウンセラーの資格を有していると、人材派遣会社や人事、精神衛生担当、協会からの紹介や求人情報の幅も広がります。産業カウンセラーの資格をもっていないときと比べると、その紹介の幅はぐんっと広がるといえます。特に人材派遣会社では積極的に産業カウンセラーの資格取得を促している現状もあります。

今の職場で産業カウンセラーの資格を活かせないのであれば、ぜひ転職をおすすめします。資格は活かしてこその資格ですよ。

資格として信頼度が上がる

現代における日本の産業は先行き不透明な部分も多く、大手企業ですら多額の負債を抱えている現状があります。産業カウンセラーは民間資格としては、比較的高い信頼度があるので将来性もあり、またやりがいのある大きな仕事といえるでしょう。資格のままおいておくとただの紙切れにしかなりえないので、活用の場を考えるのも大切です。

産業カウンセラーの資格をとったら人事部への異動を提案してみたり、人材派遣会社への転職をするなどで産業カウンセラー資格の経験年数を稼ぎ信頼度をアップしていきましょう。

産業カウンセラーになるには

歴史とかメリットはわかったけど、実際産業カウンセラーの資格をとるためにはなにをどうすればいいのか?そもそも社会人でもとれるのか、資格を取った後はどうすればいいのかなどの疑問についてお伝えします。

養成講座を受講する

産業カウンセラーの受験資格を得るためには大学に通うという方法もありますが、社会人の方だと会社を辞めている間に無収入になってしまい生活基盤が崩れるなどのデメリットがあるのが現状です。仕事をしながら産業カウンセラーになるためには産業カウンセラー養成講座を受講しましょう。通学と通信の二種類を取り扱っており、仕事をしながら自分の隙間時間を計算しつつ安心して産業カウンセラーの資格取得に向けて勉学に励むことができます。ただし勉学へのモチベーションが下がりやすいデメリットもあるので注意が必要です。

試験を受ける

産業カウンセラーになるためには、学科試験・実技試験の2つの試験を受けないと資格取得ができません。

学科試験は毎年1月に全国各地で試験の実施がされています。試験内容はカウンセリングに関する基礎的な部分などをマークシートで解答していくものと、傾聴の技術などに関する問題が出題されます。心理学・カウンセリングなどの基礎的な部分から、実践的知識・技能が求められる試験となっています。

実技試験は、学科試験実施後の毎年1月下旬から2月上旬に全国各地で実施されています。受験者同士によるミニカウンセリングの実施及び口述による試験となります。

資格登録をする

学科試験、実技試験が終了後、合格すれば一般社団法人日本産業カウンセラー協会にて資格登録をします。

資格登録をするためにはまず、一般社団法人日本産業カウンセラー協会のホームページから入会申込書を郵送し、入会金(登録料)、年間費を振込後、約2週間位での登録となります。

産業カウンセラーの資格を取得できたらすぐにでもこの手続を行うことが大切です。産業カウンセラーの呼称を使用するためには、一般社団法人日本産業カウンセラー協会に資格登録をしなければなりません。ただし、登録しなかったからといって資格が抹消されるわけではないので安心してくださいね。

産業カウンセラー養成講座とは

産業カウンセラーになるためには、どこで学ぶのがいいのかわからない、社会人で平日は仕事だから通学は無理だけど他の方法で産業カウンセラーになれるのか?という疑問に関して説明します。

通信講座で学ぶのが一番

社会人だと通学で資格取得をするのはとてもハードルが高いといえます。社会人で資格取得を目指している方は、通信講座で学ぶほうがいいでしょう。受講期間は12カ月と長いですが、通学に比べると受講料が少しお安いのが魅力的です。過去問は2008年以降ありませんが、「産業カウンセリング ? 産業カウンセラー養成講座テキスト- 」と「資料編」はあります。

他にも通学よりも費用が安いため、働きながら通う社会人の懐に優しいのがメリットです。月に1回ほどのペースで学校に行くことになりますが、それでも通学に比べると負担は減りますね。

また、通学と比べると通信では自分自身のあいた時間を活用して勉学に取り組めることと、全てを勉学に回すのではなく息抜きの時間に使ったりなど、さまざまな行動時間に当てることができるという点もメリットですよね。

ウェブ(e-Learning)でも学ぶことができる

子どもがいて家のこともしないといけないから、通学も通信も少しむずかしいという方には、自宅にてネットを使用して学ぶことができる「e-Learning」というウェブ講座があります。

こちらは、ウェブを使用して講義を配信で視聴することができ、課題も在宅で行うことができます。

通信や通学よりも高めの金額で設定されているのがデメリットですが、在宅で学ぶことができるので子どもが大きくなって社会に復帰するときに産業カウンセラーの資格を持てるというメリットがあります。

また家庭のことを厳かにせずに住むので、勉学と家庭とを両立することができるのもメリットといえます。忙しい社会人でも仕事を蔑ろにすることなく資格取得することができるため、おすすめです。

筆記試験の対策はテキストと添削で学ぶ

通信では、筆記試験の対策を、所定の科目の添削問題を提出し、課題レポートを提出することで学ぶことが可能です。時間のない社会人でも時間の合間を見繕って提出することができるのが通信講座の最大のメリットといえます。教師から添削されて、レポートが返ってくるため文章の構成やどこを間違えているのか、自分が弱い問題がどれになるのかが一目瞭然であるため、自分の弱い部分を重点的に攻める事が可能です。

実技試験の対策はスクーリングで学ぶ

実技試験の対策は、スクーリングで学んでいきます。スクーリングとは、教室で教員と対面して授業を受けることになります。教室といっても通学とは違うため短期間ですますことが可能です。面接実習は104時間必要で、スクーリングにてロールプレイを通して学んでいくことになります。通信では月に1回のペースでスクーリングがあります。月に1回ほどならば、さほど仕事に影響を与えず、スクーリングすることができることがメリットです。

講座の費用は結構高め

産業カウンセラー養成講座の受講料は、通学で24万8,400円かかります。通信講座では、20万5,200円かかります。ウェブでは、少し高くなり29万1,600円と費用は結構高めに設定されています。平均すると約20~25万円は用意しておかないといけないことになります。

通学では受講期間が短いですが、通信に比べると受講料が高いのがデメリットといえます。逆に通信では受講料が安く仕事以外の時間を自由に勉学に当てることが可能ですが、モチベーションなどの維持が重要となってきます。

養成講座を受講した方の感想

養成講座では、一緒に養成講座を受講する方と実体験をもとにカウンセリングなどの技術を高めていくため、仲間とともに自分自身の気持ちと向き合うことができたという声もあります。

また、グループセッションを通し、自分の深層心理にアプローチすることができるため、自分自身の課題を見つめ直すチャンスができたなどの感想があり、自分自身の道に迷っている方にとっては養成講座は自分を見つめ直すチャンスであるといえます。

産業カウンセラーというだけあって、心理に着目した講義内容かつカウンセリング技術の向上を目指せるため自分のことを知っておくことは大切です。また、自分のことを理解した上で行うカウンセリングはひと味もふた味も違います。

教育訓練給付金について

産業カウンセラーの養成講座の費用が少し高い目に設定されていることを知っていただきましたが、その費用を少しでも抑えるためにはどうすればいいのかについてみていきましょう。

支給条件は働いている人であればほとんど大丈夫

労働者の主体的能力開発への取り組みなどに対し、雇用の安定化と再就職促進を図るということを目的として、教育訓練受講に支払った費用の一部を支給してくれます。申請は、最寄りのハローワークにて相談しなければいけません。支給の対象者になるためには、受講開始日現在で雇用保険の支給要件期間が3年以上であることが必要となります。

また受講開始時に45歳未満など一定の条件を満たせば、訓練期間中に失業状態にある場合訓練受講をさらに支援する制度もあります。

デメリットとしては、ハローワークに行かないと手続きを行うことが出来ないという点にあり、平日の休みが必要となってきます。せっかく支給されるのならば、貰っておきたい制度ですよね。

支給額は10万円まで

教育訓練経費の20%に相当する額が支給費となりますが、ただその額が10万を超える場合は10万円が支給額となります。4,000円を超えない場合は支給されないので注意が必要です。

受講開始1年前にキャリアコンサルタントが行うキャリア・コンサルティングを受けた場合は、その費用を教育訓練経費に加えることもできますが、2万を超える場合は2万までが訓練経費として加えることができます。

支給額が10万円でも20数万払わなければならない産業カウンセラーでは、半額が支給されることになります。そう考えるとかなりお得にとれる資格であることがわかりますよね。

産業カウンセラーの試験について

産業カウンセラーというだけあって、試験は難しいと考えてしまう人のために、難易度と合格率について解説していきます。

資格の難易度はそんなに高くない

産業カウンセラーは、受験難易度が高いのでは、と思われがちですがそこまで高くはありません。現に、合格率は65%から70%をキープしており。半数以上は受験合格しているのがわかります。講座で試験合格のための要領と実技試験の対策をきっちりとすることで、社会人でも産業カウンセラーの資格を取得することは可能です。

ただ社会人では勉学に当てる時間をどういう風にするのか、自由な時間をすべて勉学に、というのは無理もあるためモチベーションが続くように自分の管理をすることが大切です。

出願期間と試験日はしっかり確認

産業カウンセラーの資格試験は、毎年年始である1月に開催されます。出願期間は大忙しになる年末の11月から12月の初めまでには出願しないといけないので忘れてしまわないように注意が必要です。

産業カウンセラーの資格をとるためには、社会人でも忙しさの中を繕って、出願期間、試験時期の休暇などが必要になります。出願期間を過ぎてしまうと、一年を棒に振ることになります。そうならないためにも自分自身のスケジュール調整を念入りにすることが大切です。

受験料は他の資格と比べると少し高め

受験料は、実技試験・学科試験の2つを払わなければなりません。学科試験は10,800円、実技試験は21,600円の合計32,400円の支払いが必要となります。

他の資格と比べると少し高めの料金にはなりますが、産業カウンセラーの資格をもっているだけで職域が広がったり将来の安定性が増すこと、信用度があがることなどのメリットを考えるとお得ではありますよね。

最新2017年の合格率は

2016年度の産業カウンセラー試験合格率は、学科試験73.8%、実技試験72.2%、総合合格率は67.1%と60%以上の合格率をキープしています。

前年2016年の合格率は

2015年度の産業カウンセラー試験合格率は、学科試験76.7%、実技試験70.5%、総合合格率は69.5%とほぼ70%の合格率をキープしています。

過去5年の合格率の推移は

2013年からの5年間の合格率の推移を見てみましょう。

2012年度の合格率は

学科試験74.9%、実技試験67.4%、総合合格率は67.4%をキープしています。

2013年度の合格率は

学科試験73.6%、実技試験64.8%、総合合格率は65.5%をキープしています。

2014年度の合格率は

学科試験68.2%、実技試験66.1%、総合合格率は60.7%をキープしています。

2016年度の合格率は

学科試験76.7%、実技試験70.5%、総合合格率は69.5%をキープしています。

2017年度の合格率は

学科試験73.8%、実技試験72.2%、総合合格率は67.1%をキープしています。

このように、学科試験は70%をキープ、実技試験も65%以上をキープしており、総合合格率は60%後半以上をキープしているのがわかります。

臨床心理士などの国家資格では合格率が60%前半であるため、そこから比べてみても産業カウンセラーは取りやすい資格であることがわかります。

カウンセリング、心理学と難しく考えずに自然体のまま受けるということが合格への道の第一歩かもしれません。

知識を問われる学科試験

知識などが問われる学科試験は、マークシート式になっており五肢択一の選択式となっています。

学科試験対策用のノートを作成し、7割以上の正答率を出せれるようになっていれば学科試験は問題なく通ると思います。学科試験は90分の時間制限があるので時間配分も大切になります。

90分という時間制限に焦らず、確実に解ける問題を解くこと、わからない問題は捨ててしまうのがおしく感じてしまうこともありますが、そこで時間をとられてしまうと後の解答が時間制限でできなかったり焦って回答してしまう可能性があるため、捨ててしまう覚悟で後回しにすることも重要になります。

カウンセラーとしての本質が問われる実技試験

実技試験では、面接とロールプレイをもとに評価されます。2人でペアを組み、ミニカウンセリングを面接官の前で行います。カウンセリング時間は大方5分ほどの計10分でお互いをミニカウンセリングしていきます。その後試験管から振り返りなどの質問がありますので、その質問に対して解答をしていきます。2人ともが終了した時点で部屋から退出します。

面接、ロールプレイと聞いた瞬間に何をするのか想像がつかず、緊張が先走りやすいですが、今後の産業カウンセラーとしての本質が問われる実技試験になっているので焦らずに一つ一つを対処していけばクリアできる試験でしょう。

資格登録と更新について

産業カウンセラー、折角とった資格ですよね。資格を取得しても使わなければただの紙切れになってしまうのが現状です。資格を取ったあと、どこに登録すればいいのか、また更新はどうすればいいのか費用も含めて説明します。

日本産業カウンセラー協会へ会員登録

一般社団法人日本産業カウンセラー協会へ会員登録を行うためには、入会金とは別に年会費も払う必要があります。4月入会だと翌年3月31日まで、10月入会でも翌年3月31日までとなります。

一般社団法人日本産業カウンセラー協会に資格登録をしないと、産業カウンセラーという呼称が使えないので注意が必要です。

個人会員

4月から入会すると、年会費は10,000円となります。10月からだと会費5,000円になります。

家族会員

家族で会員になる場合は、2人目の会費が7,000円となります。

4月からの会員は年会費7,000円、10月からだと会費3,500円になります。

再入会

一度退会したあと3年以内での再入会は登録料に5,000円かかります。

4月からの会員の場合、年会費10,000円、10月からの会員だと会費5,000円となります。

更新費

5年に1度更新があり、その場合更新手数料として3,000円が必要となります。

5年に1度は資格更新が必要

一般社団法人日本産業カウンセラー協会に資格を登録した後は、5年に1度の資格更新が必要になります。登録有効期間中に一日6時間の「資格登録更新研修」を受講する、もしくは登録有効期間中に、本部または支部が開催する会員研修などのうち「みなし資格登録更新研修」と認められたものを合計6時間以上受講することが必要となります。更新を忘れても資格末梢にはならないため安心してください。

「みなし資格登録更新研修」と認められない場合もあるので研修を受けるときは注意が必要です。

産業カウンセラーの資格を取得した後

産業カウンセラーを取得したものの、活躍の場所はどこになるのか?独立はできるのか?などの疑問に対してわかりやすくお答えします。

未経験では活躍できる場所は少ない

産業カウンセラーをとっても、未経験ではまず就職口が見つからないのが現状です。また、産業カウンセラーだけで仕事をしてご飯を食べているという方もほとんどいないといっても過言ではありません。

社会人として民間企業の人事部に勤めていて資格を取得したといった内容が大半を占めています。求人サイトで検索をしても、数は昔に比べると増えたような節が認められますが、産業カウンセラーだけで生活を成り立たせていきたいと考えている人にとっては、給与金額があまりにも低く設定されています。

活躍できる場所が少ない現状があるためできるだけ別の場所でキャリアを積んでいく必要があります。

資格をとっただけでは独立は厳しい

臨床心理士などの国家資格の人は独立している人が多いと思いますが、産業カウンセラーでも独立してご飯を食べていくことができるわけではありません。

産業カウンセラーは国家資格ではないため、どこかの企業に従事しながら働く、ということが基本となってきます。また資格をとったまま、仕事の忙しさにそのまま蔑ろになってしまうパターンも少なくないことも現状です。資格をとったら有効に活用できる部署に異動する、もしくは転職を検討し資格を有効活用しましょう。

人材系の会社でキャリアを積むのがおすすめ

企業に勤めながら産業カウンセラーの資格を取った人は、人事部に異動届を出すなどして、活躍の場やキャリアを積んでいきましょう。また、コミュニケーション力に自信がない人は、人材派遣会社などの人材系企業に勤めることで克服を図っていきましょう。

人材系企業は、基本が人と人との関わり合いや一期一会の出会いが仕事の中心になるので、キャリアも積むことができ、コミュニケーション力の向上にも役立てることができます。

産業カウンセラーからスキルアップ

産業カウンセラーは制度が変わり、上級者になると「シニア産業カウンセラー」という名称になります。ここからさらにキャリアを積むことで、国家資格である「キャリアコンサルタント」という資格を目指す道もあります。

産業カウンセラーだけではなく、産業カウンセラーから様々に枝分かれするので自分に合ったキャリアを積み、スキルアップを図っていくことをオススメします。

また、医療系などの資格と同じで、資格は放置しておけばただの紙切れにしかなりえません。向上心をもって資格を活用し、キャリアアップを図ることで独立も夢ではなくなります。

産業カウンセラーとは働く人を支援するカウンセラー

産業カウンセラーは、ストレスを抱えやすい現代人からみて頼りになり、企業で働く人の強い味方なのが特徴です。ストレスチェックなどで企業に勤める人々の上質な職業人生の実現を支援・援助して産業社会の発展に貢献しましょう。

資格は取得すれば終わりではなく活かさないと何の意味も果たさないのが現状です。企業に勤めている人は人事への異動、また働いていない方やパートの方は人材派遣会社などの人材系企業へ就職し、働く人々を支援していきましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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