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医療事務の仕事内容とは?「職場の働きやすさ」が女性に人気なヒミツ

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医療事務の仕事について知ろう

少子高齢化に伴い、求人のなかでも最近とくによく目にするのが「医療事務」。女性に人気があることは何となくわかっていても、その理由や実際の仕事内容までは知らない人も多いはず。就職や転職、仕事復帰に医療事務を検討している人は、この機会に勉強してみましょう。

医療事務の仕事内容とは?

医療事務とは、病院や診療所で働く事務員のこと。医療に関わる事務や経理関係の業務をおこないます。出勤してから退勤までの、主な業務内容を確認してみましょう。

受付や会計業務

患者さんが来院されたとき、最初に対応する受付業務。診療申請書や問診票を書いてもらったり、健康保険証や診察券、予約の確認などを行います。また、診察開始時間までに掃除や受付準備もこなします。対応次第で、患者さんが感じる印象が大きく異なるため、常に笑顔で丁寧な対応を心がけなければなりません。

また、診察終了後は、会計業務や処方箋について簡単な説明をして、見送ります。病気やケガで不安になっている患者さんに対して、誠意といたわる気持ちを持って対応することが大切です。

カルテ管理や入力業務

カルテを見ながら、診療コードや診療年月、保険種別などをデータ入力し、診療費を計算する事務業務です。エクセルやワードなどの基本的なパソコンスキルが必要になり、素早くミスなく的確にこなす事務処理能力が求められます。また、数字や計算に強いことも大切です。

最も時間のかかるレセプト業務

診療報酬請求業務といわれるもので、医療費の7割を保険組合に請求するために必要な書類(レセプト)の作成をおこないます。レセプトの作成には、医療関係や薬の知識が必要。レセプトをもとに医療費を計算します。レセプトは一度覚えたら、基本的に作成方法は変わらないため、就業先が変わっても問題ありません。

慣れるまでには作成に時間がかかり難しい業務ですが、医療事務の業務のなかで、最も重要視される仕事内容の一つです。

大きい病院では必要になるクラーク業務

患者さんの入院や退院の手続き業務全般をおこないます。入院施設のある大きな病院では、業務の一環となります。入院前の患者さんはとくに気持ちがナーバス。落ち着いた安心できる対応や、コミュニケーション能力が望まれます。

また、入院に対しての質問にも対応することになるので、入退院に関してのある程度の知識が必要です。クラーク業務は入院する患者さんと医師や看護師とのつなぎ役を果たす、大切な役割を担っています。

医療事務の仕事の大変さとやりがい

どんな仕事をしても感じる「大変さ」と「やりがい」。医療事務の魅力を知るためにも、より深いところまで探ってみましょう。

大変さは「覚えることが多い」

医療事務は、医療関連の知識・薬の知識・レセプト作成の最低限習得しないといけない知識のほかに、業務ごとのルールや病院の規則など覚えることがたくさんあります。入社した当初は、仕事以外での自習勉強が必要です。また、個人情報を扱い、金銭が絡む仕事なので、基本的にミスは許されません。

大きな病院では、業務が担当ごとに分かれていることが多いですが、小さい病院では数人で業務全般をこなさなくてはいけない場合があるため、とくに幅広い知識が要求されます。

やりがいは「患者さんからのありがとう」

事務業務に加え、接客業務も必要となる医療事務。人と接することが多い分、感謝されることも増え、その都度やりがいや楽しさを感じることができます。とくに患者さんからの「ありがとう」は、自分の仕事が誰かの役に立っていることが実感できます。

また、医療に直接関わることはないですが、患者さんと医師と看護師とがうまく連携がとれるようサポートするのも仕事の一環。病院や診療所の医療が円滑に行われるためには重要な役割です。医療事務は社会的に意義のある、やりがいのある仕事です。

医療事務になるために必要な技術や資格

医療事務は、特別な学歴や資格はとくに必要ではありません。しかし、それに関連する資格や免許を取得することで就業先の選択肢が広がり、よりよい待遇が受けられる場合があります。

どんな種類の資格がある?

資格や免許は、メジャーなものから個々の業務に関連したものまでと、さまざま。就業先の状況や、希望する仕事内容によって必要な資格は異なります。医療事務を仕事にするなら、まず最低限取得しておきたいのが、「医療事務技能審査試験」と「診療報酬請求事務能力検定試験」です。どちらも、医療事務の業務をこなすうえで必要な知識が習得できていることを表す資格です。

そのほかに、「診療情報管理技能認定試験」や「医療保険調剤報酬事務士」など一つの業務に特化した資格などもあります。難易度は、資格内容によって異なりますが、基本的なことをしっかり勉強すれば、一回で十分取得可能です。

医療事務になるために必要な技術や資格の勉強法

医療事務は、専門的な知識が必要です。専門用語や業務の流れ、レセプトの作成方法は最低限習得しておきたい内容です。勉強方法は、医療事務関係の専門学校や民間のスクールに通学したり、通信教育を利用、参考書を購入し独自で勉強したりとさまざま。自分の生活環境や仕事との両立を考え、ベストな勉強スタイルを選択してください。

専門学校やスクールに通うのは、デスク上での勉強だけでなく、実践や就職サポートが受けられるところもあり、未経験者で正社員での就職を狙っている人にはおすすめ。通信教育は、主に資格取得がメイン。転職や仕事復帰のために短期間で知識習得を目指す人にはおすすめの勉強法です。

ステップアップにつながることも

医療関係や健康保険関係の専門的な知識が身につけば、給料が上がったり、待遇がよくなったりと、どんどんステップアップが可能です。また、医療機関であれば、医療事務の仕事内容はどこで働こうとも大幅に変わることはないので、今の職場から、勤務条件がよい職場へと転職することもできます。

未経験でもエントリーできることも多いですが、雇う側としては、スキルや資格がある人に越したことはありません。就業先の選択肢を広げる意味でも、資格取得や培ってきた技術は大きな武器になります。

医療事務の気になる給料(年収)

平均月収は10万円台後半から20万円ほど。専門知識や技術が必要になる仕事ですが、特別高収入というわけではなく、一般事務とさほど変わらない金額です。病院の規模や種類によって、給料は異なるので、とくにスキルや資格がある人は、給料の額によって就業先を選ぶのも一つの方法です。

また、年収もボーナスや残業などの諸手当が病院によって異なるため、差が生じます。正社員の場合、初年度は少し下回りますが、平均300万円から400万円程度。昇給は、スキルアップや資格取得により、随時実施しているところが多いようです。

医療事務で女性はどのくらい活躍している?

医療事務は、勤務スタイルや勤務時間の選択肢が多く、子育てや家事との両立がしやすいため、女性にとくに人気があります。バリバリ働きたい方は、正社員や契約社員でフルタイムでの勤務、小さな子どもを抱えている人は週3日程度で一日4時間勤務など、ある程度自分の生活環境に合わせて働くことが可能です。

結婚や出産後も働ける環境であることから、新卒での入社はもちろん、仕事復帰の新たな職業として医療事務を選ぶ女性も年々増加しています。

有資格者になって求められる人材になろう

医療事務はいまの社会にとって、需要のある職業の一つといえます。しかし、年々その働きやすさから、医療事務を目指す人は増加。勤務条件がよい職場は競争率が高くなっているのが現状です。雇う側としては、できれば即戦力になる人に働いてもらい、事務効率をアップさせたいのが本音。有資格者になって採用率を高め、働きやすい職場を手に入れましょう。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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