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栄養士の仕事について調べてみよう。資格取得後の活躍の場とは

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栄養士の資格について知ろう

食生活において栄養を管理する栄養士。きっと身近に感じる資格の一つかもしれません。栄養士の資格を持っている方は意外と周りにいらっしゃるかと思います。しかし、どうしたら資格が取れるのでしょうか。また資格取得後、どのような仕事をするのか調べていきましょう。

栄養士って何をするの?

栄養士として資格を生かしたいのであれば、病院や福祉施設、学校などの給食センター、食品関係の研究をする会社などに就職することとなります。病気で入院されている患者さんや福祉施設に入られている方々は、医学的な治療に加えて、栄養学的にも治療のために食事が必要です。必要な栄養素の摂取や治療に即した内容でメニューや調理がされるような献立作成、また対象者によっては食べやすくするなどの摂取方法も考えます。患者さんへの栄養指導なども行う場合があります。

給食センターなどは学校に通う子供たちが多いので、「食育」ということを重要に、成長するための必要な栄養素やエネルギーが充分に摂取できるようにすることが一番です。また、子供たちにたくさん食べてもらえるような工夫も必要です。

勤務する職場によって、朝早くから準備を始めなければならなかったり、24時間体制や土・日曜日も食事を提供しなければならない場合は、シフト制の勤務になる場合もあります。事務職などの職種と比較すると、時間的に不規則なこともあるかもしれません。

栄養士の大変さとやりがいは

栄養士は机上での仕事もありますが、実際の調理に携わる時間もかなり多いです。どんなことが大変に思うか、また、やりがいを感じることはどんな時でしょうか。

立ち仕事が多いが、プロ意識を持って出来る

調理をしている時間が長いので、立ち仕事が多くなってきます。また、家庭で作る料理とは違い、一度に何十人・何百人分の調理をするので、お鍋をかき回す時はかなりの力が必要になります。体が資本の仕事ともいえるでしょう。

時間に間に合わせるために時間に追われるので、手際のよい作業が必要です。大変さもありますが、プロ意識を持って臨むことで、やりがいにつなげていくこともできます。

笑顔がやりがいにつながる

食事を提供した後に、全てを食べてもらえると大変嬉しいものです。また、「美味しかった」や「また食べたい」と笑顔で感想を言ってもらえた瞬間が、やりがいを感じるときでしょう。

多くの方に食べてもらえる仕事なので、人との関わり合いを楽しいと思えるのではないでしょうか。こういった点がやりがいにつながり、さらに仕事の幅を広げていけるチャンスにもつながっていくのです。さらに向上心を持てるきっかけにもなることでしょう。

栄養士になるためには何を学ぶのか

食生活に興味があって、栄養士の仕事に就いてみたいと思われた方、どうやったら資格が取得出来るのでしょうか。独学で勉強したら取れるのか、調理の仕事に携わりながら経験を積めば取れるのものなのでしょうか。栄養士になるための必要なことをみていきましょう。

栄養士という資格を取得してみたい

栄養士は、厚生労働大臣の指定した栄養士養成課程のある大学や短大・専門学校に通学して必要な単位を取得しなければなりません。これらの学校に入学するためには、高卒以上で受験資格が得られ、通常の進学と同様に受験して合格しなければなりません。余談ではありますが、高校においては、受験科目や進学後も必要になるために、生物・化学の授業を選択するのがいいでしょう。

通信制の大学に栄養関係の学科がある学校もありますが、通信制では免許は取得出来ませんし、夜間に学べる学校もありません。理由としては、実習や実験の授業が多いからです。栄養士の資格を取得するためには、指定された養成課程のある学校にて、昼間通学しなければ取得が出来ない資格となりますので、社会人で日中に仕事をしながら取得することは実質的に出来ないと考えられます。

栄養士になるためにはどんな勉強をするのか

学校での授業は、「栄養」「食品衛生」「給食運営」「人体」の大きく4つの分野を学んでいきます。そして、授業や実験などで学ぶ勉強に加え、病院や学校の給食センターなどの現場に入っての実習期間があります。

実習期間は、実際の現場に入っての実習なので、毎日調理に携わっているプロの中で経験を積んでいかなければなりません。大量の食材を切ったり、大鍋を混ぜ合わせたり、時間に間に合わせるために手早く正確に、かつ安全に作業を行います。机上では学べない貴重な経験を実習にて学ぶのです。では、4つの分野について詳しくみていきましょう。

栄養について

身体に必要な栄養素が体内で消化吸収されることを健康に結びつけることと、疾病と栄養との関係性、栄養学の知識から集団や地域の人々への食事療法や運動療法などで健康に生活していけるよう適切に指導をすることなどです。

食品衛生

各食品の特徴や分類された栄養素についての食品学、加工食品や微生物・酵素の作用によって作られた食品などの食品加工学、食中毒などを起こさないよう食品を安全かつ衛生的に取り扱うための知識や技術を学ぶ食品衛生学、食品の生産から消費までの流れについて学ぶ食料経済学、地域社会で疾病予防や健康向上を推進するための公衆衛生学などを学びます。

給食運営

調理学と給食管理に分かれます。栄養士は調理をする仕事でもあるので、適した食材の切り方や調理器具の習得など、調理の知識や技術を学ぶ必要があります。繊細な料理を作ることから何百人もの料理を一気に調理することも必要になりますので、教科書で学ぶだけではなく身体で覚えていき、知識を得るとともに技術面も磨いていくことが調理学です。

給食管理は、食べる対象となる人が必要とする栄養素やエネルギー、摂取の必要性や摂取してはならない栄養素や調味料に含まれる成分を知ること、予算内に収まるよう食材を選んで献立作成をしていくことを実践しながら学んでいきます。

人体

栄養素が身体のどの部分で消化吸収され、どんな影響を与えるか、生体の仕組みなどを考える解剖生理学・生化学、運動をした時の呼吸や循環など、どのような機能が働き影響するかを学ぶ運動生理学があります。

栄養士の仕事に就いてステップアップしてみよう

栄養士になるための必修科目を全て取得し、卒業するための単位も取って学校を卒業することで資格が得られます。栄養士の資格は都道府県知事が認める「名称独占資格」です。栄養士の資格が無くても業務に就くことは可能でも、資格がなければ「栄養士」を名乗れないというものです。

栄養士免許を取得後、病院や福祉施設、給食センターなどで1~3年ほど実務経験を積むと、「管理栄養士」としての国家試験の受験資格が得られます。試験に合格すると厚生労働大臣から認められた国家資格が取得できるのです。

栄養士と管理栄養士は基本的に同じような仕事内容でも、管理栄養士になると、さらに高度な知識を持って管理をする立場となるので、専門性が必要な職場や、病院などでの求人は管理栄養士の募集が多くみられます。

栄養士の気になる給料(年収)

栄養士の給料は、勤務先の業種や地域によっても違ってきますが、年収では250万円~400万円くらいといわれています。賃金の基本統計調査から見ると、平均的には340万円という数字が出ています。栄養士の雇用形態の違いもあり、正社員以外にも契約社員やアルバイト・パートという形態もありますので、平均年収も範囲も幅が出てくるのです。

病院や福祉施設と委託給食会社を比較すると、専門性を求められる病院や福祉施設の方が一般的に給与面が高いようです。また、食品メーカーの研究開発も給与面や待遇面がいいといわれています。

栄養士としての女性の活躍は

男性の栄養士も増えてきていますが、圧倒的に女性が多い仕事でしょう。健康や栄養を考えながら献立を考えて調理をしていくことは、日々の生活の延長線上にある仕事でもあるわけです。食事の提供はあらゆるところでありますので、活躍の場は広がっています。

大事な毎日の食生活を考える

私たちは毎日食事をしていかなければなりません。専門的に栄養を考え形にしていく栄養士は、健康を維持するための大切な職種の一つであると考えられます。食に対して興味を持たれている方には、掘り下げればより深い知識が得られ、技術も身につく仕事でもあります。身についたものは、一生の役にも立っていくことは間違いありません。

LITORA編集部

自分らしい生き方を見つけたい。大好きなものに囲まれる生活をしたい。暮らしや仕事、オシャレも美容も恋愛も“自分らしく心地よく”を軸に自分のライフスタイルに合わ...

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