音響の仕事とは?とても「楽しく」「やりがい」のある仕事
音響の仕事について知りたい
音楽が好きだからという理由で、この音響の仕事に興味をもった方も多いのではないでしょうか?しかし、音響の仕事で思い浮かべるのは、ミキサーや音声さん。他にどんな仕事があるのか、どのような仕事内容なのかと思っている方も多いはず。
本記事では、仕事内容、大変さ、やりがい、どのような技術や資格があるか、そして、その勉強方法、年収、女性に向いているか、これらについてみていきましょう。
音響の仕事内容とは?
「音響の仕事」と言われて、何を思い浮かべますか?PAエンジニア、PAスタッフ、サウンドエンジニア、ミキサー、音声さんなどを思い浮かべるのでしょうか?(PAエンジニアとは、電気音響設備を使って世の中に情報伝達をする技術者のことです。)
仕事内容としては、ミュージシャンのコンサートや演劇の舞台、テレビ、ラジオ番組、映画、アニメなどの制作現場において、使用するマイクの種類や設置場所を決めたり、その他の設備の設置、収録時の音のバランスなどを調整したり、最近ではWEB用の動画コンテンツ制作など。
その場にあった音の効果が、最大限になるように時間をかけて技術的サポートをおこなうのが主な仕事です。
音響の仕事の大変さとやりがい
音響の仕事は「体力」と「集中力」が必要
コンサート、ライヴやイベントなどは本番の前日まで、スタッフはお客さんに喜んでもらおうとリハーサルを繰り返します。そして、本番終了後は機材の撤収作業と休む暇がありません。
また、この仕事はクリエイティブな仕事なので、思い通りに制作が進まないこともあり、休み、時間が不規則なことも多く「体力」が必要になることも。
レコーディング、WEB用動画、アニメ、番組などの収録作業は長時間にわたりおこなわれ、また耳を使う仕事がメインなので「集中力」を必要とします。このように音響の仕事は「体力」と「集中力」が必要となります。
音響の仕事のやりがいとは?
このように音響の仕事はとても大変です。しかし、もちろん、やりがいもあります。音響の仕事に就く人は音楽が好きな方が多いようです。そして、その好きな音楽に携われることにやりがいを感じ、仕事を楽しいと感じる方がほとんどではないでしょうか。
ライブやコンサートなどのイベントでお客さんが盛り上がっている姿をみたり、収録した音源が素晴らしい出来だったとき、そして、それがCDやDVDになったとき、テレビ番組等で放送されたときにやりがいを感じる方が多いかもしれません。
将来、経験を積み、実績を増やしていけば、有名アーティストなどからスカウトしてもらえることもあるようです。自分の好きなアーティストや役者、声優などと一緒に仕事ができる日がくるかもしれません。
音響の仕事に携わるために必要な技術や資格
どんな種類の資格がある?
音響関係の資格には、サウンドレコーディング技術認定試験、舞台機構調整技能士、映像音響処理技術者認定試験などがあげられます。
サウンドレコーディング技術認定試験
サウンドレコーディング技術認定試験とは、レコーディングエンジニアの専門的知識を認定する試験。内容は「音響の理論」、「電気音響とスタジオシステム」、レコーディング技術と先進技術」、「音楽・音楽著作権・音楽録音の流れ。録音の歴史など」の各分野別の成績を証明する資格です。
実務経験が必要なく、高卒以上であれば受験でき、就職の際に履歴書に添付することでアピールできます。
舞台機構調整技能士
コンサートホールや劇場の舞台装置を「舞台機構」といいます。この舞台機構のうち、音響装置の調整や操作に必要な技能と知識を証明する国家資格です。この資格を取得するには、この職業に就き、実務経験を積むか、厚生労働省による資格認定校にて資格を取るという方法があります。
映像音響処理技術者認定試験
テレビ番組やCM、WEB動画用コンテンツなどを制作する映像・音響業界で仕事をする際に必要な技術や知識を証明する資格です。受験資格はとくに必要なく、どなたでも受験できます。
この資格を取得することによって、コンテンツを制作する際に関係する方々と共通の知識を得ることができます。そして、より良いコミュニケーションをとれることで、質の良いコンテンツを制作することが容易になることでしょう。
音響の仕事に携わるために必要な技術や資格の勉強法
さきほどの資格を取得するには、どのような勉強をすればよいのでしょうか?
サウンドレコーディング技術認定試験の場合
この試験は、JAPRS(日本音楽スタジオ協会)が定める認定試験です。JAPRSからテキストを購入し、過去問はJAPRSからダウンロードして、テキストと過去問を使って勉強する方が多くいます。
舞台機構調整技能士の場合
この試験は1級から3級まであります。2級と3級については、厚生労働省による資格認定校にて、在学中または卒業することにより資格を取得することができます。
また、勉強して資格を取得するという方法もありますが、受験するにあったて実務が必要となりますので、注意が必要です。テキストはなく、問題集と問題集の解説によっての勉強になります。
映像音響処理技術者認定試験の場合
この試験はJPPA(一般社団法人 日本ポストプロダクション協会)が定める認定試験です。勉強方法としては、JPPAより、「映像音響処理技術者資格試験問題集」、「ポストプロダクション技術マニュアル」、「ポストプロダクション技術用語集」を購入し、問題集を「ポストプロダクション技術マニュアル」、「ポストプロダクション技術用語集」を補助教材として、勉強する形となります。
「ポストプロダクション技術マニュアル」、「ポストプロダクション技術用語集」は業界内では必須のガイドブックとして活用されるほどのものなので、テキストとして使用しても問題ないでしょう。
ステップアップにつながることも
さきほど資格について話をしましたが、音響の資格はあくまでも仕事をする上で、このような知識や技術を持っているという証明になるだけのようです。音響の仕事は多くの経験と多くの実績を得ることによって、認められて、ステップアップしていくようです。
また、認められるようになると、アーティストやミュージシャンなどから、声を掛けてもらえ、専属契約を結ぶことができる人もいるようです。
音響の仕事の気になる年収
所属している会社や仕事内容、仕事の量によって左右されるところが大きいようです。大手レコード会社や放送局の技術社員であれば待遇もよく、年収600万円以上になることもあるようですが、大手企業でなければ、年収300万円くらいが多いようです。
しかし、一流アーティストやミュージシャンの専属契約を結ぶことができれば、年収にて数千万円も夢ではないかもしれません。
音響の仕事で女性はどのくらい活躍できる?
アーティストやミュージシャンは音にこだわる人が多く、そのようなアーティストやミュージシャンとレコーディングを円滑に進めるために雰囲気つくりや気配りができる能力が必要です。
また、アーティストやミュージシャンの気持ち、要望を察する能力も必要となります。このような能力は男性より女性の方が優れているのかもしれませんね。
そして、音響の仕事は長時間、音を聴いたり、装置を操作したりと忍耐のいる仕事です。このような忍耐力が必要な仕事も男性より女性の方が向いているのではないでしょうか。そう考えると、音響の仕事は体力も必要ですが、女性に向いてる仕事だといえます。
音響の仕事をしてみませんか?
このように、音響の仕事は「体力」と「集中力」が必要な仕事です。しかし、現場の雰囲気つくりや、気配り、忍耐力が必要なことを考えると、女性に向いている職業だといえます。
そして、仕事の達成感、お客さんの喜んでいる姿を目の当たりにすることで「やりがい」も得られる素晴らしい職業です。音響の仕事に興味があるなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。